確定申告は何歳から必要なの?お手伝いの1万円のお駄賃も申告しないとダメなの?

スポンサードリンク

今年から、甥っ子が大学を卒業して働き始めました。仕事は近所のカラオケボックスでアルバイトをしている「フリーター」です。

一応、就活はしていたみたいだけど、なかなか就職先が決まらず、おこずかい稼ぎのために始めたようです。

親からはしょっちゅう「どこか正社員を探して」と言われてるみたいだけど、実家暮らしって言うのもあって月5万円くらいのバイト代で問題なくやっていけてるみたいでした。

そんなある日のこと。めずらしく甥っ子が私に聞きたいことがあると訪ねてきました。

話を聞くと、同じバイト先で働いているサラリーマンと掛け持ちしている人が「年末調整」「確定申告」って話をしているのを聞いtabooed。

「もしかして自分も20歳も過ぎてるし、確定申告って言うのをしなきゃいけない?」と思ったので、どうすればいいか聞きたい、っていうことでした。

スポンサードリンク

アルバイトやお手伝いのお駄賃でも確定申告って必要なの?

甥っ子が疑問に思っていた「アルバイトでも確定申告って必要なのか」っていう疑問の前に、そもそも確定申告って何なんでしょうね。

確定申告って何のためにするものなの?
確定申告って言うのは、ひとことで言うと「払わないといけない税金の額を確定させること」です。

ここで決まる税金って言うのは「所得税」です。

要は

「あなたは、去年(1月1日から12月31日)の間の収入は〇〇〇万円だから、所得税は〇〇万円ですよ」

っていうのを確定させるための申請なんですね。

所得税は自動的に決まって請求がくるんじゃなくて、自分で申請しないといけないんですね。

ちなみに会社勤めのサラリーマンの場合は、会社が計算から徴収(給料から自動的に差し引かれる)をやってくれるので、確定申告をする必要はありません

(代わりに年末調整っていうものを会社に提出します)

なので、ここで申告漏れがあったりすると、時々テレビのニュースで聞くような「〇〇さんが、脱税容疑で追徴課税」っていう風になってしまいます。

ちょっと前に利用が開始された「マイナンバー制度」は、この

「所得税の申告漏れ(税金逃れ)のチェックをするために作られた制度」

なんていう風にも言われたりしてます。

で、ここで決まる「所得税」、読んで字のごとく「所得」に対する「税金」です。

なので、基本的には

  • 自分で事業をしている「個人事業主」でも、
  • 「フリーター」でも
  • YouTubeで動画を配信してお金を稼いでいる「ユーチューバー」でも
  • ネットオークションなんかで利益を出している「せどらー」でも
  • 新型コロナのマスクの転売で一躍有名になった「テンバイヤー」でも
みんな確定申告は必要になるんですね。

スポンサードリンク

確定申告って何歳から必要になるの?

では、その確定申告はいくつから、やらなきゃいけなくなるんでしょう?

やっぱり大人になる「二十歳」を過ぎてからでしょうか?

実は、年齢は全く関係ないんです。収入があれば、誰でも確定申告をする必要があるんですね。

例えば極端な話、幼児や100歳のおばあちゃんとかでも、所得があれば「確定申告」をする義務が発生するんですね。

なので、

「本来であれば学生のアルバイトでも」
「ネットオークションで物を売って利益がでるような場合でも」

所得税を納めるために確定申告が必要となるんです。

スポンサードリンク

何円稼いだら確定申告しなきゃいけないの?

そうなってくると、例えば親戚のおじさんに頼まれて1日だけ仕事を手伝って、お給料という形で1万円もらった場合。

そんなときにも、わざわざ正直に確定申告をしないと、「脱税」になってしまうんでしょうか?

年収103万円までは所得税はかからない

まず、基本的に1年間(1月1日から12月31日までの間)の所得が103万円以下の人には、所得税はかかりません。

月々8万6千円程度ですかね。なので、1日だけ仕事を手伝って1万円稼いだ時も「確定申告」をする必要はないんですね。

でも、103万円を1円でも超えると、所得税を納める義務が発生してきます。

ただこのときにも、場合によっては、いろんな控除(扶養者控除、障害者控除、保険控除)などがあります。

なのでそういった「控除」を差し引いた金額が103万円を超えなければ、確定申告も必要なくなります。

なので、もし1年鑑にあなたが稼いだ金額が103万円を超えるような時には、税務署に相談してみると詳しく教えてくれますよ。

アルバイトで所得税が給料から差し引かれているとき

アルバイト先によっては、既に月々の給料から所得税を計算して、会社が納めてくれている場合があります。

給料明細を貰っているんだったら、1度見てみましょう。

そしてこのような場合、通常であればサラリーマンと同じように会社が手続きをしてくれているので、年末調整を書いて、場合によってはいくらか戻ってくる場合があるんです。

でも、小さな個人でやっているようなところでのアルバイトの場合、年末調整の話すらない場合が多いんです。

おそらく会社が手続きをしているんでしょうかね。

で、先ほどの「年間103万円以上」の金額を稼いでいるときは問題ないんですけど、103万円以下の場合は、前に書いたように「所得税を払う必要がない」んです。

なので、こんな時には所得がわかるもの(給与明細)を持って税務署に相談してみましょう。

払わなくてもよかった税金が返ってきます。でも、これを知らないままだと、そのままになってしまうので、すごくもったいないですよね。

スポンサードリンク

アルバイトの確定申告まとめ

このように、日本では基本的にはお金を稼いだら「所得税」という税金を払うようになっています。

ただ、いろいろと払わなくてもいい条件があるので、「自分の場合はどうなんだろう?」と調べて確認してみるようにしましょう。

もしかしたら、払わなくてもよかったのに払っていたものが戻ってくる。なんてこともありますからね。

とにかく、何でも「知らないと損をする」のは、あなた自身です。

特に税金や公共のサービスなんかだと「知ってる人だけ得をする」的なものが、本当にたくさんあります。

これを機に、少し「自分が損をしない」為に、いろいろと興味を持つ癖をつけていくといいですよ。