普段のお盆は墓参りだけで終わらせるという家も多いと思いますが、新盆だけは特別なので、墓参りだけというのはよくないですね。
実家の墓が遠方にあって、法要にいけないという場合は、香典と塔婆代を郵送でお寺に送るという方法もあります。
ですが、それは距離や日程的に無理だからであって、墓参りはいけるのに法要はしないというのはだめです。
お金をできるだけかけたくないという事情もありますが、そのお寺に墓がある以上は供養してもらわねばなりません。
新盆は特別!忙しくても法要に出席を
家に来てもらってもてなすとか、食事会などをするというのは省略してもいいですが、せめてお寺で合同法要くらいはしてくださいね。
合同法要とは、その年の新盆の檀家さんが集まって一度に法要をすることです。
何軒もいると僧侶が1人の場合回り切れないこともありますからね。
普通昼間ですし、間に合わなくて夜でいいですか?というわけにもいきませんよね。
そんなこともあり、最初から合同法要しかしないというお寺もありますので、事前確認をしてください。
家に呼べない場合は、その事情を話せば、時間を合わせてお寺で法要をしてくれる可能性もあります。
何をもっていくか、香典の金額などはお寺ごとで決まっていることが多いので、言われた通りに用意して法要に出席しましょう。
そして帰りにお墓参りをして終了です。
新盆で最低限することは?家族だけで簡単に済ませたい!
新盆で最低限することは、先ほども書いた通り、自宅の仏壇に来てもらって新盆法要をするか、お寺の合同法要に出席するかの二択です。
家に来てもらうとなると、仏壇も新盆仕様に飾り付けしないといけません。
新盆仕様の飾り付けもしたくないという場合は、やはりお寺に出向いて法要してもらう方がいいですね。
今の時代は、昔みたいに兄弟がたくさんいるとか遠い親戚まで呼ぶなどのことがあまりないので、家族だけで新盆をするといううちも結構あります。
賃貸だったりすると大勢人を呼ぶほどのテーブルも置けないし、近隣の迷惑になりますから宴会みたいなこともしずらいです。
料理屋さんを予約するとなると、コース料理になりますので、費用も多くかかります。
親戚一同集まって、法要をして食事会をしてというのが一セットだった時代はもう古いのかもしれません。
コロナで人も集まれず、不景気な時代に突入し、余計な出費は抑えたいなど。
色々な事情から、何事もコンパクトに終わらせることが普通になってきました。
私も前から「ここまでやらなくていいのでは」とか「無駄に長い」とか心の中で不満を抱いていたりしました。
ですが、ここへきていろんなことが簡素化されて、楽になったと思うことも多いです。
初盆のときに自宅でやること①白い提灯を外に吊るす
そして自宅でやらなくてはいけない最低限のことは、お盆の入りの時には白い提灯を外に吊るすことです。
お盆は故人が年に一度下界に戻ってくる時期ですよね。
迎え盆をして、送り盆をして、終わります。
これは家がわかっているからできることです。
亡くなって初めてのお盆は、故人に「あなたの家はここですよ」と知らせるために目印として白い提灯を吊るすのです。
そうじゃないと、故人が迷子になってしまいます。
家を覚えたら、来年からは迎え火に乗って自宅に帰ってこれます。
初盆のときに自宅でやること②なすの牛・きゅうりの馬を作る
そして送り盆では、送り火と共になすの牛、きゅうりの馬に乗ってからあの世に帰っていきます。
夏野菜ですぐ手に入りますし、割りばしで足を作るだけなので、ぜひ作ってあげてほしいものです。
迎え火や送り火は、住宅事情でできないこともあるので、それは省いてもいいんじゃないかと思います。
経済的事情や住宅事情、親戚と疎遠などいろんな事情がありますから、マナー通りに全部はやれないということもあるかと思います。
とにかく故人を迎え入れるという気持ちは大事にして、やれる範囲で行いましょう。
初盆は一度きりですので。
初盆にやってはいけないことは!?マナーやルールを解説!
初盆にやってはいけないことですが、招待されていないのに法要に顔を出すことです。
初盆を執り行うときには、施主からハガキや電話で連絡が行き、出席の人数を確認して香典返しや料理の手配を行います。
ですから、招待されてないのに突然こられてしまうとお返しがない、料理がないというトラブルになってしまいます。
施主には落ち度がないわけですが、来てもらったのに料理が出せない状態というのはとても気まずいですし、失礼になりますよね。
なので、最悪は施主の料理を代わりに出すという結果になります。
ですから、招待されなかったけど故人と親しかったがゆえに出席したいという気持ちがある場合は、事前に施主に確認を取って受け入れてもらえたらにしましょう。
新盆は墓参りだけでも大丈夫?のまとめ
新盆・初盆など言い方は色々ありますが、故人が亡くなって初めてのお盆ということです。
やはり、新盆は特別なので、法事と変わらぬ扱いをすることが多いです。
ですので、親戚が集まって法要をして、その後食事会をするという流れが一般的です。
しかし、別に強制ではないので、できない事情があるのなら簡素化して行うのも悪いことではないです。
お盆は故人が家に帰ってくる期間ですから、亡くなった身内が帰ってくるのだという気持ちで準備してください。
お金はかけなくとも、迎える気持ちだけは大事ですよね。