新しい財布を買ったとき、みなさんはすぐに使い始めますか?それとも、少しの間寝かせてから使う派でしょうか?
風水の世界では、「財布を寝かせる」という習慣があるのをご存じでしょうか。
これは、新しい財布の中にお金を入れてしばらく保管することで、その財布に“金運”が定着しやすくなるとされている考え方です。
でも実際のところ、財布を寝かせるって本当に効果があるの?すぐに使いたいときはどうしたらいいの?という疑問を持っている方も多いはず。
この記事では、「財布を寝かせる」ことの意味や風水的な考え方、実際に寝かせる期間。
そして「寝かせる時間がないけどすぐ使いたい!」という方に向けた対処法などを、やさしく解説していきます。
金運にこだわりたい方も、「そんなの気にしてられない!」という実用派の方も、それぞれが納得して新しい財布を使い始められるように分かりやすくご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
財布を寝かせるとはどういうこと?
お金を入れて寝かせる風水の意味
「財布を寝かせる」というのは、新しく買った財布をすぐに使わず、一定期間お金を入れて静かに保管しておくことをいいます。
期間は人それぞれですが、一般的には数日から1週間くらいが目安です。
この習慣には「財布にお金の存在を覚え込ませる」という意味が込められていて、風水やスピリチュアルの世界では、そうすることでお金が自然と集まってくる状態をつくると言われています。
実際には、財布の中に一時的に多めの紙幣(なるべく新札が好まれます)を入れて保管するのが一般的です。
これは「これくらいのお金が入っているのが普通だよ」と財布に認識させる、いわば“お金の記憶付け”のような感覚なのだとか。
ただし、これはあくまでも験担ぎのようなもので、科学的な根拠があるわけではありません。
ですが、「お金が入ってくる財布になりますように」と願いを込めることで、大切に使う意識が芽生えることにもつながるのではないでしょうか。
財布を寝かせるという行動そのものは、金運を呼び込むというよりも、自分の気持ちを整えるための“心の準備期間”のような役割があるのかもしれませんね。
どのくらい寝かせると効果があるとされている?
よく耳にするのは3日から1週間ほどの期間です。
人によっては「9日間」という具体的な数字にこだわる方もいますし、なかには「自分の気持ちが整ったときがスタートのタイミング」と考える人もいます。
明確な正解はなく、あくまで自分にとってしっくりくるタイミングを選ぶのが良さそうです。
たとえば
「新しい財布を買ってウキウキしてるけど、気持ちが焦ってるときはまだ使わない」
「ゆっくり休ませてあげてから使い始めることで、自然と大切にできそう」
など、気持ちのリズムに合わせて使い始めるという人も多いようです。
こういった流れの中で財布を寝かせるというのは、単なる行動というよりも、「これからお金といい関係を築いていくためのスタート地点」を整える意味があるのかもしれません。
財布を寝かせるのは意味がないって本当?
迷信?スピリチュアル?信じるかどうかの境界線
財布を寝かせる行為については、人それぞれで感じ方が大きく分かれます。
ある人にとっては「全く意味がない」「気休めにすぎない」と思うかもしれません。
たしかに「財布を寝かせただけでお金が自然と増える」というような直接的な変化は、多くの場合、期待しすぎない方が現実的です。
でも、だからといってまったくの無意味かというと、そうとも言いきれないところがあります。
というのも、この行為は金運を直接引き寄せるというよりも、「これからお金とどう向き合っていくか」という自分の意識を整えるための儀式的な意味合いが強いからです。
新しい財布を買うというのは、それだけでも気持ちがリフレッシュされるきっかけになりますし、「しばらく寝かせることで大切に扱おう」という意識が生まれることもあります。
財布に対して丁寧な気持ちを持つことそのものが、自分にとっての良い循環を生む一歩になるのかもしれません。
また、風水やスピリチュアルな考えを信じている方にとっては、こういった習慣がより深い意味を持つこともあります。
財布は「お金の家」とも言われる存在なので、その家をどう整えるかという点にこだわるのは、ある意味自然なことです。
一方で、そうした価値観を持っていない人からすると、
「ただの迷信」
「そんなの関係ない」
と感じるのも無理はないですね。
実際にやってみた人の体験談や意見は?
実際に財布を寝かせてみたという人たちの体験談はさまざまです。
「何も変わらなかったから、もうやらない」という現実的な声もあれば、「寝かせた数日後に思いがけない臨時収入があった!」と驚いた経験を語る人もいます。
また、「お金の出入りが穏やかになった気がする」「無駄遣いが減った」といった感覚的な変化を感じる人もいました。
中には、「財布を寝かせている間に、自分のお金の使い方を見直す時間ができてよかった」と話す人もいます。
実際の金運アップというよりは、「お金について考えるきっかけになった」「財布を大切に扱うようになった」など、気持ちや習慣に良い影響が出ているケースも多いようです。
結局のところ、財布を寝かせることの意味や効果は、その人自身の考え方や気持ち次第なのかもしれませんね。
新しい財布をすぐに使いたいときはどうする?
無理に寝かせず使う方法と注意点
「すぐに使いたいけど寝かせる時間がない」という場合でも、無理に風水のルールに従う必要はありません。
財布を手にしたときのワクワクした気持ちを大切にしながら、「これからよろしくね」「たくさんの幸せを運んでね」と心の中で声をかけるだけでも、十分に意味のあるスタートが切れますよ。
大切なのは形式よりも、自分が財布に込める気持ちや思いです。
また、お金を最初に入れるときには、新札をなるべくきれいに揃えて多めに入れてみるのがおすすめです。
これは、「この財布にはたくさんのお金が入ってくる」というポジティブなイメージを持つためで、自分の中でも「お金が自然と巡ってくる財布に育てたい」という意識が生まれてくるかもしれません。
もし新札が手元にないときは、できるだけしわのないお札を選んで丁寧に入れてあげるといいでしょう。
お金を迎える準備を整えるような気持ちで、財布に愛着を持つことが大切なんですね。
風水的に「お金が喜ぶ財布の使い方」
風水では、財布をどう扱うかが金運に影響すると言われています。
- 財布の中をきれいに保つ
- レシートや不要なポイントカードなどでパンパンにしない
- 小銭とお札を分ける
- 使わないカードは入れない
- 毎日同じ場所にしまう
たとえば、レシートを入れっぱなしにしておくと、お金にとっては「出ていった記録が溜まっている場所」になってしまい、金運を下げてしまうと考える人もいます。
お財布は「お金の寝床」として整えてあげると、自然と丁寧に扱いたくなるものですよね。
新しい財布を寝かせておくかどうかにこだわらず、日々の使い方や扱い方を意識するだけでも、十分に金運アップの後押しになるはずです。
まずは、今の財布の中を見直してみるところから始めてみてくださいね。
財布の金運アップを狙うならこれもチェック!
色・形・使い方で運気が変わる?
風水では、財布の色や形、さらにはその使い方までもが金運に大きく影響すると考えられています。
特に色は、エネルギーの流れを視覚的に反映する要素として重視されることが多く、それぞれに異なる意味が込められています。
たとえば「黄色」や「ゴールド」は、豊かさや繁栄を象徴するカラーとして知られており、金運アップを狙う人に非常に人気があります。
これらの色は「お金を呼び込む色」とされ、明るく華やかな印象を与えることで、財布そのものの運気を高めるといわれています。
一方、「黒」は落ち着きと安定を意味し、「お金を守る力がある」とされるため、しっかりと貯めたい人に向いていると考えられています。
「青」や「水色」は、水の流れのようにお金の循環を促す色とされていて、場合によっては「お金が出ていってしまう」と敬遠されることもあります。
でもそれを「必要な支出をスムーズにして、巡りを良くする」という前向きな意味合いでとらえる人も増えてきています。
また、財布の形にも風水的な意味があるとされ、特に「長財布」は「お札を折らずに大切に扱えるため、お金が心地よく居られる場所」として人気です。
長財布はお金が出入りする流れがスムーズになり、金運を良くするといった考えもあります。
反対にコンパクトな折りたたみ財布は持ち運びやすさの面では便利ですが、「お金が窮屈に感じてしまう」と避ける人もいます。
自分が日々気持ちよく使える財布であることも大切ですので、色や形に加えて、自分のライフスタイルや好みに合ったものを選ぶことが、結果的に運気を上げる近道ともいえそうです。
古い財布の処分方法とタイミング
長く使ってきた財布には、たくさんの思い出やエネルギーが宿っています。
そのため、古くなった財布を手放すときには、ただゴミとして処分するのではなく、これまでの役目を労い、感謝の気持ちを込めてお別れすることが大切だとされています。
処分の方法としては、白い紙や布に包んでから可燃ごみに出すという方法が一般的ですが、より丁寧に扱いたい場合は、神社に納めて供養してもらうという手段もあります。
財布は「お金の器」だったわけですから、その器に対する敬意を忘れずに送り出すことで、自分の気持ちにも良い区切りがつくはずです。
買い替えのタイミングについては、風水では「3年」がひとつの目安とされています。
これは、3年を過ぎると財布の中の運気が少しずつ薄れていくと考えられているからです。
特に春、なかでも立春から春分の時期は「張る財布(春財布)」とされ、新しい財布を使い始めるのに縁起が良いとされる人気の季節です。
新しい節目を迎えるタイミングで、新しい財布とともに気持ちを新たにするのも素敵ですね。
まとめ:財布を寝かせるかどうかより大切なこと
自分が心地よく使えることが一番の開運行動
結局のところ、財布を寝かせるかどうかよりも、自分自身がその財布を「気に入っているかどうか」「愛着を持って大切に使えるかどうか」の方が、ずっと大切なポイントなのかもしれません。
どんなに縁起が良いとされる方法でも、義務感や焦りから行動してしまうと、その行為に込められるはずの気持ちが薄れてしまいますよね。
気持ちよく財布を使い始めることができれば、自然とお金の流れも良くなっていく気がします。
たとえば、お気に入りの財布を手にすることで「これからもっと収入を増やしたい」「お金の使い方を見直そう」といった前向きな気持ちが生まれることもありますし、その思いこそが、運気の流れを変えていく原動力になるのではないでしょうか。
「寝かせなきゃ!」と無理に思い込まず、「私はこのままの方法で大丈夫」と安心して、自分のタイミングで新しい財布を迎えてあげてください。
無理なく、自然体でお金と付き合えるような心地よいスタートが切れるといいですね。