年末調整ではいろんな控除が受けられますが、障害者控除というのもあります。
控除というと税金が戻ってくるわけですから、書類などを添付しないといけないことも多いですね。
国民年金の人は、自分で税務署に行って手続きをするとか市役所に行くとかしますけど、会社勤めの人は会社にその書類を書いて持って行くので、どうしても事務の人には見られてしまいます。
うちも、どんな生命保険に入ってるとか、住宅ローンの金額とか全部ばれてて嫌だなって思ったりもします。
でも、自分でやるのは大変なので、お任せするしかないです。
障害者控除を受けている方も、その内容を会社の人に知られたくないと思う一方、控除されたほうがありがたいという気持ちもあります。
自分のことならまだしも、子供のこととなると偏見の目で見られたくないとか同情されたくないという気持ちもでてくるので、どんな手帳を持っているのかまでは知られなくないと思ってしまいますよね。
ちなみに愛の手帳とは「知的障害」がある人に交付される手帳です。
手帳の名称については、自治体によって違うので、愛の手帳という名前じゃないところもあります。
他にもいろんな障害ごとに手帳の種類が違います。
なので、他の障害者手帳と同じように、愛の手帳でも障害者控除が受けることはできるので、安心されてくださいね。
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年末調整における障害者控除の書き方!愛の手帳のときに気を付けるポイントは?
愛の手帳は知的障害の手帳ですが、障害にも軽度や重度などがあり、愛の手帳の場合は重度だとA、それ以外はBとランク付けされています。
2つしか分かれてないのもいかがなものかと思いますが、重度だと日常生活が送れないレベル、などと言った感じですね。
ですから重度Aとなると「特別障害者」という名称になります。
それ以外のBの人は「障害者」と呼ばれます。
障害者控除に関しても、控除額が特別障害者と障害者で差があります。
- 障害者・・・所得税27万円、住民税26万円
- 特別障害者・・・所得税40万円、住民税30万円
同居している家族に特別障害者がいる場合(配偶者・扶養親族など)控除額はさらにアップします。
同居特別障害者・・・所得税75万円、住民税53万円
だいぶ額が大きくなりますね。
本人が特別障害者だとたぶんお勤めとかできないんじゃないかって思ったりしますが、何から控除するのかなって疑問がでてきます。
障害者手帳を持っていると、20歳から年金をもらうことができます。
もちろん申請は必要ですし審査もあるので、誰もが必ずもらえる訳ではないのですが、親の扶養が終わると年金がもらえるシステムです。
1人でも生きていけるようにはなっているみたいで安心ですよね。
障害者でも高齢者でも、所得があれば所得税がかかるので、もらえる年金に所得税をかけています。
その所得税を控除することができるということですね。
「給与所得者の扶養控除等申告書」という用紙のCの欄に記入します。
障害者という言葉があるので、すぐわかると思いますが。
ここに、名前・手帳の種類やランク、人数、手帳交付年月日などを記入します。
一般障害者か同居特別障害者かだけ間違えなければ、さほど難しくはないです。
年末調整に障碍者控除を書き忘れたら!?
というように、愛の手帳での控除について見てきましたが。
年末調整の紙って、1年に1回。しかも年末のバタバタしている時期に提出するので、毎回のように
「ここってどう書くんだったっけ?」
「去年の書いたものを写真でとっておけばよかった。。。」
と、毎年同じことを繰り返し思っているのは、私だけではないはずですよね。笑
そんな状況で書いているので、提出したあとに
「あれ?障害者控除を書き忘れてなかったっけ!?」
と思うこともあります。
そんな風にして、実際に障碍者控除を書き忘れてしまった場合。
その年の控除はあきらめるしかないんでしょうか?
いえいえ大丈夫!あきらえなくても大丈夫なんです。
そんなとき、どう対応すればいいのかを
「年末調整のやり直しはいつまで可能?障害者控除の書き忘れは?」
に詳しく綴っていますので、ぜひ参考にされてくださいね。
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年末調整で愛の手帳のコピーは提出しなきゃいけない?
年末調整ですと、控除するにあたり保険屋などから郵送されてきた書類を添付することが多く、「愛の手帳もコピーして証明しないといけないのでは?」と思っている方も多いようです。
しかし実際には愛の手帳のコピーは必要ありません。
法律的には添付不要となっています。
ただ、会社が確認のために提出してと言うことは可能性としてあります。
そんなことを嘘で書く人もいないと思いますし、調べればわかることですが・・・
提出が不要であるということを知らないという場合もありますし、念のためにという意味もあるかもしれません。
提出してと会社から言われて、いやですというのは印象が悪いかなと思うので言われたら出すしかないですかね。
年末調整の用紙にも、障害のランクや名前などを書く欄はあるので、障害があることを隠しておきたいとしても、それを見た時点でばれてしまいます。
どうしても隠し通したいというのであれば、自分で税務署に行って確定申告をするしかないです。
でも、人のうわさは勝手に広まるもので、隠してるつもりでも知ってる人は知っているという状態ですし、ばらしてしまったことで逆に気が楽になるということもあるんじゃないかとは思います。
中には心ない言葉を言ってくる人もいるかもしれないですけど、気にしない人のほうが大多数ですので、気にせず会社に年末調整を頼んだほうが楽じゃないでしょうか。
誰にも迷惑かけているわけじゃないですし。
生まれた時に障害がなくても、途中で障害者になる人だって大勢います。
私も思いがけず難病指定の病気になってしまいましたが、しょうがないからがんばって生きていきます。
愛の手帳とはどんなものなの?障害者手帳とは何が違うの?
障害者手帳とは、
- 身体障害者手帳
- 療育手帳
- 精神障害者保健福祉手帳
その中で、知的障害がある人に交付されるのは療育手帳になります。
療育手帳は、自治体によって名前が異なります。
例えば、東京都では「愛の手帳」と呼びますが、青森県では愛護手帳、他の自治体では療育手帳と呼ばれています。
つまり、愛の手帳は障害者手帳の中の一つで、療育手帳と同じものであるのです。
愛の手帳とは、すでにお伝えした通り、知的障害のある人に交付される手帳です。
愛の手帳があることで、様々な援助やサービスを受けられやすくなります。
具体的には、
- 公営住宅へ優先的に入居できる
- 電車などの運賃が割引される
- 医療費が助成される
また、仕事を探している場合は、障害者雇用枠で働くことができます。
障害者雇用枠では、障害者手帳を持つ人だけが採用されるので、手帳を持ちながらも働きたい人にとっては、利用したい制度と言えるでしょう。
このように、愛の手帳を持つと適切な支援が受けられ、メリットは大きいです。
一方で、周りの目が気になる人や、自分の障害を受け入れられないという人にとっては、愛の手帳を持つことは苦痛になる可能性もあります。
しかし、愛の手帳をはじめ、障害者手帳は必ずしも取得しなければならないものではありません。
不要だと感じたり、持ちたくないと思ったときにはいつでも返還することが可能なので、まずは取得してみるのも一つの手ではないでしょうか。
年末調整での障害者控除って愛の手帳でもできるの?のまとめ
今回は、年末調整で愛の手帳は障害者控除できるかについてまとめてみました。
障害者控除の手続きにあたり、愛の手帳のコピーはいらないことになっています。
会社の人に隠しておきたい場合は、税務署にいって確定申告をしましょう。
誰かに迷惑をかけているわけじゃないのだから、隠す必要はないと思いますが、偏見の目というのはありますので、どうしても嫌であれば仕方のないことですよね。