
部屋の空気が重たく感じたり、気持ちがなんとなくざわついたりするときってありますよね。
そういうとき、植物の存在が不思議と心を落ち着かせてくれることがあります。
なかでもガジュマルは「精霊の宿る木」として昔から親しまれてきた植物で、見ているだけで安心感をもたらすような優しさを持っています。
インテリアとして飾る人も多いですが、実は置き場所によって雰囲気が大きく変わる繊細な一面もあるんです。
どこに置くかはただの見た目の問題ではなく、部屋全体の空気感や気分に関わる大切なポイントなんですよ。
私も最初のころはそこまで深く考えず、見た目が映える玄関の真正面にガジュマルを置いていました。
けれど数週間経つ頃には植物の元気がなくなり、部屋全体がどこか淀んだような、落ち着かない空気になっていったんです。
そのときは理由がわからなくて、ただなんとなく「部屋の居心地が悪いな」と感じていました。
でも配置について調べたとき、玄関の真正面というのは実は「気の流れをふさぎやすい」場所だと知って、心の中で思いきり「ああ、やっちゃってた」とつぶやいたのを覚えています。
ガジュマルは特別な植物だからこそ、ちょっとした置き場所の違いが空気を軽やかにしたり、逆に重たくしたりするきっかけになります。
目に見えない“流れ”が関係していると聞くと少し不思議に感じるかもしれませんが、部屋の明るさや空気の通り道といった現実的な要素にも深く関係しているんです。
だからこそ、置き場所を意識することは決して迷信ではなく、植物の力を上手に引き出すための大切な一歩なんですよ。
ガジュマルの配置には「運気の流れ」が深く関係している
ガジュマルは「ただの観葉植物」ではない理由
ガジュマルは、観葉植物の中でも特別な存在として語られることが多くあります。
それは見た目のユニークさや育てやすさだけではなく、古くから「精霊が宿る木」とされてきた背景があるからなんですね。
沖縄などでは「キジムナー」と呼ばれる精霊が住む木として伝えられてきましたし、アジア圏では幸福や繁栄の象徴として大切に扱われてきた文化もあります。
だからこそ、単に部屋の片隅に飾るだけの植物とは、少し違った意味合いを持っているんです。
ガジュマルを部屋に迎えるということは、ただのグリーンコーディネートを超えて「空間のエネルギー」に関わることでもあります。
それは決してオカルト的な意味ではなくて、人の感覚として“落ち着く場所”や“ざわつく空間”を自然と感じ取っているように、植物もまたその流れを感じながらそこに根を下ろすんですよ。
気の流れ=空間の“心地よさ”をつくる見えない道
「気の流れ」というと少し不思議な言葉に聞こえるかもしれませんが、実際のところは空気の流れや光の入り方、人の動線といった要素と密接に結びついているものです。
人の動きや光の向き、風の通り道がうまく整っていると、なんとなくその空間が「居心地がいい」と感じられたり、「落ち着く」と感じられたりしますよね。
それと同じように、植物もそうした空間の流れを敏感に感じ取っています。
ガジュマルのような精霊信仰のある植物は特に、そういった“心地よい流れ”がある場所のほうが元気に育つ傾向があります。
逆に、風通しが悪くてジメッとした場所や、人が集まりにくい暗い角などに置いてしまうと。。。
植物の元気がなくなるだけでなく、その空間全体もどことなく停滞したような空気になってしまうことがあるんです。
なぜ置き場所で運気が変わるのか?根拠と理由
「植物をどこに置くかで運気が変わる」というと少し大げさに聞こえるかもしれません。
でも、それにはちゃんと理由があります。
まずひとつは、植物が持つ空気清浄作用や湿度調整といった“環境改善”の力です。
ガジュマルのような観葉植物は、目に見えないレベルで部屋の空気を整える役割をしてくれています。
もうひとつは、私たちの「心理的な感覚」との関わりです。
部屋に入った瞬間に明るく元気なガジュマルが目に入ると、それだけでちょっと心がふっと和らいだりしませんか?
逆に、しおれた葉っぱや暗い隅っこに置かれた植物を見ると、どこか寂しさや重たさを感じたりもしますよね。
こうした視覚的・感覚的な刺激が、私たちの気分や行動に影響を与えているんです。
だからこそ、ガジュマルの置き場所は“空気の流れ”や“人の気持ちの流れ”を意識しながら選んであげることがとても大切になります。
ただなんとなく空いた場所に置くのではなくて、
「この子がここにいると空間がやさしくなるな」
「ここにいると安心感があるな」
と感じる場所を選んでみてくださいね。
エネルギーが巡る場所を見つけるためのヒント
「気の流れ」は感覚でつかむものでもありますが、いくつかのヒントを知っておくと見つけやすくなります。
たとえば、自然光が適度に入っていて、風通しがよく、人の動線を邪魔しない場所。
リビングの窓辺や玄関の壁際、廊下の突き当たりなどが該当しやすいです。
ただし、同じ家の中でも時間帯や季節によって光や空気の流れが変わるので、ガジュマルの様子を見ながら置き場所を微調整していくのが理想的ですよ。
そして何よりも、ガジュマル自身の表情をよく観察してあげること。
葉っぱの色つやが良かったり、新芽が出たりしていれば「この場所、心地いいよ」と教えてくれている証拠です。
反対に元気がなくなってきたら、少しだけ場所を変えて様子を見てみましょう。
植物のサインに耳を傾けることが、結果的にその空間に流れる気の質を整えることにもつながっていくんですね。
ガジュマルは“置くだけで運気が上がる”存在ではなく、“どこにどう置くか”によって、その魅力や力が引き出されていく植物なんです。
その繊細さに気づけたとき、あなたとガジュマルの関係はぐっと深まり、空間も少しずつやさしく変わっていきますよ。
NG配置①:暗く湿った場所に置く
風水的にも植物的にもエネルギーが滞る
ガジュマルは明るくて風通しの良い場所を好む植物です。
だからこそ、暗くて湿った場所に置かれると、その力を発揮しきれなくなってしまうんです。
昔から風水でも「気は明るく乾いたところに集まりやすい」といわれていて、湿気が多く日光が入りにくい場所には、気も植物も“とどまりがち”になってしまうんですね。
私自身、以前キッチンの裏側のちょっとしたスペースにガジュマルを置いていたことがあるんですが、数週間で葉がだらんとしてきてしまって…。
見た目の変化もそうですが、気分までどこか重たくなっていたのを覚えています。
毎日通る場所のはずなのに、なぜか気が進まない。
今振り返れば、それはガジュマルが元気をなくしていたサインでもあったのかもしれません。
トイレや北向きの隅は特に注意が必要
とくに注意したいのが、トイレや北側の窓がない部屋、湿気がこもりがちな空間です。
こうした場所は気の流れが停滞しやすく、そこに置かれたガジュマルも呼吸しづらくなってしまいます。
精霊の宿る木といわれるガジュマルは、空間の“清らかさ”にとても敏感なんです。
だからこそ、閉じこもった場所では本来のエネルギーを失ってしまいがち。
そして、そういった空間に植物を置くことで場が良くなると思われがちですが、逆に植物の元気を吸い取ってしまうようなこともあるんです。
「気の悪い場所だからこそ植物で浄化しよう」という考え方もありますが、ガジュマルにとってそれはかなり負担のかかる環境でもあるんですね。
湿度の高さと日照不足がもたらす見えないストレス
湿度が高い場所では土が乾きにくくなり、根が腐りやすくなります。
表面上は元気そうに見えていても、根の内部から静かに弱っていってしまう。
そんなこともあるんです。
また、日光がほとんど入らない場所では光合成がうまくできず、植物としての活動が鈍くなります。
気がついたら新芽が出なくなっていたり、葉の色がくすんできていたり…そんな小さな変化を見逃さないことが大切です。
どうしても置きたいときの工夫と対策
とはいえ、家の中でグリーンを飾りたい場所って、限られていたりもしますよね。
「ここにちょっと置きたいんだけどな…」という気持ちがあるのもすごくわかります。
そんなときは、小さな鉢植えにしてこまめに場所を変えるとか、週に数回は窓辺で“日光浴”をさせてあげるのもおすすめです。
また、観葉植物用のLEDライトを使ってあげるのも、暗い場所ではとても助けになりますよ。
そして、空気がこもりやすい場所に置くときは、定期的に換気したり、サーキュレーターを使って空気を動かしてあげると、ガジュマルも少し呼吸がしやすくなります。
「ここに置きたい」というあなたの気持ちと、「もうちょっと光が欲しいな」というガジュマルの気持ち。
そのバランスを取りながら、置き場所を調整していけたらいいですね。
NG配置②:玄関の真正面やドアの近く
玄関は「気」が出入りするとても繊細な場所
家の中でも、玄関は特別な場所です。
風水では「運気の入口」とされ、外の世界と家の内側をつなぐ、いわば“気の玄関口”なんですよね。
そこにどんな空気が流れ込んでくるかによって、家全体の雰囲気や気分が大きく左右されることもあります。
そんな大切な場所だからこそ、見た目だけでインテリアを整えようとして、ドアの真正面にガジュマルを置いてしまうと、せっかくの気の流れを妨げてしまうことがあるんです。
私もかつて、「玄関にグリーンがあるとおしゃれだし、帰ってきたときに癒されるかも」と思って、ドアのまん前にどんと置いていたことがありました。
でもなんとなく、家の中の空気が重たいような、来客時の印象もぼんやりとしたものになっていた気がするんです。
真正面に置くことで“押し戻す力”が働いてしまう
良い気が外から流れ込もうとしているとき、真正面にどっしりと構えるように植物が置かれていると、それが“障害物”のように感じられてしまうことがあります。
それはまるで「せっかく来たのに、なんだか入りづらいな」と気が引き返してしまうような感覚なんですね。
しかも、ガジュマルは存在感のある樹形をしていることが多いので、目線の高さに近い位置に大きな塊があると、視覚的にも圧迫感を感じやすくなってしまいます。
見た目のかわいさや演出のつもりでも、真正面に配置することで「流れを止める」要因になってしまうことがあるのは、ちょっと意外だけど大事な視点です。
見た目は素敵でも「気の通り道」にはならない
玄関を開けた瞬間に目に飛び込んでくるガジュマル。
絵的にはとても魅力的です。
でも、その瞬間の印象が“重たい”と感じられるとしたら、それは配置を少し見直してあげた方がいいサインかもしれません。
たとえばドアを開けたとき、風や光の流れがまっすぐ家の奥へと進んでいくように設計されているお家もありますよね。
そんな空間では、真正面の障害物がそのまま“気の壁”になってしまうこともあるんです。
見た目だけで満足していた当時の私は、
「整っているのに何だか落ち着かない」
「朝出かけるときにスッと玄関を出られない」
そんな違和感を感じていました。
あとから位置を変えてみたら、不思議と玄関の空気が軽くなって、「あ、これが“流れる”ってことなんだ」と体感できたんです。
ちょっとずらすだけで、空気の巡りは変わる
玄関にガジュマルを置いてはいけないわけではありません。
むしろ、玄関は外からの空気を調和させる役目もあるから、グリーンを置くのはとても良いことなんです。
大切なのは“どこに”置くか。
真正面ではなく、ドアから少し外れた場所や壁側、靴箱の上など、視線や動線を妨げない位置にそっと配置するだけで、空気がふわっと流れるようになるんです。
私の場合も、玄関ドアの真ん前から、少し右手の壁際に移動させた瞬間に、家の中に流れる空気が驚くほど変わったんですよ。
「これでいいんだ」と直感的に感じられたあの感覚は、今でも忘れられません。
植物も私も、きっとどこかで“苦しかった”のかもしれませんね。
NG配置③:寝室の枕元や頭上付近
寝室は「回復の場」だからこそ静かな空間にしたい
1日の疲れをリセットする寝室は、心と体を整えるためのとても大切な場所です。
その空間には、なるべく静かで穏やかなエネルギーが流れていることが望ましいんですね。
ところが、そんな場所に大きめの観葉植物を枕元や頭の上に配置してしまうと、せっかくの回復エリアが少しざわついた空間になってしまうことがあるんです。
私もかつて、癒しを求めてベッドサイドにガジュマルを飾っていたことがありました。
見た目はすごくかわいくて、夜寝る前に葉を眺めながら「おやすみ」とつぶやくのが小さな楽しみだったんです。
でもあるときから眠りが浅くなって、夢見が悪い日が続いたんですね。
最初は疲れかなと思っていたけれど、何気なくガジュマルをリビングに移した晩から、ふと呼吸が深くなったような感覚があって。
あのとき、植物にも寝室との“相性”があるのかもしれないと、しみじみ感じました。
枕元や頭上は「気が集まる」繊細な場所
人の頭まわりというのは、無意識のうちにとても敏感なエリアです。
そこに大きな鉢や枝が伸びた植物があると、安心して眠るはずの空間に、無意識レベルで圧迫感を感じてしまうこともあります。
たとえ落ちてくる心配がなくても、「頭の上に何かある」というだけで、どこか緊張感が生まれてしまうんですね。
また、寝室は呼吸のリズムがゆるやかになる場所でもあります。
植物も生きていて、夜にはわずかに酸素を消費し二酸化炭素を放出するので、密閉された空間だと空気の循環が滞りやすくなることもあるんです。
枕元にガジュマルがあることで、眠っている間の空気の質がほんの少しずつ変化して、気づかないうちに睡眠の質に影響していたのかもしれません。
植物の“生命感”が眠りを妨げることもある
ガジュマルって、まるで何かを感じ取っているような、不思議な存在感があるんですよね。
だからこそ、日中のリビングや窓辺ではとても心強い存在になるけれど、その“生命感”が寝室では少しだけ強すぎると感じられることもあります。
夜は静かに自分の中に戻っていく時間。
そんなときに、ふと視界に緑の影が動いて見えたり、風で葉が揺れたりすると、心がそちらに引っ張られてしまうこともあるんです。
リラックスのために置いたはずのガジュマルが、知らず知らずのうちに「眠れない原因」になっていたとしたら、それは少し切ないことですよね。
リラックスを妨げない配置で、やさしい距離感を
それでも、寝室に植物を取り入れたい気持ちってすごくよくわかります。
そんなときは、ベッドから少し距離をとって、たとえば足元側の棚の上や、窓際の少し高い位置に飾るのがおすすめです。
視界の端に入るくらいの距離感だと、ガジュマルの存在が圧迫感にならず、やさしく寄り添ってくれる感じになりますよ。
私がベッドサイドから移動させたガジュマルを、部屋の隅に置いてからというもの、なんとなく部屋全体の空気がふわっと軽くなった気がしました。
「距離って大事なんだな」と思ったあの夜、植物と人との関係もまるで人間関係みたいに、ちょうどいい間合いが必要なんだと実感しました。
NG配置④:電化製品のそば・直射日光の強い窓辺
便利な場所に置きたくなるけれど…実は植物にとって過酷な環境
ついつい置きたくなるんですよね、テレビの横とか、パソコンデスクの脇とか。
生活の中でよく目にする場所にグリーンがあると癒されるし、インテリア的にも映えるし、「ここでいいじゃん!」って思ってしまう。
でも実は、電化製品の近くってガジュマルにとっては結構ストレスの多い場所なんです。
私も以前、作業デスクの脇にガジュマルを置いていたことがあったんですが、毎日PCとルーターとスマホ充電の熱と音に囲まれて、ある日ふと気づいたら葉の色がくすみはじめていました。
最初は気のせいかなと思ったけれど、水やりをしても元気にならない。
それでも私のそばにいてくれてると思っていたら、ある日ぽろぽろと葉が落ちてきたんです。
「あ、ごめん」と心の中で何度も謝りました。
熱・音・電磁波…植物には“静けさ”が必要
電化製品のそばって、熱を持ちやすいんです。
テレビや冷蔵庫、パソコンなど、使っていないときでもほんのり温かいことってありますよね。
そのわずかな熱でも、植物にとってはじわじわと負担になります。
さらに、機械から出る微細な振動音や電磁波も、ガジュマルのように繊細なエネルギーを持つ植物には影響が出やすいといわれています。
私たちは慣れてしまって気づかない小さな音や温度の差でも、植物はそれをちゃんと感じ取っているんですよね。
自分がずっとコンロの前に立っているような環境を想像してみてください。
きっとしんどくなってしまいますよね。
ガジュマルもきっと「ここ、ずっと熱い…」って思っていたのかもしれません。
直射日光=植物が喜ぶとは限らない
そしてもうひとつ、意外とやってしまいがちなのが「窓辺の強い日差しの下に置く」ことです。
ガジュマルは日光が好きな植物ではあるけれど、直射日光が一日中ガンガンに当たる場所だと、葉焼けを起こしたり土が乾きすぎたりして体調を崩してしまうこともあるんです。
私も「よかれと思って」のつもりで南向きの窓辺に移動させたことがありました。
確かに最初は葉の色が鮮やかになったように見えて、「うんうん、いい場所だったね」と声をかけていたんです。
でも気づかないうちに葉の縁が茶色くなり、土もカラカラに…。
あのときの“やってしまった感”は今でもちょっと胸が痛みます。
心地よい環境は“自然に近いバランス”がカギ
ガジュマルにとって理想的なのは、穏やかな光が差し込み、風通しがよく、機械音の少ない静かな場所。
まるで森の木陰にいるような、そんな空気感がぴったりなんです。
直射日光じゃなくてレースのカーテン越しに光が当たるくらいがちょうどいい。
空調の風が直接当たらない場所で、ゆったりと過ごせる空間があれば、ガジュマルはどんどん本来の力を発揮してくれますよ。
もし「ここしか置けない…」という状況なら、鉢の下に断熱マットを敷くとか、風が直接当たらないように位置を工夫するなど、小さな配慮で植物への負担をグッと減らせます。
大切なのは「そこに置く理由」と「そこが快適かどうか」をちゃんと見つめることなんですね。
よくある間違い例とその対策
インテリア重視で置き場所を決めてしまう
ガジュマルって、ほんとうに可愛くて存在感があるから、「部屋のアクセントになる場所に飾りたい」と思っちゃうんですよね。
私もそうでした。
「リビングの棚の上」
「キッチンカウンターの端っこ」
「玄関のセンター」…
どこに置いても映えるから、「ここにいたら可愛いかも!」って感覚で決めてしまいがちなんです。
だけど、それがガジュマルにとって最適な場所とは限らないんですよね。
私がよくやってしまっていたのが「目につきやすくてオシャレな場所」=「植物にとっても快適な場所」と思い込んでいたこと。
見た目は満足していても、ガジュマルの葉がパラパラと落ち始めたときに初めて「え…ここ、居心地よくなかったのかな」って気づくんです。
「小さいから大丈夫」と油断してしまう
もうひとつありがちな間違いが、「鉢が小さいから、どこに置いてもそんなに影響ないよね」と思い込んでしまうことです。
たとえ小さな鉢でも、ガジュマルは“その空間全体”を感じているような植物なので、置く場所の空気の流れや光の加減、騒音などをしっかりと受け止めているんですよね。
以前、キッチン横の窓辺に小さなガジュマルを置いていたことがありました。
スペース的にはぴったりだし、光も入るし、いい感じだと思っていたんですが、コンロの熱や湿気、レンジの音にさらされていたせいか、徐々に元気がなくなっていってしまいました。
サイズにかかわらず、「その場所が落ち着ける空間かどうか」はちゃんと考えてあげることが必要なんだなと、そのとき学びました。
間違いに気づいたら、できることから整えてみよう
ガジュマルが元気をなくしてきたとき、つい「自分のせいだ」と落ち込んでしまうこともあると思います。
私も実際、葉が落ちるたびに「ごめんね…」とつぶやいていました。
でも大丈夫。
植物は、置き場所を変えただけで急に元気を取り戻すこともあるんです。
私が実際に試して効果があったのは、まず「空気の流れがよくて静かな場所」を選んで移動してあげること。
それだけで、数日後には新しい葉が出てきたり、全体のハリが戻ったりしたんです。
「ここ、落ち着くかも」と思える場所にガジュマルをそっと移してあげる。
それはまるで、大切な人の居場所を整えてあげるような、そんな優しさに近い感覚です。
「見栄え」よりも「空気感」を大切に
もちろん、植物を飾るときにインテリアとしての楽しさも大事にしたいですよね。
でも、ガジュマルと暮らしていく中で気づいたのは、「見栄え」よりも「空気感」を整えることのほうが、結果的に心も空間もぐっと豊かになるということでした。
「ここ、なんか落ち着くな」「ふと目が合うと安心するな」そんなふうに感じられる場所に、ガジュマルがそっといてくれると、不思議とその空間全体に優しい風が流れるようになります。
だからこそ、植物の“声なきサイン”に気づきながら、見た目と居心地のバランスをゆっくり整えていけるといいですね。
ガジュマルの配置で迷ったときの基本ルール
「なんとなく置く」から「気持ちのよい場所に置く」へ
ガジュマルを育てていると、「この子、どこに置いてあげたらいいんだろう?」って悩む瞬間が何度も訪れますよね。
私も最初の頃は、見た目や家具とのバランスだけで置き場所を決めていました。
でも何度も引っ越すように移動させる中で気づいたんです。
植物って、“居心地の良さ”をちゃんと教えてくれるんですよね。
たとえば、明るいのに落ち着いている場所、通路のそばだけど人がぶつからない位置、空気の流れが感じられて静かなコーナー。
そういう場所に置いたとき、ガジュマルの葉っぱがぴんと張って、まるで「ここ、好き」って言ってくれているような気がしたんです。
明るさ・風通し・動線を見極めることがポイント
基本ルールとしてまず大切なのが、「日当たりがよくて風通しがある場所」を選ぶことです。
ただし、直射日光が強すぎる場所は葉焼けの原因になるので、レースカーテン越しの柔らかい光がベストです。
そして意外と見落としがちなのが「人の動き=動線」です。
人の出入りが多い場所やドアの開閉が頻繁なところでは、植物がストレスを感じてしまうこともあるので注意が必要です。
「ここ、気持ちよさそうだな」と思える場所を見つけたら、一度そこで様子を見て、ガジュマルの反応を観察してみるのがいいですよ。
葉っぱが元気になったり、新芽が出てきたりしたら、きっとその場所がぴったりだったんですね。
「置かない方角」よりも「心地よい方向」を探す
風水的に「この方角には置かない方がいい」といった情報を目にすることもありますが、絶対的にNGというわけではなく、大切なのは“その空間がどんな性質を持っているか”なんです。
北側でも窓があって光が差し込む場所なら問題ありませんし、南側でも強すぎる直射日光が入るなら調整が必要です。
実際に私の家では、西向きの部屋にガジュマルを置いています。
西日は強すぎると言われることもありますが、カーテンで柔らかく調整したことで、夕暮れの時間に植物と一緒に過ごすのがとても心地よく感じられるようになりました。
植物の“様子”がいちばんのバロメーター
結局のところ、どんな配置ルールよりも信頼できるのは、ガジュマル自身の様子です。
葉がつややかで、新しい芽が元気に伸びてきて、根元の土がふっくらと呼吸している。
そんな姿が見られたら、「今の環境が心地いい」と思ってくれている証拠です。
もしも元気がなくなってきたら、それは「ちょっと疲れたかも」というサイン。
水やりや肥料のタイミングだけでなく、置き場所もぜひ見直してみてください。
人と同じように、植物にも「気持ちの良い場所」があるんですよね。
“ガジュマルと暮らす”という視点で考えてみる
ガジュマルの配置を考えることは、ただ植物を置くという作業ではなくて、「この空間に、どんなふうにガジュマルと一緒に生きていきたいか」を考えることなんだと思います。
暮らしの中でふと目が合ったときにほっとできる。
朝の光を一緒に浴びて、夜は静かに見守ってくれる。
そんな存在として迎えられたら、自然と置き場所も整っていくはずです。
“自分の感覚”と“ガジュマルの反応”、その両方に耳を傾けながら、無理のない距離感で暮らしていけたら、それだけで空間も心もゆるやかに整っていきますよ。
まとめ:NG配置を避けることで運気を育てる
ガジュマルは、ただ部屋を彩るための観葉植物ではなくて、そこにいるだけで私たちの心や空間にやさしい変化をもたらしてくれる存在です。
だからこそ、どこに置くかということには、ほんの少しの気遣いと想像力が必要になってくるんですよね。
暗くて湿った場所、玄関の真正面、寝室の枕元や電化製品のそばなど、よくあるNG配置にはそれぞれに“理由”があって。
見えない空気の流れや植物の声を無視してしまうと、その影響は目に見える形であらわれてくるものです。
でも逆にいえば、その“配置”に意識を向けることができたとき、ガジュマルとの関係はぐっと深まり、空間に流れる空気も自然と整っていきます。
私自身も、たくさんの失敗や置き直しを重ねながら、ようやく「この場所、気持ちいいかも」と感じられる場所に落ち着かせることができました。
そしてそのとき、不思議と自分自身の気持ちにも、少し余裕が戻ってきたんです。
植物って本当に正直です。
居心地のよい場所にいれば表情が生き生きしてくるし、合わない環境にいると元気がなくなってしまう。
その様子を毎日そばで見ているうちに、「自分自身は今どんな場所に身を置いているだろう」と、ふと立ち止まって考えるきっかけにもなったりします。
ガジュマルの配置を見直すことは、実は自分自身の暮らしや心の状態を見つめ直すことにもつながっているんですね。
完璧じゃなくても大丈夫。
大切なのは、「この子がここにいてくれて心地いいな」と思える場所を見つけてあげること。
それはきっと、あなたの運気と気持ちのめぐりをやさしく育ててくれるはずですよ。

