核家族化が進んでいる今、仏壇のない家で育ってきた方も多いのではないでしょうか?もしくは「実家にはあって手を合わせたりはしていたけど、ほとんどお掃除なんてしたことないよ!」なんて人も多いですよね。
仏壇は細かな装飾がされていて、ちょっとでも触ると簡単に壊れてしまいそうで、年末の大掃除ついでに…と勇気をふりしぼってみても、少しためらってしまいます。
ですが、やっぱりご先祖様にもきれいな仏壇で、気持ちよく新しい年を迎えていただきたいんですよね。
そんな風に思っている、そこのあなた!今年こそは勇気を振り絞って、年末の大掃除のタイミングで仏壇の掃除をしてみませんか?
そこで今回は、初めての人でも簡単に出来る「仏壇の掃除のしかた」について、お伝えしていきたいと思います。
ご紹介していくポイントさえ抑えてしまえば「案ずるよりも生むがやすし」ですよ^^b
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仏壇って触ると壊れそうだけど掃除ってしなきゃいけないの?
仏壇をよく見てみると
- 小さな飾りがあったり
- 金箔があしらってあったり
で、どこかしらが「ポロッ」と取れてしまったり、「ペロン」とはがれてしまうんじゃないかと、思わず触れることを避けてしまいがちですよね。
ですが、家を数日掃除しないでいると、部屋の隅っこにほこりが目に付いてくるのと同じように、仏壇だって掃除をしないでいると、仏壇の中にもほこりがたまっていきます。
人が仏壇の中を動くわけではないので「数日掃除しないだけで、ホコリが目立つ…」なんてことはありませんが。
それでも、仏壇の中にはご先祖様がいらっしゃいます。気持ちよく私たちを見守って頂くためにも、掃除は必要ですよね。
仏壇の掃除に気をつけることはあるの?
仏壇の掃除をするにあたって、「気をつけたほうがいい3つのポイント」があります。
年末31日に掃除をするのは避けましょう
12月31日に掃除をすると、元旦まで一夜しかありません。
葬儀のとき、あわてて祭壇飾り(さいだんかざり)をすることから、「一夜飾りは縁起が悪い」といわれているんですよね。
なので、年末30日までには仏壇掃除を済ませておくようにしましょう。
マスクや手袋をつけて掃除をしましょう
仏壇の中にある
- 本尊様(ほんぞんさま)
- 位牌(いはい)
に息をかけるのは、絶対にやってはいけない「タブー」なのです。仏教では「人の息は、けがれているもの」といわれていて、本尊様や位牌に息を吹きかけてしまうことは、仏様に対して失礼にあたるとされているんです。
そんなとき。お掃除をする前に「マスク」をすることで、掃除中に直接息がかかるのを防ぐことが出来ますよ。
また、仏具には金箔が施してあるものもありますよね。その部分を素手で触ると
- 指紋がついたり
- 手の油がついたり
- 傷がついてしまったり
といった風に、仏具を傷めてしまうことがあります。なので、仏具を触るときには「柔らかめの生地の手袋」をして触ると安心ですよ。
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水ぶきはしない
仏壇は木でできているので、湿気を嫌います。
それに水ぶきをすると、金箔がはがれたりする恐れがあるので、水拭きはしない方が無難ですね。
なので、仏壇の掃除の時には「からぶき」をすることをおすすめします。
簡単にできる仏壇の掃除の仕方
では、実際にお仏壇を掃除するときの、初めての人にでも簡単にできる「手順」と「やり方」をお伝えしていきますね。
写真を撮っておこう
仏壇は大小さまざまな「たくさんの仏具」からできています。なので、お掃除が終わった後に「お掃除をしたのはいいけど、前の状態ってどんなんだったっけ?」と、元の状態に戻せなくなってしまうことがあります。(by 私の体験談。笑)
そんなとき、お掃除をする前にあらかじめ仏壇のようすを写真におさめておくと、掃除がおわって仏具を戻すときに困ることがありませんよ!
仏壇の中のものを一度全部出しましょう
仏壇の中にあるものを、まずはいったん机の上などに出しましょう。
出したら
- まず、本尊様や位牌にはたきをかけて
- その後、仏具などにはたきかけをして
- 仏壇の中を上から下に順番にはたきをかけます
もしも汚れを発見したら、かたく絞った布でその部分だけをできるだけやさしく拭いて、すぐに乾いた布で拭いてください。
それでも落ちない汚れの場合は、無理をせずお仏壇屋さんに相談しましょう。
香炉の灰をきれいにしましょう
お線香を立てる「香炉(こうろ)」の灰もきれいにしていきます。
香炉の中の灰をボウルなどに移してみると、線香の燃え残りなどがかなりあることが分かります。茶こしなどを使ってきれいにふるいながら、線香の燃え残りを取り除いてから香炉に戻しましょう。
多すぎて残ってしまった灰は、お住まいの自治会の処分方法にそって処分しましょう。ちなみに我が家は「燃えるゴミ」での処分です。
ろうそく立てに残ったロウもきれいにしましょう
ろうそく立てにこびり付いてしまっているロウも取り除きます。しかし、このロウを無理やり取ろうとすると、ろうそく立てに傷がついてしまう恐れがありますよ。
そこでおすすめなのが「ドライヤーの熱で緩めてから取る」という方法です。あたたまったロウは、柔らかくなっているので、簡単に取ることができますよ。
このとき、ドライヤーの熱でろうそく立てが熱くなることがありますので、火傷をしないように気をつけてくださいね。
仏壇の中に仏具をおさめましょう
お掃除前に撮った写真を見ながら、仏具を元の位置におさめます。
このときも、仏具が傷つかないように、手袋をするのを忘れないようにしてくださいね。
年末には仏壇を掃除した方がいい?のまとめ
年末の大掃除で、ついつい忘れてしまいがちな「仏壇の掃除の方法」についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
今までは、仏壇の掃除なんて考えてもいなかったあなたにも、いずれは仏壇に関わるときがやってきます。
その時になって慌てないために、今から少しずつ仏壇の掃除に関わっておけるといいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。