揚げたての天ぷらは、あのサックサク感がなんとも言えなくて、みんな大好きですよね~。
「天ぷらをはりきって揚げたのはいいけれど…調子に乗って揚げすぎて余っちゃった!」
なーんてこと、ありますよね。
しかーし!
天ぷらがおいしいのは、揚げたての油が生きているときまでです。
時間が経つとどんどん油が死んでいって、あのクセになるサクサク感が無くなっていっちゃうんですよね。
なので天ぷらを揚げ過ぎて余ったときは、油が死んでしまう前に冷蔵庫で冷凍保存することをオススメします。
「えー?!でも、せっかくの揚げたてを冷凍するなんてもったいない!」
そう思いませんでした?
でも天ぷらを冷凍保存しておくと、ちょいと小腹が空いて「何か食べたいなー」という時にでも、すぐに食べられて便利なんですよ。
- 休みの日、何か食べるものないかと悩んでいるとき
- 子供や旦那さんのお弁当に入れたり
天ぷらはサクサクのまま冷凍保存で時を止める!
まずは、保存の前にワンポイントアドバイスとして「サクサクの天ぷらを作るマル秘テクニック!」をご紹介します。
それは…衣を作る際に混ぜ過ぎずに、多少ダマが残る程度に留めておくことです!
時間が経った天ぷらのべちゃ感の原因
なぜわざとダマを残すのかというと、天ぷらは時間が経つにつれて衣に使われている小麦粉から「グルテン」という成分が出現します。
このグルテンが天ぷらにベチャっという、あの美味しくない食感を生み出してしまう原因なんですね。
これをダマにすることで、厄介なグルテンを出現させにくくさせます。
余った天ぷらの美味しい時間は想像以上に短い
サクサクの天ぷらの作り方がわかったところで、次は保存方法です。
「天ぷらが美味しい!」と感じるのは揚げたてから、約15分間がタイムリミットです。想像以上に短い時間ですよね。
そして、時間が経てば経つほど天ぷらのころもの油がしんなりしていき、サクサクがベトベトになっていって美味しさが激減してしまいます。
まさに油が死んでいる状態(正確には油がまわるという)、これは天ぷらの油が酸化したという状態となります。
酸化した油は美味しさだけじゃなく体にも良くない
こうして時間が経ち、油が酸化した天ぷらは「美味しくない&健康にもよくない」ということがわかっています。
ですので天ぷらは、油が死ぬ前に冷凍するのがポイントです。
冷凍により温度を低く保たせることにより、油の酸化スピードを大幅に遅らせることができるんですね。
これによりせっかく作った天ぷらを、長い間美味しいまま保存することができるのです。
余った天ぷらを冷凍保存する方法
それでは実際に、天ぷらの冷凍保存のやり方を見ていきましょう。
まず注意点として「天ぷらを冷凍保存する時は、冷凍する前にしっかりと熱を冷ます」ということ。
ここでしっかりと熱を冷ましておかないと、密閉した時に水分が出てしまい、これまた食べる時にべちょっとしちゃいます。
②1個ずつラップで包む。
③フリーザーバッグに入れてなるべく空気を抜いて、密閉空間にしたままチャックを閉じる。
④金属のトレイに乗せて冷凍庫に入れて保存
- なるべく天ぷらの余分な油を取ること
- なるべく空気に触れさせないこと
- なるべく早く冷凍すること
冷凍する前には、天ぷらの熱を芯まで冷まさねばなりません。
しかし「油が酸化しきる前までに、天ぷらを冷凍保存しなければならない」ということもあって、この辺りの見極めが大変難しいんです。
なので、私はいつも多めに作った天ぷらを冷凍する前には、子供たちと一緒にうちわでパタパタとあおいで、少しでも早く冷えるように頑張ってマますよ!
また、冷凍保存できる期間は、いくら長いといっても最高2週間ほどですので、気をつけてくださいね。
天ぷらを再びサクサクの状態に戻す解凍方法
では、そうやって「美味しい状態で冷凍保存した天ぷら」をサクサク状態でいただくための、正しい解凍方法を見ていきましょう。
天ぷらの冷凍保存を自然解凍するのはNG?正しい解凍方法は?
冷凍したものを解凍する方法として、まず思い浮かぶのが自然解凍です。
自然解凍とは、常温で解凍する方法のことです。
お弁当などに入れる冷凍食品は、自然解凍でOK!と書いてあるものも多いです。
天ぷらも既に調理したものを冷凍してあります。
そのため自然解凍でも食べられるんじゃないかと思ってしまいます。
ですが、冷凍した天ぷらを自然解凍するのはNGなんです!
その理由は衛生面にあります。
私は普段お肉を冷凍して保存しています。
使いたいときは前日くらいから冷蔵室に移して解凍しています。
なぜかというと、常温で解凍してしまうと細菌が繁殖してしまう恐れがあるからです。
これは冷凍した天ぷらの自然解凍にも言えるのです。
美味しく天ぷらを食べた後にお腹が痛くなってしまうかもしれませんね。
そのためにも、自然解凍は避けるようにしてください。
自然解凍ではなく、食べる前日に冷凍庫から冷蔵庫に移しておきましょう。
または、電子レンジで解凍しましょう。
また、解凍するときに天ぷらに霜が付いている場合は、取り除きます。
解凍したとき、取り除かなかった場合より、しなっとせずに食べることが出来ますよ。
さて、冷凍した天ぷらを解凍しても、いまいちあの出来上がりのサクサク感がなくなることがあります。
そこで、冷凍した天ぷらをさらに美味しく食べるにはどうすればいいのか、その方法を紹介していきます。
冷凍しておいた天ぷらをサクサクの状態でいただくためのポイントは「水にさっとくぐらせる」こと。
一度冷凍保存した天ぷらは、水にさっとくぐらせてから再び油で揚げることで、元のサクサクの状態に仕上げることができるんです。
水に「浸す」でも「漬ける」でもなく「くぐらせる」くらいがちょうどいいです。水を張ったボールに、ちょいと入れるくらいがいいですね。
水にくくらせた後は余分な水分を抜く
水にさっとくぐらせた後は、ちゃんと余分な水分を抜くようにしましょう。これは、天ぷらを1分ほど置いておくだけで大丈夫です!
こういった前処理をした後で、天ぷらを揚げ直すと、元の「揚げたてサクサクの天ぷら」と同じように、美味しくいただくことができますよ。
天ぷらを揚げなおすのがめんどうな人には
でも「もう一度、わざわざ天ぷらを揚げ直すのはめんどくさい!」
そういう人のためにオススメしたいのが、電子レンジとオーブントースター使った「油いらずの揚げ直し方法」です。
ラップを外した天ぷらを、電子レンジで解凍モードを利用して数分暖めます。
一度クシャクシャにして開いたアルミホイルに先程の天ぷらを乗せて、オーブントースターで数分焼きます。
電子レンジの加熱だけではベチョベチョになってしまう天ぷらも、トースターで焼くことで余分な油を落とし、表面をカリッと仕上げることができます。
ただし、敷いているアルミホイルには余分な油が溜まってしまうので、取り出すときには十分注意してくださいね。
※電子レンジやオーブントースターは機種によって加熱時間に変動がございます。
最初は、外から様子を見ながら加熱すると良いでしょう。
お家にオーブントースターが無い場合、魚焼きグリルやレンジのオーブン機能を使えば多少の差はあるものの、トースターと同じように解凍することができますよ。
また、天ぷらの具材によっては、電子レンジでチンする際に爆発するものがありますので
「そんな危ないことはしたくない!」
と思った方は、冷蔵庫で解凍するのをオススメします。
当然ですが、電子レンジよりも時間がかかるので、晩御飯のまえではなく前の日に冷蔵庫に移しておきましょうね。
天ぷらを冷凍保存したあとにぴったりアレンジレシピ集
天ぷらをするときは、いろんな食材の天ぷらが食べたくなりますね。
- 鶏肉
- にんじん
- ピーマン
- かぼちゃ
- まいたけ、
- 玉ねぎ
1つ1つの食材は少しです。
でも揚げてみたら、たくさんの量になることがしばしばあります。
作りすぎて食べきれなかった分は冷凍しておきましょう。
それを今度食べるときに、ただ解凍しただけでは「また天ぷら?」となってしまうかもしれません。
そんなときは、ひと手間アレンジを加えて食べてみましょう。
冷凍保存した天ぷらのアレンジレシピ★天丼
天ぷらのリメイクの定番と言えば、天丼ですね!
我が家でも中途半端に余ってしまった天ぷらは、次の日天丼にして食べることが多いです。
私の場合はとても簡単に温めた天ぷらをご飯の上にのせて、お湯で割った本つゆをかける天丼です。
卵でとじるというアレンジをされている方もいらっしゃいます。
美味しそうだったので紹介させていただきます!
このアレンジレシピなら、野菜の天ぷらしか残ってないといったときにもよさそうですね!
冷凍保存した天ぷらのアレンジレシピ★甘辛
冷凍や解凍に失敗し、しなっとなってしまったときには、天ぷらの甘辛がおすすめです。
★「天ぷらの甘辛」の詳細なレシピを見てみる
塩でも天つゆでもなく、醤油と砂糖の甘辛い味付けです。
そのためいつもと違う味の天ぷらを楽しめます。
また、ご飯もすすみそうです。
甘辛いタレをかけるのではなく、甘辛く煮こんでいるレシピもありましたので、紹介します。
★「天ぷらの甘辛煮込み」の詳細なレシピを見てみる
冷凍保存した天ぷらのアレンジレシピ★混ぜご飯
一風変わったアレンジレシピがこちらの天ぷらの混ぜご飯!
そのまま食べても、焼きおにぎりみたいにしても美味しそうですね。
★「天ぷらの混ぜご飯」の詳細なレシピを見てみる
冷凍した天ぷらでもサクサク美味に!のまとめ
天ぷらでも唐揚げでも、揚げ物というのは「揚げたてが一番美味しい」ですよね。
ただし、揚げてから時間が経つと、それは想像を絶するほど美味しくなくなります。
ですのでできれば、揚げ物はその日のうちに食べてしまうのが一番です。
それでも残ってしまったり、多めにつくってしまった場合には、記事の内容を参考に、おいしく冷凍保存をしてみてくださいね。