夏といえば、やっぱり夏祭りですよね。そんな夏祭りの定番といえば、私敵には「金魚すくい」は外せませんね!
でも。
金魚すくいで運よくすくえた金魚は、ちゃんと金魚鉢に入れて飼ってますか?
中には「金魚ってどうせすぐ死んじゃうから、金魚すくいなんかやらない!」って人もいらっしゃるでしょう。
実は、金魚って「飼い方次第」では、すごく長生きするお魚なんですよ。
中でも「和金」と呼ばれる金魚は、一番メジャーでとっても長寿なんですよね。
その最大寿命は、何と15年以上。きちんとした環境で育ててやれば何と「20年以上」とされています。
子供が産まれたときに行ったときにすくった金魚が、その子供が二十歳になったときにまだ生きてるってことです。
すごくないですか?
金魚すくいの金魚は寿命が短いと言われる理由
「金魚の寿命って長い」とは言っても。
お祭りの金魚すくいで持って帰った金魚って
「すぐに死んじゃう」
「飼ってもすぐポックリ逝くから飼いたくない」
って思ってる人、多いんじゃないでしょうか。
実際に、金魚すくいの屋台の水槽では
- お祭りに来ているたくさんの人の目にさらされて
- いろんな人からポイで追い掛け回されて
- そして短時間といえど、すくわれて水の外に出されたことにより軽い窒息状態
ましてや小さい子供だと、金魚の入った袋を振り回したりしてさらにストレスをかけてしまいますもんね。
これじゃ、短命と呼ばれるのもうなづけますね。
金魚はなぜストレスで弱ってしまう?
でも、金魚はなぜストレスで弱ってしまって死ぬのかというと。
実は金魚は、ストレスが溜まると「コルチゾール」というホルモンが体内に増えてしまいます。
このホルモンが増えてしまうと、血糖値が上昇し白血球が急激に減少してしまうという変化が金魚の中で起きてしまうんですね。
これにより、それまでは白血球によって抑えられていた「身体の表面についていた寄生虫やバクテリア」が、これまた急激に増加します。
金魚は、そうなってしまうと、それらの寄生虫やバクテリアを取り除こうと全身から粘液を出すんです。
人間でいう「汗」みたいなものでしょうか。
結果として、粘液がエラをも覆いかぶさり、呼吸がしづらくなってしまいます。
そしてだんだんと弱っていってしまい、最後には死んでしまうということなんですね。
金魚すくいの金魚の寿命を少しでも延ばすためにできる5つのこと
さて、せっかくすくった金魚を少しでも長生きさせる方法ですが、正直運も関わるのが厄介なところですね。
ただ、できることは意外とたくさんあります。
金魚の寿命を延ばすポイント①選ぶべき金魚の種類は和金が間違いない!?
まず、金魚を長く飼いたいときに選ぶべき金魚の種類はもちろん「和金」ですね。
金魚すくいですくう際にも、キレイな水の中を元気に泳いでいて、できるだけキズを負っていないのをすくってあげましょう。
すくった金魚はできるだけ慎重に、金魚に負担がかからないよう持ち帰りましょう。
金魚の入った袋を振り回すなんてことは、絶対にダメですよ!
金魚の寿命を延ばすポイント②金魚が無事お家にたどり着いたら
家に持ち帰ったら、金魚ばちに金魚をお引越しさせるのですが、金魚がじーっとしたまま全く動かないということがあります。
しかし、慌ててはいけません。
持ち帰られてたときの金魚は、少なからず目を回しているんですよね。
ですのでじっとしている時は、余計なちょっかいは出さないであげてくださいね。
金魚の寿命を延ばすポイント③金魚は持ち帰ったらすぐにメンテナンスが必要!
ということで持ち帰ったら、まずは金魚さんのメンテナンスタイム「通称トリートメント」を行うのです!
金魚のトリートメントとは、塩分を含んだ水の中で一定期間金魚を養成することです。
「えっ?金魚って塩水でも生きられるの?」って不安になりますよね。
でも大丈夫です。
逆に真水の中では、金魚は体の中に入ってくる水を外に出すため、常にエネルギーを使っています。
しかし、塩分を含んだ水の中(塩分濃度0.5%が理想)では、金魚の出す体液濃度に近いので体の中に入ってくる水が少なくすることができるので、その分エネルギーを体力回復に使うことができます。
さらに、塩水はバクテリアや寄生虫が生きにくい環境です。これにより、水の中の金魚の敵が増えなくなります。
金魚の養生に必要なメンテナンス期間が約2週間
まさに金魚のためのメディカルマシン。その環境を作ってあげるんですよね。
なお、このメディカルマシンに金魚を浸ってもらう期間は14日間です。
ここで注意なのが、最初の3日間は金魚さんには断食してもらわなければならないこと。
金魚はエサを消化するのにもエネルギーを消費するので、エサをあげると体の回復にエネルギーがいかなくなるということですね。
人間だって高熱で弱っているときには、何も食べれませんよね?それと同じです。
金魚のトリートメントの方法
では、そんな金魚の養生のためのトリートメントの方法について見ていきましょう。
- 水を入れる入れ物(バケツや水槽など)
- 塩
- 水道水
- 中和剤
- 市販の金魚のエサ
(2)塩分濃度が0.5%になるように容器に塩を入れ、よくかき混ぜましょう。
(3)水温が冷たすぎないよう調整を繰り返し、金魚を投入します。
(4)3日間の断食後、エサを少しずつ与えていきます。水が汚れた時は、新しい塩水に水換えしましょう。以上です
金魚の寿命を延ばすポイント④良い食事は金魚の長生きに必須
金魚が落ち着いたら、次に大切なのは「ごはん」です。
人間と同じで、良い食事は長生きに繋がります。
この金魚の食事で気を付けたいのが
- 餌を与えすぎてはいけない!
- 餌を買う時は浮上型のものを!
金魚はあまりごはんを食べなくても、比較的生きていけますので、餌の与えすぎは返って毒になります。
そして、なぜ浮上型の餌かというと、沈下型の餌だと水槽の下に沈んでしまいます。
単に金魚がそれを発見できないだけです。。
金魚の寿命を延ばすポイント⑤金魚のための良い環境を整えてあげる
あと大切なことは「金魚の生活環境」を徹底するだけです!
- 2か月に一度の水替え
- 水の性質や水温チェック
でもすべては、大切な金魚を長生きさせるためです。
しっかりと金魚のためにできることは、やってあげましょうね。
金魚の寿命がギネスに載ってる?どれくらいまで生きたの?
金魚は長生きすると言っても、寿命はだいたいどれくらいなのでしょうか?
実は、金魚の種類によって寿命は変わるんです。
寿命が短い金魚だとだいたい5~6年くらい、長いもので10~15年と言われています。
金魚は種類によって見た目や大きさなども大きく違いますが、寿命も10年近い差があるんですね。
また、寿命は長くても生育環境によってはすぐに死んでしまう場合も、15年以上長生きする場合もあります。
せっかく金魚を家族に迎えるなら、少しでも長生きできる環境を整えてあげたいですね。
そして驚くことに、長生きでギネス記録載っている金魚もいるんです!
ここでクイズです。ギネス記録に載った金魚は、どれくらい長生きしたと思いますか?
①~20年
②21~30年
③31~40年
④41年~
ピッ
ピッ
ピッ
ピッ
ピッ
ピッ
ピッ
ピッ
ピッ
チーン!
それでは正解発表です!
正解は、「④41年~」でした!
長生きする種類の金魚の寿命が15年ということを考えると、信じられない数字ですよね。
ギネス記録に載っている金魚は「Tish」というイギリスの金魚で、1956~1999年の43年間生きていたそうです。びっくりですね!
ギネス記録には載っていませんが、45年生きたと言われている金魚もいるそうです。
本当かどうかは分かりませんが、43年生きた金魚がいるのなら、45年、さらには50年と生きる金魚がいたっておかしくありませんよね。
金魚が死ぬ前兆にはどんなものがある?こうなったらもうどうしようもない!?
金魚を長生きさせてあげるためには、金魚のちょっとした異変に気が付くことが大切です。
金魚は、死ぬ前にそれまで見られなかった変化を見せることが多いんです。
金魚が死ぬ前兆にはどんなものがあるかを知っておくことで、金魚の出しているSOSサインに気が付けるようになりましょう!
金魚が死ぬ前兆①餌を食べなくなる
餌をあげると勢いよく餌に向かっていた金魚が、突然餌を食べなくなったら心配になりますよね。
普段から餌を食べる様子をよく見ておいて、何かいつもと違いはないか、確認するようにしましょう。
もし餌を食べない金魚がいたら、体調不良を起こしている可能性が高いです。
餌を食べない金魚がいたら、一度水替えをしてみましょう。
餌を食べなかった原因として、水槽内の酸性濃度が上がったことが考えられるからです。
水槽の水を替えても相変わらず餌を食べない場合は、体調を治してあげる必要がありますよ。
金魚が死ぬ前兆②いつもと違う泳ぎ方をしている
「泳ぎ方がいつもと違う」
「なんだか泳ぎ方がおかしい」
というように、泳ぎ方も金魚の体調を見るサインになります。
例えば、上下がひっくり返ってお腹の方が上向きになって泳いでいたり、いつもより泳ぐスピードが極端に遅かったりするなど、
「なにか様子がおかしい」
と感じるはずです。
金魚のちょっとした異変に気が付くには、日頃から金魚をよく見ていてあげることが大切ですよ。
金魚ってどういう魚?金魚には和金以外にどんな種類があるの?
金魚といえば「ただの日本生まれの淡水魚、コイの親戚じゃないの?」…と思ってらっしゃいませんか?
実は、金魚の生まれは日本じゃありません。
金魚の元々の生まれは「中国の西部で発見された、突然変異のフナ」とされているんです。
ですから金魚は、実は生粋のチャイニーズとなります。
日本じゃないんですよ。
その突然変異を人工的に生み出して、金魚を量産しているのが中国で。
それを日本は取り寄せ、夏の風物詩として大量に生産しています。
種類が増えてからの金魚の原産地は主に日本になり、その種類は何と「40種類」にも及びます。
金魚はどれくらいまで大きくなるの?
次に金魚の体長について、ご紹介していきますね。
大人の金魚の平均体格は11センチ。
それ以下はまだ子供と扱われます。
ですが驚くべきなのは「金魚は死ぬまで成長期のまま」という特徴です。
つまり、大人になってからも、寿命を迎えるまでの15~20年の死ぬまでの間は、ゆっくりと大きくなっていくんですね。
なので、寿命を迎える金魚は20センチや30センチを超える大物になる可能性があるということ。
でも30センチを越えちゃったら、金魚鉢で飼えないですね。
池が必要になっちゃいます。笑
代表的な金魚の4つの種類
そして金魚の種類ですが、大きく分けて4つあります。
金魚の種類①和金
和金と呼ばれる金魚は日本で一番数が多くて、金魚といえばコイツ!ともいえるほど。
体が丈夫で、鮮やかな朱色が色の特徴です。
形的には、流線型の体型の他に、突然変異前のフナにやや近い尾びれと背びれが体型の特徴です。
体が丈夫なので、飼育環境がきちんと整備されていれば20年以上生き続けます。
大きさも30センチを超えるほどの大きさにまで成長するという、まさに長寿で知られる金魚です!
金魚の種類②流金
中国で品種改良された金魚の一種で、背中と腹部が大きく膨らんだ球体型をしたおデブちゃんです。
ヒレが長く3~4つに垂れて分かれていて、泳ぎが比較的得意ではない金魚です。
名前の理由は、中国からの輸出の時に、日本の琉球王国(沖縄)にだけやってきて、その後に日本本土との交流により流通した金魚という理由で。
それで「流金」という名前がついたとされています。
金魚の種類③出目金
見た目が特徴的で愛らしい、デメキンちゃん。
この子は、実はどこからやってきたかはっきりとしない金魚の一種とされているんですね。
でも日本では和金と同様に、広く親しまれている金魚です。
名前の通り飛び出した目が特徴的で、流金と同じで球体型で小さい体長をしている、小デブちゃんな金魚です。
黒色の出目金が定番ですが、赤色などの出目金もいます。
群れを作らない一匹狼な性格をしているためか、金魚同士の争い事が起こりにくいです。
しかし、特徴である飛び出た目玉が災いして水中に漂うゴミなどが「目」を傷つけてしまう恐れがあります。
ですので飼育環境には注意しておきましょう。
金魚の種類④らんちゅう
らんちゅうは、日本で品種改良された金魚の一種です。球体型にやや近い筒型の体型と、頭に大きなコブがあることが特徴ですね。
流金と同じく、尾びれが3~4つに分かれています。
様々な柄を持っているのと、泳ぎがすごく鮮やかで上手なため、マニアの間では地味に人気がある種類です。
キレイな左右対称の体つきは、頭の先から尾びれまで続き、古来より「麗しい姿の金魚」として、とても貴重に飼育されていました。
金魚すくいの和金は寿命的にどうなの?のまとめ
一寸の虫にも五分の魂!
金魚という生命から学べることは、とっても多いですよ。
その小さな生命、大切にしましょうね。
決して雑に扱っちゃいけませんよ!
バチが当たっちゃいます!
せっかくご縁があってすくって帰った金魚です。
長く大切に育ててあげてくださいね。