「懐妊」という言葉を耳にしたこと、ありますよね。
テレビのニュースなどで、皇族の方が妊娠された時に「ご懐妊」という言葉で報道されたりします。
この「懐妊」という言葉について、意外と本当の使い方を知らない人もいるでしょう。
「懐妊」(カイニン)は「妊娠」と同じ意味で、おなかに赤ちゃんを宿して身ごもることです。
この二つの言葉の違いは、「懐妊」は「妊娠」の尊敬語に当たり、身分の高い人に対して使われる言葉です。
それで、皇族の方の妊娠に対しては「妊娠」ではなく「懐妊」が使われているのですね。
このため、自分で自分の妊娠のことを「懐妊」というのは避けた方が良いでしょう。
「懐妊」の意味を知ると、自分が妊娠したことを周りの人に報告する際に「懐妊」という言葉を使うのはおかしいということが分かりますね。
自身の妊娠を人に伝える場合は、
「妊娠しました」
「赤ちゃんができました」
などの言葉を使うのが良いでしょう。
「ご懐妊おめでとうございます」って旦那さんにも言っていい?
「懐妊」は皇族のように身分が高い人だけではなく、一般的にも使われることがあります。
例えば、病院で検査をして妊娠が判明した時に、医師から「ご懐妊おめでとうございます」と言われることがあります。
目上の人や年上の人の妊娠に対しても使う言葉ということですね。
職場の男性の奥さんの妊娠に対して、旦那さんにお祝いの気持ちを伝える時に「懐妊」を使っても大丈夫です。
上司の奥様が妊娠した時は、「ご懐妊おめでとうございます」と言った方が失礼に当たりませんね。
日本語は、尊敬語や謙譲語があり、知っていないととっさに出てこないですよね。
少しでも言葉の使い方を頭に入れておくと、いざという時に使えて、ちゃんとした言葉が使える人だという印象が持ってもらえますよ。
「妊婦」の他に丁寧な言い方はある?妊娠をお祝いしたい!
「妊婦」は妊娠している女性のことを指します。
「妊婦」を丁寧に言うと、「ご妊婦様」になりますが、日常でなかなか使うことはないですよね。
私が見たことがあるのは、旅館のホームページの案内に使われているところです。
妊娠中の方向けの案内があり、「ご妊婦様」という表現が使われていました。
このような使い方であれば、宿泊客を大切に思ってくれている姿勢が見えて、丁寧さを感じますね。
ですが、会社の上司や上司の奥様に対して、「ご妊婦様は…」と使うのは違和感があります。
目上の人に対して話す場合は、「妊婦生活はどうですか?」よりも、「ご懐妊されてから、体調はいかがですか?」など、ほかの言葉を使うのがよいですね。
オススメの妊娠のお祝いの仕方!
友人や知人の妊娠を知ったら、お祝いしてあげたくなりますよね。
妊娠をお祝いしたいときのアイデアを紹介します。
妊娠のお祝いの仕方①「おめでとう」の言葉を伝える
直接妊娠報告を受けた場合は、その場で「おめでとうございます!」とお祝いの気持ちを伝えましょう。
人づてに聞いた時も、相手と1対1で話す機会があれば、ぜひとも自分の言葉で「おめでとう」を伝えてあげられるとよいですね。
自分自身や奥さんの妊娠は、できるならみんなに言って回りたいほど嬉しいものです。
お祝いを伝えられていやな気持にはならないので、言葉にするだけでも喜んでもらえますよ。
妊娠のお祝いの仕方②プチギフトを贈る
親しい仲であれば、相手の負担にならない程度のプレゼントを贈るという人もいます。
妊娠は本当に奇跡的なもので、妊娠が分かった後も、無事に生まれてくるまでは安心はできないものです。
大きなプレゼントを贈るのであれば、無事出産が終わってからにするのがベストですよ。
妊娠判明の時点でプレゼントをしたい場合は、リラックス効果のある入浴剤や体を温めるグッズなども良いですね。
妊娠中は、お酒はもちろん、避けるべき食べ物があるので、食べ物のプレゼントを贈る場合は気を付けてください。
妊娠のお祝いの仕方③ポジティブな言葉をかける
自分が妊娠・出産を経て分かったことですが、安定期に入っても赤ちゃんがずっと無事に育ってくれる保証はありません。
ちゃんとお腹の中で元気に成長しているか、ママは不安と闘いながら妊婦生活を過ごすのです。
また、妊娠中はホルモンの影響もあって、ママは精神的に不安定になることがあります。
- 「無理しないようにね」とママの体を気遣う言葉
- 重いものは持たせない、立ち仕事をさせないなどの配慮
- 「赤ちゃんが生まれてくるの、楽しみだね!」と明るい未来の話
このような、温かい言葉をかけたり、気遣ってあげてくださいね。
私も妊娠中はナイーブになることが多く、些細なことで落ち込んだりすることがありました。
そんな時に、明るい友達と会うと元気をもらえて前向きになれていました。
妊娠には人それぞれの悩みもあり、他人であれば全てを理解することは不可能です。
ですが、明るくポジティブに接してあげることが、妊娠のお祝いと応援になりますよ。
「懐妊」を自分に使うのはどうなの?のまとめ
「懐妊」の使い方と、妊娠に関するマナーを紹介しました。
「懐妊」は皇族などの身分の高い人に使う言葉ですが、自分に以外であれば一般的にも使われていることが分かりましたね。
妊娠はとてもおめでたいことなので、目上の方にも失礼のないように、お祝いの気持ちを伝えられるといいですね。
親しい友人であれば、妊娠中の様子を色々と聞いてみると、自分の時の参考になりますよ。
そして、妊婦さんにはぜひ優しい気遣いをしてあげてくださいね。