春が近づいてくると日本人ならソワソワし始めることがありますよね。
そう、「お花見」です。
満開の花の下でのお花見は格別なものですね。
お花見を企画するなら斬新な企画をしてみてはいかがでしょうか?
それは「日本で最初に桜が咲く場所でお花見をする!」というものです。
調べてみると沖縄の桜が日本で最初に桜が咲くことが分かりました。
そして、不思議なことに沖縄に生息する桜には、本州の桜にはない事情があるのです。
桜といえば「ソメイヨシノ」が有名です。
でも沖縄では、ソメイヨシノは咲きにくいという不思議なこともあるようですので、お話していきたいとおもいます。
桜の開花する条件は?あたたかくなれば咲くって単純じゃないらしい!
まずは桜の開花メカニズムを理解してみましょう。
桜は「ただ暖かくなってきたから花が咲くという」単純な植物ではなかったのです。
日本ならではの気候である、四季によってコントロールされています。
桜の開花メカニズム
春、満開の花を見せてくれた桜の花が散ると葉桜になります。
葉桜になると葉で日光からの栄養を作り、来年の開花のために「花芽」を形成しています。
寒くなってくると葉が散り桜の芽は休眠状態に入ります。
動物で言うところの冬眠のようなものです。
十分に休眠できないと来春花を咲かせることができないので、冬の寒さはきれいな桜の花を咲かせるためには必用な寒さなのです。
春が近づくと桜も目覚め始めます。
桜が目覚めることを「休眠打破」といい、しっかりと冬の間に休めていないと目覚めが悪いのです。
桜にも人と同じように「寝ぼけ」があるようで、「暖冬の年の桜の開花時期は、平年の開花時期よりも遅くなる」という傾向があるといわれています。
沖縄でお花見の場所はどこ?
沖縄の桜は1月下旬頃から咲き始め2月中旬頃まで楽しめます。
本州に比べると随分早い開花です。
沖縄の中でも北部に位置する「やんばる」エリアから開花が始まり、桜前線は北部から南部に南下するのです。
これは桜の開花に必用不可欠とされる、寒さが足りないために起こる現象なのです。
冬の間、比較的暖かい沖縄でも、北部の山頂付近は気温が低下します。
なので、桜が十分な寒さを感じられ、気温の上昇とともに桜の花が咲きはじめます。
「山頂付近から咲きはじめ、だんだん山のふもとに下りてくる」という本州とは逆の現象が起こるのです。
沖縄でソメイヨシノは見れないの?お花見で見れる桜の種類は何?
桜といえば「ソメイヨシノ」ですが、沖縄ではソメイヨシノは咲くことができないのです。
ソメイヨシノが見れないわけは?
開花に必用な寒さが足りないためで、沖縄にもソメイヨシノは植えられています。
沖縄の桜というのは『緋寒桜(ひかんざくら)』『寒緋桜(かんびざくら)』という種類の桜を見ることができます。
呼び方は違いますが、同じ花の種類なのです。
濃いピンク色の花で、紅梅の花をイメージするかのような、はっきりとした色合いの花です。
お花見といえば、「花びらがヒラヒラ舞うなかお弁当を食べる…」といったことをイメージしますが、この緋寒桜は花が散りません。
どういうことかというと、花が終ると舞い散るのではなく、落ちるのです。
桜茶に入っている桜のイメージでしょうか…花が丸ごと落ちるのです。
沖縄でお花見スポットはどこ?
沖縄で、早くお花見ができるところを紹介します。
・八重岳桜の森公園
こちらは七千本の緋寒桜が植えられていることで有名なところで
満開になると山全体がピンク色に染まったように見えますよ。
・今帰仁城跡(なきじんじょうあと)
こちら入場料が必要になりますが10名以上の団体になると割引が適用されます。
・名護中央公園
海と桜のコントラストがきれいで有名なスポットです。
桜の開花まとめ
桜の開花メカニズムは、「暖かくなったから咲く」といった、単純なものじゃなかったんですね。
沖縄の桜は本州とは少し趣が違うことが分かりましたが、沖縄ならではのお花見が楽しめそうです。
日本一早いお花見は本州では真冬の時期、日本の地形だからこそですね。
真冬の寒さの中、一足早い春を満喫してくださいね。