「めだかの学校は川の中…」と歌にもあるメダカはとても小さい魚です。
以前は田んぼや小川に泳いでいたのを見たものですが、現在はあまり見かけなくなりましたね。
でも小学生ぐらいの子どもたちがペットとして水槽で飼っている家庭もあるでしょう。
メダカは丈夫で飼いやすいペットとして人気があるのです。
さて、このメダカですが、なぜこの名前がついたのか、ご存じですか?
子どもたちに聞かれても困らないように、その名前の由来をご説明致しましょう。
メダカはどうしてこの名前がついたの?
メダカは古くから日本にいる淡水魚で体長は4㎝ぐらいと、ごく小さい魚です。
体の割にはクリっとして大きな目が目立ちますね。
この大きな目が頭の高い位置にあって飛び出したように見えるので、「目高(メダカ)」と呼ばれるようになりました。
目だけでなく、口も上を向いているのは水面にいるミジンコなどを食べるのに都合が良いからこのようになったと言われます。
ひょうきんな大きな目と水面でパクパクしている口はそれなりに訳があったのですね。
メダカは品種改良されて現在はたくさんの種類があります。
その中には、
- ヒメダカ
- 白メダカ
- 黒メダカ
- 青メダカ
- 紅白メダカ
でも
- 忘却の翼(ぼうきゃくのつばさ)
- 魔王(まおう)
- サタン
- 紅帝(こうてい)
- 炎姫(ほむらひめ)
- ブルージェイ
- 夜桜(よざくら)
こうしたユニークな名前のメダカは、熱烈なメダカファンの人たちに人気があります。
単にメダカと呼ぶよりも、改良されてそれぞれが特徴のある色や形であることをアピールするのには、こうしたおしゃれな名前の方が、都合が良いのですね。
メダカは英語ではどういう風に呼ばれているの?
そんなメダカですが、メダカの仲間の生息地域的は東南アジアにのみの限られた地域となります。
なので、英語でメダカを説明するのはなかなか難しかたtりするようです。
一般的な表現としては「Japanese Killifish」でしょうか。
この「Killifish」とは、小川などに住んでいる小型の魚のことを指す英語です。
ですので「Japanese Killifish」は、「日本の小川などに住んでいる小型の魚」という意味になりますね。
ですので、この「Japanese Killifish」は、メダカだけでなくフナやハヤなどの魚も含まれた表現になりますね。
あとは、田んぼに多く生息していることから「Japanese rice fish」と呼ばれたり、そのままな感じで「Japanese Medaka」と呼ばれたりもしているようです。
メダカの特徴にはどんなものがある?
メダカは淡水魚で、流れの穏やかな小川や田んぼ、池などに住んでいます。
体長3~4㎝の小さな魚で、ミジンコなどの動物性プランクトンや藻などを食べています。
蚊のボウフラなども好んで食べるので、益魚でもあります。
丈夫で繁殖力も強いので、以前は身近なところでたくさんのメダカを見ることができました。
現在は農薬が使われ、生活排水などで水質が悪くなったことや、護岸工事や水路の整備などが原因でメダカの住めるところが減り、1992年には環境庁の発表した絶滅危惧種の一つになりました。
近年の研究で日本メダカは、大きく東北や日本海側に生息するキタノメダカとそのほかの地域に住むミナミメダカの二種類があることがわかりました。
その後、メダカは品種改良され、現在はたくさんの種類があります。
メダカを上手に育てるときのポイントは?
ペットとして子どもたちに人気のあるメダカですが、小学生ぐらいの子どもたちでも育てることができます。
簡単な飼育方法は次のようになります。
簡単なメダカの飼育方法①準備するもの
- 30㎝ぐらいの水槽
- ろ過装置
- 砂利
- 水草
- 汲み置きの水あるいは中和剤
簡単なメダカの飼育方法②手順
①水槽に汲み置きの水(水道水を1日汲み置いたもの)か中和剤でカルキを抜いた水を入れます。
②砂利を入れます。
③ろ過装置を入れます。
④水草を入れます。この時浮くタイプの水草は入れるだけですが、植えるタイプの水草は砂利に植えこみます。
できればこの状態で2週間ぐらい水を安定させるのがいいです。
約2週間経ったら、メダカを入れます。
いきなりメダカを入れると環境が変わり過ぎてなじめない可能性があります。
ですから、それまでメダカが入っていた水とメダカをビニール袋に入れた状態で、水槽に入れて温度を一定にします。
その後、ビニール袋の口を開けて、徐々にメダカを水槽の水に放します。
簡単なメダカの飼育方法③餌やり
市販のメダカのエサで十分ですが、与え過ぎは水が濁る原因になるので、5分で食べきるぐらいがちょうどいいです。
1日に1回か2回与えましょう。
簡単なメダカの飼育方法④掃除と水替え
月に1回か2回は水槽の掃除と水替えをしましょう。
替える水は水槽の1/2~1/3程度がちょうど良いです。
スポンジで水槽の内側の汚れを落とします。
ろ過装置を外して水洗いします。
底にたまったごみを、サイホンを使って取り除きましょう。
汲み置きまたは中和剤でカルキを飛ばした水を足して元通りの量に調節します。
水槽は直射日光の当たらない風通しの良い場所に置くのがベストです。
メダカの数は30㎝の水槽ならば、10匹が適当ですね。
メダカを産卵させるには?
もし卵からメダカを育てたければ。
水温が18度~26度ぐらいになるようにヒーターを付け、照明装置を付けて1日に12時間ぐらい明るくしておくと産卵するところも見られます。
産卵させる前にはエサをたくさん与えることが肝心です。
産卵したら、卵のついた水草を別の水槽に移します。
産卵から10日から14日で孵化して稚魚を見ることができます。
メダカの名前の由来のまとめ
メダカは目が高い位置にあるのでこの名前が付きました。
メダカは4㎝ほどの小さな淡水魚で田んぼや小川に住んでいます。
環境の変化に伴いメダカの数が減り現在は絶滅危惧種になっています。
メダカは丈夫で家庭でも簡単に飼うことができます。
メダカに興味のある子どもたちのために、家庭や学校でメダカを育ててみるのもいいかもしれませんね。