リクガメを放し飼いにするとサルモネラ菌が原因の感染症になるという話があるようです。
リクガメとサルモネラ菌でピンとくる人はあまりいないかもしれませんが、サルモネラ菌自体はけっこう有名な菌ですよね。
よく聞くのは半生の鶏肉料理を食べてしまったとか、生卵を食べたら感染したなんて感じですが。
実はリクガメもサルモネラ菌を持っている可能性があるのです。
というより、爬虫類全般がサルモネラ菌を持っていると言っていいです。
だからリクガメじゃなければOKという話でもないのですよ。
私が子供の頃はミドリガメを飼うのが流行っていて、あちこちの出店などで子供のミドリガメが売られていました。
その時に、ミドリガメは毒を持っているとかなんとか親に言われた記憶があり、怖くて結局買わなかった覚えがあります。
それがなんなのかと当時は思っていましたが、実はこれがサルモネラ菌のことだったんですよね。
毒とはちょっと違いますけど、子供にわかりやすく説明するのが面倒だったのかもしれません。
毒といえばだいたいビビりますから(笑)
サルモネラ菌でどうなるかというと、食中毒になるわけですが、軽い人は嘔吐や下痢くらいで済みます。
でも抵抗力のない子供や高齢者が感染すると、重症化して命の危険もありますのであなどれません。
カメのサルモネラ菌を除去する飼料を紹介!腸内バランスを整える
普段元気なカメはサルモネラ菌自体は腸の中に少量常在しているだけで、全身から噴き出しているわけでもありません。
ですが、腸内にいるということは当然糞には混じっています。
その腸内にいるサルモネラ菌を除去できるらしいという飼料について調査してみました。
サルモネラ菌を除去できる飼料はある?
キョーリンの「カメプロス」という餌がいいらしいとありましたが、よく説明を読むとサルモネラ菌を除去するというわけではないようでした。
腸内の善玉菌を増やしてサルモネラ菌の活動を抑えるという仕組みのようです。
だからサルモネラ菌をゼロにすることは不可能ということになりますね。
サルモネラ菌に感染しにくいリクガメの飼い方は?
リクガメを放し飼いにするとサルモネラ菌に感染するという話についてですが。
カメの飼い方として、放し飼いと水槽飼いとあります。
カメを飼っていない私のイメージだと水槽の方があちこち動き回らない分安全だと思いました。
だけど実際には水槽の方が危険度が増すということで、意外でしたね。
サルモネラ菌というのは湿度が高くて温かいところで繁殖するのだそうで、水槽の中は繁殖に打ってつけの環境とのことでした。
その繁殖したサルモネラ菌がカメの体にくっついて、そのカメを人間が触り口に入ると感染する可能性が出てくるというものです。
放し飼いにしているカメの体は常に乾いているので、その分安全ではありますが糞をどこにするかということも重要になりますね。
リクガメはトイレを覚えてくれる?
リクガメってトイレ覚えるのかな?ってネットで調べましたら、覚えないそうです(笑)
放し飼いをする場合は、
- 下に防水シートなどを敷いていつしても大丈夫なようにする
- フローリングだけ放し飼いで、糞尿したらすぐ片付ける
でも、何年も飼っているとカメの生活サイクルが見えてきますよね。
目覚めと朝食の後に排泄をしたら、その後はしないとかお湯につけると排泄するので時間を決めてやっているなどありました。
一戸建てならベランダなどをカメのすみかとして開放する方が、飼う方は楽そうですね。
とにかく室内に排泄物をそのままにしておくと、サルモネラ菌に感染する危険が増すので、見かけたらすぐ片づけることが大事です。
カメのサルモネラ菌対策で飼い主がやっておきたいことを解説!
カメのサルモネラ菌対策で買い主がやっておきたいことを解説したいと思います。
カメのサルモネラ菌対策①カメの水場を清潔にする
まず、水槽で飼うでも放し飼いにするでも、水場は清潔にすることが一番です。
特に水槽内はサルモネラ菌が繁殖しやすい環境ということなので、やれるなら毎日やってください。
毎日は無理でも3日以内には必ず行いましょう。
金魚の水槽などと違って水の量は少なめですが、重たい水槽だと腰に負担がきますので、プラケースの方がいいんじゃないかと思いました。
ガラスケースって中身空でも結構な重さで大変です。
水槽で飼っている場合は、水の中に糞尿をしますから、すごく汚くなります。
めんどくさいなと思っても、その汚れをみたら掃除しないとと思ってしまうかもですね。
冬場は気温が低い部屋なら繁殖力もそこまで強くないので、2、3日空けてもいいですが、ずっと暖房の部屋に置いてるならやはり毎日がいいですね。
カメのサルモネラ菌対策②カメを触ったら手を洗う
あとは、カメを触ったら絶対に手を洗うことを心がけましょう。
結局手についたサルモネラ菌が食べ物を食べる時に口の中に入ったりするわけですから。
食べる時に洗えばいいといえばそうなんですが、ドアノブとかあちこちにもついてしまうので、触ったらすぐ洗うが鉄則ですよ。
小さい子や赤ちゃんがいる場合は、触らせないようにするとか難しいので、そういう場合はカメエリアを作って住み分けするのがいいですね。
リクガメからうつる病気は?赤ちゃんや高齢者は特に気を付けて!
リクガメを飼育するときは、サルモネラ菌に気を付けないといけませんでしたね。
そしてサルモネラ菌は、赤ちゃんや高齢者など免疫が弱い人が感染すると、最悪の場合命に係わる事態になりかねない怖い病原菌です。
リクガメには、サルモネラ菌以外にもまだわかっていない病原菌を持っている可能性もあります。
なので、赤ちゃんや高齢者がいる家庭でリクガメを飼おうとしている人は、特に注意しなければなりません。
他にも、ペットから人にうつる病気はたくさんあります。
ペットなどの動物から人に感染する病気を「動物由来感染症」と言います。
主な動物由来感染症についてご紹介します。
主な動物由来の感染症①狂犬病
狂犬病に感染した犬などに噛まれることによってうつる病気です。
現在では、犬に狂犬病の予防接種を受けさせることが義務付けられています。
主な動物由来の感染症②オウム病
鳥に口移しで餌を与えたり、鳥の排泄物から菌を吸い込むことによって感染します。
主な動物由来の感染症③トキソプラズマ症
猫などの糞からうつる病気です。
特に妊婦が感染すると、胎児に大きな影響を及ぼすので要注意です。
主な動物由来の感染症④Q熱
細菌に感染したペットの毛や排泄物などから病原菌を吸い込んで人に感染します。
主な動物由来の感染症⑤パスツレラ症
パスツレラ菌は犬や猫の口の中に普通に存在している菌です。
かまれたりひっかかれたりするとその傷口から感染します。
これらの病気も、赤ちゃんや高齢者が感染すると重症になる可能性があります。
リクガメに限らず、ペットを飼うときには動物から感染する病気に気を付けましょう。
リクガメの放し飼いとサルモネラ菌のまとめ
リクガメだけではなく爬虫類全般サルモネラ菌を持っています。
なので、触ったら手を洗うことと、水槽や水場は常に清潔にするということを心がけるだけでだいぶ違います。
ただ、100%予防する方法とかはないので、症状的に感染したかも?と思ったら病院に行って抗生物質などを出してもらいましょう。
カメを飼っているといえばもしかして?ってなると思うので・・・軽症なら抗生物質自体飲まないこともありますが。