出産に伴うお金って、結構高額になりますよね。
出産のための入院では、50万円以上かかる病院がほとんどです。
でも支払うばかりではないことをご存知ですか?
実は、申請すれば支給されるお金もあるのです。
その中の一つが「出産手当金」です。
出産手当金とは、被保険者が出産のために会社を休んだときに、事業主から報酬を受けられないときのために加入している健康保険から支給されるお金です。
この出産手当金が支給されるには、
- 妊婦さん本人が1年以上健康保険に加入していること
- 妊娠4ヶ月以上の出産であること
- 出産のため仕事を休み、給与の支払いがないこと
「働いていても健康保険は旦那さんの被扶養者になっていたり」
「専業主婦だったり」
「個人事業主だったり」
の妊婦さんは出産手当金の対象外になるので要注意です。
なお、よく似ているもので「出産育児一時金」があるのですが、こちらは自分が健康保険の被保険者だけでなく、旦那さんの健康保険の被扶養者でも支給されます。
出産手当金の申請の仕方は、産休に入る前に「出産手当金支給申請書」を手に入れておく必要があります。
申請書は、会社の総務の方でもらうか、協会けんぽのHPからダウンロードすることもできますよ。
■協会けんぽ 健康保険出産手当金支給申請書
申請書の書き方は、記入例を参考にするとよいです。
■協会けんぽ 健康保険出産手当金支給申請書 記入例
申請書は3枚1セットになっていて、各ページ記入者が異なります。
- 1ページ目:本人
- 2ページ目:本人、医師・助産師
- 3ページ目:事業主
また、本人記入欄を書くには、次のものを用意しましょう。
- 健康保険被保険者証
- 出産手当金の振込先の口座がわかるもの
- 印鑑(自著の場合は不要)
1ページ目の申請書に書くのは、
- 被保険者証の記号と番号
- 生年月日
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- 振込先口座
2ページ目に書くのは、この申請が出産前なのか後なのによって、出産予定日と出産日、出産のために仕事を休んだ期間などです。
出産手当金の申請は、出産前と出産後に分けて申請することもできますが、産休期間中を全部まとめて産後に申請する方が、手間がかからずに済みます。
出産前に申請する場合は、出産日の記入はせず、出産予定日のみ記入します。
出産のために休んだ期間は出産手当金が支払われる日数になり、会社が休みの日も含めて、休んだ日数を記入します。
もし、出産のために休んだ期間の中に有給などが含まれている場合は、その日数と給与の額を記入します。
よくわからない場合は、勤務先に確認してみてください。
出産手当金を申請するために必要な書類は?どこに提出すればいいの?
申請書には、添付書類があります。
初回申請時は、
- 賃金台帳のコピー
- 出勤簿(タイムカード)のコピー
- 役員会議議事録のコピー(役員等で賃金台帳・出勤簿がない場合)
複数回申請する場合は、基本的に2回目以降の申請時に添付書類は必要ありません。
ただし、申請期間に給与等の支払いがあった場合には、賃金台帳のコピーと出勤簿(タイムカード)のコピーを添付する必要があります。
他にも、
- 健康保険証のコピー
- 母子手帳のコピー
- 印鑑
健康保険組合によって必要となる書類が違うことがあるので、職場の総務や健康保険組合に確認しましょう。
出産手当金は申請後いつもらえる?申請を忘れた場合いつまで申請できるの?
出産のために仕事を休んでいて、給与がない状態だと、生活費がどうなるかちょっと心配ですよね。
出産手当金を申請したとしても、すぐに支給されるのでしょうか?
出産手当金は、申請が受理されてから約1~2ヶ月後に指定した口座に振り込まれます。
申請したらすぐに支給されるわけではないので注意が必要ですね。
そうなると、産休に入ってから出産手当金が支給されるまでの間は無給状態になるので、その分の生活費はあらかじめ用意しておきましょう。
どうしても早くお金を受け取りたい場合には、産前と産後に分けて出産手当金の申請をするという方法もあります。
分割して申請すれば、産前分の出産手当金を早めに受け取ることができるので、勤務先に相談してみましょう。
産後、赤ちゃんのお世話で忙しく、うっかり申請を忘れてしまったということもあるかと思います。
もし忘れてしまった場合でも、産休に入った翌日から2年間は申請することができますよ。
その間なら遡って申請することができるので、ご安心くださいね。
出産手当金の請求書の書き方まとめ
出産手当金の請求書の書き方について見てきました。
今回ご紹介した出産手当金の申請ですが、各健康保険組合によって少しずつ違うこともあります。
申請する前に、勤務先や健康保険組合に確認してみてください。