「今度の休みに海外旅行行けたらいいね」なんて話をしていて、ふとパスポートを取り出してみたら、有効期限が切れていた。
そんな冷や汗ものの経験、ありませんか?私はまさにそうでした。
お土産リストや旅行先のグルメを調べているうちに気分はすっかり出発モードだったのに、パスポートの期限を見て一気に現実に引き戻されて。
旅行まであと少しだったので、急いで手続きを調べることになりました。
普段あまり使わないパスポートって、意外と「いつ更新だっけ?」と忘れてしまうものですよね。
頻繁に海外出張や渡航がある方なら常に意識しているかもしれませんが、子育てや仕事で忙しい毎日の中ではつい後回しにしてしまいがちです。
特に、家族みんなでパスポートを用意するとなると、必要書類や費用の確認など意外と大変で。
そんな私のように、パスポートの更新を前に「何から手をつけたらいいのかわからない」と困っている人のために、この記事では最新の更新費用や必要書類、支払い方法までを丁寧にまとめてご紹介していきます。
不安を減らして、安心して出発の日を迎えられるよう、少しでもお役に立てたら嬉しいです。
パスポート更新費用はいくら?気になる金額と内訳をチェック
費用は年数と年齢で異なるので要確認
パスポートの更新にかかる費用は、発行する旅券の「種類」と「年齢」によって異なります。
ここで紹介するのは2025年9月時点の情報ですが、今後変更の可能性もあるため、申請前には必ず最新情報を自治体の公式サイトなどで確認してくださいね。
現在、一般的なパスポートの更新費用は以下の通りとなっています。
- 10年旅券(20歳以上)…16,000円
- 5年旅券(12歳以上)…11,000円
- 5年旅券(12歳未満)…6,000円
- 記載事項変更旅券(婚姻や氏名変更など)…6,000円
実は必要経費がもう少しかかることもある
ここで私の失敗談をひとつ。
以前、パスポートの更新費用として16,000円だけを財布に入れて出かけたのですが、いざ申請窓口に行ったら「戸籍謄本はお持ちですか?」と聞かれて真っ青になったことがありました。
そう、更新費用の他にも、必要書類をそろえるためのコストが発生するんです。
たとえば戸籍謄本や戸籍抄本は、発行手数料が1通450円程度(自治体によって異なります)。
さらに証明写真も、自動撮影機で撮れば800円前後、写真店なら1,000円以上かかることもあります。
加えて、書類が足りなかったり、忘れ物をして出直すことになったら交通費もかかりますよね。
なので私は、最低でもプラス1,000~2,000円の余裕を持たせて、合計17,000~18,000円を想定しておくことを強くおすすめします。
手数料の支払いはどうやってする?印紙と証紙の購入方法も知っておこう
更新費用は現金で支払うのですが、直接窓口でお金を渡すわけではありません。
実際には、「収入印紙」や「都道府県証紙」という形で納めます。
この収入印紙などは、旅券窓口の近くにある販売所(庁舎内の売店や金融機関)で購入するようになっています。
ここで注意してほしいのが、「クレジットカードや電子マネーは基本的に使えない」ということです。
キャッシュレス決済に慣れている人ほど、「え、現金じゃないとダメなの!?」と驚くかもしれません。
私もつい最近、現金をあまり持ち歩かなくなっていて、スマホだけ持って窓口に向かい、結局引き返す羽目になりました。
なので、この時ばかりはしっかり現金を用意してから向かうようにしてくださいね。
更新にかかる出費は「想定外」がつきもの
実際にパスポート更新にかかった私の出費をざっくりまとめると、以下のような感じでした。
- パスポート更新費用(10年旅券)…16,000円
- 戸籍謄本(郵送請求)…約700円(手数料+送料)
- 証明写真(写真店で撮影)…1,200円
- 郵送申請用封筒と切手代…200円
- 交通費(2回分)…約800円
こうして見てみると、パスポートの更新費用って「16,000円だけ」ではないんですよね。
だからこそ、「余裕を持って2万円くらい用意しておく」くらいの感覚でいると安心です。
想定外の出費で焦ったり、再来庁する手間が増えたりすると、せっかくの旅行準備もバタバタになってしまいます。
忘れがちな「家族分」の費用にも要注意
特に小さなお子さんがいるご家庭では、「自分の分だけじゃなかった…」というケースも多いです。
我が家もそうでした。
子どもの分のパスポートって安いイメージがあるかもしれませんが、5年旅券(12歳未満)でも6,000円はかかります。
しかも、子ども用の証明写真をきちんと撮ってもらうのって結構難しくて、写真屋さんにお願いしたら2,000円以上かかりました。
そうなると「大人1人+子ども1人」でも2万円を超えてしまいます。
こういったことも見越して、家族分をまとめて更新する場合は、事前に人数分の費用と書類をしっかり確認しておきましょう。
パスポート更新に必要な書類は?うっかり忘れやすい落とし穴
必要なものは5つ!でも「例外条件」に注意
「パスポートの更新?まあ、古いパスポートと写真があればいいでしょ」
そう思っていた数年前の私。
実際はそんなに甘くなくて、書類が1枚でも足りなければ、その日は何も進まないんです。
2025年9月時点では、パスポートを更新する際に必要な主な書類は以下の5点です。
- 一般旅券発給申請書
- 本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)
- 写真(規定に沿ったパスポートサイズ)
- 失効前のパスポート
- 戸籍謄本または戸籍抄本(※必要なケースあり)
戸籍が必要になるケース・ならないケースをしっかり理解しよう
ここが一番間違えやすいポイントです。
実は、前回のパスポートと記載内容(氏名や本籍など)に変更がない場合、戸籍の提出が不要になるケースもあります。
私もこのルールを知らずに、毎回戸籍を取り寄せていました。
でも、油断は禁物。
たとえば以下のような場合は、必ず戸籍謄本や抄本が必要になります。
- 名前が変わった(結婚・離婚など)
- 本籍地が変わった
- パスポートを完全に失効した状態で再申請する場合
- 記載事項の変更を伴う更新
これを怠ると、せっかく時間を作って窓口に行ったのに、また出直し…なんて悲劇にもなりかねません。
本人確認書類は1点でOK?2点必要なケースもある
ここも私がつまずいたポイントのひとつ。
「免許証あるから大丈夫」と思っていたら、それを忘れてしまっていて、健康保険証と社員証しか持っていなかったんです。
そうなると、本人確認書類が2点必要になります。
原則として、次のように分けられています。
1点でOKな書類
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 旅券(期限内)など
2点以上必要な書類の例
- 健康保険証+学生証
- 年金手帳+社員証 など
本人確認書類が1点で済むかどうかは、提出する書類の種類次第なので、「とりあえず2つ持っていく」くらいの気持ちが安心です。
パスポート写真は厳格!甘く見てはいけない落とし穴
証明写真、ついコンビニの機械やスマホアプリで済ませたくなりますよね。
私も「最近のスマホは画質いいし大丈夫でしょ」と軽く考えていたんですが、実際に窓口で「背景に影があります」「サイズが規定外です」とやり直しを求められたことがあります。
パスポートの写真にはかなり細かいルールがあります。
- 6ヶ月以内に撮影されたもの
- 背景は無地・白系で、影・模様・物体が写っていない
- 帽子やメガネの反射、髪の乱れもNG
- サイズは縦45mm×横35mm(日本パスポート基準)
- 正面・無表情・顔の傾きなし・目線まっすぐ
特にお子さんの場合は、写真撮影自体が一苦労なので、写真屋さんで撮影してもらうほうが確実で安心です。
見落としがちな「前回のパスポート」
そして意外と忘れがちなのが、今まで使っていたパスポートの現物です。
期限が切れていたとしても、それは「更新に必要な証拠」なので、必ず持参が必要です。
再発行ではなく、あくまで「更新扱い」にするための重要な書類です。
「どうせ期限切れてるし捨てちゃった」なんてことがあれば、更新ではなく新規申請扱いとなり
- 戸籍も必要になる
- 書類が増える
- 時間がかかる
本籍地が遠い人は要注意!戸籍の取り寄せは時間がかかる
戸籍が必要な場合、問題になるのが「本籍地が遠い」ケース。
私の本籍は実家のある県外で、現在住んでいる場所からは数百キロも離れているため、いつも郵送申請で取り寄せるしかありません。
郵送での取得には以下のような流れが必要です。
- 請求書類の記入
- 本人確認書類のコピー添付
- 手数料(定額小為替など)同封
- 往復分の郵送料金の切手
- 封筒の準備と記入
なので、本籍が遠い人ほど、パスポート更新は早めに準備しておくことが本当に大切です。
期限切れのパスポートでも再発行できる?気になる手続きと料金の違い
失効しても大丈夫!でも“更新”ではなく“新規”になる
もし「しまった、パスポートの有効期限が過ぎていた…」と気づいたとしても、あわてないでください。
期限が切れていたとしても、再発行(=新規申請)という形でパスポートを作り直すことは可能です。
ただしここでひとつ注意が必要なのは、有効期限が過ぎてしまうと「更新」ではなく「新規扱い」となるという点です。
私もこの仕組みを知らなかった頃、「え、更新じゃなくなるの?それって損なの?」と少し不安になりました。
でも安心してください。
料金は更新時と同じで、新規扱いでも追加料金がかかるわけではありません。
これは2025年9月時点での制度ですが、
- 10年旅券であれば16,000円
- 5年旅券なら11,000円(12歳未満は6,000円)
「料金変わらないなら別に急がなくても…」と思うかもしれませんが、実は費用よりも問題なのは手続きの手間や必要書類の数が増えることなんです。
必要書類が1枚増えるだけでこんなに面倒
パスポートの更新と新規申請では、提出する書類に違いがあります。
一番の違いは、新規申請の場合、たとえ記載内容に変更がなくても「戸籍謄本(または抄本)」の提出が必須になるという点です。
更新の場合は、前回のパスポートと内容が変わっていなければ戸籍は省略できることがありますが、新規扱いになるとそれができません。
この1枚の違いが、本当に大きい。
私の場合、転勤で本籍地が離れた場所にあるため、戸籍謄本の取得だけで5~7日かかってしまいました。
そのあいだに旅行の計画が立てられなかったり、スケジュールがずれたりと、予想外のストレスが…。
だからこそ、「期限切れになる前に手続きしておく」ことで、かなりの手間が減らせるのです。
旧パスポートがあると手続きがスムーズになる理由
ちなみに、新規申請であっても、以前のパスポートを手元に残しておくと手続きが少し楽になることがあります。
「前回の旅券を持っているかどうか」は、本人確認や記録照会に役立つため、たとえ期限が過ぎていても持参することをおすすめします。
また、旧パスポートがあることで、氏名のローマ字表記や生年月日などを正確に転記できるというメリットも。
万が一、申請書の記入ミスがあった場合、職員さんが旧パスポートを見てすぐに修正してくれることもあります。
私も旧パスポートを持って行ったことで、その場で名前のスペルチェックをしてもらえました。
見落としがちなこの“持参メリット”、本当に助かります。
旅行予定がある人は、日数にゆとりを持って
新規申請扱いになった場合、手続きから交付までにかかる時間も少し変わってきます。
通常、パスポートの発行には申請日から約1週間前後かかるとされていますが、
- 戸籍謄本の取得
- 写真撮影
- 必要書類の準備に数日かかる
とくにGWやお盆、年末年始などの申請が集中する時期は、交付までの日数が延びることもあるそうです。
窓口に何度も足を運ぶのは、子育て中や仕事が忙しい人にとってはかなりの負担ですし、
「もうちょっと早く動いていれば…」と後悔するのは、本当に避けたいところです。
更新か新規かは“期限切れ”が境界線。 だから早めのチェックが命!
最後に、いちばん大切なことをもう一度。
パスポートの有効期限が切れる前に行えば「更新」、切れてしまえば「新規申請」。
たったこれだけの差なのに、必要書類の負担や精神的なハードルが一気に変わってくるんです。
費用は同じでも、かかる労力はまったく別物。
「なんとなく面倒そうだし、そのうちやろう」と思っているうちに、あっという間に期限切れになってしまうこともあります。
なので、スマホのカレンダーに「パスポート確認日」や「更新予定日」をメモしておくのがおすすめです。
私は旅行の予定がなくても、年に一度、誕生月にパスポートの期限をチェックする習慣をつけました。
こうするだけで、不意の海外出張や突然のチャンスにも慌てずに対応できますよ。
パスポートの更新料金はクレジットカードでも支払えるの?
現金しか使えないって本当?キャッシュレス時代とのギャップ
スマホ1つで何でも済む時代。
コンビニもカフェも病院も、ピッとかざすだけで支払い完了。
そんな便利さに慣れてしまった私たちにとって、「現金のみ」という言葉はちょっとした衝撃かもしれません。
実際、私もやらかしたことがあります。
「マイナンバーカードがあればいけるでしょ」
「オンライン申請が始まったって聞いたし」
と油断して、現金を持たずに窓口へ。
結果、窓口で支払い方法を聞いたときに「収入印紙と証紙を現金でご購入いただきます」と案内されて、顔が引きつりました。
結論から言うと、2025年9月現在、パスポートの更新にかかる費用は“現金のみ”の支払い対応となっています。
クレジットカードやQRコード決済など、キャッシュレス支払いは基本的に利用できません。
なぜ現金だけ?仕組みを知って納得しておこう
「どうしてこんなに便利な時代なのに、現金限定なの?」
そう思うのも当然ですが、理由はちゃんとあります。
パスポートの更新費用は、実際には自治体の窓口で「現金を渡して支払う」のではなく、“収入印紙”や“都道府県証紙”という形で納める仕組みになっています。
この印紙や証紙は、国や自治体への手数料を支払うための専用の“切手のようなもの”で、法的な支払い手段として指定されています。
そしてこの印紙類は、基本的に現金でしか購入できないんです。
そのため、クレジットカード決済や電子マネーによる納付には、まだ対応していないのが現状です。
私も最初は「印紙って何?どこで買うの?」と戸惑いましたが、役所の中や近くにある売店、金融機関の窓口などで購入できる場合が多いので安心してください。
ただし、印紙売り場と申請窓口が離れていたり、営業時間が異なることもあるので、できれば事前に現金を多めに準備しておくのが安全策です。
電子申請の動きは進んでいる。 将来は変わるかもしれない希望も
とはいえ、希望がないわけではありません。
近年、パスポートに関する手続きも少しずつデジタル化・オンライン化が進んでおり、一部の自治体ではマイナンバーカードを使って「オンライン申請」ができるようになってきました。
この流れが広がっていけば、将来的にはクレジットカード払いや、QRコード決済などにも対応していく可能性は十分あると思います。
実際、申請情報をスマホで入力できる「電子申請」が一部地域でスタートしており、受け取り時だけ窓口に行けばいいという方式も広まりつつあります。
ただし、現時点では全国的にまだ「紙+現金」のスタイルが主流です。
「進んでる地域もあるなら、うちの市も大丈夫でしょ」と思い込むのではなく、必ず自分の住んでいる地域の公式サイトなどで最新情報をチェックしておきましょう。
私が実践している“もしもの備え”|財布を忘れがちなあなたへ
私は財布を持ち歩かないタイプで、スマホ決済中心の生活をしています。
だからこそ、パスポートの更新のような「絶対に現金が必要な場面」に備えて、通帳ケースに“非常用の1万円札”を1枚しのばせておくようにしています。
使わないことがほとんどですが、「あってよかった」と思ったことが何度もありました。
パスポート申請の日も、まさにそれに助けられました。
小さなことですが、こうした備えがあるだけで安心感がぐんと増します。
現金払いにびっくりしないために今できること
パスポートの更新手続きは、日常の買い物とは違って、意外とアナログな一面がまだ色濃く残っています。
「現金がない」「印紙がどこで買えるかわからない」「支払い方法を勘違いしていた」
そんな小さなトラブルが、せっかくの海外旅行の準備を台無しにしてしまうかもしれません。
だからこそ、「パスポート=現金が必要な手続き」だという認識をしっかり持っておくことが大切です。
あとは、事前に手続きの流れや必要な金額をしっかり確認しておけば、窓口でも落ち着いて対応できます。
近い将来、もっと柔軟な支払い方法が広がってくることを期待しつつ、今は「昔ながらの方法」で確実に準備を整えておきましょう。
小さな備えが、大きな安心につながりますよ。
パスポートの更新にかかる費用は?のまとめ
パスポートの更新って、正直もっと気軽な手続きだと思っていたんです。
だけど実際には、書類をそろえるのも一苦労で、費用だってパスポート代だけじゃ済まないし、支払い方法は現金のみ。
ひとつひとつは小さなハードルかもしれないけれど、それがいくつも重なると、心のどこかで「面倒だな…」って気持ちが湧いてきますよね。
私も何度もそう思いました。
でも、だからこそこの記事では、実際にかかる金額や必要書類、忘れがちなポイント、そして“いつ動き出せばラクになるのか”までをしっかりお伝えしてきました。
更新費用は一律ですが、写真代や戸籍謄本の取得費などを含めると、プラス1,000~3,000円の出費があること。
期限切れになると新規扱いになり、手続きも書類も増えるため、少しでも早めにチェックしておくと安心なこと。
そして、クレジットカードや電子マネーは使えず、現金のみでの支払いになるという、意外な落とし穴。
どれも「知ってさえいれば回避できたこと」ばかりです。
だから、この記事があなたにとって「慌てずに準備を進められる小さなヒント」になったなら本当に嬉しいです。
次の海外旅行が決まってから慌てるのではなく、「何も予定はないけど、今のうちに確認しておこう」
そんな小さな一歩が、数ヶ月後のあなたを助けてくれるはずです。
あなたの旅がスムーズで、素敵なものになりますように。