夫婦共通の友人や夫婦どちらかの親類が亡くなった時には、夫婦揃って葬儀に参列しますよね。
しかしやむを得ない事情があり、夫婦が別々に参加するとなると
「金額をはんぶんずつにして、それぞれで渡すべき?」
「あらかじめ何か伝えておいた方がいいのか?」
「1つにまとめて渡すときどうすればいいのか?」
と、香典はどうすべきなのか悩んでしまいませんか?
そのような場合は、世帯主であるご主人が香典を用意するのが正解です。
奥様は受付の際に、「香典は主人の○○がお渡ししております」とお伝えしておけば問題ありません。
一緒に参列しないからと、夫婦それぞれの名前で香典を出してしまうのはNGです。
なぜかというと、香典の集計や香典返しなどかえって手間が掛かってしまい、相手の負担を増加させる事になってしまうからです。
「夫婦別々でも香典は1つ」と覚えておきましょう!
香典を夫婦として渡すとき金額はどれくらいが相場なの?
さて、香典を夫婦として出す場合、気になるのは金額ですよね。
夫婦は2人だから2人分の香典をまとめて入れるべきなのか、それとも1人分のみ入れるべきなのか、どちらが正解なのでしょうか?
夫婦で一緒に参列するとき香典の金額はどうすべきなの?
その答えは、夫婦で香典を出すときは1人分の金額を入れるのが正解です!
その理由は、香典はその家ごとに用意するものと考えられているからです。
ですので、夫婦で出すのならば世帯主であるご主人が出す事になりますので、1人分の金額を入れて出すようにしてくださいね。
ただし故人と生前親しくしていたり、葬儀後の会食に参加する予定があるのならば、相場より+10,000円~15,000程度多く入れるのがマナーです。
知っておきたい金額のマナーと相場
香典は
- 4の数字は「死」
- 9の数字は「苦」
更に新札やピン札、汚れたお札を入れるのはマナー違反です。
折り目をつけた綺麗なお札を入れるのが正しいマナーですので、金額の相場とともに覚えておきましょう。
香典の相場は、以下の通りです。
金額を決める際の参考にしてくださいね。
- 両親 ・・・ 5万~10万円
- 祖父母 ・・・ 1万~3万円
- 叔父、叔母 ・・・ 1万~3万円
- いとこ ・・・ 5千~3万円
- 友人 ・・・ 5千~1万円
- 上司 ・・・ 5千~1万円
- 上司の家族 ・・・ 3千~1万円
- 同僚や部下 ・・・ 5千~1万円
- 同僚や部下の家族 ・・・ 3千円~1万円
香典を夫婦で一緒につつむときの書き方はどうすればいい?
次に、夫婦2人で香典を出す時の香典袋の書き方について見ていきましょう。
先程も言いましたが、香典は家単位で出すものです。
ですので、基本的には夫婦連名で出さず、世帯主であるご主人の名前のみを書いて出すのが一般的と言えます。
香典袋の下段中央に、ご主人の名前をフルネームで記入しましょう。
記入する際は薄墨の筆ペンを使いますが、「涙で墨が滲んでいます」と悲しみを表す意味があるのです。
また、夫婦共に故人との深い付き合いがあったり、奥様側の親戚の葬儀に出席したりする場合は、夫婦連名で記入しても構いません。
連名で書く場合も、ご主人の名前はフルネームで記入するのは変わりません。
しかしその左隣に、奥様の名前のみを記入するのが違うポイントです。
この時、ご主人のお名前と奥様のお名前の高さを揃えて記入するように気をつけてくださいね。
夫婦での香典で妻のみ参列のときは何が違う?渡すときの注意点は?
夫が諸事情で参列できない場合など、妻のみで参列するときもあるかと思います。
そのときも、香典袋に記入する名前は、基本的には夫の名前です。
夫の代わりに妻のみが参列するときは、香典袋の中央に夫の名前を書いて、左横に小さく「内」と書いておきます。
そしてこの「内」が、夫の代理として妻が参列したという意味になるのです。
繰り返しになってしまいますが、香典は家単位ととらえられています。
なので、夫の代理でなはない場合でも、基本的には夫の名前を書くのが一般的なようです。
芳名帳(ほうめいちょう)の書き方も一緒です。
妻のみで出席したとしても、妻の名前ではなく世帯主である夫の名前を書くようにしましょう。
左下に香典袋と同じように「内」と書いておけば、妻が参列したということが相手に伝わります。
また、芳名帳は参列者の確認をするものなので、妻の名前を書く方がよいという意見も見かけました。
でも、芳名帳と香典の名前が違って困ったことがあるという人もいました。
なので、どう書けばいいのか迷かったときは、受付で確認してみるのもいいですね。
夫婦での香典で妻のみ参列のときに香典を渡すときの注意点
夫婦共通の友人や妻の親族の場合、参列する妻とも面識のある人、関わり合いの深い人が多いことでしょう。
なので、相手の人も誰が来てくれたのかが分かります。
気を付けたいのが、夫の代理で参列することになったときです。
この場合は、香典を渡すときに夫が参列できないことを簡単に伝え、代理できたことを伝言しておくとよいでしょう。
本人も駆けつけられぬこと大変申し訳ないと申しておりました。
この度は誠にご愁傷様です。お悔やみ申し上げます。
本人も大事のときに申し訳ないと申しておりました。
(故人様)と親しくさせていただいていた、(夫)の妻の〇〇と申します。
本人が入院中ですので、代わって私が参りました。
(夫)も大変悲しんでおります。」
などです。
夫婦別々で参列する葬儀のときの香典のまとめ
事情があって夫婦別々に参列するときは、世帯主であるご主人が香典を出すようにしましょう。
奥様は受付で、「主人が香典を渡しました」という旨を伝えるのを忘れないでください。
また、夫婦で香典を出す場合でも、香典は1人分の金額で問題ありません。
香典は家単位で出す物なので、夫婦で出す場合でも2人分入れる事はしなくて大丈夫です。
香典袋は、世帯主であるご主人の名前のみを記入すれば間違いはありません。
ただし、夫婦共に故人との深い付き合いがあった場合や、奥様側の親戚の葬儀に参列する場合などは、夫婦連名で記入しても問題ありません。
香典袋には、必ず薄墨の筆ペンで記入するのがマナーです。
「悲しみで墨が滲んでいます」と、悲しみを表す意味があるからです。
そして、友人であろうが上司であろうが、年下年上関係なく、不幸があった当人に対して、実際にあったとき、なんて声をかければいいかって、すごく気を遣うし、迷いますよね。
の記事には、不幸があった友人に対して、「気の利いたひとこと」について、詳しくまとめています。
いざというとき、なかなか出てこないこういう場面での「気の利いたひとこと」ですが、「こういうことを言えばいいんだ」と知っておくと、すごく使えますよ。