クリスマスが近づいてきて、今年から小学生に行き始めた娘が初めての冬休みに入って2日目のこと。
娘が冬休みの宿題を見せてくれて、その中に『書き初め』が。なつかしいなぁって思っていると、娘が『書き初めってなに~?なんでしないといけないの?』と聞いてきました。
思い浮かんだのは『1年の初めにその年の抱負を書くこと』というのと『字が上手になるために書く』ということくらいで、本当に正しいのか、せっかく興味を持っているみたいだからそんなありふれた答えでいいのかと若干の迷いがあったので、娘に少し時間をもらい、調べてみることにしました。
私も小学生のころには書き初めが宿題にあって、書いていた覚えはありけども、大人になってからは筆すら握ったことがないので、正直『書き初め』に対して深く考えたことはありませんでした。
ただ、数年前くらいから『新年の抱負を書き初めに書いてみようかな』と思ったりしていたので私も興味が沸いてきました。(結局、書き初めを書くことなく今年に至ってますが^^;)


- なんで書き初めをするの?
- そもそもの書き初めの起源って何なの?
- 書き初めって、なんでしないといけないの?(するとどんな良いことがあるの?)
っていうことについて、お伝えしていきますね。
小学生でもわかるお正月にする書き初めの意味
書き初めはいつするものなの?
書き初めは、年が明けて1月2日に初めて書や絵を書く行事のことです。なんで1月2日なのかと言うと、昔からこの1月2日を『事始め』と呼んで、この事始めの日には『農家では作り始め』をしたり、『商家では初荷を出す』なんかをしていました。
この事始めに習って、宮中や偉い文人たちが1月2日に『書き初め』を始めたと言われてます。そもそも、昔から書道はとっても大事な学習で、文字が一般の人たちにどんどん普及していくにつれて、この『書き初め』の風習が一般にも広まっていったんですね。
正月に書き初めをする意味ってなに?
最近では、普段から筆を使って文字を書くということがなくなりましたよね。小学生のころなんかは、まだ授業や宿題での書き初めで書くこともありますが、大人になると下手をすると文章はパソコンで作成するから文字を書くことすら少なくなってきていますもんね。
だからこそ、書き初めの由来を知ることで『文字を書く』ことの大切さがわかってきます。
なので昔の人たちは書き初めを書くことによって、神様に自分の書いた文字を納めることで、綺麗な文字が書けるようにお願いをしました。
1月11日には『どんど焼き』という行事があって、書き初めで書いた『書』を燃やすことで字が上手になるという風に考えられていました。
小学生が書き初めをする目的は?
前に書いたように、書き初めをすることには『字が綺麗になりますように』といった願いが込められています。
小学校の冬休みの宿題で出される『書き初め』には決められた熟語とか教科書で習う文字を書くことが大きな目的となっています。
今は昔と違って、パソコンや携帯、スマホの普及によって『綺麗な文字を書く』ということが軽く見られがちです。
だからこそ、綺麗な文字に対する思いを強く持つことで、その子の個性にもなるでしょうし、どんな時代になってもやっぱり『美しい文字』を書くことができるのはとっても素敵なことですよね。
せっかく『書き初め』をするなら、やることの意味を理解して取り組んだ方が、意味も知らずになんとなくやるより絶対にいいと思います。
間違わないための子供の書き初め準備についての記事はこちら
書道は脳の発達に効果がある?
書道をすることで文字が上手になること以外にも、良いことがあります。
習字は、お手本通りに綺麗に書くことが目的で、主に左脳を刺激すると言われています。逆に書道は、お手本(基本)に自分のアレンジを加えて書くので、楽しんで書いて自分なりの魅力的な作品を書くことが目的になります。こちらは右脳を刺激すると言われています。
小学校などで習うのは『習字』です。『書道』でアレンジを加えることはもちろん基本があって初めて美しいアレンジができるものなので、しっかりと学校で基本を学んで、自分なりにアレンジが加えられるようになれば、右脳を刺激しまくりです。
さいごに
小学校の冬休みの宿題であった『書き初め』。せっかくやるんですから、年始に宿題としてただなんとなく書くんじゃなく、意味をちゃんと理解して書くことで全然意味合いも、学習できる内容も違ってきますよね。
我が家ではこれをきっかけに、宿題としての『書き初め』とは別に、それぞれの『新年の抱負』を家族みんなで書にする『書き初め』を初めてみようと思います。
最後まで読んでいただき、ありあとうございました。
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