今ではなかなかお目にかかれない100円札。
でも「おじいちゃんやおばあちゃんの家を掃除していたら見つかった」なんてこともありますよね。
現在でもお店で使える100円札もありますが、自動販売機では使えなかったりして不便なこともあります。
でも不便とはいえ、お金なので捨てるのはもったいないですもんね!
そこでできるのが、100円札の換金です!
ここではその方法と、100円札の今の価値をご紹介します!
100円札の換金は、日本銀行本支店(東京都中央区)で行う必要があります。
ただし、どんな古紙幣でも換金できるわけではなく、以下の2種類の100円札のみ換金可能です。
- 1946年(昭和21年)発行 聖徳太子百円紙幣
※中央「百圓」の文字の下にある赤色標識がなく、裏面模様が赤い色のものは失効券なので換金できません! - 1953年(昭和28年)発行 板垣退助百円紙幣
参考までに、損傷したお金を換金する場合は、事前に予約を取ったうえで日本銀行の窓口へ行き、運転免許証などで本人確認をするそうです。
なので100円札を換金する場合も、いきなり窓口を訪れるのではなく、あらかじめ方法を問い合わせた方が無難でしょう。
★参考HP:日本銀行「これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか?古いお札を持っていますが、現在も使えますか?」
日本銀行本支店まで行くことが難しい場合は、自分の口座を作った銀行でも換金することができます。
その方法は、たった2つ。
まず、100円札を窓口で自分の口座に入金します。
そのあとATMで入金した分のお金を引き出すだけです。
とっても簡単ですよね。
100円札を換金したときの価値ですが、そのまま100円です。
100円札1枚は、現在流通している100円玉1枚になります。
ただし、100円札が破れていたり著しく劣化している場合は、残った部分でいくらになるか判断されます。
例えば100円札が半分に破れている場合は、50円になります。
無事に残っている部分が5分の2以下だと、換金することはできませんので注意してくださいね。
100円札の交換は郵便局でもできる!その方法と手順のポイント
100円札の交換は郵便局でもできます。
その方法は、先ほどご紹介した、銀行の窓口の方法と同じです。
まずは、郵便局に自分の口座があるか確認しましょう。
口座がなければ、自分名義の口座を作る必要があります。
口座を作ったら、郵便局の窓口で100円札を入金して、ATMで引き出すだけです。
この方法での100円札の交換は、手数料無料なのがメリットです!
郵便局での換金のポイントは、窓口が開いている時間帯に行くことです。
なぜなら、100円札などの古紙幣はATMでは入金できないからです。
なので、郵便局の窓口が開いている9:00から16:00の間に行って、窓口から入金する必要がありますよ。
100円札の買取価値はどのくらい?買取してもらった方がお得なの?
「銀行や郵便局で換金してもいいけど、もしかしたら高値がつくんじゃないか?」
「古いお金だと価値があがるかもしれない!」
と考える方も多いと思います。
某鑑定テレビ番組でも、たまに古銭や古紙幣に高値がついていますよね。
では、実際に100円札の買取価値はどのくらいなのでしょうか?
換金と買取だったらどちらがお得なのでしょうか?
現在までに100円札は全部で9種類発行されています。
その種類によって価値が異なるので、次にご紹介します。
【相場500円から5000円】
1953年から1974年に発行された、現在でも使える紙幣です。
最初の頃に発行されたものであれば、5000円ほどになります。
それ以外は、状態がよくでも500円程度です。
②聖徳太子・A号券
【相場1500円前後】
1946年から1956年に発行。
これも今でも使える紙幣なので、鑑定価値はあまり期待できないそうです。
高くても1500円、安いときには100円になってしまいます。
③聖徳太子・い号券
【相場5000円】
1944年から1946年に発行。
極めて良い状態ならば、5000円程度の買取価格になります。
④聖徳太子・乙号券
【相場3000円以上】
1930円から1946年に発行。
状態によって価値が変動するそうです。
未使用品に相当する場合は、3000円以上になるかもしれません。
【相場15000円】
1945年から1946年発行。
短期間で発行が終わったことから、鑑定価値が高まっているそうです。
状態によっては、15000円程度の値がつきます。
【相場数十万から100万円】
1900年から1939年に発行。
変体仮名の組番号と漢数字の通し番号が組み合わさった表記の前期甲号券と、アラビア数字表記の組番号と通し番号の後期甲号券に分かれています。
状態の良い前期甲号券なら、買取価格は100万円以上になります。
後期甲号券でも、数十万円ほどの値がつきます。
⑦藤原鎌足・改造百円券
【相場数百万円以上】
1891年から1939年に発行。
日本で発行された紙幣の中で、最もサイズが大きいものです。
現存しているのは数枚程度と考えられています。
これまでに改造百円券の買取実績はないのですが、おそらく数百万円以上の価値は期待できると言われています。
⑧大黒・旧百円券
【相場数百万円以上】
1885年から1939年発行。
旧百円券の紙幣は、ねずみによる食害が多かったそうです。
そのため、現存するのは数枚程度だそうです。
改造百円券と同じく、旧百円券は今まで買取されたことはありません。
推測ですが、相場は数百万円から1千万円以上になるかもしれません。
⑨明治通宝
【相場数百万円以上】
1872年から1899年に発行。
上記二つと同じく、現存数はわずか数枚程度と考えられています。
明治通宝も、これまでに買取された実績はなく、相場はおそらく数百万円以上になると思われます。
★参考HP:古銭鑑定団【保存版】100円札の価値はいくら?買取価格&平均相場《全9種類》
これまで見てきたように、100円札を買取してもらうと、少なくとも100円以上の価値は期待できそうです。
ものによってはかなりの高額で買取してもらえるかもしれません。
銀行や郵便局だと、額面通りの換金になるので、買取してもらう方がおすすめです!
ただし、買取業者によっては鑑定料金がかかる業者もあるので、注意が必要ですね。
100円札の換金は銀行でできる?今の価値は?のまとめ
偶然発見した100円札。
古くてボロボロだからもう使えないとあきらめずに、換金したり買い取ってもらってみませんか?
まだまだ価値が期待できますよ!