ふきは自分でなかなか買う事は少ないですが、おすそ分けされる事が多いですよね。
しかも、一度には食べ切れない量をおすそ分けされる場合がほとんどで、どうすればいいか困ってしまいませんか?
「たくさんあるので、上手に保存しておきたい」って思いますよね。
そんなときにまず思いつくのが「冷凍保存」ですよね。
でもこの「ふきの冷凍保存」、ポイントをしっかりと抑えずに、何も考えずに冷凍保存すると、失敗してしまうことが多いんです。
ふきの冷凍保存に失敗したくない!上手に保存する5つのポイント
ふきを冷凍するときに、失敗してしまうのには、いくつかの原因があります。
それでここおでは、ふきを冷凍するときに、失敗しないポイントを5つ、ご紹介していきますね。
ふきの冷凍で失敗しないポイント①硬めにゆでる
冷凍保存する場合、下処理でゆでる時間を短くしておきましょう。
硬めにゆでることで、解凍したときに美味しい状態で食べられますよ。
ふきの冷凍で失敗しないポイント②しっかりと水分を取る
下処理をしたふきを冷凍する際に需要になるのが、しっかりと水分をふき取ることです。
キッチンペーパーなどで水分を取り除くようにしましょう。
ふき取りをしておくことで、冷凍したときにふきの周りに霜がつきにくくなります。
ふきの冷凍で失敗しないポイント③金属製のトレイの上に置く
家庭用の冷凍庫はゆっくりとしか冷凍することができません。
そこで、熱伝導率の良い金属製のトレイの上に重ならないように置き、急速冷凍に近い状態にしましょう。
また、保冷剤を上に乗せることで、効果アップが期待できますよ!
これはふきの佃煮を冷凍するときも同じです。
ふきの冷凍で失敗しないポイント④空気に触れさせない
保存袋に入れた場合、袋からできる限り空気を抜いておきましょう。
また、小分けにしてラップに包むことで、空気に接する面を少なくすることもできます。
ふきの冷凍で失敗しないポイント⑤冷凍後の使い方
冷凍するとどうしても繊維感が強くなってしまいます。
ですので、繊維感が気にならなくなる汁物や煮物に使うのがおすすめです!
ふきの冷凍で失敗しないためのポイント⑥おまけ
どうしても冷凍すると上手くいかないという場合は、みじん切りにしてから冷凍保存するのもおすすめです。
細かくすることで、冷凍が早くなりますし、繊維感が気にならなくなりますよ。
ふきの下処理の正しいやり方解説
ではさっそく、ふきの下処理のやり方をみていきましょう!
ふきの下処理の正しいやり方
①まずはふきを、適当な長さに切ります。
ふきの葉は天ぷらにしても美味しいですし、味噌汁に入れても美味しいので、捨てずに取っておきましょう。
②次に、まな板の上にふきを乗せて、小さじ1の塩を振ります。
まな板の上でふきを転がし、塩を馴染ませましょう。
鍋にお湯を沸かし、ふきを2分ほど茹でます。
③ゆで終わったら冷水に晒し、粗熱を取りましょう。
④粗熱が取れたら、ふきの皮むきをします。
⑤皮をむく時は、太い方からむきます。
先端の皮をくるっと一周むいた後、皮をまとめて掴み一気にむいてしまうと、上手くむけます。
また細い方からも、もう一度皮をむくようにします。
むき残しがないように、ゆっくり行いましょう。
⑥すべて皮をむき終えたら、タッパーやバットに水を入れ、その中に保存します。
毎日中の水を取り替えれば、5日間は保存できますよ。
ふきの保存は常温だとどれくらい大丈夫なの?
どんな野菜でも、鮮度が落ちると美味しくなくなりますよね。
ふきも同じく、とにかく鮮度が命!と言われるような野菜です。
例えばスーパーで購入したり、お裾分けでたくさんもらった場合ってありますが…
そのままの状態で冷蔵庫に入れておくと、すぐに傷んでしまうのです。
せっかくなので、ちゃんと調理して美味しく食べたいものですよね。
でも、買ってきたりお裾分けでもらったとしても、すぐに食べないかも!ということってよくあります。
手間などを考えると、冷凍よりも冷蔵をしてしまった方が楽な場合もありますよね。
ふきを冷蔵保存した場合、どのぐらい日持ちをするのかと言うと、だいたい1週間ぐらいです。
冷凍だと1ヶ月にはなりますが、もちろんそれよりは短くなります!
下処理をしっかりとした状態で冷蔵保存をしておけば1週間はもつので、その間にレシピを考えればOKです。
ちなみに冷蔵保存をするときなのですが、ラップに包んだり、ジップの袋で保管をする方って多いですよね!
なんとなく、密閉保存をされていれば長持ちするんじゃないの?と思う方が多いです。
でも、野菜によっては密閉保存をしっかりと行っていても、水分を失うと傷みやすいものも実はよくあります!
ふきもそんな野菜の1つなので、冷蔵保存をするときは、カットしてあるふきが浸かるぐらい、保存容器に水を入れましょう。
そして、1週間の保存期間の間は、少々手間ではありますが漬けた水は交換するのがおすすめです!
水を交換することで、より鮮度を保ちやすくなりますし、ふきの綺麗な緑色も保たれますよ!
鮮度の高い状態で冷蔵保存をしたい方は、水に浸した状態で密閉容器に入れる!というのがおすすめです。
ふき料理の常備菜!佃煮を作ってみよう!
ふき料理の定番と言えばふきの佃煮(きゃらぶき)ですよね。
市販のお弁当にはよく入っているふきの佃煮ですが、自宅でも簡単に作れるんです。
ふきの佃煮の作り方
ふきの佃煮が出来たら、密閉できる容器に入れて冷蔵庫で保管します。
長期保存が可能で、1ヵ月は持ちます。
ふきの佃煮を作るときのポイントは、とにかくじっくり、気長に待つことです。
作り方はとても簡単なのですが、作るのに時間がかかる料理なのです。
休日の昼間など、時間をゆっくり使える時に作るのがオススメですね。
ふきの佃煮はなぜ「きゃらぶき」なの?
ところで、ふきの佃煮は「きゃらぶき」と呼ばれるのかご存知でしょうか?
それはふきを醤油で煮ると、伽羅色(きゃらいろ)になるからと言われています。
伽羅とは古代インドの言葉である梵語で、黒いと言う意味があります。
また、伽羅は最上級の香木の名前でもあるのです。
最上級の香木なだけあって、その香りは筆舌に尽くしがたい、素晴らしい香りだと言われています。
まだまだあります!ふきを使ったおいしいレシピ
ふきの佃煮以外にも、ふきを使った美味しい料理はたくさんあります。
おいしいふき料理の動画を、いくつかご紹介させていただきますね。
「ふきと豚バラ肉のオイスター炒め」作り方
福島県・阿武隈地域の郷土料理「ふきの油炒り」のつくり方
ふきの佃煮を冷凍保存できるの?おいしいまま保存するためのポイントは?
さて、出来上がったふきの佃煮ですが、冷凍保存はできるのでしょうか?
まず、佃煮は味が濃いので長期保存に向いている料理です。
なので、冷蔵保存でも十分に日持ちはします。
ですが、冷蔵保存で気になってくるのは、カビが発生してしまうことですよね。
そのリスクを下げるためにも冷凍保存が出来るのであればしておきたいところです。
嬉しいことに、佃煮は食材にもよりますが冷凍保存することが出来ますよ!
もちろん、ふきの佃煮も冷凍保存することができる料理です。
ですが、佃煮は冷凍庫に入れてもカチカチには凍りません。
だからといって全部をまとめて冷凍してしまうと、解凍するときに手間がかかってしまいます。
また、冷凍と解凍を繰り返すこともよくありません。
解凍するときは、食べる分だけ解凍するようにしましょう。
ですので、密閉した容器や袋などに小分けにして保存しておくのがおすすめです。
小分けにしたものを平らにすることで、よりおいしいまま保存することができますよ。
ふきの佃煮は、約1ヵ月くらい冷凍保存することができます。
ただし、長期間冷凍庫に入れていると、風味が悪くなってしまうので、早めに食べるようにしてくださいね!
解凍する場合は、電子レンジでは加熱ムラが起こりやすいですので、冷蔵庫で解凍が理想です。
残ったふきはどうする?保存は小分けにして冷凍
食べ切れないほどのふきをもらって、困っている方に朗報です。
余ったふきは、冷凍する事もできるのです!
冷凍する時は茹でて皮をむいた後、しっかり水気を拭き取ります。
ラップで数本包み、フリーザーバックに入れます。
そのまま冷凍庫に入れるのですが、冷凍庫に入れるときに金属のトレイなどの上に置いて、急速冷凍させましょう。
そうすると、ふきのシャキシャキ感が残せます。
冷凍したふきを料理に使う時は、凍ったまま入れて大丈夫です。
調理済みのふきは冷凍できるの?
調理済みのふきも、冷凍する事が出来ます。
アルミカップに入れて冷凍すれば、お弁当に入れられるのでとても重宝します。
調理済みのふきを冷凍する場合は、ふきの煮汁を多めに入れておくのがポイントです。
ふきは繊維質が多いため、煮汁を多めに入れて冷凍することにより、パサつかず美味しく食べることができます。
大量のふきの保存に塩漬けが最適?簡単にできる方法はないの?
ふきは冷凍すると、シャキシャキ感が損なわれてしまいます。
あの食感を楽しみたいという人は、塩漬けにするのがおすすめですよ!
ふきの塩漬けの方法
下処理したふきを漬物容器に入れ、塩をまんべんなく振りかけます。
この際、一度に全部を入れるのではなく、何回かに分けて行いましょう。
ふきと塩を交互に入れていきます。
全て入れ終わったら、重石を置きます。
食べるときは、薄い塩水にふきを浸します。
1時間くらいしたら、塩水を交換します。
この工程を2~3回することで塩を抜くことが出来ますよ。
また、ふきの塩漬けは1年ほど保存が可能です。
たくさんもらって、一度には食べきれないというときは、冷凍保存より長期保存が可能な塩漬けがよさそうですね。
でも漬物容器を持っていないし、漬けるのはちょっと面倒くさそうだと思ってしまいますよね。
そんなあなたには、水煮がおすすめです。
水煮も最大約1年くらい保存することが出来ますよ!
ただし、こちらの期間は未開封に限ります。
開封後は下処理後と同じく、毎日水を替えて最大5日ほどの日持ちになりますのでご注意ください。
ふきの水煮の方法
まずは瓶を煮沸消毒しましょう。
鍋に水を張り、瓶と蓋を入れます。
沸騰したらそのまま15分くらい煮沸します。
菜箸かトングを使い、やけどをしないように気を付けながら瓶と蓋を取り出します。
※ここで使ったお湯は捨てずにとっておきます。
取り出した瓶は、綺麗な布巾の上に瓶の口を下にして置き、乾燥させます。
その間にふきの下処理をしておきましょう。
下処理したふきを保存瓶に入る大きさに切ります。
水1リットルに対し、酢大さじ1を入れ、火にかけて沸騰させます。
沸騰したらふきを入れ、2分ほど煮ます。
瓶に酢水ごと詰めて、瓶の蓋を軽くしめます。
ここで最初に煮沸消毒に使ったお湯を使います。
瓶の半分以上がつかるくらいまでにお湯の量を調整し、火にかけます。
瓶を入れ、15~30分程度煮沸します。
やけどに気を付けながら一度瓶を取り出し、しっかりと蓋をしめます。
瓶をお湯に戻し、今度は瓶全体がお湯につかるように量を調整します。
沸騰してから再び30分程度煮沸します。
最後に瓶を取り出して、逆さまにして冷ましたら完成です!
完成した水煮は、冷暗所で保存するようにしてくださいね!
こちらも瓶を消毒するのに少し手間がかかりますが、瓶さえあれば
- 漬物容器
- 重石
ちなみに、失敗すると中の水が濁ってきます。
その場合は早めに食べるようにしてくださいね!
ふきの変わり種アレンジレシピ!子どもにも大人気なのは?
ふきって大人は好きな人が多いかもしれませんが、「ふきって子供は好きではないかも」と思いがちです。
なので、子どもがいるご家庭ではわざわざ買わない!ということもあるかもしれませんね。
しかしながら、ふきは料理方法によってはとても美味しく食べられますよ。
ここでは、子供が好きそうなレシピを中心にいくつかご紹介をしますね。
ふきの変わり種アレンジレシピ①ふきの肉巻き
まずは、子供が大好きな肉巻きです!
豚ロースなどのお肉ににんじんやインゲンなどと一緒にふきも巻いてみてください。
醤油やみりんなどで味付けをするのがおすすめです。
このままでも美味しいですし、巻いたものを揚げてしまうのも良いですね!
子供はお肉も揚げ物も好きなので、この方法だとふきも好き嫌いなく食べられそうですよね。
あとは、同じように醤油やみりんで味付けをして、鶏肉と一緒に煮込むのも美味しいですよ。
ふきの変わり種アレンジレシピ②ふきの洋風レシピ
ふきはなんとなく、和食にしか使えないイメージがあると思います。
しかしながら、子供は和風よりも洋風が好き!ということもありますよね。
そんなときは、ベーコンや細切りにしたじゃがいもと一緒にふきを炒めてみてください!
オリーブオイルで炒めて、塩コショウやコンソメなどで味付けをすると美味しいですよ。
洋風なら、マカロニやチーズ、ホワイトソースなどを入れたグラタンにも、ふきはあいます!
意外かもしれませんが、和風だけではなく洋風でも美味しく食べられるので、是非作ってみてくださいね。
もし子供が、和風だとなかなか食べてくれない…という場合は、是非洋風アレンジをして美味しく食べてみてください。
ふきをいっぱいもらったらまずは下処理!のまとめ
ふきをたくさんもらったら、まずは下処理をしましょう。
ふきに塩を馴染ませ、2分ほど茹でます。あら熱が取れたら、太い方から皮をむいていきましょう。
むき残しがないよう、必ず両端からむくようにします。
下処理が終わったら、タッパーやバットに水を入れてその中にふきを入れます。
毎日水を取り替えて、5日ぐらい持つと言われています。
私はふきの佃煮が大好物なので、ついつい食べ過ぎてしまいます。
パンのお供としてだけではなく、おやつとしても食べてしまうのです。
実家にいた時はお隣の方からよく「ふき」をいただいていたので、食べる機会が多かったです。
結婚してからはスーパーでふきを買ってふきの煮物を作る位で、ふきの佃煮をしばらく作っていませんでした。
近いうちにふきをたくさん買って、ふきの佃煮を作りたいなと思います。