
男の子が生まれて、初節句が近づいてきたとき。
「そういえば旦那の兜があるけど、あれを使えばいいんじゃない?」という話になったこと、ありませんか?
義母から「パパが使ってたのがあるから、これにしたら?」と言われて、正直どう返事していいかわからなかった…。
そんな経験をしたママさん、けっこう多いんです。(私も最初、「え、それって大丈夫なの…?」って顔が固まりました。)
新しいものを買うとなるとお金もかかるし、収納スペースの問題もある。
でも「お下がりって縁起的にどうなんだろう」という引っかかりが消えない。
そのモヤモヤ、この記事でスッキリ解決しましょう。
旦那の兜のお下がりはNG?でも慌てなくていい!対処法はしっかりある
まず結論からお伝えしますね。
伝統的な考え方では、旦那の兜をそのままお下がりとして使うことはあまりよくないとされています。
ただ、それだけが全てではなく、現実に即した対処法がいくつかあります。
「じゃあどうすればいいの?」という部分まで、きちんとお伝えしますので安心してください。
まずはなぜNGとされているのか、その理由を見ていきましょう。
旦那の兜がお下がりNGとされる3つの理由
「なんとなくよくない気はするけど、正直よくわからない」という方も多いと思います。
理由を知ると、ぐっと納得しやすくなりますよ。
兜は「その子だけのお守り」として飾るもの
端午の節句に兜を飾る習慣は、武家社会の風習が起源とされています。
武士にとって兜は「戦から自分の身を守る大切な道具」でした。
その意味が転じて現代では、男の子の身代わりに病気や災厄を引き受けてくれるお守りとして飾るようになったとされています。
つまり兜は飾り物やインテリアではなく、「その子専用のお守り」という位置づけなんですね。
旦那の厄を子供に引き継ぐことになるという考え方
お守りとしての兜は、持ち主(旦那さん)の厄を長年引き受けてきたとされています。
その兜をそのまま子供に使うということは、旦那さんの厄が子供に引き継がれてしまうという解釈になるわけです。
「せっかくのお守りを子供に渡したい」という善意から来ていても、伝統的な意味では逆効果になってしまうことがある。
これが「お下がりNG」とされる一番大きな理由です。
神事には「常若(とこわか)」という考え方がある
日本では昔から、神事に関わるものは「常に新しく清浄であること」を大切にしてきました。
これを「常若(とこわか)」と言います。
端午の節句は神様に関わる行事であることから、その子のために新調されたものを使うことが最良と考えられてきたのです。
こういった背景を知ると、「なんとなく気になる」の正体がわかってすっきりしますよね。
私も最初は「なんとなく縁起が悪いのかな?」程度の認識でした。
でもちゃんと調べてみたら、兜に込められた意味がこんなに深いものだったと知って、正直ちょっと感動したんです。
知れば知るほど、子供のためにきちんとしてあげたいという気持ちになりました。
旦那の兜どうすればいい?現実的な3つの選択肢
「伝統的にはNGでも、現実問題として…」という気持ち、すごくよくわかります。
では実際に多くのご家庭が選んでいる方法を3つご紹介します。
【選択肢①】子供用を新しく用意して旦那の兜と並べて飾る
これが最もすすめられている方法です。
子供のために新しい兜を用意したうえで、旦那さんの兜と並べて一緒に飾ることは伝統的にもまったく問題ないとされています。
2つ並んだ兜は見栄えがよく、写真映えも抜群。
「パパが子供の頃に使っていた兜なんだよ」と話してあげることで、子供の情操教育にも自然とつながると言われています。(パパにも小さい頃があったんだ!と目を輝かせる子供の顔、想像するとほっこりしますよね。)
費用やスペースが限られているなら、コンパクトなタイプの兜を子供用に用意するだけでも十分。
小さくてもお守りとしての役割はしっかり果たしてくれます。
うちは義母から旦那の兜を提案されたとき、思い切ってコンパクトな兜を子供用に追加購入しました。
並べて飾ってみたら想像以上に素敵で。
義母も「あら、二つ並んでかっこいいわね!」と喜んでくれたので、あの選択は正解だったなと思っています。
【選択肢②】神社やお寺でお祓いを受けてから使う
費用面やスペース面の都合でどうしてもお下がりを使いたいという場合は、神社やお寺でお祓いを受けてから使うという方法があります。
お祓いによって兜に宿るかもしれない気を払い、清浄な状態にしてから新たなお守りとして使うという考え方です。
気持ちの整理がつくので、飾るときの安心感がまるで違います。
義母への説明もしやすくなるのも、地味にありがたいポイントですよね。
お祓いを受け付けているかどうかは神社やお寺によって異なりますので、事前に問い合わせてみましょう。
供養料の相場は3,000円〜10,000円程度とされています。
【選択肢③】「守護の引き継ぎ」として大切に受け継ぐ
実際には、父から子へと兜を代々受け継いでいるご家庭も少なくありません。
「旦那さんを守ってきた兜が、今度は息子も守ってくれる」という考え方で大切に使い続けているケースです。
この場合は「厄の引き継ぎ」ではなく「守護の引き継ぎ」として捉えることで、気持ちの持ち方がぐっと変わってきます。
どちらの解釈が絶対に正しいというものではなく、ご家族がどんな気持ちで飾るかがとても大切なのかもしれません。
注意!やってしまいがちなNG行動
どの選択をするにせよ、気をつけておきたいことがあります。
お祓いもせずに複数の兄弟でそのまままわし使いにすることは、伝統的な観点からは好ましくないとされています。
また、長年ほこりをかぶったまま保管していた兜を、手入れもせずそのまま飾ることも注意が必要です。
兜を大切に手入れして、丁寧に扱う姿勢そのものが、子供への思いの表れになります。
形よりも気持ちと向き合い方が、実はいちばん大事なのかもしれません。
義母にどう伝えるか、最初はかなり悩みました。
「お義母さんの気持ちはとても嬉しいんですが、○○のために新しいものを用意してあげたくて。
一緒に並べて飾らせてください」と伝えたら、義母も笑顔で了解してくれました。
伝え方ひとつで、ずいぶん違うんだなと実感しました。
旦那の兜のお下がり問題!大切なのは形より気持ち
旦那の兜のお下がりについて、最後にポイントを整理します。
伝統的な考え方では、兜は「その子だけのお守り」であるため、お下がりとして使うことは推奨されていません。
旦那さんの厄を子供に引き継ぐことになるとされているためです。
一方で現実的な対処法として、子供用の兜を新しく用意して旦那の兜と並べて飾る方法、神社やお寺でお祓いを受けてから使う方法、家族の守護として大切に受け継ぐ方法という3つの選択肢があります。
どの方法を選ぶにしても、いちばん大切なのはわが子の健やかな成長を願う気持ちです。
その気持ちがしっかり込められていれば、きっと兜はわが子を守ってくれることでしょう。
端午の節句は、子供のために家族みんなが笑顔で過ごす大切な日。
答えは一つではありません。
自分たちらしい形で、子供の初節句をお祝いできたらそれが一番ですよね。
旦那さんの兜を眺めながら、家族みんなで「よし、こうしよう」って決められたその瞬間が、もうすでに素敵な思い出になっているかもしれません。