年に2回、お中元とお歳暮を贈る習慣が日本にはありますよね。
お世話になったお礼ですから欠かせないものですが、何を贈ろうか頭を悩ませている方も多いことでしょう。
若い人だったらお菓子とかがいいかなと思ったりしますが、高齢の方は持病などもあり食事制限などがあると、余計に困ってしまいます。
そうだ、お茶だったら毎日飲むだろうし嫌いな人はいないしいいのでは?と思いますよね。
ちょっと待ってください。
実はお茶を贈るのは失礼と感じる方が多いのです。
勘のいい方ならお気づきと思いますが、お茶=香典返しというイメージがあるからです。
最近ではお茶だけという香典返しも減ってきましたが、やはり昔からあるのでイメージがあるので、縁起が悪いと思われてしまうのですよね。
せっかく喜ばれたくて贈り物をするのに、不快な気持ちにさせてはいけませんので、お茶はやめておきましょう。
お茶とひとくくりで書きましたが、香典返しで使われるのは緑茶が多く、紅茶やその他のめずらしいお茶などの場合はのぞきます。
お歳暮にカタログギフトを贈るのは失礼?その理由は?
お歳暮にカタログギフトを贈るのが失礼かどうかは、相手によると思います。
なぜ失礼かもと思うのかといえば、手抜き感があるからでしょうね。
贈り物というのは気持ちが大事といいますので、選ぶという行為を放棄しているのではという罪悪感から来ていると思われます。
会社の上司などですと、ちゃんと選んだものではないといけないという気持ちがありますよね。
しかし、実際カタログギフトを受け取った人たちの感想は「うれしい」ということでした。
お歳暮は必ずしも自分の好きなものが届くとは限りませんよね。
贈る側が大好物の食べ物も、もらった側の人は実は苦手なものだったり・・・
あんまり好きではない物をなぜか毎年毎年贈られてきたらちょっと憂鬱ですし。
かといって、贈り主にあまり好きじゃないから違うものにしてほしいなど、口が裂けても言えません。
とっても失礼に当たりますよね。
だからみなさん何も言わず受け取り「こんな美味しいものをありがとうございます」と感謝の電話やお礼状を送ったりします。
そしてまた翌年のお歳暮にも同じものが届くということに。
実は失礼ではない?!カタログギフト
お互い贈り合っているお歳暮が、どちらも実はたいしてうれしくないとしたらすごく悲しいです。
そんな小さな不満を解消してくれるのがカタログギフトなわけです。
そう考えたらまったく失礼じゃないですよね?
カタログギフトってすごくいろんなものが載っていて、写真を見るだけでワクワクします。
家族みんなで眺めてどれにしようかなって考えるのもまた楽しい時間です。
だいたい意見が割れてじゃんけんとかになりますけど。
カタログギフトにも種類がたくさんありますが、中には雑貨やファッション・家具類なども載っているのもあります。
ですが、家族で選ぶとなるとそれは喧嘩になるので、みんなで楽しめるグルメタイプのカタログギフトをお勧めします。
お歳暮の簡易包装は失礼?正しい包装や熨斗の選び方!
最近はエコの観点から簡易包装も増えていますよね。
中には包装もせずに熨斗のみなんていうのも・・・
地球の環境のためにゴミを減らすのも大事なんですが。
やはりちょっと味気ないし相手によっては失礼にあたるので、使い分けした方がいいと思います。
会社の重役とか大事な取引先とかお客様とか、そういった方にはきちんとした包装をして贈った方がいいです。
簡易包装でも失礼に当たらないと考えられるのは、親しい友人とか親せきとかでしょうかね。
それでもマナーにうるさい人などは、簡易包装だと気にすることもあるので、きちんと包装してもらうようにした方がいいと思います。
正しい包装とは、中身が見えないように完全に包装紙で包まれたものです。
その上に熨斗をつけますが、全面を覆うタイプと端っこに貼る細長い熨斗(短冊熨斗)とあります。
熨斗の種類は紅白の蝶結びを選び、上に「お歳暮」下に送り主の名前を書きます。
苗字だけでもいいですが、同じ人がいる可能性もあるので、フルネームのほうがよいでしょう。
お歳暮にお茶を贈るのは失礼?!のまとめ
お歳暮を選ぶのは悩みの種ですが、緑茶を選ぶのは避けた方が無難ですね。
お葬式の香典返しが頭に浮かぶので、縁起が悪いイメージがありますので・・・
また、失礼かと思われていたカタログギフトも、実はけっこう喜ばれているというのも時代の流れでしょうか・・・
簡易包装は地球にやさしいですが。
私個人としては「中身なんだろう?」とワクワクして包装紙を破く子供が減るのが寂しいなと思いました。
届いた瞬間に中身が見えてますからね(笑)
私が子供の頃は、お歳暮が届くとすぐに手にもって重さを計り、上下に振って「ちゃぽちゃぽする!ジュースかな!?」なんて期待しつつ包装紙を破くと「醤油セット」でがっかりなんてことも多々ありました。
いかに包装紙を綺麗にはがすかチャレンジしたり、いつか使うと言って押し入れに包装紙をため込む祖母とか、懐かしい思い出が頭をよぎります。
今の子たちは欲しいものがすぐ手に入る時代に生まれたから、お歳暮を心待ちにするというのはなくなりましたかね。