親しい方がお亡くなりになると、お盆や法事の際に参列する機会がありますよね。
故人が亡くなってから初めて迎えるお盆「初盆」と、故人が亡くなってから満1年目の命日に行われる「一周忌」は、特に大切な法要として大切にされています。
でも亡くなったタイミングによっては、この初盆と一周忌がとても近い日程でおこなわれる場合もあります。
遠方に住んでいたり、小さなお子さんがいるご家庭の場合は、中々何度も参列することができないので、「どうしよう」と悩まれているのではないでしょうか?
そんな場合は、「初盆」と「一周忌」とでは、どちらを優先すれば良いのでしょうか?
初盆と一周忌ではどちらが大事?
初盆と一周忌の日程が近い場合、どちらか一方にしか参列できないということもあると思います。
そんな場合、どちらを優先すれば良いのでしょうか?
これは、故人の宗派などによっても違いはありますが、基本的には「一周忌の方を優先」と考えて良いようです。
一般的な考え方として
- 初盆は、すべてのご先祖様を供養するための法要
- 一周忌は亡くなった故人を供養するための法要
このように、初盆と一周忌では「供養する対象」がそれぞれ違います。
どちらか一方のみに参列をと考えている場合は、故人の供養をする一周忌の方に参列する方をおすすめします。
そもそも初盆と一周忌はなにをするの?
初盆と一周忌の優先度合いについてはわかりましたが、そもそもこの二つの法要の意味はご存じですか?
私は一周忌については何度か参列した経験がありますが、初盆はあまり耳慣れない言葉でした。
宗派やそれぞれの地域の風習によって、違いがあるということでしょうか。
初盆とは、上記にも書いた通り、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆のことをいいます。
地域によっては、「新盆」と呼ぶところもあるようです。
この「新盆」は
「にいぼん」・・・関西以東
「あらぼん」・・・北関東地方
「しんぼん」・・・千葉県や長野県
といったように、地域によって読み方も違うようなんですね。
お盆の供養は毎年行われますが、初盆は最初の一回だけです。
故人が亡くなってはじめての里帰りとなりますので、盆棚と呼ばれる祭壇や、盆提灯などの華やかな飾り付けをして盛大に行われることが多いようです。
法要として耳にすることが多い一周忌は、故人が亡くなってから一年目の命日に行われる法要のことです。
年忌法要の中でも、特に重要とされている法要です。
- 遺族
- 親族
- 友人
- 知人
その後、“おとき”という食事をするのが一般的です。
故人が亡くなってまだ一年しかたっていないので、参列した方の気持ちもまださみしいものがありますよね(´;ω;`)
初盆に行けない時!香典は一周忌のときに一緒に渡しても大丈夫?
初盆に行けない時、香典はどのように渡すのが良いのでしょうか?
これは、一周忌に参列した際に一緒に渡す時には、初盆の分を上乗せして包むようにすれば問題ありません。
ただ、お盆にも香典をだすかどうかは、それぞれの地域によって差がありますので、事前に確認をしておきましょう。
一周忌の香典は、故人との関係性によって金額が異なります。
- 故人との関係が二親等以内の場合は、3万~5万円
- 親族は、1万~3万円
- 友人知人の場合は、5千~1万円
初盆の香典は、金額の相場は3千円~1万円くらいとなっています。
一周忌の際にまとめて香典を渡す場合は、5千円ほど上乗せして包むようにしましょう。
初盆に行けない時!お供えものだけでも贈っておくべき?その相場は?
初盆に行けない時、お供え物だけでも贈るのも良いでしょう。
贈るタイミングは、法要日の一週間前から前日までに届くように送りましょう。
「先方が初盆の準備で忙しくなる前に贈る」というのがポイントですね。
初盆の法要のお供え物は、3千~5千円が相場といわれています。
ただし、初盆の慣習は地域や家によってかなり差がありますので、その地域や故人との関係性に考慮して、用意するようにしましょう。
お供え物の中で最も喜ばれることが多いのが、“お菓子の詰め合わせ”です。
初盆のお供え物には、明確なルールは存在しません。
中でも定番は、「五供(ごくう)」と呼ばれる品々です。
この五供とは
- 香
- 灯燭(とうしょく)
- 花
- 浄水
- 飲食(おんじき)
お線香や花などもお供え物として一般的ですが、中でもお菓子は日持ちという点や、個包装してあるという点からも、初盆のお供え物として適しています。
個包装してあるものであれば、初盆で集まった人たちに配ることも可能ですね!
お供え物の慣例は、地域によって違いが大きいものなので、事前にネットで情報を調べたり、親戚や地域の方に聞いておくようにしてくださいね。
初盆と一周忌はどちらが大事?のまとめ
初盆と一周忌はどちらが大事なの?ということについて見てきました。
日常ではあまり聞くことのないワードばかりでしたが、この初盆や一周忌はとても大切な法要となります。
故人が亡くなってあまり日がたっていない中で行われるものですので、ご遺族の方に失礼がないようにしたいですよね。
今後の参考にしていただけたら幸いです。