最近、ブルーベリーを自宅で育てている人って多いですよね。
庭でおいしい果実が取れるなんて素敵なことですから。
甘くておいしいし、目にもよさそうだし、収穫が楽しみになっちゃいます。
たくさん取れたら冷凍で保存もできますし、できるだけ量を多く収穫したいものです。
ただ、このブルーベリーの栽培でめんどうなのが「剪定(せんてい)」ですよね。
ちなみにこの「剪定」というのは、枝の一部をはさみ切ることで、
- 庭木などの見栄えを良くするため
- 新しい芽だとか果実にたくさんの栄養がいきわたるようにするため
では、この剪定をしなかったら、ブルーベリーはちゃんとできないんでしょうか?
ブルーベリーを剪定しないとどうなる?伸びすぎると収穫に悪影響!?
ブルーベリーは剪定しないでほおっておくと、3mくらい伸びてしまいます。
上の方の実は取れなくなってしまいますので、まめに剪定して同じ高さをキープしましょう。
高くても脚立にのれば取れると思いますが、ブルーベリーの実はとても小さいですから、全部取るのがすごく大変になってしまいます。
リンゴみたいに大きい実だったら取りやすいんですけどね。
それに、剪定する目的は大きさを整えるだけではなく、花芽を減らして1粒を大きく成長させるためでもあります。
花の数が多すぎると実もたくさんなりますが、栄養は同じ量なので1粒が小さくなってしまいますよね。
大粒のブルーベリーの方が甘くておいしいわけですから、収穫が目的で育てているのならちゃんと剪定しないといけません。
また、雪など降る地域では、枝が伸びたままだと雪の重みで枝が折れてしまいます。
せっかく何年もかけて育てたのに、根本から折れたりしたら悲しいですから・・・
そうならないためにも冬の休眠期の剪定もちゃんとしましょう。
ブルーベリーをたくさん収穫するためのコツ
ブルーベリーが枝分かれしていくには、先端を切ることが大事です。
木ではないですが、ペチュニアなども摘心をすることで、脇から芽がでてきて1本が2本に、2本が4本に、とどんどん増えていくわけです。
そして脇芽が増えれば結果的に花がたくさん咲き、実も多くなるということに。
どっちにしてもブルーベリーは、ほおっておくと3mくらいになってしまいます。
なので、背丈より高くしてしまうと上の方の実が取れなくなっちゃいます。
どうしてもの時は脚立に乗るしかないですが、危ないので1mくらいでキープしておきたいですね。
ブルーベリーの剪定はいつする?収穫できるのはいつ頃?
ブルーベリーの剪定は、基本的に夏と冬の2回行います。
夏の場合は、伸び切った枝を切って風通しをよくするためで、冬の場合は生長する春に向けての剪定です。
ブルーベリーに限らずですが、実がなる木は植え付けて1年目で収穫しようというのは無理です。
「桃栗三年柿八年」という言葉を聞いたことがあると思いますが、実がなるまでには木を成長させないといけません。
ブルーベリーも植え付けて1~2年は木を成長させることを優先させるため、花が咲く先端部分を剪定してしまいます。
木が成長した3年目くらいからそろそろ実を優先させるようにしましょう。
太い枝の花芽を残して、細い枝は剪定します。
ブルーベリーの剪定を失敗したら枯れてしまうこともある!?
ブルーベリーの剪定に失敗したら枯れることもあります。
よほどのことをしないと枯れるまではしませんが、メインの太い枝をあちこち切ってしまったりすると、木自体が弱ってしまいますので。
ブルーベリーの剪定のポイント
では、ここからは、ブルーベリーを剪定するときのポイントをご紹介します。
ブルーベリーを剪定するときのポイント①ひこばえを剪定
「ひこばえ」というのは、最初に植えた木の脇から生えた若い木のことです。
土の中から生えた新芽といいますか・・・
ひこばえを全部剪定するというわけではなく、数本は残しておきましょう。
これはいずれ今ある木が年老いて枯れていったあと、メインとなる木ですからね。
かといって全部残しておくと、混みあいすぎて風通しが悪くなりますよ。
ブルーベリーを剪定するときのポイント②交差する枝を切り落とす
成長してくると、あちこちから枝が伸びるので枝同士が交差する部分も出てきます。
そうすると葉っぱがわさわさしすぎて、通気が悪いのでどちらかの枝を切りましょう。
通気性が悪いと虫が湧いたり葉っぱが病気になったりしますよ。
ブルーベリーを剪定するときのポイント③枝先を切り詰める
伸び放題にしておくと、どんどん横に縦に大きくなってしまいます。
なので、ある程度の大きさになったら、枝先は切っておきましょう。
切る枝は、30cmくらい長く伸びたものを三分の一くらいに短くします。
枝先には花芽がついているので、花芽がある枝を軒並み切ってしまうと、まったく花が咲かなくなりますよ。
花が咲かないと実もならないので、切りすぎも注意です。
何事もバランスよく、が大事ですね。
ということで、
- 極端にたくさん切らないこと
- 花芽はある程度残すこと
ある程度切りすぎても、春になればまた新芽は生えてきますので・・・
ブルーベリーの育て方での剪定のまとめ
年数によって剪定のしかたも変わるので、難しいような気もしますが、むやみやたらに切りすぎるなどしなければ枯れることはないです。
それより、ブルーベリーは1本では実がならないということを知っていますか?
1本でも実がなる品種もあるようですが。
だいたいの品種は同系の違う品種を横並びに植えないと実がならないのです。
昔、子供の保育園の卒園記念でブルーベリーの木をいただきました。
大事に大事に育てたのに、花は咲くのにまったく実がならず「どういうこっちゃ!」とずっと思っていました。
今となってはそりゃならないよねって話です。
ブルーベリーとは奥が深いですね・・・