
運動会のお弁当って、どうしてあんなにも特別な存在なんでしょうね。
朝のキッチンに立つと、いつもより早い時間なのに心だけがちょっとざわざわして「あれも作らなきゃ」「時間大丈夫かな」と気持ちばかり焦ってしまうことってありませんか。
私も子どもが小学生になって初めての運動会のときには、前日の夜から必要以上にそわそわしてしまって布団に入っても眠れなかったくらいです。
子どもはあの小さな体でワクワクを全開にしながら「明日は走るから見ててね」と胸を張って宣言してくるのに。
私は「ちゃんと喜んでくれるお弁当作れるかな」と不安の方が大きくて心の中で変なプレッシャーを感じてしまっていました。
だけどある年、前日準備をいつもより丁寧にしてみたら当日の朝が驚くほど軽やかになって気持ちにも少し余裕が生まれたんです。
バタバタしない朝ってこんなにも落ち着くんだなと知った瞬間でした。
お弁当作りって料理そのものよりも気持ちの負担が大きい日だからこそ事前の準備が心の拠り所になっていくんですよね。
子どもが蓋を開けたときに見せてくれるあの無邪気な笑顔を思い浮かべながら今年はいつもよりちょっとだけ楽に作れる方法を一緒に探していきましょうね。
小学生の運動会お弁当は「前日準備」でほぼ決まるんですね
運動会当日の朝って、とにかく時間との勝負ですよね。
まだ太陽も本気を出してないうちから台所に立って、眠気と戦いながら火を使い、詰めて、ラップして、保冷剤を入れて、家族の支度もして…。
それだけでもうヘトヘトなのに、子どもの応援も全力でやりたいし、写真も撮りたいし、荷物運びまである。
そんな中で「ちゃんとお弁当作らなきゃ」と思えば思うほど、プレッシャーが重くのしかかってきます。
でも、前日のうちにちょっとした準備をしておくだけで、当日の自分を助けてあげることができるんですよ。
実際、私も「前日にできることは済ませておこう」と思って動き始めてから、運動会当日の朝の空気ががらっと変わったのを感じました。
時間に追われていたはずの朝が、子どもの髪型を整えたり、忘れ物の最終チェックをしたり、「今日はどこで観ようか?」なんて軽い会話をする時間に変わっていったんです。
準備って、単なる作業じゃなくて「心の余裕をつくる魔法」なんだなと思いました。
では実際に、どんな準備をしておくと当日が楽になるのか、一つずつ見ていきましょうね。
前日にできる下ごしらえを把握しよう
まずは基本中の基本、「できるだけ食材の下処理を済ませておくこと」。
これは鉄則ですね。
卵を溶いておく、鶏肉に下味をつけておく、野菜を洗って切っておく、果物をカットして冷蔵庫で保存しておく。
これだけでも翌朝の調理スピードがまったく違ってきます。
ただし、あまりに早くカットしてしまうと水分が出たり、酸化したりする食材もあるので注意が必要です。
トマトやリンゴなどは皮ごと保存したり、レモン水にくぐらせるなどの工夫をすると安心ですね。
あと見落としがちなのが、
「おかずカップの用意」
「ピックの消毒」
「おにぎり用ラップのカット」
などの地味だけど絶対必要な小物の準備。
前日にやっておけば、当日は手が伸びるだけで済むので、ほんの10分の作業でも翌朝の安心感が段違いです。
お弁当箱の“サイズ感”を先に決めると迷わない
「おかずは頑張って作ったけど、お弁当箱に入らない…」という悲劇、実は私も一度経験があります。
余ったおかずを無理に詰め込もうとしてグチャッとなってしまって、せっかくの唐揚げが無残な姿に…。
そんな失敗を防ぐには、前日までにお弁当箱の大きさと仕切りをしっかり決めておくことが大切です。
おかずをどのくらい用意すればいいのかも、詰める量のイメージができていれば、作りすぎや詰めすぎも避けられますよ。
私は前夜に空の弁当箱を出して、入れたいメニューを口に出しながら配置をざっくりイメージするようにしています。
それだけでも翌朝、悩む時間が大幅に減って、スムーズに詰められるようになりました。
彩りは5色意識で一気に華やかになるんですよ
お弁当って、味ももちろんだけど、最初に目に飛び込んでくる「彩り」が大事だったりしますよね。
運動会のあのパカッとお弁当箱を開ける瞬間、「わぁ!」って言ってもらえると、がんばって作ってよかったって心から思えます。
そこでおすすめしたいのが、赤・黄・緑・白・茶色の5色を意識した彩りバランス。
例えば、
「赤はミニトマトや赤ウインナー」
「黄色は卵焼きやかぼちゃ」
「緑はブロッコリーや枝豆」
「白はごはんやチーズ」
「茶色は唐揚げや照り焼きチキン」
など。
全部をそろえなくても、3~4色入っているだけで一気に華やかさが増します。
彩りを考えて具材を選ぶと、自然と栄養バランスも整いやすくなるので、食べる側にとっても嬉しいポイントなんですよ。
当日の流れを明確にしておくと心の余裕につながるんですね
「朝の工程が頭に入っているかどうか」で、動きのスムーズさが全然変わってきます。
私は前日に簡単なメモを書いて、冷蔵庫に貼っておくようにしています。
たとえば
「5:00起床、卵焼き→唐揚げ→ごはん→詰める→保冷剤セット」
といった流れ。
やることが目に見えているだけで、「次何するんだっけ?」と立ち止まる時間が減るんですよね。
あとは、当日に使う調味料や道具をまとめておくのもおすすめです。
バットやキッチンペーパー、菜箸などを事前にセットしておくと、「あ、ない!」って探す手間がなくなって気持ちにも余裕が生まれますよ。
保冷や衛生面の意識も「準備」の一部として大事なんです
運動会って季節によってはかなり気温が上がる日もありますよね。
そんなとき、食中毒のリスクが気になる方も多いと思います。
私も「お弁当、大丈夫かな…」と心配で何度も確認したことがあります。
でも、事前に保冷グッズを用意しておいたり、痛みやすい具材を避ける工夫をしておくだけで、心配はぐんと減らせます。
例えば冷凍ゼリーや冷凍ぶどうを仕切り代わりに入れておくと、自然解凍でちょうどよくなって、しかも保冷にもなって一石二鳥です。
おかずをしっかり冷ましてから詰めること、抗菌シートを使うこと、ピックや箸を清潔に保つことなども、前日にチェックしておけるポイントですね。
こんなふうに、ちょっとした「前日準備」をいくつか組み合わせておくだけで、当日の朝がこんなにも落ち着くんだってびっくりするくらい楽になるんです。
お弁当作りって、見た目や味以上に「心の余裕」で変わる部分が大きいから、ぜひ今年は準備を味方にして、ゆったりした気持ちで子どもを見送ってあげられますように。
小学生に人気!当日も食べやすいおすすめおかず3選
前日にどれだけ準備をしても、肝心のおかずが
「味がうすい」
「冷めたら固い」
「彩りが地味」
だったら、せっかくのお弁当タイムがちょっと残念なものになってしまいますよね。
私も以前、張り切って作ったはずなのに、食べ終わったお弁当箱を見たら、唐揚げが半分残っていてがっくりしたことがありました。
だからこそ、
「子どもが実際によく食べてくれる」
「冷めてもおいしい」
「朝の仕上げが簡単」
という3つの条件を満たすおかずを選んでおくのはすごく大切なんです。
今回は、うちの子が本当に喜んだ3つのおかずと、そこにたどり着くまでのちょっとした試行錯誤の話もまじえてご紹介していきますね。
卵焼き:前日に下準備すれば朝は焼くだけでOK
定番中の定番、卵焼き。
でも、好みってけっこう分かれるんですよね。
うちは最初、だし巻き風にしていたんですが「甘いやつがいい!」とダメ出しされてしまって、それ以来、少し砂糖を多めにしたほんのり甘めのレシピに落ち着きました。
卵液は前日の夜に混ぜておいて、冷蔵庫で寝かせておくと味がなじんでおいしくなりますし、朝は焼くだけなので時短にもなって一石二鳥。
私のお気に入りは、砂糖とみりんを少し多めにして、塩をほんのひとつまみだけ加えるシンプルな甘じょっぱさです。
朝の台所に卵の焼ける香りが広がると、それだけでなんだか「お弁当作ってる感」が出てテンションも上がるんですよね。
鶏の唐揚げ:冷めてもおいしい味付けがポイントなんですよ
唐揚げも子どもに大人気のおかずですが、実は冷めたときにパサパサしやすいのが難点なんです。
私は何度かお弁当に入れてみたものの、「食べづらかった」と言われてショックを受けたことがあって、そこから改良を重ねました。
一番効果があったのが、マヨネーズを少しだけ加える下味。
鶏もも肉に醤油とマヨネーズと砂糖を加えて揉み込んでおくと、翌朝にはしっかり味が染みていて、冷めてもやわらかいままなんです。
揚げるときは少し低めの温度からじっくり火を通すと、外はカリッ、中はジューシーに仕上がって、子どもがぱくぱく食べてくれましたよ。
甘辛照り焼きチキン:子どもが食べやすい味とサイズで
「照り焼きチキン」と聞くと、分厚いむね肉をそのまま焼いたものを想像する方もいるかもしれません。
でもそれだと、子どもにはちょっと重たすぎたり、大きすぎて食べにくかったりすることもありますよね。
私も以前、豪快に焼いたチキンを入れたら「食べにくかった」と正直な感想をいただきました。
それ以来、斜めにそぎ切りにして小さめにしたり、片栗粉を薄くまぶしてから焼いてみたりと、試行錯誤を重ねた結果。
「甘辛ダレ+ごま+しっとり食感の小さめチキン」がうちの定番になりました。
タレはみりん多めで照りを出しつつ、醤油と砂糖でしっかり味をつけて、白ごまをかけると見た目もグッと良くなるんですよね。
冷めてもベタつかず、お箸でつまみやすい形にしておけば、食べ残しもぐんと減りました。
+αの副菜:彩りが足りないときの“助けアイテム”
「なんか茶色いな…」と感じたときにあると便利なのが、ミニトマトやブロッコリー、冷凍枝豆といった彩り強化アイテムたちです。
うちは枝豆をピックに刺したり、トマトはカップに入れて汁気が漏れないようにしたり、ちょっとした工夫でお弁当の見た目が華やかになるようにしています。
あと意外と助けられているのが、凍らせておける一口サイズのゼリーや冷凍みかん。
おやつ感覚で食べられて、しかもお弁当の中の温度を下げてくれるという“保冷剤代わり”にもなる優れもの。
甘いものが一つ入っているだけで、子どものテンションもぐっと上がりますよね。
詰め方と衛生面のポイントを押さえて安心できるお弁当に
せっかく朝早くから頑張って作ったお弁当でも、いざフタを開けたときに
「ぐちゃぐちゃに崩れてた…」
「なんか汁が漏れてた…」
なんてことがあると、子どもも残念な気持ちになってしまいますよね。
それに、運動会の時期って日差しも強くなりがちだから、見た目だけじゃなくて衛生面でも安心できるようにしておくことがとても大事なんです。
「ちゃんと詰めたはずなのに揺れたら偏ってた」「家ではおいしかったのに、外で食べたら傷んでたかも…と心配になった」そんな経験がある人は、私だけじゃないはず。
だから今回は、**“見た目がきれいで崩れにくくて、しかも安心して食べられる”**お弁当になるための詰め方と衛生対策のポイントをご紹介していきますね。
お弁当が崩れにくい詰め方のコツ
まずは、詰め方から。
お弁当が崩れてしまう原因の多くは「すき間があること」と「おかずの配置がアンバランスなこと」なんですよね。
私は昔、ふわっとおかずを詰めてしまって、持ち運んでる間に中で転がってしまったことがありました。
それ以来、少しきつめにぎゅっと詰めるようにしています。
メインのおかずを固定してから、すき間にはブロッコリーやウインナー、ミニトマトを詰めて、全体が一体感のあるレイアウトになるように意識すると崩れにくくなります。
カップやピックも「飾り」ではなく「固定道具」として活用すると安定感が全然違ってくるのでおすすめですよ。
暑い時期の運動会は「保冷対策」を忘れないようにしてね
運動会は屋外での食事になるので、気温や日差しの強さも気になりますよね。
私も最初の頃は、冷蔵庫から出したままの状態で持っていったことがあったんですが。
途中で「これ、大丈夫かな…」と不安になってしまって、楽しむどころじゃなかった経験がありました。
今では、お弁当を冷ましたあとにしっかり保冷剤を入れて、クーラーバッグで持ち運ぶようにしています。
中には凍らせたゼリーや冷凍ぶどうを入れて“保冷もおやつも”の一石二鳥スタイルにすることもあります。
さらに、汁気のあるおかずはカップに分けたり、抗菌シートを1枚挟んでおくだけでも安心感が違います。
子どもが食べやすい“ひと口サイズ”を意識しよう
そしてもうひとつ、忘れてはいけないのが「子どもが自分で食べやすいサイズ感」。
特に低学年の子どもって、手や口がまだ小さいから、大きなおにぎりや大きなチキンだと途中で崩れて食べにくくなってしまうんですよね。
私はその失敗を何度か繰り返してから、一口サイズの唐揚げや、小さめのおにぎりを複数個詰めるようになりました。
ピックや爪楊枝をつけて「自分でつまめる」「こぼさず食べられる」ようにしておくと、子ども自身もストレスなく食べられて、食べ残しも減りますよ。
見た目もかわいくなるので、一石二鳥です。
小学生の運動会お弁当作りで悩むポイントQ&A
お弁当作りって、毎年経験していても「これで合ってるのかな?」って小さな不安が出てきますよね。
とくに運動会みたいな特別な日は、子どもも期待しているぶん、こちらも力が入ってしまって、あれこれ気になってしまうものです。
私自身、毎年のように
「これ前日にやって大丈夫?」
「量足りる?」
「このおかずって危ないかな?」
なんて、つい検索しながら夜ふかししていた時期がありました。
今回は、そんな声に応える形で、よくある悩みをQ&A形式でまとめてみました。
これを読めば、あれこれ迷っていた気持ちがすーっと軽くなるかもしれませんよ。
前日につくり置きしても大丈夫?
結論から言うと、火を通したうえで、当日きちんと再加熱または冷やす工夫があれば大丈夫です。
ただし、水分が多い煮物や、生のまま置く野菜は避けた方が無難ですね。
私は以前、朝の時間を確保するために唐揚げを前日の夜に揚げたことがあったんですが、朝にもう一度トースターで軽く温め直したら、香ばしさも戻って安心して詰められました。
作り置きは、衛生面に気を配りつつ「朝の負担を減らす味方」として、うまく活用してみてくださいね。
運動会の日が暑い場合のお弁当はどうする?
秋の運動会でも、日差しが強いと保冷対策は欠かせませんよね。
私は「大丈夫だろう」と油断していた年に、お弁当がほんのりぬるくなっていたことがあって、ちょっとヒヤッとしました。
それ以来、凍らせたゼリーや冷凍おにぎりを上手に使って保冷するようにしています。
クーラーバッグの中には、保冷剤を多めに入れ、直射日光が当たらないように日陰に置くことも忘れずに。
冷たいまま食べてもおいしいメニューを選ぶのも安心材料になりますよ。
朝早いけど、何時から作り始めるのが目安?
お弁当作りの開始時間って、けっこう悩みますよね。
私は以前、ギリギリの時間に起きてバタバタしてしまったことがあって、それからは「30分早起きする方が結果的にラク」と思って、5時~5時半にはスタートするようにしています。
ポイントは「火を使う調理を先に終わらせる」こと。
調理が終われば、あとは詰めるだけなので、気持ちにぐんと余裕が出てきますよ。
子どもがよく残す場合は?
一生懸命作ったお弁当を残されると、やっぱりちょっと凹みますよね。
私も「全部食べてね」と言ったのに、半分以上残っていてショックだったことがありました。
でも、それって味や見た目だけじゃなく、子どもにとっての“食べやすさ”や“気分”の問題だったりするんですよね。
うちは、それ以来、おかず選びの段階から子どもと一緒に話すようにして、「何が食べたい?」「これ入れたら嬉しい?」と確認するようになりました。
ちょっとした対話だけで、残しぐせも減って「自分で選んだお弁当」という満足感が増すようですよ。
小学生の運動会お弁当は“無理しない工夫”でぐっと楽になりますよ
運動会のお弁当って、どうしてあんなに特別な存在なんでしょうね。
子どもはいつもより早起きしてソワソワ、私はキッチンで静かにバタバタ。
でも、そんな慌ただしさのなかでも「おいしかった!」って笑ってくれたひとことが、あの日の私をものすごく救ってくれました。
頑張りすぎて空回りしていた心に、じんわりと「報われたなあ」って染み込んでくるあの感覚、今でも忘れられません。
でもね、やっぱりずっと思うんです。
無理はしなくていいんだって。
凝ったキャラ弁じゃなくても、完璧じゃなくても、子どもはちゃんと見てるんですよ。
「朝からお母さん頑張ってたなあ」「お弁当、全部食べたよ」って、それだけでいいんです。
だからこそ、大事なのは“がんばり方”なんだと思います。
前日に少しだけ余裕を持たせる準備をしておけば、当日は自分のことも子どもの姿もしっかり見つめる時間が生まれます。
毎年、同じようでちょっとずつ違う運動会。
お弁当作りもきっと、回を重ねるごとに自分なりの「楽で、ちゃんと伝わるかたち」が見えてくるはず。
だから焦らず、比べず、自分のペースでいいんです。
朝のキッチンに差し込む光のなかで、自分がちょっと誇らしく思えるような、そんな一日になりますように。
今年も、心から応援していますね。


