今や簡単に手に入るようになったブルーベリー。
コンビニでも簡単に冷凍ブルーベリーが買えるので、日々の生活に気軽に取り入れられるようになりましたね。
でもせっかくならもう一歩踏み出して、ブルーベリーの家庭菜園に挑戦してみませんか?
畑や直植えするための庭がなくても、鉢やプランターでも育てられるので、意外と挑戦しやすいんです。
省スペースで育てられるとなると、マンションやアパート住まいには嬉しい話ですよね。
しかもブルーベリーは観賞用としても素敵です。
春から初夏にかけて、スズランに似た釣り鐘型の白くてかわいい花も楽しめます。
今回は、初心者でも挑戦できる、ブルーベリーのプランターでの育て方について解説していきます。
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ブルーベリーを育てるのに必要なプランターの大きさを紹介!
さて、早速ブルーベリーの栽培方法を順に追っていきましょう。
ブルーベリーは準備が肝心!
しっかり揃えていきましょう。
ブルーベリーの栽培方法~材料~
- ブルーベリーの苗(2種)
- ブルーベリー専用の土
- ブルーベリー専用の肥料
- 底石
- プランター
プランターのサイズは?
プランターで育てる場合は、植え付けたプランターの大きさで生育具合が決まります。
苗木の根鉢の大きさより、一回り大きなプランターを選びましょう。
コンパクトに育てたい場合は小さめのプランター。
大きく育てたい場合は大きめのプランターを選びましょう。
プランターの材質としては、プラスチック製のものは安いし軽いし扱いやすいので、やはり定番ですね。
プラスチック製も良いですが素焼き鉢タイプのプランターですと、通気性や水はけ具合が植物の生育具合に適しているので、オススメです。
普通の土じゃダメなの?
ブルーベリーは他の野菜や食物と違って酸性の土を好みます。
初心者がその土をブレンドするとなると、少しハードルが高いです。
ブルーベリーは専用の土や肥料が売っているので、それを買えば間違いないです。
ホームセンターなどでよく売られていますが、見当たらない場合はネットで買った方が早いかもしれませんね。
「朝日アグリア 朝日工業 ブルーベリーの肥料」の詳細を見てみる
土や肥料を買った後に持って帰るのってそれなりに重たいから、こういったネットで購入するのもおすすめですよ。
ブルーベリーの種類はどれを植えればいいの?
ブルーベリーの種類は、その土地の環境に合ったものを選びましょう。
ブルーベリーの種類①ノーザンハイブッシュ系
- 寒さにはとても強いが暑さに弱い。
- 関東よりも以北の涼しい環境で栽培できる。
- 実が大きく甘くて品質も良い。
例)アーリーブルー、デューク、ダロウ
ブルーベリーの種類②サザンハイブッシュ系
- ノーザンハイブッシュ系の改良されたもので暖かい地域で栽培できる。
- 地域としては、東北の南側~沖縄まで栽培可能。
例)オニール、シャープブルー、ミスティ
ブルーベリーの種類③ラビットアイ系
- 暖かい地域での栽培向け。
- 土壌の適応性が高く、暑さや乾燥に強いので、初心者には向いている。
- 関東~以西での栽培が可能。
ブルーベリーを2種植えるのはなぜ?
ノーザンハイブッシュ系とサザンハイブッシュ系は一本でも実は付きます。
でも、同じ系統の違う品種を2種類植え付けると、実が大きく美味しくなります。
ラビットアイ系に関しては、同系統を2種類以上植えないと実が付きません。
ここは要注意です。
ブルーベリーを植えてみよう!
それでは、材料も揃ったことですし、早速植えていきましょう。
②プランターに2/3程度の土を入れてから苗を植える。
③プランターの縁から約3㎝下くらいまでに土を入れて、苗木の株元と土の表面が揃うようにする。
④たっぷりと水やりをし、必要に応じて支柱を立てバランス良く枝を導く。
ここが大事!栽培ポイント4つの事
それでは、ブルーベリーの栽培するときのポイントを4つご紹介しますね。
ブルーベリーの栽培ポイント1,水やり
ブルーベリーは乾燥を嫌います。
水やりについては、日中を避けて1日1回あげましょう。
また夏場には1日2回程度、様子を見ながら水をあげましょう。
水切れを起こさないように小まめにチェックしましょう。
表面が乾いているようなら、プランターの底から水がポタポタしたたるまで、しっかりあげてください。
ブルーベリーは乾燥を嫌うからたくさんの水を欲しがります。
でも水はけが悪いと、根腐れを起こしてしまうこともあるので注意が必要です。
水やりを日中避けるのは蒸れるのを防ぐためです。
冬季や梅雨の間は自然の雨に任せつつ、乾燥しているようでしたら水をあげてください。
ブルーベリーの栽培ポイント2,肥料
- <元肥>
植え込み後、冬の休眠から覚めたブルーベリーに与える。 - <追肥>
1年に2,3回。少量で十分。 - <お礼肥>
収穫が終わった後に与えて、それ以降は休眠から明けるまで肥料は与えない。来年も収穫できるように、お礼肥はしっかり与えましょう。
ブルーベリーの栽培ポイント3,選定
ブルーベリーは冬の間は葉が落ちています。
この枝しかない状態の時に、いらない枝をゴッソリ剪定します。
主軸を4,5本ほど残し、細かったりヒョロヒョロと迷走している枝や内側に伸びている枝は、根元から切ってください。
この枝を放置してしまい春を迎えて葉が増えてくると、枝の多さと葉の多さでブルーベリーの木が鬱蒼としてしまいます。
そうなると、風通しも悪くなるし、害虫の被害も多くなります。
害虫の隠れ家である影を減らすためにも、思い切って剪定してください。
毎年安定して収穫するための選定ポイント
ブルーベリーは剪定をせずに放置していても、たくさんのブルーベリーを収穫できます。
ですが、実が大量になりすぎてしまうと、その1年でブルーベリーが木の栄養を大量に使いすぎてしまい、翌年は全然実がならなくなってしまいます。
なので、必要以上に実がならないように、しっかり剪定しなければいけません。
ブルーベリーの木を大きく育てるために
1~2年生の苗を購入した場合、まずは花芽をカットしてください!
なかなか衝撃的ですが、大きく育てたいなら必要な事なんです。
花が咲いてしまうと、その年以降、その大きさをキープし続けてしまいます。
つまり収穫量もあまり望めなくなってしまいます。
マンションやアパートで小さく育てたいなら、むしろ好都合。
でも、それなりに大きく育てたいなら、3年目くらいまでは花を咲かせずに木を育ててください。
ブルーベリーの栽培ポイント4,人工授粉
ブルーベリーも基本的には、ミツバチや昆虫が花粉を運んで受粉を手助けしてくれます。
だけど、虫が来るか来ないかは運次第。
なので人工授粉したほうが確実です。
ブルーベリーは花が小さいのでちょっと大変な作業になりますが、たくさん収穫するためにも、頑張りましょう。
②枝を優しくユサユサ揺する
※花粉は微粒なので、あまり見えないかもしれませんが、気長に花粉を集めてください。
③耳かきの反対側のふわふわの部分(梵天)を使って、集めた花粉を別の木に受粉していく。
※優しく、トントンとするだけで十分付きます。
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ブルーベリーをプランターで栽培する時の土の種類は酸性!
先程、ブルーベリーの土は専用のものを買った方がいいと言いましたが、それでも手にはいらない場合もありますよね。
今、家にある土を使いたいと思ってる人もいるかもしれません。
手間はかかりますが難しいことではないので、ここからはブルーベリー用の土の配合について解説していきます。
とても丈夫なブルーベリーですが、酸性の土でないと健康に育ちません。
それどころか、土の酸度が足りないとあっさり枯れてしまいます。
pHは、4.5~5.2を目安にしてください。
pHがわからない場合は、pH測定器を使えば簡単に測ることができます。
pHがアルカリ性に傾いている場合は、硫酸アンモニウムか硫黄で酸度を矯正しましょう。
硫酸アンモニウムや硫黄を株元に散布するか、土にすき込むことでpHを徐々に下げることができます。
土を配合する
では、ブルーベリー用の土の配合について説明していきますね。
ブルーベリーには酸度未調整のピートモスを使いましょう。
ピートモスとは?
ピートモスとは、コケ類などが蓄積してできた泥炭を乾燥させた素材の事です。
ピートモスは強酸性であることが最大の特徴です。
水分と肥料分を蓄えやすい高繊維質で、通気性に優れたふかふかな土にすることができます。
しかもピートモスはコケなどの植物が原料なので、有機質を豊富に含んでいます。
そのため、植物が健康に育つ肥沃な土壌に改良できるというメリットも持ち合わせています。
土の配合
ブルーベリーはピートモスだけでも十分育ちます。
ピートモスをどれだけたっぷり使うかどうかが、ブルーベリー栽培の行く末を決めるといっても過言ではありません。
でも、ピートモスにも弱点があります。
その弱点を補うために、土のブレンドをオススメします。
赤玉土や鹿沼土をブレンド!
ピートモスはカラカラに乾燥すると、水をはじいて吸収しにくくなってしまいます。
その場合、保水性のある赤玉土や鹿沼土を加えることで、水分が保ちやすくなってくれます。
しかも排水性と通気性にも優れているので、水はけの良い土にすることができます。
赤玉土は弱酸性で、鹿沼土は酸性なので、ブルーベリー栽培にはバッチリ適しています。
ブルーベリーの育て方プランターでの方法!のまとめ
ブルーベリーは初心者に向いているとはいえ、意外と手間も注意することも多いです。
ですが、だからこそ成長し、花が咲き、収穫できた時の喜びは何物にも代えがたいです。
収穫したブルーベリーは生でも加工してもおいしく食べられるし、健康に良い!
しかも葉も花もオシャレでかわいいので観葉植物としても1年中楽しめます。
楽しみ方は無限大!
ぜひ、ブルーベリーの栽培に挑戦してみてくださいね。