健康診断や成人病検診なんかでの胃カメラ検査は「むっちゃ苦しいから嫌だ!」と思っている方が、すごく多いと思います。
しかし、胃カメラで観察することによって、胃がんと食道がんを早期発見できます。
そして早期発見すれば、根治できることも少なくありません。
頭ではわかってはいても、それでも苦しい胃カメラ。体と心が「絶対に嫌だ」と言ってくるんですよね。
でも…そんな胃カメラの上手な飲み込み方があるって聞いたら、知りたくないですか?
そこで今回は
「胃カメラ検査なんてする必要あるの?バリウム検査と胃カメラ検査の違い」
「知ってるのと知らないのでは大違い!上手な胃カメラの飲み方」
っていうことについて、詳しく見ていきたいと思います。
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胃カメラの種類と胃カメラの上手な飲み方
みんな苦手な胃カメラですが、そんな胃カメラの入れ方には、二つの種類があるって知ってました?
それは
- 胃カメラを鼻から入れるタイプ
- 口から入れるタイプ
鼻からの検査は、適切な処置ができていればほとんど痛みはないのですが、やっぱりどうしても「お腹の空気の張り感」はあります。
口から入れるタイプは、どうしても吐き気や呼吸が苦しく、お腹の空気の張り感も出てきます。
そこで胃カメラの上手な飲み方は、どうすればよいでしょう?
胃カメラの上手な飲み方①まずは服装に気をつけよう
まず気をつけたいのが服装です。胃に空気を入れて膨らませるので、大変苦しくなります。
なので服装は、ゆったりとしたウエストの服装で検査しましょう。
このゆったりとした服装にすることにより、お腹の張り感もだいぶんやわらぎますよ。
気持ちをリラックスさせることも大事
あとは、気持ちをリラックスさせることです。
力を抜いて、眼は開けていましょう。眼を閉じると、意識がカメラの動きに集中してしまうからです。
胃カメラの上手な飲み方②ゼリー状の麻酔の場合のコツ
次に、口から胃カメラを入れるタイプのときは、麻酔です。
検査をする前に、喉が「おえっ」となりにくいように麻酔をするのですが、この麻酔には
- ゼリー状の麻酔を口に含んでするタイプ
- シュッと喉にスプレーを吹きかけるタイプ
このうち、ゼリー状の麻酔を口に含むタイプの場合には、ちょっとしたコツがあるんですね。
それは、奥の方にも麻酔が効くようにするため、首を後ろにそらして上を向きます。
あと、できるだけ長時間含んでおくとよいでしょう。
そうすることによって、吐き気も少しは抑えられ楽に検査できるようになりますよ。
胃カメラの上手な飲み方③それでもダメな場合は
それでもやっぱり胃カメラはムリだった!っていう人には、「ぼーっとする注射を打ってもらう」という方法もあります。
ただ、この注射を打つと、ぼーっとなるというか、はっきり言って寝ちゃいます。笑
しかし、目が覚めたときにはいつの間にか検査は終わっている感じなので、全く苦痛じゃないんですよね。
ただ、しばらくの間は足元がおぼつかないので、少なくとも1時間は横になっておく必要があるんですね。
なので、時間に余裕がある場合には、先生に「ぼーっとする注射をお願いしたいんですけど」と言ってみてはどうでしょうか?
もし「思ったよりも全然効かなかったから、苦しかった!」なんてときには、次回のときに「前回、注射をしても苦しかったので」と伝えてみてください。
注射の量を増やしてくれて、まどろみの中に一直線となりますよ~。
胃カメラって本当にしなきゃダメ?バリウム検査と胃カメラ検査との違いは?
まず、バリウム検査は
- 発泡剤で胃を膨らませ
- バリウムを飲んで
- エックス線で照射し観察する
その理由としては、
- 全然美味しくないバリウムや発泡剤を飲まなきゃいけないこと
- 出そうになるゲップを我慢しなきゃいけないこと
- 検査後、腸の中でバリウムが固まって便秘になりやすいこと
そして、バリウム検査で異常があれば、より詳しく検査できる胃カメラ検査での再検査となります。
胃カメラってどんな検査?
一方の胃カメラ検査は
- 口または鼻から小さなカメラのついたチューブを挿入し
- 食堂・胃・十二指腸の粘膜を直接撮影
バリウム検査に比べて、より詳しく検査できるので
- 食道がん
- 胃がん
- 十二指腸がん
などだけでなく、
- 胃潰瘍
- 胃炎
バリウム検査よりも胃カメラが嫌な理由
しかし、バリウム検査よりも胃カメラ検査の方が嫌だという方が、大半です。
その理由としては、
- 嘔吐反射(おうとはんしゃ)が起こる。要は「おえっ」ってなることですね
- むせて呼吸が苦しくなる
- お腹が張って苦しい
しかし、胃カメラ検査では、胃がん発生の原因と言われている「ピロリ菌」の有無もわかるんです。
そんなピロリ菌は、本当に厄介な菌です。
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胃カメラの検査でわかるピロリ菌とは何者?
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)とは、胃の粘膜に生息している細菌です。ピロリ菌の感染経路は不明ですが、飲み水や食べ物を介して口から入ってしまうのでは?と考えられています。
子供の頃に感染する可能性が高く、一度感染してしまうと、除菌しない限り胃の中に生息し続けます。感染しても、初期のうちは自覚症状がありません。しかし放置しておくと
- 胃炎
- 胃潰瘍(いかいよう)
- 胃がん
ピロリ菌の除菌方法
ピロリ菌の除菌治療には、阻害剤と2種類の抗生物質を組み合わせた、多剤併用療法が行われます。
それでも除菌できない場合は、薬を変えて二次除菌を行います。この2段階の治療によって、ほとんどの場合除菌できます。
胃カメラは苦しいから嫌だ!のまとめ
今回は、バリウム検査と胃カメラ検査の違いや、ピロリ菌。胃カメラの上手な飲み方などをお伝えしてきました。
胃カメラ検査は大変重要な検査ですが、苦手な意識が先行して、敬遠される方も多いようです。
しかし、胃カメラ検査も日進月歩で、負担の少ない検査となってきています。
胃カメラ検査を嫌がらずに率先して受けてくださいね。