年があけて1月の中頃に、友人の加藤さん(仮名)の奥さんのお父さんが、交通事故で亡くなられました。
その加藤さんには、去年の10月に待望の女の子が産まれていて、今年の3月が初節句の予定だったらしいんですよね。
その初節句の準備を進めている最中の不幸だったそうです。
お父さんも、お孫さんの初節句を楽しみにしておられたみたいで、さぞかし心残りだったでしょうね。
心より、お悔やみ申し上げます。
そしてこの記事では、そのような「喪中の中でのの初節句」への
- 喪中期間の初節句は控えるべき?
- 喪中期間ってどれくらいなの?
- 喪中にはひな人形も飾らない方がいい?
初節句の予定だったけど喪中に入った
実は、1月に入ってすぐに、奥さんのご両親と一緒に初節句のひな人形を見に行って、手配済みだったそうです。
なので、2月に入ってすぐに、そのお雛様が届く予定になっているそうなんですね。
亡くなったお父さんも、かなり気に入ってらしたようで
- 届いたら、ここに置いたらいいんじゃないか?
- 届いたら○○ちゃん(お孫さんの名前)と一緒に写真を撮ろうね
喪中期間の初節句は控えた方がいい?
近親の方が亡くなると、一定期間の間、その方の死を悼(いた)み、身を慎みます。
このことを『忌服(きふく)』や『服喪(ふくも)』って言います。
特に『忌服』の期間中は、亡くなられた方の冥福を祈って行動を慎み、晴れがましいこととか派手な行動は慎む期間とされてます。
法令自体は、昭和22年に廃止されてるけど、今でも仏事の慣例の目安として残ってるんですね。
例えば、今回の加藤さんのような場合のような『父母』が亡くなられた場合
- 七七忌(四十九日)までが忌中
- 一周忌(一年間)までが喪中
お祝い事よりも葬祭の方が優先されます。
例えば、結婚式の日取りが決まっていても、ご両親が亡くなられたりして、式の日が四十九日を終える前だったりした時には、結婚式を延期または中止してでも葬祭が行われたりすることも、珍しくないようです。
確かに、お葬式や四十九日とかの『葬祭』の日は、『結婚式があるから2か月後に延ばそう』なんて風にずらすことはできませんが、お祝い事は延期することが可能(気持ち的な問題は別にして)ですもんね。
逆に、自分の両親が亡くなった状態で、悲しみに暮れてるときに、お祝い事とかって考えられませんよね。
女の子の節句は『桃の節句』。3月3日に行われて、女の子の健やかな成長を願ってお祝いする行事ですよね。
なので、こういったお祝い事も、やっぱり慎んだ方が良いとされてます。
『お正月のように新年をお祝いしての、どんちゃん騒ぎ』や『結婚式のように2人の門出をみんなでにぎやかにお祝いする』ようなものとは違って、初節句は『子供がすくすくと元気に成長するのを願ってお祝いする』ものなので、いいんじゃない?っていう意見もあります。
どこの家にも親戚とかに、『こういった事には口うるさいおじさん、おばさん』がいますよね。
陰で『まだ四十九日が済んでもいないのに、何を考えてるんやろうねぇ。常識がないよ』なんてことを言われちゃいますね。
それでも、やっぱり0歳での初節句と、1歳になっての初節句じゃ、全然違いますよね。親としては、何かお祝いしてあげたいって思ってしまいますよね。
こんな時にお勧めなのが、初節句の記念写真です。
写真館とかに予約すれば、衣装も貸してくれて、0歳の今でしか撮れない『初節句の記念写真』を残してあげることができますよね。
あとは、神社やお宮にはお参りせずにお家に帰って、家族だけで『元気に生まれてきて、ここまでスクスクと成長してくれてありがとう。これからも健やかに、元気いっぱいに大きくなってね』と、ささやかなお祝いをしてあげましょう。
喪中のときには雛人形も飾らない方がいい?
せっかく贈ってくれた『お雛様』。
加藤さんの気持ちとしては、せめて『お雛様』だけでも飾ってあげたいって思ったみたいだけど、やっぱり『お雛様』も飾らない方がいいんでしょうか?
こんな時には、飾らずにしまっておいて、来年の桃の節句の時期になってから飾った方がいいんでしょうか?
本来、喪中っていうのは『自分にとって大切な身内を失ってしまった悲しみが強くって、お祝い事から距離をおいている状態』のこと。
つまり『喪に服すかどうかを決めるのは、自分自身』なんですね。
もしも、加藤さんのように『せめてお雛様を飾ってあげたい』、『家族だけででもお祝いしてあげたい』って思うのなら、それは既に『喪に服している』っていう状態じゃないんですね。
そもそも、『今は子供の初節句をお祝いでない程、強い悲しみがあって、打ちひしがれてる』ような状態だったら、お雛様を飾るような気持ちにもなれないですもんね。
なので、親戚を招いたりじゃなく、『親子だけでささやかにお祝いをする』っていうのは、自分自身がしてあげたいんだったら、変に『喪中』っていう言葉にしばられすぎずに、してあげていいって思います。
喪中での初節句のひな人形まとめ
亡くなったお父さんも、お孫さんの初節句を楽しみにしていました。『自分が死んでしまったのに、孫の初節句なんて』とか思いませんよね。
後は、自分の『喪に服す』気持ちに従って、できる範囲でお祝いしてあげるといいと思いますよ。
親戚を集めてお祝いしたいのなら、それは来年になってしてもいいんじゃないでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。