コロナの感染が懸念されている今、家族の行事ごとを今まで通りに行うことにも抵抗が出てきていますよね。
お祝いごとなどは、日を選ぶこともできます。
しかし、不幸ごととなると急なこともあり、最後のお別れなどとなればどこまで、声掛けをしていいものか迷います。
また、初盆は家族、親族集まって行うことが普通です。
しかし、生前親交のあった方に声をかけないのも冷たく思われないかと心配になりますね。
ここでは、初盆を家族だけで簡単に済ます方法、その場合に注意することなどをお話させていただきます。
初盆を家族だけで簡単にと考えていても何もしないのはNG!
初盆は家族だけで、簡素化してと考えていても親戚同士の付き合いもありますよね。
何も連絡しないで終わらせるのはマナー違反です。
親戚を呼ばない場合は、事前に連絡をしておきましょう。
また、義理の両親など相手方の行事となれば昔からの伝統を大事にする家もあります。
なので、自分の判断だけで決めてしまってはいけません。
心配であれば、親戚に確認をしてからどういった形でやるかを決めるのが無難です。
亡くなった人を偲びながら、お迎えしてあげたいですね。
初盆で最低限取り仕切りたいこと
まず「初盆に何をしなくてはいけない」という決まりは特にありません。
ただ、何もせずに食事をして終わりというわけにもいきません。
お盆の時期は、地域によって違いがあります。
全国的には8月13日~16日となります。
ですが、東京近郊では、7月13日~16日というところもあります。
お盆の時期は、お坊さんも忙しくなります。
なので最低でも一カ月前には連絡をしておきましょう。
白提灯は、亡くなった人の霊が家に帰ってくる時のための目印となります。
玄関や軒下に飾ります。
また、地域によっては仏間に飾る提灯(盆提灯)を用意するところもあります。
棚に飾るものは、ハス、まこも、おがら、精霊馬、初盆提灯など用意するものがたくさんあります。
時間がなければ、セットで売られているものでも大丈夫です。
お供えものは、食べ物やお花です。
季節の果物や亡くなった方が好きだったものなど、用意してあげましょう。
暑い季節なので、日持ちがするものが無難ですね。
- お布施(3万円~5万円)
- 御膳料(5千円~1万円)
- お車代(5千円~1万円)
服装については、フォーマルな喪服や礼服が無い場合は黒などの地味な色の平服でも大丈夫です。
家族だけで、簡素的にと考えてもやはりやらなくてはいけないことはたくさんあります。
ですので、スケジュールを考えて動くことが大切ですね。
初盆を家族だけでとお知らせするはがきの例文!誰に送ればいいの?
初盆を家族だけでとり行うと決めた場合、まずは親戚や会社関係、友人などにお知らせしなくてはいけません。
はがきで一斉に送る方が一人ひとり、電話などで連絡するよりも手間も省けていいでしょう。
季節の頃、皆様におかれましては益々ご清祥のことと拝察申し上げます。
先般、祖父(続柄)〇〇(名前)儀葬儀に際しましてはご会葬、ご参列賜り誠に厚く御礼を申し上げます。
さて、本来であれば皆様にご会葬賜り初盆の法要を営むところ昨今のコロナウイルス感染の懸念もあり家族のみで法要を執り行わせていただきたく存じます。
甚だ勝手をし失礼とは存じますが、私どもの意を汲んでいただければ幸いに存じます。
故人に対し、生前に皆様から寄せられましたご厚誼に心から感謝いたしますとともに私どもに対し、今後も尚一層のご指導を賜ります様心からお願い申し上げます。
最後になりましたが、皆様のご健勝をご祈念いたしまして初盆のご報告とさせていただきます。
令和 〇年 〇月
喪主 〇〇 〇〇
初盆のお供えをお断りするのは失礼!?上手な断り方は?
法要をとり行う際に、みなさんからいただいたお供えやご香典。
家族だけで行うとしても、案内状を出した後に送られてくることもあります。
それに対して、遺族側は後日お返しを用意することになります。
お供えをお断りする場合でも、持参いただいたり、郵送で届いたものに対してかたくなにお断りするのも、失礼にあたります。
なので、お気持ちとして受け取っておきましょう。
また、あらかじめはがきなどで「香典」や「お供え」についてお断りを入れておくと遠慮いただける人もいるでしょう。
また、お断りすることが故人の意向である一文にすると失礼にあたることもないでしょう。
初盆を家族だけで行う場合のまとめ
初盆を家族だけで行う場合のことについてみてきました。
昔は、葬儀や初盆、法事ごとには親戚一同、ご近所などたくさんの人たちに会葬いただきとり行うものでした。
しかし、コロナの影響だけでなく家族だけでとり行うことが増えてきています。
その後の、お返しなどをする作業を考えるとなかなか大変です。
お互い様ということもあり、家族だけで・・・と言うと察していただける人も増えてきていることでしょう。