うっかりキャッシュカードをなくしてしまった!!
今、どうしても現金が必要なのに…!!
こういうとき、むちゃくちゃ焦りますよね。
キャッシュカードをなくしてしまったけど通帳ならある。
そんなとき、どのように対応すればいいのかを、元銀行員の私がお教えします!

紛失届は電話で出すことができます。
支店の窓口は平日の9:00~15:00が一般的ですが、緊急を要する紛失届は24時間受け付けています。
専用の電話番号があるので、インターネットなどで番号を調べて電話をして紛失したことを届けてください。
すると、万が一キャッシュカードを拾われて正しい暗証番号にたどり着かれたとしても、出金できないようにストップをかけてもらえます。
見つけたときは、窓口があいている時間帯に、届出印や免許証などの本人確認資料を持参して発見届を出さないといけません。
発見届には手数料がかかりませんが、窓口に行って手続きをする手間がいりますのでそのつもりをしておいてください。
見つからずに再発行をする場合は、再発行手数料として1000円+税(金融機関にうよって異なります)ほどが必要になってきます。
そして、キャッシュカードは店頭ですぐに交付してもらえず、簡易書留で郵送扱いになることがほとんどだと思いますので(住所の確認も含んでいます)、それも気を付けてください。
通帳で引き出し 手数料はいくらかかる?安く済ませるポイントは?
一番重要なお知らせですが、純粋に【通帳】だけではお金を出すことはできません。
「そんなの不便!」と思われたあなた。
逆に考えると、もし誰かに通帳やキャッシュカードを拾われた場合、それだけでお金を出金されたら怖いですよね。
銀行では、必ず
のうちの2つ以上のものがないとお金を出せない仕組みになっています。
では、キャッシュカード以外のものの組み合わせで出金する方法を3つご紹介します。

【通帳+届出印】があれば、すべての金融機関で手数料無料でお金を出せます。
ただし、窓口営業時間内(たいがい9:00~15:00)に支店に行く必要があります。
ゆうちょ銀行や、九州地区の一部・千葉県・三重県・広島県などの地方銀行がそれに該当するらしいです。
ご自身の取引銀行が該当するのかは問い合わせてみてください。
もし、これに該当する場合、ATM取扱手数料無料の時間帯(金融機関によって異なります)であれば、手数料がかからずにお金を出すことができます。
必要なものは
- A口座のインターネットバンキングの暗証番号+操作に必要なパスワードカード
- 他口座(B口座)のキャッシュカード+暗証番号】
1.A口座からB口座にインターネットバンキングで資金を移動させる。
たいてい24時間操作可能だと思われますが、手数料がかかることもあります。
操作するときにパスワードを入れるためのパスワードカードが必要です。
2.B口座のキャッシュカードを持って、B口座のキャッシュカードを対応しているATMで現金を出す。
コンビニATM利用の場合は、手数料がかかるかもしれません。
以上の方法で、ひとまずの急ぎのお金は手にできるはずです。
しかし、暗証番号や届出印がわからない…という方は、窓口に行くしか方法がありません。
などを持って、窓口に行きましょう。
手続きは少し時間がかかると思いますので、気をつけてください。
通帳で引き出しに必要なものとは?ATMと窓口では同じじゃない?
前述しましたが、通帳だけでATMを使ってお金を出すときは必ず【暗証番号】が必要です。
ただし、この方法で出金できるのは一部の金融機関のみです。
それに対して、窓口で出金するときは必ず【届出印】が必要です。
高額であれば、免許証などの【本人確認書類】も必要になってくる場合があるので注意してくださいね。
通帳やカードなしでも引き出しは可能?のまとめ
通帳やカードがないときの、現金を引き出す方法についてお伝えしてきました。

- まず、紛失届を出す
- 通帳だけでの出金は不可能
- 届出印があれば、窓口で出金可能
- 暗証番号がわかれば、ATMで出金可能(一部金融機関のみ)
- インターネットバンキングを経由して別口座から出金する方法もある(手数料かかるかも)
銀行に勤めていた当時、紛失届を受理した場合などに「銀行って融通きかへんねんなぁ」とお客様に言われたことがありますが、全てはお客様の大事なお金を守るためなのです。
手続きに時間がかかるのも、本人確認をしつこいほど求められるのも、融通がきかないのも、どうかわかってください…!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。