毎年、お正月になるとテレビのニュースとかで「福袋を買うために並んでいる人」や「開店早々、猛ダッシュでお目当ての福袋をゲットする人」の映像が流れていますよね。
そんな現代の「お正月の風物詩」になった福袋。
「買う派」と「買わない派」にわかれて、買う人は毎年、結構な金額を「福袋」に使っていますもんね。
ちなみに私は「金額はそんなにかけないけど買う派」ですね。
そこで今回は、そんな「福袋」についての
- いったいいつ頃から始まったものなのか?
- 現代のおもしろ福袋と、買うときに気をつけたいポイント
福袋の歴史 いつからはじまったの?
元々「福袋」というのは、福の神である「大黒天様」が「打ち出の小槌」や「米俵」と一緒に抱えている大きな袋のことを言います。
そしてその袋の中には、お金とかいろんな物が入っている訳じゃなく、人々の「幸運」や「幸福」が入っているんですね。
そして家に大黒天様がやってくると、その「幸運」や「幸福」を分け与えてくださるという風に言われてます。
今では、スーパーとかデパートが年末年始に「福袋」を用意して売り出すのが恒例の行事になっていますよね。
そんな、年を追うごとに大きな盛り上がりを見せている「福袋」。
以前は、お正月の初売りは3日や4日からっていうところがほとんどでした。
でも最近では「福袋」の盛り上がりのせいもあってか、元日や2日から初売りを始めるところが多くなってますよね。
福袋の起源については諸説あって、有名なところでは3つの説があります。
福袋の起源①松坂屋起源説
有名なところでは「松坂屋起源説」というものがあります。
この説は明治44年(1911年)に、老舗百貨店の松坂屋の前身で、当時の「いとう呉服店」というお店がありました。
その「いとう呉服店」で「多可良函」という名前で、50銭で売り出されていたものが福袋の起源だという説です。
明治時代の50銭というと今、のお金に換算すると約10,000円くらいになります。結構お高いものだったんですね。
この説は新聞とかテレビでも取り扱っているから、聞いたことがある人もいるんじゃないでしょうか。
福袋の起源②松屋起源説
こちらの説は、なぜかあまりマスコミで伝えられることが少ないので、あんまりメジャーな説ではないですが「松屋起源説」というものがあります。
この説は明治40年(1907年)に老舗百貨店の松屋の前身である、当時の「鶴屋呉服店」で売り出されていたものが福袋の起源だという説です。
こちらは、袋の中身や金額は不明とのことです。
福袋の起源③大丸起源説
もっとも古い時代のものとしては「大丸起源説」というものがあります。
この説は大阪の老舗百貨店である大丸が、江戸時代から福袋を売り出していたという記録が残っていて、これが福袋の起源だという説です。
袋の中身は布の端切れなどで、それらを袋に詰めて初売りのときに売り出していました。
そしてその袋の中に「金のおび」が入っていると、それが当たりという風になっていました。
このように、年代だと江戸時代から、明治くらいに始まったもののようですね。
昭和に入ると全国各地の百貨店で「福袋」が売り出されるようになっていきます。
そして、今のように年末年始に福袋が売り出されて、買い求める人が行列をつくるようになっていったのは1980年代に入ってからのことです。
この頃には福袋を求めて百貨店の前に1,000人を超える人々が行列になっていました。
最近のおもしろ福袋事情
そんな福袋も時代とともに、入れられる物も変わっていってます。
バブル期には高級ブランド品や車、マンション(さすがに車本体とかマンションは袋には入りませんが)の福袋も売り出されていました。
この頃に「ひと袋数万円から数十万円」といった高級福袋が全国的に売り出されるようになっていきました。
少し前の福袋といえば、「売れ残ったものが入っている」っていうイメージがあって買わなかった人の多かったようですが、最近ではインターネットの一般化で
- ○○の福袋が良かった
- △△の福袋は最悪だった
実際、私も「気になる福袋」があったとき、まずは評判とかをインターネットで調べてみますしね。
こういった「クチコミ」がブランドやショップのイメージにも影響するようになって、お得な商品とか、福袋用にショップやブランドの特徴を生かした商品を開発したりまでするようになってきました。
なので、以前に比べると「ハズレの福袋」率はだいぶん下がったんじゃないでしょうかね。
ここ最近の福袋の中でお得だったなぁと思ったものがいくつかあるので、ご紹介しますね。
お得だった福袋①中身が見える福袋
購入金額よりもお得なものが入っていて、お得なんだけど何が入っているのかがわからないのが「福袋」の楽しみでもあり、不安なところでもありますよね。
ところがここ最近「中身が見える福袋」なるものを売り出すお店が増えてきています。
これだと買ったのはいいけど帰ってから開けてると、中に入ってたものが最悪だった!とか、既に持っているものだった・・・なんてこともありませんからね。
当然、中身を見ることができるので、入っているものに自信がなければできないですね。
外れがないのがメリットです。
ただ、私的にはこれは「福袋」じゃなくて「初売りセールのものが袋に入ったもの」だろ!って思ってしまいます。
そう思ってしまうのは私だけ!?
お得だった福袋②商品券入りの福袋
これは、例えば5千円の福袋だった場合に、元値の5千円以上の商品が入っていて、さらにお店で使える5千円の商品券が入っているような福袋です。
絶対にお店は儲け度外視の福袋です。
これは商品だけでもお得感があるうえに、さらに商品券までついてくるので「かなりお得な福袋」と言えますよね。
ただ、当然人気となるので売り切れてしまうのも早いです。
ゲットする為には早めの購入が必要となります。
お得だった福袋③ガンダム福袋
その名の通り「ガンダム」の福袋です。
中身はガンプラなのでガンプラ好きには、何が入っているかドキドキでたまらない福袋ですよね。
中身のガンプラもなかなか良いものが入っているので、お正月からガンプラ制作もいいですよね。
出来上がったプラモが良い出来だと、今年1年が良い年になるかも?!
お得だった福袋④オオクワガタの福袋
これも、その名の通り数千円から高いものでは10万円近くするものまであります。
10万円近くもする福袋だと、かなり大きいサイズのクワガタが入っていました。
クワガタ好きにはたまらない福袋ですよね。
どんなクワガタが入っていても、縁起物のクワガタなので大切に育ててあげましょうね。
お得だった福袋⑤インターネット限定販売の福袋
これは、店舗での販売は行わずに、インターネット上だけで販売されている福袋です。
最近はこのインターネット限定の福袋も増えてきているので、見たことのある人も多いんじゃないでしょうか?
確かに中身の見えない福袋だと、商品の確認する術がないのでインターネットで買ってもあんまり変わらないですもんね。
それに、わざわざお正月の人ごみの中に出て行かずに買えちゃうのも魅力的ですよね。
その他、いろんなブランドやショップ、キャラクターの福袋があります。あなたの気になった福袋はありましたか?
福袋の由来と歴史!のまとめ
一部の「中身が見える福袋」のようなもの以外は、買ってみないとわからない福袋。
ほしいものが入っていた時なんかは、得をした気分で新年早々、とても気持ちがいいですよね。
でも、なかなか皆さんそううまくばっかりは行ってないようです。
福袋のおすすめの買い方は「普段、買わないようなショップやブランドの福袋を買う」っていう買い方です。
買ったことはないんだけど、興味はある。そんなところで福袋があったら買ってみてはいかかでしょう?
逆に普段からよく買うブランドやショップの福袋だと、自分の趣味じゃないものだったり、入っていたものが既に自分が持っているものだったりしたら、がっかりですもんね。
「前から興味があったんだよね。試しに買ってみようかな」くらいの気持ちで買うのがお勧めです。
それでも、「はずれるときははずれちゃう」んですけどね。
あとは、新年の縁起物として「福袋を買うっていうことに意義があるんだ」と思って買うのいいですよね。
何が入っていても、中身じゃなくて「福袋を買った」という満足感を求めてみる。
こう考えて買うと、意外と中身が自分の趣味じゃなくても、そんなに気にならないのでお勧めです。
福袋にいらないものが入っていた時に、どうすればいいのか?ということについて
「福袋の中にいらない物が入っていたらどうする?ハズレ福袋の取り扱い」
に詳しくまとめているので、よかったら参考にしてみてくださいね。
あなたの福袋を買うときの参考になれば幸いです。