ブールドネージュとスノーボールの違いは?知れば納得の3つの呼び名

お菓子屋さんやレシピサイトで「ブールドネージュ」と「スノーボール」という名前を両方見かけて、「これって同じもの?それとも別のお菓子?」と思ったことはありませんか?カタカナの長い名前がふたつあると、どちらを調べればいいのかわからなくなってしまいますよね。

でも安心してください。

ちゃんと答えはあります。

しかも、知ってしまえば「あ、そういうことか!」とすっきりする話なんです。

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ブールドネージュとスノーボールは「同じお菓子」!まず安心してください

ずばりお伝えすると、ブールドネージュとスノーボールは、呼び名が違うだけで同じお菓子です。

「じゃあなんで名前がふたつあるの?」と思いますよね。

それにはちゃんとした理由があります。

「ブールドネージュ」はフランス語で「雪の玉」という意味。

「スノーボール」はその英語訳。

つまり言語が違うだけで、意味も、お菓子の中身も同じなんです。

ふたつの名前に惑わされて「別々のレシピを探さなきゃ!」と焦る必要は、まったくありません。(同じレシピでOKです、ほっ)

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なぜ名前がふたつ存在するの?歴史をたどるとわかってくる

名前の謎を解くには、このお菓子の歴史を少しだけ知っておくととてもスッキリします。

実はブールドネージュもスノーボールも、もともとは別の国のお菓子がルーツなんです。

スペインで生まれた「ポルボロン」が世界へ広まった

ブールドネージュとスノーボールのルーツをたどると、スペインの伝統菓子「ポルボロン」に行き着きます。

スペイン南部のアンダルシア地方が発祥とされ、クリスマスや結婚式などの祝いの席でよく作られてきたお菓子です。

スペイン語で「ポルボ(polvo)」は「ほこり・粉」という意味。

その名のとおり、口の中でほろほろと崩れるような食感が特徴です。

このポルボロンがフランスに伝わったとき「ブールドネージュ(雪の玉)」と呼ばれるようになり、さらに英語圏のアメリカに広まると「スノーボール」という名前で定着したとされています。

実は日本にも独自の呼び名がある

じつは日本でも別の呼び名が存在します。

「ロシアンクッキー」や「ロシアンティーケーキ」という名前を聞いたことはありませんか?雪国のイメージからロシアを連想させる名前で、日本独自の呼び方として定着しているようです。

まとめると、このお菓子には世界各地でさまざまな呼び名があります。

  • フランス語:ブールドネージュ(boule de neige)
  • 英語:スノーボール(snowball)
  • スペイン語:ポルボロン(polvorón)
  • 日本:ロシアンクッキー・ロシアンティーケーキ

名前はたくさんありますが、白くて丸くてほろほろした食感のかわいいお菓子であることはすべて共通しています。

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ブールドネージュ・スノーボール・ポルボロンの3つの違いを比べてみる

名前が似ているこの3つのお菓子、実はそれぞれに少しずつ違いがあります。

混乱しがちなポイントをひとつひとつ確認していきましょう。

【違い①】名前の由来と使われる国が違う

最もシンプルな違いは「使われる言語と国」です。

名前 言語 主に使われる地域
ブールドネージュ フランス語 フランス・日本など
スノーボール 英語 アメリカ・英語圏など
ポルボロン スペイン語 スペイン・ラテンアメリカなど

日本ではとくに「ブールドネージュ」という名前のほうが広く使われている印象です。

お菓子屋さんのショーケースや製菓レシピでもこの呼び名をよく目にします。

無印良品の「ブールドネージュ」を知っている方も多いのではないでしょうか。

私も最初にケーキ屋さんのショーケースで「スノーボール」と書かれたお菓子を見たとき、無印良品のブールドネージュとは別の商品なのかと思って、思わず店員さんに確認してしまいました。

同じものだと知ったときの、あの少し恥ずかしいような、でもすっきりした感覚は今でも覚えています。

同じ経験をした方、きっと多いと思います。

【違い②】ポルボロンだけ「作り方」がひとつ違う

ブールドネージュとスノーボールはほぼ同じ作り方ですが、ポルボロンだけは製法に違いがあります。

ポルボロンは薄力粉をオーブンやフライパンで事前に焙煎(ばいせん)してから使います。

この一手間がグルテンの形成を抑え、口の中でほわっとほどけるような独特のほろほろ食感を生み出します。

伝統的にはバターではなくラードを使うことも多いとされています。

一方、ブールドネージュとスノーボールは薄力粉を焙煎せずそのまま使うため、よりサクサクとしたクッキーに近い食感に仕上がります。

  • ポルボロン → 薄力粉を事前に焙煎 → ほろほろ崩れる食感
  • ブールドネージュ・スノーボール → 薄力粉をそのまま使用 → サクサクしたクッキー食感

「ほろほろ vs サクサク」という食感の違いは、作り方のたった一工程の差から生まれています。

以前スペイン菓子を扱うお店でポルボロンを購入して食べ比べてみたことがあるのですが、無印のブールドネージュとは確かに食感がまったく別物でした。

ポルボロンは砂がさらさらとほどけるような不思議な口溶けで、ブールドネージュよりもさらにはかない感じ。

どちらがおいしいというより、好みの食感で選ぶお菓子だなと感じました。

【違い③】材料はほぼ同じ!共通点を押さえておこう

違いばかりを取り上げてきましたが、ブールドネージュもスノーボールもポルボロンも、基本の材料はほぼ共通しています。

  • 薄力粉
  • バター(ポルボロンはラードを使うことも)
  • アーモンドプードル(アーモンドパウダー)
  • 砂糖・粉砂糖

そして共通して「卵を使わない」のがこのお菓子の大きな特徴です。

卵の代わりにアーモンドプードルを使うことで、あのサクッとほろっとした独特の食感が生まれます。

また、焼き上がったあとにたっぷりの粉砂糖をまぶして仕上げるのも共通点。

白くて丸い雪玉のような見た目は、この粉砂糖があってこそ。

見た目の可愛さだけでなく、粉砂糖でコーティングすることでお菓子が空気に触れにくくなり、保存性も上がるという実用的な理由もあるんですよ。

失敗しないために知っておきたい注意点

ブールドネージュ(スノーボール)を初めて作るとき、細かいところで迷いやすいポイントがあります。

事前に知っておくだけでずいぶん楽になりますよ。

「熱いうちに粉砂糖をまぶす」か「冷めてからまぶす」か問題

粉砂糖は仕上げにまぶしますが、タイミングによって仕上がりが変わります。

熱いうちにまぶすと粉砂糖が生地に馴染んでしっかりつき、時間が経っても白さをキープしやすい傾向があります。

ただし焼きたての生地はもろくて崩れやすいので、やさしく扱うのがポイント。

冷めてからまぶすとふわっとした雪のような見た目になります。

どちらが正解というわけではなく、お好みで選んでみてください。

「ブールドネージュ」で検索しても「スノーボール」のレシピが出てくる理由

これも最初は混乱しやすいポイントです。

でもまったく問題ありません。

同じお菓子なので、どちらの名前で検索しても基本的には同じレシピが出てきます。

タイトルに「ブールドネージュ」と書いてあっても「スノーボール」と書いてあっても、同じように参考にして大丈夫です。(「違う名前のレシピで作っていいの?」と手が止まった方、安心してください。私もそのひとりです)

アーモンドプードルがないときはどうする?

アーモンドプードルはこのお菓子のほろほろ食感を生み出す大事な材料です。

薄力粉だけで代替するとサクサク感が強くなり、食感のニュアンスが変わってしまいます。

材料をそろえる前に確認しておくと安心です。

まとめ:ブールドネージュとスノーボールの違いはただひとつ

この記事でお伝えしたいことを最後にまとめます。

  • ブールドネージュとスノーボールは同じお菓子。違いは「言語(フランス語か英語か)」だけ
  • ルーツはスペインの伝統菓子「ポルボロン」で、各国に広まる中で名前が変化した
  • ポルボロンだけ薄力粉を事前に焙煎する工程があり、食感も少し異なる
  • 材料は共通で「卵を使わない・アーモンドプードルを使う」のが特徴
  • 日本では「ロシアンクッキー」とも呼ばれることがある

「ブールドネージュ」という名前は少しとっつきにくく聞こえるかもしれませんが、「雪の玉」という意味を知ると、あの白くて丸いお菓子のイメージにぴったりですよね。

名前の由来を知るだけで、なんだかぐっと身近に感じられる気がします。

名前の謎がとけたところで、あとはもう作るだけです。

ブールドネージュ(スノーボール)は卵を使わず、材料も少なめで、製菓初心者でも挑戦しやすいお菓子のひとつ。

むずかしそうな名前とは裏腹に、レシピはとてもシンプルです。

お友達へのちょっとしたプレゼントにも、自分へのご褒美にも。

あの白くて丸い雪の玉を、ぜひ一度手作りしてみてはいかがでしょうか?