「まざまざと見せつけられる」の正しい意味は?具体的な使い方例も

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「まざまざと見せつけられる」とはどのような意味がわかりますか?

意味は「はっきりと身にしみて感じられるように見せつけられる」です。

具体的な使い方としては、

「ピアノコンクールで私のあとに弾いた去年度優勝者に、私との技術の差をまざまざと見せつけられた。」
「何度オーディションに応募しても合格しない。現実の厳しさをまざまざと見せつけられた。」

このような感じでしょうか。

相手に自慢げに披露されるというよりも、誰が見てもその事実が明らかなように強く印象付けられる、というイメージですね。

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「まざまざと」の正しい使い方は?どんなときに使われる?

「まざまざと」では以下のような感情を表すことができます。

①相手との力の違いを思い知らされた敗北感
②嫌な思い出が引き出された不快感
③見えないものに対する恐怖感

正しい使い方を例文でご紹介します。

「まざまざと」の使い方①相手との力の違いを思い知らされた敗北感

「定期テストの順位が発表され、彼女との学力の差をまざまざと見せつけられた。」

学力の違いを、誰が見ても確かな事実として身にしみて感じる様子です。

「まざまざと」の使い方②嫌な思い出が引き出された不快感

「久しぶりに会った学生時代の友人との会話で、当時のトラブルの内容がまざまざと蘇った。」

今のことではなく、過去のことが今目の前にあるかのようにはっきりと思い出される様子です。

「まざまざと」の使い方③見えないものに対する恐怖感

「戦争の資料館に行き、戦争の恐ろしさをまざまざと思い知った。」

はっきりと実感する様子です。

「まざまざと」の類語は?

類語としては、「ありあり」「はっきり」「明らか」「つくづく」「さやか」「ぬけぬけ」などがあります。

「まざまざと」という言葉は、正直、私にとっては日常会話であまり登場しない表現です。

口で話す口語文よりも、本に載っているような文語文の方がよく見かけるのではないかなと思います。

少し固くて昔っぽい表現ですね。

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「まざまざと」と「まじまじと」の意味の違いや使い方のポイント

「まざまざと」と似ている言葉として「まじまじと」というものがあります。

「まじまじと」は「じっと見つめる様子」を表す形容表現として使われるのが一般的です。

例文としては「赤ちゃんの顔をまじまじと見つめる」などです。

目を離さないで見つめる様子を表しています。

なので、「まざまざと」というのとは使い方が全く違います。

言葉のリズム感や印象は似ていますが、間違えると意味が通じなくなってしまうので気を付けてくださいね。

「まじまじと」には、「じっと見つめる」という意味以外にも、下記のような意味があります。

★「まじまじと」の意味①寝付けない様子
→「昨日の夜は興奮してまじまじしていた」

★「まじまじと」の意味②もじもじしてはっきりとした言葉や動作が出ない様子
→「彼はみんなの前に出ると気後れしてまじまじしてしまうらしい」

★「まじまじと」の意味③動じずに平然としている様子
→「まじまじと嘘をつく」

お恥ずかしながら、私はこのような意味を初めて知りました。

ちょっと古めかしい表現かもしれません。

私のようにこれらの意味を知らない方であれば、理解してもらえない可能性が高いです。

「昨日まじまじしちゃってさ~」(…とはなかなか言わないと思いますが(笑))なんて言われても「えっ???」となってしまいそうです。

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「ありありと」の意味は?どんな使われ方をするのが正しいの?

同じような繰り返しの言葉に「ありありと」があります。

「昨日のことのようにありありと目に浮かぶ」
「桜の満開の景色をありありと記憶している」

まざまざとは負の感情に繋がる意味合いがありましたが、「ありありと」には感情の種類は関係ありません。

情景や光景などが、実際に目の前にあるかのように思い浮かべたり、感じられたりするときに使います。

なので、昔見た花畑や星空など印象深いものを思い浮かべたときに「ありありと」が使えます。

また、感情などはっきりと明らかに外に現れたときにも使えます。

「顔に不安そうな色がありありと浮かんでいる」

この用法は「まざまざと」と同じですね。

嬉しい、喜びなどの感情以外にも怒りや不安、不満といった負の感情でもどちらでも使えますよ。

「ありありと」と「まざまざと」はかなり似ている言葉と言えますが、「ありありと」だけの用法があります。

「10年も前に亡くなったのに、妻の笑顔がありありと浮かぶ」

のように心の中で今も生きているかのようなイメージを持っていることを表現する場合。

このときには「まざまざと」は使えず、「ありありと」を使います。

ここまで紹介した言葉と同じで、口語的な表現ではないので普段はあまり使わないと思います。

小説を読んでいると出会うかもしれないような表現です。

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「まざまざと見せつけられる」の意味は?のまとめ

「まざまざと見せつけられる」の意味についてみてきましたが、最後にポイントをまとめておきますね。

  • 「まざまざと見せつけられる」とは「はっきりと身にしみて感じられるように見せつけられる」という意味です。
  • 「まざまざと」は、敗北感・不快感・恐怖感を表すときに使われます。
  • 「まじまじと」と「まざまざと」とは全く別の意味です。
  • 「まじまじと」という言葉が使われるのは「じっと見つめる」という意味を表すときが一般的です。

日本語の表現って、本当におもしろいですよね!

そんな中で、なんとなくは知ってるつもりでもちゃんと説明できなかったり、実は知ってるつもりの意味自体が間違ってる、なんてこともよくあります。

そんな「意外と知ってそうなのに知らない言葉」の1つに、「上げ膳据え膳」という言葉があります。

「上げ膳据え膳の意味って!?意外と知らない正しい使い方」

には、そんな「上げ膳据え膳」の正しい意味や、その使い方について詳しくまとめています。

この際に、「まざまざと見せつけられる」だけじゃなく、「上げ膳据え膳」もちゃんと正しく知っておいてくださいね!