「初盆」(はつぼん、ういぼん)は、四十九日の法要を終えたあとに初めて迎えるお盆のことです。
地域によっては「新盆」(にいぼん、あらぼん、しんぼん)と呼ばれることもあるようです。
お盆は、先祖代々の霊が家に帰ってくる日です。
初盆は、亡くなった人が初めて帰ってくる日なので、いつものお盆よりも豪華にされるおうちが多いと思います。
地域にもよりますが、亡くなられた方があなたのご友人の場合、香典の相場はだいたい「3千円~1万円」です。
ちなみに…。
- 故人が両親や兄弟姉妹であれば、1万円~2万円
- 祖父母や孫であれば、5千円~1万円
- ご近所の方であれば、2千円~3千円
不祝儀袋の表書きは薄墨で「御供物料」または「御仏前」と書きます。
お供え物を持参される場合は、のし紙に「御供」として「外のし」にしていただきましょう。
初盆のお参りに行くときの服装!ジーンズやTシャツにスニーカーはさすがにNG?
初盆は、亡くなられた方の初めての里帰りなので、普段のお盆と違って飾り付けを豪華にされることが多いです。
あのクルクル回る綺麗な提灯(盆提灯)を置いたりしますよね。
お坊さんの読経がありますし、その後にお墓参りやお食事に行く場合もあるので、それなりのきちんとした服装が基本です。
一番間違いないのは、喪服です。
しかし、季節は暑い夏ですし、高齢の方や授乳の必要があるお母さんなどにとって、喪服はなかなかハードルが高いものです。
(私は祖父のお葬式のときに乳飲み子がいたので、授乳の度に控え室に行き、上半身裸になってカーディガンを羽織って授乳していました;)
そして、宗派や施主の考え方によっては、そこまできちんとした服装でなくて良い場合もあります。
私の実家の宗派は(というか、代々の考え方として)、気楽に集まりたいという思いがあるので、平服で集まることが多いです。
しかし、普段と全く同じカジュアルなものや明るい色のものではなく、落ち着いた雰囲気の暗めの色のものを意識して着るようにしています。
親戚一同の共通認識としては、お坊さんに対して失礼でない服装にする、ということです。
そういう考え方でいくならば、個人的にはジーンズでも良いのではないかな、と思います。
座っていればあまり見えませんからね。
ただ、ダメージジーンズはちょっとやめておいた方がいいかもしれません。
真夏ですので、派手な色や目立つ柄でなければTシャツでも問題ないと思います。
室内での法要であれば、足下は見えませんので、スニーカーでも良いのではないでしょうか。
ただ、あまりにボロボロの場合は、玄関に並べているときに目立ってしまうかもしれませんが…。
上記で述べたものは、私の実家での考え方です。
きちんとされているところであれば、
- 喪服じゃないとダメ
- ジーンズやスニーカーなんてもってのほか!
招待状などの案内に服装について書かれている場合もありますが、どのような服装が良いのかわからなければ、施主の方にお訊ねされるのが一番良いと思います。
お盆は「ご先祖様の霊をお迎えするお祝いごと」という考え方もあるようです。
平服なのか、喪服までいかなくとも襟のついているようなきちんとした服装なのか、施主の方のお考えを第一に服装選びをしてくださいね。
初盆を家族だけでと言われたとき!香典だけ渡すのは迷惑?
亡くなられた方の年齢にもよると思うのですが、初盆を家族だけでされるおうちも多いようです。
なので、施主の方のお考えに従うようにしてくださいね。
ご友人も招待したいとお考えであれば、施主からきちんと案内があると思います。
その場合、「気持ちだけでも…」と、香典を渡したいと思う方もいらっしゃると思います。
しかし香典を渡すと、かえって迷惑になってしまう場合があるんです。
施主側からすると、「香典をいただいたら、お返しをしなければいけない!」ということになるからです。
なので「香典だけでも」という気持ちはわかるのですが、押しつけて迷惑をかけてしまわないように気を付けてくださいね。
初盆での香典の金額!のまとめ
友人の初盆での香典の金額について見てきました。
簡単にポイントをまとめておきますね。
- ご友人への初盆の香典は5千円~1万円が相場です。
- 一番間違いない服装は喪服ですが、平服でも良い場合があります。施主の方に確認してください。
- 平服であっても、全く普段と同じようなカジュアルすぎるもの、派手すぎるものは避けて、落ち着いた色味で露出が多すぎないものを選ぶようにしましょう。
- 家族だけで初盆をされる場合、香典だけ渡すと迷惑になる場合があります。
きっと、遺された御家族もそのお気持ちを嬉しく思われると思います。
ただ、マナー違反や押しつけになってしまうと、御家族に良くない印象を与えたり、不要な負担をかけてしまうことになる場合があります。
施主のご意向を聞いてみて、マナー良く参列するようにしましょう。
そして、ここまでは「初盆での香典」について見てきましたが、大切な人を亡くした方にとっては「悲しい時間」はしばらく癒えることはありません。
そんな人に対して、会ったときに「どんな風に言葉を書ければいいんだろう?」と迷うこと、ありますよね。
には、そんな「大切な人を亡くした方への声掛け」について、詳しくまとめています。
「言ってはいけないことはどんなことがあるのか」
「どんな言葉を書ければいいのか」
ぜひ参考にして、あとから「あんなことを言わなきゃよかった」なんてことにならないようにしてくださいね、