アリメツは、市販されているアリ駆除剤の中でも「効く」と評判の高い商品の名前です。
実はそんなアリメツだけど、ここだけの話「家でも簡単にアリメツを作ることができちゃう」のです。
しかも材料は、砂糖水とホウ酸だけ。この2つを混ぜればできあがり!とっても簡単ですよね。
ただ、そんな「手作りアリメツ」だけど、実はちょっと工夫するだけで効果が倍増する「あなたの家のアリ好み」のアリメツにすることができるんです。
アリの種類や好みに合わせてアリメツ作りを作る!
市販のアリメツは小さいヒメアリ向けになっているから、体の大きなアリとか好みが違うアリにはいまいち効果がないこともあります。
そんな時はホウ酸の量を増やしてみるとか、砂糖以外の甘いもの(はちみつやメープルシロップ)を入れてみるとかすると、食いつきが違ったりします。
外の花壇にいるような大きなアリは、死んだ虫とかによくたかっているので肉食なのかもしれません・・・
アリメツに食いつかない場合は、魚肉系の食べ物とホウ酸を混ぜ込むのもよいそうです。
ただし、アリが運べるように細かくしてくださいね。
アリを喜ばせるような工夫をするのもむなしいですが。
アリは巣に帰って「おいしい食べ物をみつけたよ!」って報告して、周りにいるアリたちが「俺たちもいこーぜ!」ってなるわけです。
それでたくさんのアリがその毒餌を食べたり持ち帰ったりして、巣にいるアリを全滅させるわけです。
なので、なんかイマイチだったと思えばもう次はこないだろうし、それでは困ります。
あまり長期戦になると、毒餌を置かれてるというのも学習するから、なかなか難しい戦いですね。
置き場所を替えたり、入れ物や味を替えたりとこちらも作戦を練らないといけません。
アリメツの成分を解説!家にあるものを使って簡単に作れる!?
アリメツは糖蜜98%とホウ酸2%でできています。
ホウ酸団子っていうものを聞いたことありますか?
以前はゴキブリ駆除をするのに、この「ホウ酸団子」というもの作っていました。
ここまで書くと「ホウ酸って毒で怖い!」ってなりますよね。
でも、ホウ酸も昔は普通に食品添加物として使われていたり、理科の実験などで子供がなめたりと今の扱いとはまったく違っていました。
ホウ酸は神経に作用する毒です。
でも、哺乳類は肝臓があって、そこで解毒するから大量摂取しなければちょっとなめたら死ぬなんてことはありません。
だけど、見た目が砂糖や塩と同じようだし、調味料と間違えてホウ酸を大量に入れてしまい中毒が起こった、なんて話は時々だったようです。
ホウ酸は昆虫にしか効果がない
ホウ酸は昆虫にしか効果がなく、神経を麻痺させて動けなくなるため餓死して死ぬのだそうですよ。
自宅にホウ酸が常備されている家はあまりないと思うけど、近くのドラッグストアに普通に売っています。
また、似た名前で「ホウ砂」という物質も売っているけど、ホウ砂に硫酸を混ぜたものがホウ酸になります。
スライム作りにホウ砂を使うけど、さすがにホウ砂が余っているからホウ酸作ろうというわけにはいきませんね。
でも、ホウ酸に水に溶かした重曹を混ぜるとホウ砂になるということで、化学って面白い!って思っちゃいました。
アリメツを作るときの材料の割合は?ホウ酸の濃度はどのくらい?
話を戻すけれど、糖蜜とは砂糖水のことです。
砂糖と水の割合は同じくらいだから、100gのアリメツを作るとしたら、砂糖49g水49gホウ酸2gくらいの割合が基本形ですね。
さて、ホウ酸が2%というのはアリメツの成分がそうだからなんだけど、市販のアリメツはすごく小さいアリ、ヒメアリに効果的といわれています。
アリメツはぜんぜん効果がないという口コミも見たことがあるけど、これは総合するに、
「体の大きいアリにはホウ酸2%では毒性が低いのではないか?」
ということです。
ホウ酸で神経麻痺させて動かなくさせるわけだけど、濃度が低いとちょっと調子悪いなで終わってしまうのかも。
あまりに強すぎると巣に戻る前にその辺で倒れてしまうから、それでは意味がありません。
駆除するアリの大きさを考慮してホウ酸の量を決めないといけないけど、10%より多くしてしまうのはダメなようです。
アリメツが固まる!?アリメツの交換頻度が駆除作用を左右する!
アリメツの口コミで見かけるのが
- アリメツを置いて数時間で固まりだす
- アリがアリメツに足を取られて死んでいる
いわば溺死です。
巣に戻ってくれないと意味がないのに、その場で死んでしまってはね。
これって結局、アリメツの砂糖濃度が高すぎるのでは?と思うんだけど・・・
先ほど砂糖と水の割合が半々と書いたけど、溺死しているような場合には、砂糖を減らすか水を増やすかしたほうがいいですね。
市販のアリメツを使う場合は固まる前に交換しないといけないから、1時間置きとかにすれば大丈夫でしょう。
ほぼ付きっ切りで頑張らないといけないから、常時家にいる人に頼むしかないですね。
もし手作りでアリメツを作るなら、水の分量をもう少し多くすれば、固まるスピードも落ちますし、数時間ごとの交換でも大丈夫かと思います。
あとは少量しか入れないと固まるのも早いから、大きい入れ物に多めに入れておくというのもいいと思います。
アリメツの容器を自作しよう!失敗しないための2つのポイント
市販のアリメツの容器は、蓋つきの四角いケースです。
中央に薬剤を入れ、蓋をして設置します。
そして5か所あるアリの進入路からアリをおびき寄せる仕組みになっています。
今回はアリメツの薬剤を自作したので、容器も自作してみましょう。
アリメツの容器作りで大切なポイントは2つあります。
アリメツの容器作りで大切なポイント①材料選び
1つめは材料選びです。
材料は家にあるもので大丈夫だけど、平らなもの、底が浅いもの、を選びましょう。
例えば、ビンの蓋、ペットボトルの底、牛乳パックを切ったものなどです。
コップのように底が深めの容器だと、アリが昇り降りできず、アリメツまでたどりつけなくなってしまいます。
また口が狭い容器だと、アリメツの臭いが拡散されなくて、その効果を発揮しづらくなります。
アリメツの容器作りで大切なポイント②まず設置場所を決める
2つめは設置場所を決めてから容器を作る。
例えば、屋外にアリメツを設置したい場合、屋外用の容器を考える必要があります。
屋外なら強い風が吹いたり雨が降ったりするときもありますよね。
そうなると、風で飛ばされないようにある程度重さがある材料にしたり。
あとは、雨で薬剤が濡れないようにフタをつけたりといった工夫が必要になってきます。
なので、どこにアリメツを置きたいかというイメージを持ったうえで自作すると、失敗は防げるはずです。
アリメツの作り方のまとめ
今回はアリメツの作り方を紹介しました。砂糖水とホウ酸で簡単に作ることができます。
ホウ酸が家にある人はあまりいないかもしれないけど、入手も簡単ですし粉末です。
なので、常備しておけば、いつアリがやってきてもすぐにアリメツを作ることができます。
市販のアリメツが固まる場合は、頻繁に交換するか量を増やすかしてみてくださいね。