水耕栽培でバジルを育てているけれど、思うように葉が茂らない…そんな悩みを抱えていませんか?
せっかく種から丁寧に育てていても、ひょろひょろと背ばかり伸びて葉が少なかったり、全体的に元気がないと感じることもあるかもしれません。
実はその原因、「摘心(てきしん)」をしていないからかもしれません。
摘心とは、植物の成長点(先端)をカットして、脇芽の成長を促すテクニックのこと。
とくにバジルは摘心をきちんと行うかどうかで、収穫量や見た目のボリュームが大きく変わってくるんです。
水耕栽培では土を使わないぶん、環境の変化に敏感な面もありますが、摘心は土栽培と同じようにしっかり効果を発揮します。
適切なタイミングで成長点を切ることで、上にばかり伸びるバジルが横に広がり、わき芽がぐんぐん育っていきます。
見た目にもふさふさになり、「育てて楽しい、食べておいしい」状態へと近づけます。
この記事では、水耕栽培でのバジルの摘心のやり方をはじめとして、「なかなかうまく育たない…」と感じている方に向けて、よくある失敗例とその対処法まで詳しく紹介していきます。
摘心のタイミングやコツを押さえて、もっと元気でおいしいバジルを育てていきましょう!
バジルを水耕栽培しても育たない!日当たりや肥料をチェック!
バジルの水耕栽培をしたけど、いまいち育ちが悪いという場合は日当たりと肥料をチェックしてみてください。
バジルの水耕栽培に大事なもの①日光
先ほども書きましたが、バジルは日光を好む植物です。
真夏の太陽が大好きで、外で栽培すれば葉っぱがわんさか増えます。
その分水枯れの心配もあり、こまめな水やりも欠かせません。
室内で行う水耕栽培は水枯れの心配はあまりないけど、日照不足にはなりやすいです。
家の構造上の問題で薄暗いところにしか置けないなんてこともあるのかもしれないですが、極力長い時間日光が当たる場所を確保してください。
ペットボトルなら細いので窓枠に置けたりしますので、成長が遅いなと感じたら場所移動検討してみてください。
バジルの水耕栽培に大事なもの②肥料
次に大事なのは肥料です。
さすがに水だけでは大きくなれません。
枯れもしないですが、どんどん葉っぱが増えないと収穫できませんしね。
水耕栽培するなら、ペットボトルの水は毎日取り換えて、液体肥料を少量混ぜてあげましょう。
バジルの水耕栽培セットなどを買うと、粉末の肥料がついてきたりするようですが、粉末の場合は週1であげるそうです。
その場合は減った分の水を追加するのみになりますかね。
肥料も一緒に捨てることになってしまいますから。
液体肥料は100均のものでも使える?
さて、この液体肥料についてでですが、液体肥料自体は100均にも売っています。
だけどそれは使えないようです。
液体肥料って土用と水耕栽培用ってあるんですよ、実は・・・
何が違うかと言えば成分が違うんですが、一番違うのがカリ(K)の量が土用はかなり多いということです。
カリというのはカリウムのことですが、カリは根っこを成長させる効果があるため、根菜類などを育てるのに多い方がいいようです。
水耕栽培だと根っこが成長する必要はないので、カリはあまりいらないってことのようですね。
だからといって100均の液体肥料がまったく使えないってこともないとは思いますが・・・
水しかあげないよりは100均のでも肥料はあげた方が絶対いいです。
お試しで水耕栽培してみたい、お金はそんなにかけたくないっていうのであれば、とりあえず100均の液体肥料で試してみてください。
極めたいのであれば、ホームセンターで売っていますので水耕栽培用を購入し、違いを検証してみるのも面白いかもしれません。
水に藻が発生するのを防ぐには?
野菜作りは日々研究だと私は思います。
水に日光が当たると、必然的に藻が発生します。
肥料をあげると藻にも栄養がいきますので、ただの水だけの時より、さらに繁殖しますので毎日水替えの方がきれいを保てると思います。
粉末の肥料の場合は、藻がすごいことになるので、そうならないためにペットボトルの周りに日よけを巻いたりすると防げます。
バジルを水耕栽培したら葉が黒くなる!原因と対策を紹介
バジルを水耕栽培したら葉が黒くなった経験はありますか?
なぜ葉が黒くなるのでしょうか。
水耕栽培のバジルの葉が黒くなる原因
葉が黒くなる原因は気温が低いからです。
バジルを栽培する適温は20~30度と言われています。
それ以下になると寒すぎるんですね。
だから、もし水耕栽培を始めるのであれば梅雨が明けて気温が上がってからの方がいいですよ。
今どきの家は、夏は涼しく冬は暖かいなんて気密性のある家も多いですし、真夏はエアコンで涼しくしてますよね。
その場所でバジルを栽培しても葉が黒くなったり成長が遅くなったりします。
部屋の温度が常に20度以上の窓際に移動しましょう。
きっと元気になってくれますよ。
スーパーで買ってきたバジルを長持ちさせる方法
バジルの葉をスーパーで買って冷蔵庫で保管したら茎以外真っ黒になって食べられなかったという話があります。
葉物は冷蔵庫に入れると長持ちってイメージですよね。
でも、バジルは温かい方が好きなんです。
だからといって夏に常温で置いといたら、干からびて枯れてしまいます。
もし、買ってきたバジルを全部は食べないって時は。
コップに水を入れて挿しておけば長持ちしますし、なんならそのまま水耕栽培に移行しちゃうっていう手もありますよ。
水に挿しておけばそのうち根っこが生えてきますので。
バジルの摘心を水耕栽培でする方法のまとめ
水耕栽培でバジルをふさふさに元気よく育てるためには、「摘心(てきしん)」が非常に重要なカギになります。
摘心とは、バジルの成長点(いちばん上の芽)を切ることで、上への成長をストップさせ、脇芽の発育を促す栽培テクニックです。
これを行うことで、葉の数が増えて見た目にもボリュームが出るうえ、収穫量も格段にアップします。
水耕栽培においても、摘心の方法自体は土栽培とほとんど変わりません。
目安としては、本葉が6〜8枚ほどに育った時点で、先端の茎を清潔なハサミでカットするのが基本。
これにより、葉が横に広がるように茂っていくので、1株でもしっかりと収穫が楽しめるようになります。
しかし、水耕栽培ならではの注意点もあります。
例えば、室内で育てていると日照不足になりやすく、せっかく摘心してもひょろひょろと徒長したり、葉が黒ずんだりすることがあります。
また、液体肥料の濃度が適切でないと、根に負担がかかって生育不良を招くこともあります。
水替えの頻度や肥料の量、気温や湿度など、環境条件にも気を配ることが大切です。
うまく育たないときは「自分のやり方が間違っていたのかも…」と不安になることもあると思いますが、大丈夫。
バジルはとても応用がきく植物なので、栽培環境や手入れの方法を少し見直すだけで、元気を取り戻してくれます。
もし、思ったように育たず悩んでいるなら、まずは「摘心のタイミング」「日当たり」「肥料のバランス」の3点をチェックしてみましょう。
この3つを改善するだけで、見違えるほど元気なバジルに育つ可能性があります。
自分で手をかけたバジルがしっかり育って、キッチンで摘みたての香りを楽しめる喜びは格別です。
ちょっとした手間を楽しみに変えて、ぜひ水耕バジル栽培をもっと気軽に、もっと楽しく続けてみてくださいね。