低気圧と高気圧の違いが何か、はっきりと説明することはできますか?
「低気圧は天気が悪いとき」
「高気圧は天気が良いとき」
というむちゃくちゃおおざっぱな知識はあるのですが、詳しく説明するのは私の頭では無理です…。笑
改めて、低気圧と高気圧について、一緒に詳しく見ていきましょう。
低気圧と高気圧の違いと天気や気温への影響は?
そもそも気圧とは何かと言うと、「空気の濃さ」のことです。
単位は「hPa(ヘクトパスカル)」です。
「低気圧=天気が悪い」「高気圧=天気が良い」というのは間違いではないのですが、どうしてそのようになるのかのメカニズムをご説明します。
低気圧とは?低気圧が天気に与える影響は?
「低気圧」とは、周りよりも気圧が低いところを言います。
気圧が低い(空気が薄い)場所には、周りの気圧が高い(空気が濃い)場所から空気が移動します。
地球は自転しているので、低気圧の中心に向かって北半球は半時計周り(南半球は時計回り)に空気が吹き込みます。
そして、その吹き込んだ空気が集まりすぎると空の上に逃げていくしかなく(下は地面や海なので)、そのときに上昇気流が発生します。
空気中に含まれた水蒸気が上昇気流に乗って上空の冷たい空気で冷やされると、水滴に戻って雲ができます。
雲ができるということは、「そこから雨や雪などが降って天気が崩れる」ということです。
高気圧とは?高気圧が天気に与える影響は?
「高気圧」とは、周りよりも気圧が高いところを言います。
気圧が高い(空気が濃い)場所では、周りの気圧が低い(空気が薄い)場所に向かって空気が移動します。
なので、高気圧の部分からは風が吹き出すことになります。
風が吹き出すと空気が薄くなるので、それを補うために上空から空気が降りてきて(下は地面や海なので)下降気流が発生します。
下降気流は上昇気流とは反対に、雲ができにくい空気の流れです。
雲ができにくいということは、良い天気になるということです。
高気圧と低気圧の気温への影響
「高気圧」「低気圧」の天気への影響は、それぞれで見てきた通りです。
でも「高気圧」「低気圧」が気温にもたらす影響は、また少し違います。
- 天気が良くて快晴だと暑い
- 雨が降ると冷たくて寒い
気温はその場所によって違うので、
「赤道に近い地域は暑い」
「赤道から離れていけばその分暑さはましになる」
という感じになります。
雨が降らない乾燥した砂漠は暑いし、雨がよく降る熱帯雨林も暑いですよね。
ただ、
- 高気圧
- 低気圧
- 気圧が高い場所
- 気圧が低い場所
地球は、上空に行くほど気圧が下がります(空気が薄くなる)。
空気は、気圧が下がると膨張する性質があります。
山頂にポテトチップスを持っていくと袋がパンパンになったりしますよね。
空気が膨張すると温度が下がります。
そのため、高い山の上は涼しいのです。
低気圧や高気圧を決める基準は何?気圧の表し方の単位は?
見てきたように
- 低気圧…周りより気圧が低い部分
- 高気圧…周りより気圧が高い部分
気圧の表し方の単位は「hPa(ヘクトパスカル)」です。
低気圧も高気圧も、等圧線(天気図の線)で囲まれている部分を指します。
等圧線が閉じていなくてどこが中心部かわからない場合は、それぞれ
「低圧部」
「高圧部」
と呼ぶんだそうです。
低気圧や高気圧を決める基準は、「周りよりも高いか低いか」というものです。
○○hPa(ヘクトパスカル)以下(または以上)などの基準はなく、あくまでも“周りよりも”低いか高いかで決められます。
気圧とは?簡単に説明すると気圧の変化で何がどう変わる?
気圧とは簡単にいうと「空気の濃さ」です。
そもそもなぜ空気の濃さに違いが出てくるのかというと、太陽にあたためられている部分とそうでない部分があるからです。
太陽で温められた空気は軽くなるので上空に上がっていきます。
すると、今まで空気があった部分は空気が薄くなって、低気圧(低圧部)になります。
そして、低気圧の部分には高気圧の部分から風が吹き込み、雲が生まれ…となります。
空気は地球の上で上がったり下がったりとあちこちに移動しているというイメージですね。
気圧の変化を体感するときは、さきほど見てきた「山の気温」が一番わかりやすいところだと思います。
しかし、私は日常でも気圧の変化を体感することがあります。
それは、頭痛です。
天気が悪くなると、低気圧の影響で自律神経が反応して頭痛が起きます。
頭痛意外にも、耳鳴りやめまいが起こることもあります。
こういった症状を「気象病」と呼ぶんだそうです。
私の場合、天気が悪いから頭痛が起こるというのももちろんありますが、もうすぐ雨が降りそうなときにも頭痛がします。
セルフ雨雲レーダーですよね。
梅雨の時期は本当に辛いですが、体にあった薬を服用するなどして上手に付き合っていきましょう。
低気圧と高気圧の違いは?のまとめ
低気圧と高気圧の違いについてみてきました。
最後にポイントをまとめておきますね。
- 低気圧が発生している地域は天気が崩れやすく、高気圧が発生している部分は天気が良くなる傾向があります、
- 低気圧と高気圧を決める基準は、「周りと比べて気圧が低いか高いか」です。○○hPa以下(以上)などの決まりはありません。
今日からは、天気予報の天気図をみる目が違ってくるかもしれませんね!?