メダカが絶滅危惧種になってしまった本当の理由!意外と知られていない身近な絶滅危惧種

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日本人になじみ深く、少し昔には水田や川でよく見かけた「メダカ」。

実は、現在絶滅危惧種に指定されていることをご存知でしたか?

昔は、おじいちゃんやおばあちゃんの家に遊びに行くと、当たり前のように見かけたメダカ。

それがなぜ、「絶滅危惧種」に指定されるようになったのでしょうか?

この記事では、メダカが絶滅危惧種になった時期や激減した理由などを詳しく解説していきたいと思います。

メダカが絶滅危惧種になったのはいつから?激減した理由は?

「メダカ」と言えば水田や川でよく見かけた小さな魚ですが、最近ではホームセンターやペットショップでも見かけますよね。

実は、よく見かけるお店のメダカは品種改良されたメダカで、絶滅危惧種に指定されているメダカは「野生のメダカ」のことを言います。

「野生のメダカ」とは、黒っぽい体の「クロメダカ」のことで、現在絶滅危惧種に指定されています。

そして、このクロメダカが絶滅危惧種に指定されたのは、1999年のことです。

当時の環境省によって、「絶滅危惧II類」に指定されました。

※絶滅危惧II類とは「絶滅の危険が増大している種のこと」です。

絶滅危惧II類に指定されるほどにメダカが激減した理由は、

  • 河川改良
  • 環境破壊
  • 外来種
この3つが、主な理由として挙げられています。

メダカが激減した理由①河川改良

日本では、

  • 洪水などの災害を減らすため
  • 区画整理
といった、いろいろな理由で自然の川や水田の形が変えられてきました。

メダカは、

「水田で産卵/成長」
   ↓
「秋に用水路に戻る」
   ↓
「ため池に移動して冬を超える」
   ↓
「水田で産卵/成長」
   ↓
「秋に用水路に戻る」
   ↓
「ため池に移動して冬を超える」

という自然のリズムが備わっています。

だけど、川の形を変えられたり用水路と水田の間をコンクリートで固められたり。

それ以外にも、いろんな「河川改良」が進むにつれて

  • 自然に生きること
  • 繁殖すること
が難しくなってしまったのです。

メダカが激減した理由②環境破壊

排水汚染やゴミのポイ捨てなどの環境破壊で、河川の水質が悪化したこともメダカが減少した理由です。

その他にも

  • 森林の開発
  • 埋め立て
  • 農薬の流出
といった環境破壊も理由に挙げられます。

現在は、法律でこういった水質汚染は厳しく取り締まるようにはなっています。

でも、環境破壊によってメダカが生きづらくなった環境は、そう簡単には戻りません。

メダカが激減した理由③外来種

  • ブラックバス
  • ブルーギル
  • カダヤシ
といった外来種の魚にメダカが食べられてしまうことも、メダカが激減した理由です。

ブラックバスには、大きな口で丸のみされてしまいます。

ブルーギルには、メダカの卵まで根こそぎ食べられてしまいます。

カダヤシには、メダカの生活環境に入ってきてはメダカを追いやってしまいます。

実は日本には、もともとメダカを食べてしまう生き物は外来種がやって来る前から沢山いました。

でも、そのような生き物とは長い年月をかけて共存して補い合う形へと変わって、共に生きられるようになっていたのです。

けれども、ブラックバスなどの外来種は、すさまじい繁殖力をもっています。

そのためメダカとは共存できず、あっという間に食べ尽くされてしまいました。

  • 河川改良
  • 環境破壊
  • 外来種
が野生のメダカが激減した主な理由ですが、河川改良や環境破壊、外来種が同時に重なった「複合的な理由」もメダカが激減した理由です。

ちなみに現在メダカは、「絶滅危惧II類」に指定されているとお伝えしました。

そもそも環境省が発表している絶滅のおそれの程度を表した「絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト」

通称「レッドリスト」は、以下のように決められていて、身近な動物も指定されています。

絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト①絶滅(EX)

「絶滅(EX)」とは、すでに絶滅したと考えられる種のことです。

<例>

  • オキナワオオコウモリ
  • ミヤココキクガシラコウモリ
  • オガサワラアブラコウモリ
  • エゾオオカミ
  • ニホンオオカミ
  • ニホンカワウソ
など

絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト②野生絶滅(EW)

「野生絶滅(EW)」とは、飼育・栽培下。

あるいは、自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ 存続している種のことです。

<例>
「クニマス」など

絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト③絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)

「絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)」とは、絶滅の危機に瀕している種のことです。

<例>

  • マリモ
  • マキスジヤマキサゴ
など

絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト④絶滅危惧IA類(CR)

「絶滅危惧IA類(CR)」とは、ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもののことです。

<例>

  • ラッコ
  • トキ
  • コウノトリ
  • イリオモテヤマネコ
  • ジュゴン
など

絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト⑤絶滅危惧IB類(EN)

「絶滅危惧IB類(EN)」とは、IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもののことです。

<例>

  • チンパンジー
  • イヌワシ
  • クマタカ
  • ワオキツネザル
  • アジアゾウ
  • アフリカゾウ
  • ジャイアントパンダ
など

絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト⑥絶滅危惧II類(VU)

「絶滅危惧II類(VU)」とは、絶滅の危険が増大している種のことです。

<例>

  • レッサーパンダ
  • ホッキョクグマ
  • クロマグロ
など

絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト⑦準絶滅危惧(NT)

「準絶滅危惧(NT)」とは、現時点での絶滅危険度は小さいが生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種のことです。

<例>

  • グンバイトンボ
  • ヒカリゴケ
など

絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト⑧情報不足(DD)

「情報不足(DD)」とは、評価するだけの情報が不足している種のことです。

絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト⑨絶滅のおそれのある 地域個体群(LP)

「絶滅のおそれのある 地域個体群(LP)」とは、地域的に孤立している個体群で絶滅のおそれが高いもののことです。

<例>
「徳之島のリュウキュウイノシシ」など

つまり、メダカの場合、今後

  • 絶滅危惧IB類(EN)
  • 絶滅危惧IA類(CR)
  • 絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)
などの、より絶滅の危機へ進行してしまう恐れもあるというわけです。


メダカで絶滅危惧種のものは飼うことができる?捕獲は禁止なの?

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実は、メダカなど「絶滅危惧種」に指定されている生き物は、「捕獲」や「飼育」は、制限されているわけではありません。

環境省のホームページに以下のような掲載もあります。

「Q.レッドリスト掲載種(絶滅危惧種)を飼育・栽培したいのですが?

A.法律・条例等で捕獲等が規制されている種もあるため、地方環境事務所・都道府県等へお問い合わせください。

絶滅危惧種にとって「捕獲・採集」は大きな減少要因となっています。

絶滅危惧種を将来にわたって残していくために、一人一人が「むやみにとらない」意識を持つことが大切です。」

参考URL:(環境省ホームページ)

つまり、基本的にメダカは個人で「捕獲」「飼育」「繁殖」がOKの生き物ということです。

現在日本で捕獲禁止とされている生き物

現在、日本で「捕獲」などが禁止されている生き物は、

  • 国や自治体が指定する天然記念物
  • 国立公園/国定公園内で採取禁止が指定されている動植物
  • 自治体の条例で採取禁止が指定されている動植物
です。

絶滅危惧種に指定されていてもほとんどの生き物は捕獲可能だということです。

ただし、迷う時や分からない時は、お住いの自治体に確認するようにしましょう。

メダカを自宅で飼育するときのポイント

では、メダカを自宅で飼育する上でのポイントをご紹介していきたいと思います。

メダカは、室内でも屋外でも飼育できる上に、簡単な飼育設備で飼い始められます。

アクアリウム初心者の方におススメの生き物なんです。

ちなみに「メダカ」と一言で言っても、初めにお伝えしたように品種改良されたメダカが多く、様々な種類がいます。

メダカの主な種類

  • 突然変異が原因で体が白くなった「白メダカ」
  • 背中が白や青に光る「幹之(みゆき)メダカ」
  • 黒色色素が無く淡い黄色の「ヒメダカ」
  • 青みがかって見える「青メダカ」
  • 朱色が濃い「楊貴妃(ようきひ)メダカ」
  • 赤/黒/白の三色をもつ「3色メダカ」
  • 丸みのある太短い体形の「ダルマメダカ」
  • 濃い黒の体色をした「オロチメダカ」
  • 細かな光沢鱗をもった「ラメメダカ」
  • 長い尾ヒレをもった「スワローメダカ」
など、見た目が美しいメダカも多数いるんですよ。

メダカの室内飼育に最低限必要な設備

では、メダカの室内飼育に最低限必要な4つの設備を見ていきましょう。

メダカの室内飼育に最低限必要な設備
①水槽
②ろ過フィルター
③照明
④底砂
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

メダカの室内飼育に最低限必要な設備①水槽

メダカは小さい魚なので、小型の水槽で十分飼育することができます。

おすすめ飼育数は、「水1Lに対してメダカ1匹」なんです。

つまり、

  • 30cm水槽は、水量約13Lなのでメダカ13匹
  • 45cm水槽は、水量約32Lなのでメダカ32匹
  • 60cm水槽は、水量約63Lなのでメダカ63匹
という目安になります。

メダカの室内飼育に最低限必要な設備②ろ過フィルター

メダカは糞の量が少ないので、あまり水を汚す魚ではありません。

シンプルなろ過フィルターでも、十分に飼育できるメリットがあります。

  • 外掛け式フィルター
  • 投げ込み式フィルター
  • 底面式フィルター
  • スポンジフィルター
などの、いろんなろ過フィルターで飼育できます。

注意点としては、メダカは大きくて強い水流が苦手です。

なので、「外掛け式フィルター」や「投げ込み式フィルターのエアーポンプ」は、吐出量が調節できるものを選びましょう。

流木や水草を入れて水流を調整するのもおススメです。

メダカの室内飼育に最低限必要な設備③照明

メダカは、光によってコンディションを整え活性化する生き物なので、室内飼育では照明が必要です。

明るい時間と暗い時間を繰り返すことで、メダカは健やかに育つ生き物です。

約13時間は照明を点灯させて、残りの時間は暗くして休ませてあげましょう。

タイマー付きの照明が便利でおススメです。

メダカの室内飼育に最低限必要な設備④底砂

底砂を敷くことで、水槽の水を浄化するバクテリアの住処ができます。

水質が安定しやすくなるので底砂を敷くようにしましょう。

他にも、照明の反射を防いでメダカを落ち着かせる効果や水草が植えやすくなる効果もあります。

おススメの底砂は、細めの「大磯砂(おおいそずな)」です。

安価で粒が崩れにくく、交換する必要がありません。

メダカの室内飼育に必要な設備を4つご紹介しましたが、メダカを飼育する上で大事なのが「エサ」です。

メダカへのエサのあげ方

メダカにおススメするメインのエサは、人工的に作られた「人工飼料」です。

人工飼料は、メダカに必要な栄養をギュッと凝縮しているので栄養バランスに優れています。

「顆粒状」「パウダー状」「フレーク状」など、種類もあるのでメダカの好みやあげやすさを踏まえて選んでくださいね。

そして、丈夫な体づくりに役立つのが

  • 乾燥赤虫
  • 乾燥イトミミズ
  • 乾燥ミジンコ
などの生き餌を乾燥させた「乾燥餌」です。

さらに、メダカが好んで食べるエサが生きているエサ「生き餌」です。

目の前で動くので、メダカの嗜好性が非常に高いだけでなく、たんぱく質と脂質など栄養価が高いのが特徴です。

エサは、メダカが活動している時間に1日1回~2回・3分~5分で食べきれる量を目安に与えましょう。

与え過ぎると食べ残しが増えて水質が悪化したりメダカが消化不良になりますよ。

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メダカが絶滅危惧種になってしまったの理由のまとめ

私の義理の実家でもメダカを飼っていますが、まさか野生のメダカが絶滅危惧種に指定されているとは驚きました。

「河川改良」
「環境破壊」
「外来種」

といった「人の手」によってメダカが生きにくくなってしまった以上、飼育するなら責任をもって飼育しなければいけません。

またいつか、昔のように水田や川で泳ぐ自然のメダカを見られる日が戻ってくると良いですね。