出家するのにお金は必要?どういう手順でお寺に入れるの?

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出家とは、僧侶になって仏教の修業をすることです。

そのため、僧侶になるには、一般的に学校に通い

「基礎を身に付けたり」
「修業を積む」

ということになります。

この学校は、大学がほとんどですが、専門学校や通信講座もあるんです。
■「在家僧侶養成講座」の詳細を見てみる

また、「師匠を探し弟子入りをして、師僧のもとで得度式を行ってもらい修業をする」という方法もあります。

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出家にはお金が必要?僧侶になるにはどうすればいい?

さて、学校に入学すると言うことは、当然学費がかかってきます。

気になる学費は、初年度に

  • 入学金…200,000円
  • 授業料…前期340,000円・後期340,000円
その他もろもろ合計して、1,170,000円

2年次以降…合計910,000円
3年次以降…合計230,000円

と書いてあるところがありました。

ただし、これは一例ですので、学びたい大学によって費用は変わってきます。

また、学校ではなく、聖徳派道場という真言宗の道場にて加行の修業をする場合、

  • 得度代…10万
  • 費用 …45万
  • 修業期間…3~6ヶ月(個人差あり)

また、派遣僧侶として活動できるようになりたい場合は

  • 得度代…10万
  • 費用 …65万
  • 修業期間…3~6ヶ月(個人差あり)
といった金額がかかってきます。

浄土真宗の滋徳山(じとくさん)得蔵寺(とくぞうじ)では、得度の費用はかかりません。

その代り、仏陀倶楽部の会員になって毎月3000円以上の継続的な布施行(ふせぎょう)をする必要があるそうです。

心照寺(しんしょうじ)春日部道場では、冥加料(みょうがりょう)として、

  • 得度入壇…10万円
  • 四度加行…45万円
  • 支度金…約10万円
の費用が必要になります。

僧侶になるための手順は?

日本には、仏教系の学部が設置されている大学がいくつかあります。

自分の信仰する宗派かどうかきちんと調べて、大学を決めるようにしましょう。

僧侶になるための儀式である得度(とくど)を終えた後は、

  • 受戒(じゅかい)
  • 加行(けぎょう)
  • 灌頂(かんじょう)
の順で修業を積んでいきます。

受戒とは定められた戒律を守ることです。

また、その戒律を受ける儀式のことを指すこともあります。

20歳未満で出家した場合、

  • 生き物を殺さない
  • 他人のものを盗まない
  • 異性に触れない
  • 嘘をつかない
  • お酒を飲まない
  • 午後以降に食事をとらない
  • 歌やダンスなどを見聞きしない
  • お化粧をしない。アクセサリーを身に付けない
  • 快適なベッドを使わない
  • お金に触れない。所持しない
という「十戒」を守ることになります。

そして大人が出家した場合、十戒に加えさらに

  • 男性だと250戒
  • 女性だと348戒
の決まりを守らなくてはいけません。

得度や受戒、修業内容は宗派によっても変わってきます。

出家を考えている場合は、この辺もきちんと下調べしておくことをおすすめします。

学校を卒業したのち、お寺で生まれた方であれば、実家のお寺を継ぐこともあります。

その他では、学んだ宗派のお寺に就職したりもします。

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出家の募集はどこで知ることができる?誰でもできるの?

出家の募集は、

  • 学びたい宗派のお寺に直接問い合わせる
  • お寺のホームページをみる
ことで知ることができます。

松渓山智源寺への出家

例えば、松渓山(しょうけいざん)智源寺(ちげんじ)では、お寺のホームページにて、出家希望者の受け入れについて説明があります。

智源寺の宗派は曹洞宗(そうとうしゅう)です。

出家希望の方は、松渓山智源寺(しょうけいざんちげんじ)のお問い合わせフォーム(https://www.chigenji.com/contact/inquiry.html)

または、電話(TEL.0772-22-2604)や手紙(住所.智源寺 〒626-0027 京都府宮津市京街道769)にて連絡をします。

そののちに面談となり、受け入れるかどうかの判断をされます。

高野山金剛三昧院への出家

高野山(こうやさん)金剛三昧院(こんごうさんまいいん)でも、ホームページにて僧侶の募集について確認することが出来ます。

宗派は真言宗(しんごんしゅう)です。

気になった方は、まずはメールにて問い合わせをしてみてくださいね。
info@kongosanmaiin.or.jp

基本的には男性を受け入れているようですが、女性でも検討してもらえます。

また、

「16歳~35歳(35歳以上の方でも検討あり)の方」
「お寺で住み込みが出来る方(家族がいれば高野町や近隣に住むのも可)」

などの募集事項がありました。

本蔵院への出家

本蔵院(ほんぞういん)も僧侶見習いを募集している寺院の1つです。

宗派は真言宗です。

こちらのページからエントリーをすることができます。
■「本蔵院への出家」のエントリーページ

年齢や性別についての記載はありませんでしたが、

「真言宗の僧籍を持っている方(僧侶見習いの場合は不要)」
「お寺の跡取り」

などが求める人材となっていました。

心照寺 春日部道場では働きながら僧侶の資格が取れる!?

また、心照寺 春日部道場のような、働きながら僧侶の資格を取りたいという方向けの道場もあります。

宗派は真言宗です。

こちらから、申込みすることができますよ。
■「心照寺 春日部道場」の詳細を見てみる

その他、「出家 募集」で調べてみると、求人サイトにも僧侶見習いを受け入れ可能な募集を見つけることも出来ますよ。

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出家した後の給料はもらえるの?生活費は必要なの?

松渓山智源寺では、食費、宿泊費等はかかりません。

さらに、出家に際しての費用(主に衣代等30万円~50万円)も負担してもらえることがあります。

個人的な出費に関しての生活費は、自己負担となっています。

また、出家してから半年~一年が経てば、生活費の一部を支給してもらえます。

金剛三昧院では、僧侶になるまでの給料は10万円~となっています。

僧侶の修行が終わったら、社会人並みの給料をもらえるようになります。

しかも、住み込みの場合は

  • 家賃
  • 光熱費
  • 食費
などが免除してもらえます。

本蔵院では、給与は経験に応じて決まります。

ただし、僧侶見習いの場合は応相談となっています。

ですが、

  • 役職手当
  • 残業手当
  • 家族手当
  • 住宅手当
  • 資格手当
など手当てがいくつかあるようです。

しかしながら、僧侶になった人の体験談として、「一緒に修行した仲間はみんな辞めてしまった」というお話も見かけました。

その理由は「生活ができないから」だということです。

住職になるとお給料をもらうことができます。

ですが、住職になれるまではアルバイトなどで生活することになるそうです。

ある程度の生活費は必要になると考え、貯えは持っておいた方が安心ですね!

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出家にはお金が必要?のまとめ

出家するには、基本的に費用がかかるようです。

費用が少なく済んだり、僧侶見習いからでもお給料を出してくれるところもあります。

そういうところなら、出家したいという気持ちが強くなるかもしれません。

しかし、それは自分の信仰している宗派と合っていればの話です。

また、仏教を学べる学校や、出家を受け入れてくれているお寺は私が調べただけでもいくつもありました。

その中で、自分に合ったところを見つけて、費用やその後の生活が出来るか。

そういったことをなどをしっかりと調べたうえで、出家という道を選ぶかどうか決めた方がよさそうですね。