圧力鍋はとても便利な調理器具ですが、使い方を間違えると大事故につながることもあります。
なので、入れると危険なものは極力避けた方がいいかと思います。
圧力鍋というのは、一般的な沸騰温度100度よりも圧力をかけて高温にして短時間で火を通す調理道具です。
密封状態で圧力だけどんどんあがると爆発します。
でも圧力鍋は、ふたの部分に弁がついていて、そこから蒸気を逃がし圧力を調整しているので、普通に使っている場合爆発することはありません。
しかし、入れるものによってはこの蒸気弁をふさいでしまい、圧力があがりすぎて爆発する危険を伴うものがあります。
圧力鍋に「味噌」が危ないといわれる理由は?
では、なぜ「圧力鍋に味噌は危ない!」と言われているのでしょうか?
味噌はとろみがあるので、沸騰してそれが蒸気弁につくとふさがって蒸気の逃げ場がなくなり、最悪爆発するということになります。
しかし、味噌というのはだいたい沸騰させると風味が落ちるし最初から味噌を入れて調理するという食べ物はあまりないですよね。
なので、加圧前に入れなければ特に問題はないです。
たとえばサバの味噌煮なども。
「水」
「サバ」
「砂糖」
「醤油」
などを圧力鍋に入れて加圧して、火が通ったら仕上げに味噌を入れて味を調えるくらいなものですから、ちゃんと作れますね。
他にも入れると危険といわれるものはありますが、調理工程や分量を守れば爆発することはめったにありませんので、安心してお使いください。
「めったにないということは、たまにはあるの?」とまた不安になってしまう方もいるかもしれません。
でも、これから見ていく「圧力鍋に入れたら危険なもの」を避けてくだされば大丈夫ですよ。
とにかく蒸気弁をふさぎそうなものは調理しないということが大事ですね。
圧力鍋で豆調理は危険なの!?ぜひ守りたい豆を入れる規定量
圧力鍋の説明書に豆を調理してはだめと書かれているものもあるようですが、実際には豆料理を作っている人は多く見かけます。
実際のところはというと、豆の皮で蒸気弁をふさぐ可能性があるからだそうです。
味噌の時と同じですね。
味噌の場合は加圧したあとに入れるから問題なかったですが、豆の場合は豆を柔らかくするわけですから、あとから入れるわけにもいきません。
圧力鍋で豆を煮るときのポイント~容量をよく確かめること~
メーカーにもよるようですが、圧力鍋で豆を煮てもいいという商品では、豆と水を合わせても、容量の1/3までという決まりがあるそうです。
中には1/4というところも。
強火で沸騰していたりすると危険は増すようです。
あとは落し蓋が付属でついている商品もあるようですが、蒸気でふたが持ち上がって結局蒸気弁がふさがって危ないという人もいました。
実際のところは、既定の量を守れば爆発することはめったにないという結論のようです。
どちらにしても、圧力鍋で豆を調理するときは、目を離さずに蒸気がちゃんと出ているか確認したほうがよさそうですね。
味噌を手作りする人も、圧力鍋を愛用しているようですが、1回で加圧できる量が少ないので、10回くらいに分けで1日仕事です。
だんだんめんどくさくなって、ちょっとくらい量を増やしても平気だろうと目分量で作業しないでくださいね。
圧力鍋の事故の大半が豆調理の時だそうですから・・・
そこだけは忘れないでくださいね。
圧力鍋に入れてはいけないもの5選!これで事故は防げる!
圧力鍋に入れてはいけない危険なものは、先ほども書いたものを含め5つあります。
圧力鍋に入れてはいけないもの①豆
豆の皮が蒸気弁をふさぐため。
入れてもいいですが規定量以上に絶対入れてはだめです。
圧力鍋に入れてはいけないもの②味噌
味噌のとろみで蒸気弁をふさぐので、加圧前に入れるのは危険です。
加圧後に仕上げで入れるなら問題ないです。
圧力鍋に入れてはいけないもの③カレーやシチュー
味噌と同様の理由で、ルーもとろみがあるので蒸気弁をふさぐため。
こちらも具と水で煮ているときは加圧して大丈夫なので、仕上げにルーを入れる工程の調理自体は問題ないです。
先にルーを入れてから加圧するというのは絶対にやめましょう。
圧力鍋に入れてはいけないもの④パスタなどの乾麺
ゆでるときに泡がでるので、この泡が蒸気弁をふさぐので危険です。
圧力鍋に入れてはいけないもの⑤多量の油
ケンタッキーフライドチキンが圧力鍋で揚げられていることもあり、やればできないこともないのでしょう。
しかし、多量の油調理は禁止となっています。
爆発などの危険はないのですが。
ですが、普通の煮物の場合は水蒸気が蒸気弁から出ますが、油だと油が蒸気弁から噴き出す危険があるので、安全とは言い切れません。
もし、家庭でフライドチキンを作りたい場合は、鶏肉を圧力鍋で蒸してから衣をつけて普通に揚げるとおいしくできるそうですよ。
圧力鍋には向いていないもの⑥乾麺
個人的に思うのは、乾麺はゆでながら混ぜないと麺同士がくっついてかたまりになることがあります。
なので、危険がなくてもあまり圧力鍋での調理は向いてないなと感じます。
圧力鍋に味噌を入れると危険!?のまとめ
今回は圧力鍋に入れると危険なものについて見てきました。
圧力鍋は、ふたについている蒸気弁をふさぎそうな食材は入れないということが大事です。
圧力鍋は調理時間を短縮できて、かつ長く煮込んだようなおいしさを出せる便利なものです。
共働き世帯も増えたし、家事に育児に忙しい主婦の方に打ってつけの調理器具です。
時間の節約だけでなく、光熱費の節約にも役立ちますので、危険なものは避けつつおいしい料理を作ってくださいね。
「電気圧力鍋って実はめんどくさい!?時短で料理ができるは本当なの?」
には、そんな圧力鍋を便利に使う方法などを詳しくまとめています。
せっかくの圧力鍋を上手に使いこなすために参考にされてみてくださいね!