メダカは基本的には強い魚なので、ある程度放っておいても大丈夫。
でも、メダカも生き物なので、病気になったり寿命がきてしまうこともあります。
しかもメダカはとても小さいので、弱っているサインも小さく、見逃してしまいがちです。
メダカが弱っていたり、死にそうになっている時、何とか助けてあげることはできないのでしょうか?
今回は、メダカが弱っていたり、瀕死の状態になっている時の対処法を解説していきます。
メダカが横たわるのは弱っているから?どうすれば復活することができる?
症状によって対策は全然変わってきます。
弱っている状態から復活させるのは、正直、厳しいところではあります。
とは言え、全く策がないというわけではないので、まずは落ち着いて、しっかりと症状を観察してください。
メダカの病気「転覆病」とは?
メダカが横たわって浮いていたり、お腹を上に向けてプカプカと浮いてしまう状態の時は、転覆病の可能性が高いです。
これは観賞魚にはとても多い病気です。
多い病気にもかかわらず、転覆病のメカニズムは未だ解明されていません。
なので明確な治療法もなく、対処療法をするしかありません。
ここからは、考えられる原因と、対策について解説していきます。
メダカが転覆病になる原因①エサの消化不良?!
エサの与えすぎにより起こりがちです。
エサの消化不良により、お腹の中でガスが発生してしまい、そのガスが原因となって浮いてしまいます。
メダカのエサの消化不良への対策
メダカは数日食べなくても全然問題はありません。
ですので、ちょっと絶食しましょう。
まずはお腹の中のエサを消化させてください。
かわいそうだと思ってエサを追加してしまうと、更に悪化させてしまいます。
一週間はエサを与えなくても大丈夫なので、様子を見てください。
メダカが転覆病になる原因②エア食い
メダカは水面に浮いているエサを食べる時や、口をパクパクしながらエサを探す時に空気を吸ってしまいます。
吸った空気を上手く排出できずにお腹に溜まってしまうので、お腹が浮いて転覆病にかかってしまいます。
メダカのエア食いへの対策
水面に浮くタイプのエサだと、空気を一緒に吸ってしまいます。
なので沈むタイプのエサをあげて、水面でエサを食べさせないようにしてください。
メダカが転覆病にならないためには普段からよく観察を
転覆病は一度なってしまうと、再発しやすい病気です。
復活はできても短命になりがちなので、普段と違うところはないかよく観察しましょう。
エサの与えすぎでもなく、エサも普段から水中に沈んだものを食べているようでしたら、水質の悪化も原因の一つと考えられます。
水質の悪化を防ぐためには、水替えが不可欠です。
転覆病以外にも、酸欠や水温が高すぎるなどの理由も考えられます。
水槽の大きさに対して、メダカの数が多すぎたりしていませんか?
直射日光の当たる場所に水槽を置いていませんか?
メダカを少数ずつ分けてあげたり、影に移動して水温を適温までゆっくり冷やしてあげてください。
メダカが転覆病になったあと!元気になるための塩水浴
塩水浴は、魚の力を温存し、自然治癒力を高める効果があります。
塩水浴の治療は、目的によって二つの方法にわかれます。
メダカの塩水浴の方法①0.5%程度の濃度で行う長時間の塩水浴
今回の転覆病に関しては、こちらの治療法。
0.5%程度の長時間の塩水浴は、ゆっくりとメダカの体調回復を促します。
でも、この治療法が効くのも初期段階まで。
対応が遅くなると、塩水浴だけでは病気を治すことは難しいです。
メダカの塩水浴の方法②1%以上の濃度で行う短時間の塩水浴
塩の成分である塩化ナトリウムには殺菌作用があり、塩分に弱い寄生虫や病原菌を弱らせる効果が期待されます。
1%という数字だけを見ると少量な感じもしますが、小さい魚にとっては、なかなか過酷な治療法です。
しかも難易度も高いので、塩水浴ははサポートと考え、メダカの病気治療は魚病薬で行いましょう。
メダカの塩水浴をする際の注意点
- 塩水浴に使う塩は食塩ではなく、天然塩がオススメです。
- 塩水浴を行う場合は、水槽に直接塩を入れるのではなく、バケツや予備の水槽に弱っている子だけを入れて行いましょう。
メダカの寿命のサインにはどんなことがある?老化の症状と対策法
メダカが弱ってしまう原因には、もちろん寿命も含まれます。
飼育の環境と個体差にもよりますが、メダカはだいたい2~3年、生きます。
微々たる変化ではありますが、寿命のサインも出ます。
- エサを食べる量が減る
- エサを食べる速度が遅くなる。
- エサを食べなくなる
- 動きがゆっくりになる
- メスが卵を産まなくなる
- 背骨が曲がる
- ヒレがボロボロになってくる
- 痩せる
これに関しては寿命なので、手の施しようのないところではあります。
これまでの日々のお世話によって、寿命を延ばしてあげることはできたかもしれませんが、寿命で弱ってきた段階での延命は難しいのではないでしょうか。
ヘタに塩浴や水替え、薬浴などで急激に環境を変えてしまうと、とどめを刺してしまうかもしれません。
エサの食べ残しは小まめにすくってあげて、水質の悪化にだけは気を付けてあげてください。
あとはいつも通り、お世話をしてあげて、ゆっくり見守ってあげてください。
メダカを長生きさせる方法
飼育の環境次第では、メダカは長生きもできますし、逆に短命になってしまうこともあります。
ここからは、メダカに長生きしてもらう為のポイントを見ていきましょう。
メダカを長生きさせるポイント①水合わせ
水合わせは第一関門です。
メダカを購入した際は、丁寧に水合わせを行いましょう
メダカを長生きさせるポイント②カルキ抜き
水道水には殺菌作用のある塩素(カルキ)が含まれています。
うっかりカルキを抜き忘れてしまうと、メダカは全滅です。
メダカを長生きさせるポイント③適度なエサやり
メダカは胃を持たないので、消化が得意ではありません。
なので、メダカにエサの与えすぎはNGです。
その割には食いしん坊なので、ついついあげすぎてしまうんですよね。
私もエサの与えすぎで病気にさせてしまった経験があります。
くれぐれも、エサの与えすぎには気をつけましょう。
メダカを長生きさせるポイント④掃除・水替え
掃除不足が原因で、水質が悪化してしまいます。
メダカの排泄物や食べ残しが腐敗し、毒素を出してしまいます。
メダカを長生きさせるポイント⑤水温管理
室外で飼っていたり、室内でも直射日光の当たる場所に水槽を置いてあったりすると、急激に水温が上がることもあります。
水温が40℃ともなると、メダカが煮えてしまいます。
気を付けてください。
メダカを長生きさせるポイント⑥産卵の有無
メダカにとっても、出産は命がけ。
産卵の経験があるか無いかも寿命には影響してきます。
産卵の経験のないメダカのほうがもちろん長生き。
メスに限らず、種親の寿命は短いです。
メダカが横向きになって死にそうなときのまとめ
メダカの寿命をいかに延ばせるか。
メダカの異変にいち早く気づけるか。
それは普段からのお世話と観察が大事。
逆に言えば、普段ちゃんとお世話していたら、ちょっとの異変なんてすぐに気づけます。
小まめに掃除したり、観察したりしていれば愛着もかなり湧きます。
せっかく飼ったのならメダカも大事な家族です。
最後まで、大事に育ててあげてくださいね。