幼稚園も年長さんになってくると、ある程度いろいろとわかってきて大人と対等に会話もできるようになってきますよね。
うちのお姉ちゃんは小さな頃からおしゃべりが上手で、どこに行っても「おしゃべりが上手だね~いくつ?」って聞かれて年齢を言うと、いつもびっくりされいました。
だけど、やっぱり年長さんになると、また一味違ってきますね。(言うことが生意気になってくるし^^;)
でも、まだ生まれてきてから、まだ6年そこら。まだまだ知らない事だらけです。
パパとママの会話を聴いたりとか、テレビを見てる最中に「〇〇ってなに~??」って聞かれることもしょっちゅう。
この頃の子供って本当に好奇心旺盛ですよね。
そんな幼稚園の年長さんになる娘から「節分ってなに?なんで豆をまくの?鬼って本当にいるの?」と疑問に思ったことを、どストレートに質問してきます。
こんなときに、普通に大きな子供とか大人に説明するような感じで教えても。
まず間違いなく「ふーん、そうなんや(棒読)」で終わってしまって、「今のじゃ絶対にわかってないよね?」ってなっちゃうのは目に見えてます。
節分の意味を幼稚園の子供に説明するって
もちろん個人差があるけど、比較的おしゃべりが早いって言われる女の子の場合だと。
幼稚園も年長さんになってくると、もうそりゃぁ立派に大人と対等におしゃべりできちゃいますよね。
普段から接している自分の子供だと気がつきにくいけど。
でも、娘の幼稚園のお迎えに行ったときとかに娘の友達とかとお話をしたり聞いたりしてると、もう大人が使うような言葉使いでしゃべってたりしますもんね。
何かお手伝いとかのお願いごとをするにしても、「ちょっと大丈夫かな?」って思うような複雑なことでも。
ちゃんと自分なりに理解してやってのけちゃったりして、びっくりなんて事もありますしね。
そんなのを見たり聞いたりしてると、「もう大人と同じように教えても何でも理解しちゃうんじゃない?」って錯覚しちゃいそうになります。
でも、この頃の子供はまだまだ知らないことととか、教えてもちゃんと理解できないことが、たくさんあるんです。
なので、何も考えずに知っていることをそのまま教えてあげちゃうと、結局
「(なんだかよくわかんなかったけど)ふーん、そうなんや」
で、よくわからないままもやもやした状態で終わってしまうんですよね。(うちの娘にも、「ふーん、そうなんや」って時々言われちゃってます(><))
これ、絶対によくわかってないですよね。苦笑
子供に説明する前に節分の意味をちゃんと知っておこう
そもそも、大人でも「節分」ってちゃんと知ってるつもりでも、意外と知らなかったりするもんです。
小さな子供にわかるように簡単に説明するからこそ、ちゃんと教える側の大人が「正しい理由」を理解しておく必要があるんですよね。
簡単に説明するからと言っても、ちゃんと知らない事だと子供にわかりやすい様にかみ砕いて説明なんて、できないですもんね。
節分ってなに?
そもそも「節分」っていうのは「季節の切り替わる境目(さかいめ)」のことを言って、その季節の変わる前日のことを「節分」って言います。
「でも、季節の切り替わる日ってことは、春夏秋冬で1年に4回あるんじゃないの?」って思ったあなた。
実はその通りで、昔は「立春」「立夏」「立秋」「立冬」とこれらの日の前日を、全部「節分」って呼んでいたんです。
そして、その「季節の変わり目」には邪気がやってくるって言われていて、その「邪気」を追い払うために「豆まき」が行われるようになっていたんですね。
今はなぜ立春の前の節分にだけ豆まきをするの?
その季節の変わり目の節分の中でも、「立春」が旧暦では1年の始まりとされていて、そしてその前日が大晦日だったんです。
なので、新年を迎える前に「鬼」を払って、新しい年が福に満ちた1年になるようにと、立春の前日の節分の日にだけ「豆まき」をするっていうのが残っていったんです。
豆で追い払う「鬼」って何なの?
節分には「鬼は~外、福は~内」って言いながら、豆まきをしますよね。その「鬼」って何なんでしょう?
前にお話ししたように、豆で追い払うのは、季節の変わり目にやってくるとされていた「邪気」。
季節の変わり目には体調を壊しやすかったり、そういった目に見えないものを追い払おうとしていたんですね。
そして、その邪気を「鬼」って呼ぶようになっていったんですけど、その言葉の由来には2つの説があるんです。
- 「目に見えない、良くないこと」とか「悪いこと」を表す「陰(おん)」っていう言葉が変化して「鬼」になったっていう説
- 隠れてて人の目に見えなかったりして、とっても恐ろしいことや怖いものって言う意味の「隠人(おんにん)」っていう言葉が変化して「鬼」になったっていう説
絶分ではなぜ悪いことを追い払うのに「豆」をまくの?
節分に邪気を追い払う為に「豆」をまくっていう理由にも2つの説があります。
- 穀物とか果物には、邪気を追い払う霊力があるって考えられてた。お米とか果物も投げていたけど、それが豆になったのは「豆が収穫量が多かったから」とか「豆が投げやすかったから」って言われてます。確かに、米は粒が小さすぎて、投げて鬼に当たっても良くわからないし、果物は大きすぎますもんね。
- 「豆」を「魔目(まめ):魔物の目」に投げて、「魔(ま)を滅(め)する」っていう語呂合わせで、豆を投げるようになったっていう説
それは、そのまんまの豆を使うと、魔を吸収した豆が地面に落ちて芽が出てしまうっていうのが、縁起が悪いからなんですね。
豆を年の数の分だけ食べるのはなぜなの?
「鬼は~そと、福は~うち」って言って、鬼にふんしたお父さんに豆をまいた後、(自分の年の数+1)個の豆を食べますよね。
これは、邪気を追い払った豆って「福豆」って呼ばれて、「福を呼び込む力」があるって信じられてました。
そしてその「福豆」を自分の年齢の数+1個の豆を食べることで、新しい年も幸せに過ごせるようにと考えられてたんですね。
豆はそのまんま「ぼりぼり」って食べてもいいし、塩昆布とか梅干しと一緒にお湯をかけて「福茶」として飲むっていうのも、福豆のご利益があるのでお勧めですよ。
幼稚園児に節分って何なのか説明するポイント
節分の豆まきのことがわかったところで、問題はこれを幼稚園児の我が子に、どう説明したら「ちゃんと理解」してくれるかですよね。
間違いなく、このまま説明しても「ふ~ん、そうなんや」確定です。
幼稚園児の頃の子供は、1年の感覚がまだよくわかってない
子供への説明で「1年の終わり」とか「1年の始まり」とか言っても、「ふーん」って感じで、まだよくわかってないんですね。
子供の頃って、1日1日がとっても長く感じませんでしたか?
特にこの頃って、「月・火・水・・・」とか「1月・2月・3月・・・」とかは憶えていくけど。
まだまだ1か月とか1年とかがどういうものなのか、感覚的にもわかってないんですよね。
1週間のサイクルがわかってくるのも、幼稚園とかに通いはじめてしばらくしてからですもんね。
それから、まだ1、2回くらいしか1年のサイクルを経験してないんですから、まだわからなくて当然なんですよね。
なので、1年の感覚がわかってると思って「1年の終わりとかはじまり」っていう表現をしても、いまいちピンときてないんです。
季節はイメージで説明してあげる
季節の変わり目っていっても、まだ1年の感覚がわかってない幼稚園には、これまたピンとこないんですよね。
なので、季節をイメージで伝えてあげるようにすると、子供もイメージしやすいんです。
幼稚園児に節分を教えるときのポイント
- 「昔は1年の終わりだった」とかは、まだピンとこないので避けましょう。逆に混乱しちゃいます。
- 季節の変わり目とかって言うよりも「冬の寒い時から、春になって暖かくなってお花が咲くころ」とか感覚的にわかりやすい表現がいいですね。
- 邪気は、子供が体験上わかりやすい言葉「病気になっちゃったり」とか「ケガをしちゃったり」とか、嫌なことを引き起こしちゃうもの(=「鬼」)に置き換えて表現するとわかってもらいやすいですよ。
- 「家族みんなが一緒に元気で暮らせるように」っていう風に、豆まきをしたらどうなるんだよっていう事を、子供がイメージしやすい表現で教えてあげるのがお勧めです。
節分の意味を幼稚園児にわかりやすく説明!のまとめ
「節分」は日本に昔から伝わる行事ですよね。
我が家では、小さいうちから家庭の中で積極的に経験させてあげるようにしてます。
これらの行事には「昔の人達の知恵」とか「想い」がたっくさん詰まってます。
せっかく日本っていう素晴らしい国に生まれたんだから、新しいものばっかりじゃなくて、そういった「伝統」とか「行事」にも興味を持てるようにしてあげたいって思います。
幼稚園児頃は、できることがどんどん増えてきてても、まだまだ生まれてから6年そこらです。
せっかく子供が興味を持って「これ何だろ?知りたい!」って思ったこと。
今はどんなことが理解できないのかを、親がちゃんと理解して、子供の理解できる表現で教えてあげるようにしてあげたいですね。