鈴虫のエサは何がいい?長生きさせる5つのコツを初心者向けに解説

夏の終わりに、わが家へやってきた鈴虫。

せっかくなら秋まで元気に鳴いてほしいですよね。

でも、いざ飼ってみると「エサって、結局なにをあげればいいの?」と手が止まってしまうこと、ありませんか。

きゅうりだけで足りるのか、専用のエサは買うべきか、どれくらいの頻度であげればいいのか。

調べるほど情報がバラバラで、かえって不安になってしまうこともあると思います。

この記事では、鈴虫を長生きさせるためのエサの選び方と与え方を、初めて飼う方にも分かるようにまとめました。

読み終わるころには、明日からのエサやりに迷わなくなっているはずです。

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鈴虫を長生きさせるエサは専用フードと動物性タンパク質と野菜の3点セット

鈴虫を長生きさせるエサは 市販の専用フードを主食にして、かつおぶしや煮干しなどの動物性タンパク質と、水分補給用の野菜を組み合わせる のがいちばん安心です。

「えっ、きゅうりだけじゃダメなの?」と思った方、大丈夫ですよ。

むしろ、今この記事を読んでいる時点で、大きな失敗はもう避けられています。

鈴虫のエサは、特別なものを探し回る必要はありません。

ホームセンターやペットショップで手に入るもので、しっかりそろいます。

大事なのは「種類」と「組み合わせ」。

この2つさえ押さえておけば、初めての方でも鈴虫を弱らせずに育てられます。

なぜこの3点セットが長生きにつながるのか、ここから順番にお話ししていきますね。(難しい話はしないので、肩の力を抜いて読んでくださいね)

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鈴虫のエサに3種類が必要な理由

鈴虫のエサと聞くと、きゅうりやなすを思い浮かべる方が多いと思います。

でも実は、それだけだと栄養が足りません。

理由を知っておくと、エサ選びでもう迷わなくなります。

鈴虫はいろいろなものを食べる雑食性の虫

鈴虫は雑食性の虫です。

野生では草の茎をかじったり、ほかの虫やミミズの死がいを食べたりして暮らしています。

植物性のものと動物性のもの、その両方を食べて生きている のが鈴虫なんです。

だからこそ、飼育するときも片方だけでは栄養がかたよってしまいます。

野菜だけ、専用フードだけ、ではなく、両方の性質をもったエサをそろえてあげること。

これが、長生きの土台になります。

きゅうりやなすは栄養ではなく水分補給のためのエサ

ここ、意外と知られていないところなんですが、きゅうりやなすは栄養補給というより、水分をとるためのエサ です。

みずみずしい野菜は、鈴虫にとっての「飲み水」のような役割。

良かれと思ってきゅうりばかりたっぷりあげていても、実はおなかは水分で満たされるだけで、体をつくる栄養はほとんど届いていない、ということが起こります。(せっせとあげていたのに…と、ちょっとせつなくなりますよね)

野菜が無駄、というわけではありません。

水分はきちんと必要です。

ただ「野菜=主食」と考えてしまうと、栄養不足につながってしまう。

ここが、初めての方が最初につまずきやすいポイントなんです。

タンパク質不足は共食いの大きな引き金になる

鈴虫を飼っていて、いちばんショックなのが「気づいたら数が減っていた」ということ。

その原因のひとつが共食いです。

共食いには虫の本能的な部分もありますが、動物性タンパク質が足りていないことが大きな引き金 になるとされています。

とくにメスが卵を産む時期は、たくさんの栄養を必要とします。

このときタンパク質が不足していると、メスがオスを食べてしまうことが増えるといわれています。

逆にいえば、かつおぶしや煮干しなどでタンパク質をしっかり補ってあげれば、共食いのリスクはぐっと下げられます。

エサやりは、ただおなかを満たすためだけではなく、鈴虫同士を守ることにもつながっているんですね。

うちでも最初はきゅうりだけで育てていて、気づいたら数が減っていてあわてました。

あわててかつおぶしを足してみたら、それ以降は落ち着いて、共食いらしき様子も見かけなくなったんです。

エサを変えただけでこんなに違うのかと驚きました。

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鈴虫に与えるエサの種類と与え方

ここからは、実際になにをそろえればいいのかを具体的に見ていきます。

基本は3種類。

どれも身近な場所で手に入るものばかりなので、買い物の参考にしてください。

主食になる市販の鈴虫専用フード

まず用意したいのが、市販の鈴虫専用フードです。

三晃商会の「鈴虫の栄養フード」や、キョーリンの「教材スズムシのエサ」など、ホームセンターやペットショップで手に入ります。

専用フードのいいところは、鈴虫に必要な動物性タンパクと植物性の成分が、最初からバランスよく入っている こと。

粉状で食べやすく、これを主食にしておけば栄養のかたよりを防げます。

あれこれ自分で配合を考えなくていいので、初めての方ほど頼れる存在です。

与え方は1日1回、少し食べ残すくらいの量を小皿に入れてあげます。

最初は食べる量が少なくて「ちゃんと食べてるのかな」と心配になるかもしれませんが、それでも毎日新しいものに替えてあげてください。

共食いを防ぐかつおぶしや煮干しの動物性タンパク質

専用フードに加えて用意したいのが、かつおぶしや煮干しといった動物性タンパク質です。

専用フードだけでも栄養はとれますが、タンパク質を厚めに補っておくと、共食い対策としてより安心できます。

煮干しは丸ごとよりも、細かく割ったり粉末状にしたりしたほうが食べやすいようです。

そのほうが、カビが生える前に食べきれるという利点もあります。

かつおぶしや煮干しは、ビンのフタやペットボトルのキャップなど小さな入れ物に入れて与える のがコツ。

床材に直接こぼれないようにしておくと、後片づけもラクになります。

水分を補うきゅうりやなすの与え方

3つめが、きゅうりやなすなどの野菜です。

栄養というより、さきほどお話しした水分補給のための役割ですね。

与えるときは、2cmほどに切った野菜を竹串に刺して、床材から少し浮かせる ようにします。

野菜が土に直接ふれているとカビや腐敗の原因になるので、串で浮かせるひと手間が効いてきます。

なお、野菜はよく水洗いしてから与えてください。

人にとってはわずかな量でも、体の小さな鈴虫にとっては、残った農薬の影響が大きくなることがあります。

ちなみに、きゅうりやなすは夏場はとても傷みやすいのが難点。

日持ちのよさで選ぶなら、調理で余ったキャベツの外葉を使う方法もあります。

キャベツは比較的腐りにくく、数日もつこともあるので、こまめな交換がむずかしい方には向いています。

野菜を使わずに飼うという選び方

実は、専用フードと水さえあれば、野菜を与えなくても鈴虫は飼える という考え方もあります。

野菜は傷みやすく管理が大変なので、あえて使わない、という方法ですね。

その場合は、水分を別で用意します。

カルキを抜いた水道水を霧吹きで与えたり、小皿に水苔や脱脂綿を入れて湿らせた水飲み場を作ったりします。

このとき、小皿に水だけを深く入れると鈴虫が溺れてしまうことがあるので、必ず水苔や脱脂綿をふくませるようにしてください。

「毎日の野菜交換がどうしても負担」という方は、こういう選び方もあると知っておくと、気持ちがぐっとラクになると思います。

鈴虫が弱るエサの与え方と避けたい注意点

長生きさせるためには、「あげるもの」と同じくらい「やってはいけないこと」を知っておくのが大切です。

よくあるつまずきを、先回りしてお伝えしますね。

きゅうりやなすだけで育ててしまう

いちばん多い失敗が、きゅうりやなすだけで育ててしまう ことです。

さきほどお話ししたとおり、野菜は水分が中心。

これだけだと栄養とタンパク質が足りず、弱ったり共食いが増えたりする原因になります。

専用フードか動物性タンパク質を、必ずセットにしてあげてください。

エサを床材の上に直接置く

エサを床材の上にそのまま置くのも、避けたいところ。

土に直接ふれたエサはカビが生えやすく、傷んだエサは鈴虫が弱る原因になります

カビの生えたエサで鈴虫が弱ってしまうこともあるので、野菜は竹串に、粉やかつおぶしは小皿や容器に、と置き方をひと工夫しましょう。

食べ残しをそのままにしてしまう

エサは「あげっぱなし」にしないことも大切です。

専用フードは湿気を保った状態だと、数日でカビてしまうことがあります。

食べ残しは毎日取り除き、新しいものに交換する のが基本です。

「もったいないかな」と思っても、傷んだエサは鈴虫にとってマイナス。

毎日のエサ交換が、いちばんのお世話だと考えてください。(といっても1日1回でいいので、身がまえなくて大丈夫です)

殺虫剤や農薬がエサや手に残っている

意外な落とし穴が、殺虫剤や虫よけです。

鈴虫にとっては小さな量でも、命にかかわります。

次のようなことが、知らないうちに鈴虫を弱らせてしまいます。

  • ゴキブリ用スプレーを使った手で、洗わずにエサをあげる
  • 飼育ケースの近くで蚊取り線香を使う
  • 虫よけスプレーをつけた手で、ケースやエサにふれる
  • 農薬が残ったままの野菜を与える
エサをさわる前は手をよく洗う、ケースは殺虫剤から離れた場所に置く。

これだけでも、ぐっと安心できます。

鈴虫のエサの量と交換のタイミングの目安

「どれくらいの量を、いつあげればいいの?」という疑問にもお答えしておきます。

基本は 1日1回、少し食べ残すくらいの量 です。

多すぎると食べきれずに傷み、少なすぎると栄養が足りなくなります。

最初は食べる量が少なくて心配になるかもしれませんが、それでも毎日交換してあげてください。

交換のタイミングは、エサの種類によって少し変わります。

エサの種類 交換の目安
専用フード・粉末 毎日新しいものに交換
きゅうり・なす 傷みやすいので毎日交換
かつおぶし・煮干し 湿ったり汚れたりしたら交換
水分(霧吹き) 週2〜3回ほど床材を湿らせる

霧吹きをするときは、鈴虫に直接水がかからないように気をつけてください。

床材の表面が軽く湿るくらいが、ちょうどよい目安です。

湿らせすぎると、今度はエサや土にカビが出やすくなるので、「やや控えめ」を意識すると失敗しにくいですよ。

最初のころは「たくさんあげたほうが安心」と思って多めに入れていたんですが、翌朝には食べ残しが傷んでいることが多くて。

少しずつ減らしてみたら、食べきれる量がだんだん分かってきました。

今は小さじ1杯くらいを目安にしています。

弱った鈴虫を見つけたときのエサまわりの対応

毎日お世話をしていると、ほかの子より明らかに動きが鈍い、エサをあまり食べていない、という鈴虫に気づくことがあります。

弱った個体は、共食いの標的になりやすい といわれています。

気づいたときは、別のケースに移して、落ち着いた環境でエサと水を与えてあげると安心です。

また、残念ながら死んでしまった個体は、見つけたらすぐにケースから取り出してください。

そのままにしておくと、ケースの中の環境が悪くなり、ほかの鈴虫にも影響が出ることがあります。

エサの交換のついでに、ケースの中をそっとのぞいて様子を確認する習慣をつけておくと、こうした変化に早く気づけます。

鈴虫のエサで長生きさせるために大切なこと

最後に、ここまでの内容を整理しておきます。

鈴虫を長生きさせるエサは、専用フードを主食に、かつおぶしや煮干しでタンパク質を補い、きゅうりやなすで水分をとらせる

この組み合わせが基本です。

そして、野菜だけにしない、エサは土に直接置かない、食べ残しは毎日交換する、殺虫剤に気をつける。

この4つを守るだけで、鈴虫が弱る原因の多くは防げます。

成虫になってからの鈴虫の寿命は、もともと1〜2ヶ月ほどとされています。

短い時間だからこそ、その毎日を元気に過ごしてもらえるかは、エサやり次第といってもいいくらいなんですね。

でも、むずかしく考えなくて大丈夫です。

エサをそろえて、毎日少し交換して、置き方に気をつける。

たったそれだけのことの積み重ねが、秋の夜にきれいな鳴き声を届けてくれます。

お子さんと一緒に「今日も鳴いてるね」と耳をすませる夜が、これから何度もやってくるといいですよね。