毎日何気なく使っているお金。
最近はクレジットカードやpayなどのキャッシュレス払いが広がってきていますが、そんな中でもやっぱり硬貨や紙幣は私たちの生活に欠かせないものですね。
そんなお金ですが、まじまじとデザインを見たことはありますか?
硬貨や紙幣には偽造などを防ぐために、精密に絵や数字がデザインされているんです。
そんな中でも、今回は、来年デザインが変更になることが発表された「500円硬貨」!
この500円硬貨には、何か花のようなものがデザインされていますよね?
この花は、おそらくは日本にかかわりの深い花なんだとは思うんですが、何という名前の花なんでしょうか?
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500円玉の花のデザインが変わった?そののっぴきならない理由とは?
まずは500円玉のデザインから見てみましょう!
500円玉の花の名前は?
実は、現在発行されている500円玉は「2代目」のものになります。
- 表面に描かれているのは桐(きり)
- 裏面には竹と橘の小枝
「橘」という樹木は常緑樹の為「文化は散ることがない」ということから、文化勲章のデザインとなっています。
また、この橘はあまり聞きなれない植物のような気がしますが、雛祭りのひな人形にも、「右近の橘、左近の桜」として飾られている植物なんです。
500円玉のデザインが変わったのはなぜ?
色々な種類の硬貨がありますが、平成の時代に新しく発行されたのは500円玉だけなんです。
なぜ500円玉だけが新しく発行されたのでしょうか?
なにか特別なのっぴきならぬ理由があったのでしょうか??
その答えは、ズバリ(古いですね笑)偽造です!
日本で最初に500円硬貨が導入されたのは1982年のこと。
同じ年に、お隣の韓国でも「500ウォン」という硬貨が導入されました。
じつはこの「500ウォン」という硬貨、材質も大きさもほとんど日本の500円硬貨と同じなんです。
直径26.5mmの白銅製で、重さだけが「7.7g」と500円玉と比べてやや重いだけの違いだったんですね。
その500ウォンの特徴を利用して、少しだけ表面を削るなどで質量を減らし、自動販売機で500円硬貨として通用させる偽造が続出したのです。
偽造した500ウォンを自動販売機に投入し、すぐに返却レバーを操作することで、自動販売機にあらかじめいれられていた本物の500円玉を取り出すという手段でした。
また、偽造した500ウォンをそのまま500円玉として使用し、券売機で切符を購入したりする手口もあったようです。
そのような500円玉の偽造犯罪が続出したことから、2000年に今現在使用されている500円玉に変更されました。
しかし、2003年ころからこの新しい500円玉も偽造が報告されるようになりました。
2005年には同じ地域の郵便局から、なんと「2万枚近くの2代目偽造500円玉」が発見されたことも。
犯罪者の悪知恵の働き方にはびっくりしますよね。
そのようなことから、2021年にデザインと材質を変更した3代目の500円玉が登場予定なんです。
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500円玉のデザインが側面にもあるって知ってる?なぜそこまでこだわってるの?
500円玉には、側面にもデザインが施されているのはご存じでしょうか?
初代の500円玉には、縁に「?NIPPON?500?」の文字が繰り返し刻印されています。
これは造幣局創業以来初めて採用された技術です。
2代目の500円玉になると、側面に初代と同じレタリングと、181個の斜めのギザギザが入れられました。
このように、500円玉は他の硬貨に比べて、側面の加工に高度な技術を用いている硬貨なのです。
なぜ500円玉はわざわざ側面にまで高度な加工を施しているのでしょうか?
これもやっぱり偽造防止の為なのです。
他の硬貨に比べて偽造されやすい硬貨の為、防止対策は色々な技術が用いられているのです。
新しい500円玉はどんな硬貨なの?
2代目500円玉の偽造発生をうけて、2021年(令和3年)に新しい500円玉が発行されることになりました。
3代目となる500円玉は、ニッケル黄銅と、白銅・銅を使用したバイカラーになっているのが特徴です。
偽造防止の対策として、このバイカラーが採用されました。
他にも、縁の異形斜めギザや微細文字などを採用して、偽造されないような対策をしているそうです。(これは現在発表されているものだけなので、恐らくもっと沢山の偽造対策があるはずです)
2代目500円玉で既に採用されている
「微細線」
「微細点」
「潜像」
は引き続き採用され、この中の潜像については、二代目の「縦線+500円」の文字から、「500YEN+JAPAN」の文字に変更となりました。
裏面のデザインは、上下左右の竹と橘のうち下の竹がなくなりました。
色々な技術を駆使して、偽造を防止するために頑張っているんですね!
500円玉の花の名前は?のまとめ
500円玉の花の名前について見てきました。
言われてみれば、500円玉は色や種類がすこしづつ違うものを見たことがある気がします。
意識してみていないと気付かないくらいの違いですが、偽造防止のための様々な技術が使われていると聞くと、じっくり見てみたくなりますよね。
次に500円玉を使う際には、良く見てから使ってみたいと思います。