子どもがお弁当袋をぶんぶん振ったり、ランドセルに雑に入れたりして、せっかくきれいに詰めたお弁当がぐちゃぐちゃ…なんてこと、ありませんか?
そんな悩みを解決するためには、
「お弁当の中にすき間を作らない詰め方」
「振っても崩れにくいかたちのおかず選び」
「中身が動きにくい弁当箱や袋の使い方」
など、いろんな工夫がポイントになります。
この記事では、毎朝忙しい中でも取り入れやすい、子どもがどんなふうに動いても崩れにくいお弁当づくりのコツを、わかりやすくまとめてご紹介しています。
ちょっとした詰め方のコツから、使いやすいグッズまで、ママたちがすぐに実践できるアイデアをたっぷりお届けしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
子どものお弁当が崩れやすい原因とは?
振り回したり、横にしたりするから
小さなお子さんは、お弁当袋をリュックの中に入れて持ち歩いたり、時には手に持ってぶんぶんと振り回したりすることがよくありますよね。
元気いっぱいなのは見ていて微笑ましいけれど、その動きが原因で、お弁当の中身がぐちゃぐちゃになってしまうことも少なくありません。
特に、元々きれいに詰めたおかずの位置がずれてしまったり、ケチャップやソースなどの調味料が他のおかずやごはんに移ってしまったりすると、見た目も美味しさも一気に台無しになってしまいます。
せっかく朝早く起きてがんばって作ったお弁当なのに、ふたを開けたときに「うわ~ぐちゃぐちゃ…」なんて言われてしまうと、ママとしてもがっかりしてしまいますよね。
だからこそ、子どもの動きに負けない「崩れにくいお弁当づくり」の工夫がとても大事なんです。
隙間が多いと中身が動いてしまう
お弁当箱の中に隙間があると、通学時の振動や傾きによって中身があちこちに動いてしまって、どうしても崩れやすくなってしまいます。
特に子どもがリュックを上下に揺らしたり、横向きにしてしまったりすると、せっかく丁寧に詰めたおかずが思わぬ方向に倒れたり、混ざってしまったりするんです。
ちょっとしたスペースでも、おかずが横倒しになったり、ふたにくっついてしまったりすることがあるので、なるべくすき間を作らないように工夫することが大切です。
例えば、ブロッコリーやプチトマト、枝豆などの小さな食材をすき間に詰めると、見た目も彩りもアップしつつ中身の固定にも役立ちます。
ごはんもぎゅっと詰めて、おかずとしっかり支え合うように配置してあげると安定感が出ますよ。
お弁当のサイズや中身に合わせて、すき間をうまく埋める工夫を取り入れてみてくださいね。
お弁当箱の形や深さも影響することがある
浅くて広いタイプのお弁当箱は、見た目のアレンジがしやすく、彩りよく詰められるというメリットがあります。
特におかずの配置を工夫したいときや、キャラ弁を作るときにはぴったりですよね。
ただし、浅い分だけフタとの距離が近く、詰め方に少しでも隙間があると、中身が揺れたときにあっちこっちに動きやすくなってしまうんです。
その結果、ふたを開けたときにごはんやおかずが片寄っていたり、くずれていたりして、子どもががっかりしてしまうこともあります。
逆に、ある程度深さがあるタイプのお弁当箱は、おかずをしっかりと縦方向にも詰め込めるので、中で動きにくく、全体的に安定しやすくなります。
重ねて詰められるようなおかずや、丸い形のおにぎりなども、深さがあるとすっぽり収まりやすいですよ。
また、深さがあることでラップを使ったりカップで仕切ったりする工夫がしやすいので、汁気のあるおかずを入れるときも安心です。
最近では、おかずとごはんを別々に詰められる2段タイプや、密閉性に優れたロック付きの容器なども多く販売されています。
それぞれの特徴を見極めて、子どもが持ち歩いても崩れにくい形のものを選んであげると、食べるときの笑顔につながりますよ。
使いやすさだけじゃなく、「崩れにくさ」という視点でも、お弁当箱を選んでみてくださいね。
崩れないお弁当を作るための基本の詰め方
すき間をできるだけ作らないように詰める
お弁当の中身が動かないようにするためには、すき間を作らないことがとっても大切です。
お弁当は持ち歩く間にどうしても揺れたり傾いたりするので、中身が動かないようにする工夫がポイントになります。
ごはんやおかずをきっちり詰めることで、リュックの中で揺れても中身がバラバラになりにくくなりますよ。
特に子どもはどうしてもお弁当袋を横にしたり、振り回したりしがちなので、中の食材が動かないようにする詰め方を心がけたいですね。
ごはんを詰めるときも、表面を平らにならしてぎゅっと押し気味にすることで、おかずとの接地面がしっかりして崩れにくくなります。
すき間ができてしまったときは、ブロッコリーやミニトマト、枝豆、ウインナーなどの小さめの食材で埋めるのがおすすめです。
これらは色合いもよく、すき間を埋めるだけでなく見た目にも華やかさをプラスしてくれますよ。
また、お弁当の仕切りにシリコンカップを使うと、食材同士が直接ぶつからないので、すき間対策と同時に崩れ防止にも役立ちます。
詰め方のちょっとした工夫で、見た目もきれいで中身が崩れにくいお弁当が作れますので、毎日のお弁当作りにぜひ取り入れてみてくださいね。
おかずは形が崩れにくいものを選ぶと安心
お弁当を崩れにくくするためには、まずおかず選びがとても大切です。
揚げ物や炒め物など、ある程度かたまりがあって形がしっかりしているものは、持ち運びの途中で崩れる心配が少ないので安心して詰めることができます。
例えば、唐揚げ、ハンバーグ、卵焼きなどは型崩れしにくい定番おかずですね。
反対に、豆腐料理ややわらかい煮物、グラタンのようなとろみのある料理は、移動中にぐちゃっとなりやすく、ほかの食材と混ざってしまうことがあります。
こうした食材を使いたい場合は、カップに入れて仕切りを作ったり、固めに調理するなどの工夫が必要です。
また、見た目をきれいに保ちたいときには、ピックやバランを使って軽く固定しておくのも効果的ですよ。
おかずの配置も意識して、形がしっかりしているものを外側や上下の支えに使うようにすると、全体の安定感がグッと増します。
お弁当全体をしっかり支えるように食材を組み合わせて詰めると、揺れても中身が動きにくくなりますよ。
汁気のあるものはキッチンペーパーでひと工夫
煮物や和え物など、どうしても汁が出やすいものは、そのまま詰めるとごはんに汁がしみてしまって、食感が悪くなってしまいますよね。
そんなときは、キッチンペーパーで軽く水分を取ってから詰めると、とても安心です。
キッチンペーパーを一度料理の下に敷いておいてからカップに詰めると、余分な水分をしっかり吸ってくれます。
また、シリコンカップやアルミカップを使えば、仕切りとしても使える上に、汁が他のおかずに移るのを防げるのでとても便利です。
最近では、かわいい形や色とりどりのカップも増えているので、子どもが喜ぶ見た目にする工夫としてもおすすめですよ。
しっかり水分対策をすることで、持ち運びにも強いお弁当に仕上がります。
崩れにくいおかずと詰め方のアイデア集
おにぎりはラップでしっかり包むと安心
おにぎりは手で握ったあと、そのまま入れると形が崩れてしまうことがありますが、ラップで包んでから詰めるとしっかりと形を保ってくれるので、とても安心です。
特に子どもが持ち歩くお弁当の場合、リュックの中で揺れたり、傾いたりすることが多いので、ちょっとした衝撃でもおにぎりが崩れてしまいがちなんです。
ラップで包んでおけば、そうした動きにも強くなりますし、食べるときも手が汚れずに済むというメリットもありますよ。
さらに、おにぎりを詰める位置にも工夫をすると、より崩れにくくなります。
お弁当箱の中でおにぎりが動かないように、仕切りや他のおかずでしっかり支えてあげると安定します。
例えば、おにぎりの横にからあげや卵焼き、ウインナーなど、かたちのしっかりしたおかずを詰めて、動かないように“はさむ”ようなイメージで詰めると安心です。
また、ラップの上からかわいいシールを貼ったり、柄付きのラップを使ったりすると、子どもにとっても「わあ、かわいい!」とお弁当を開けるのが楽しみになるポイントになりますよ。
毎日のお弁当タイムが、もっと楽しい時間になるように、ラップの使い方や詰め方にも少し工夫を加えてみてくださいね。
カップやシリコンケースで仕切るのもおすすめ
おかず同士がぶつかって崩れてしまうのを防ぐためには、シリコンカップやアルミカップなどを使って、しっかり仕切ることがとても効果的です。
特にやわらかいおかずや、味が染み出しやすい煮物などは、他の食材とくっついてしまうと味や見た目が崩れやすくなります。
そんなときは、個別にカップで区切って詰めることで、そうしたトラブルを防ぐことができます。
シリコンカップは繰り返し使えるエコなアイテムとしても人気で、サイズや形、色もさまざまな種類があります。
色とりどりのカップを使うことで、お弁当全体が華やかになり、食欲をそそる見た目にもつながりますよ。
おかずを小分けにして詰めることができるので、食べやすさもアップし、子どもにとっても食べやすいお弁当に仕上がります。
また、最近ではキャラクターのイラストが描かれた可愛いカップもあり、見た目が楽しくなる工夫として取り入れるママも増えています。
おかずの仕切りとしてだけでなく、ちょっとした演出にもなるので、お弁当タイムが楽しみになる工夫としてぜひ活用してみてくださいね。
くるくる巻いたおかずは動きにくくて便利
ハムやチーズ、薄焼き卵をくるくる巻いたおかずは、見た目もかわいらしく、お弁当の中で転がりにくいのでとても便利なアイデアです。
巻くことでボリュームが出るので、すき間をうまく埋めるのにも役立ちますし、ピックを刺して固定しておけば、移動中の揺れにも強くなります。
たとえば、薄切りきゅうりやカニカマをチーズと一緒に巻いたもの、ハムにチーズをはさんでくるっと巻いたロールおかずなど、アレンジも自由自在。
色合いもきれいで、ちょっとしたアクセントとしてお弁当に彩りを加えてくれます。
ピックには動物や星型などのかわいいデザインもあり、子どもが楽しく食べられる工夫としてもおすすめです。
くるくる巻いたおかずは、作り置きもできるので忙しい朝にもぴったり。
冷蔵保存しておいて朝に詰めるだけで、手軽にかわいくて崩れにくい一品が完成しますよ。
お弁当箱や袋の選び方で崩れ防止に!
深さがある弁当箱なら中身が固定しやすい
深めの弁当箱を選ぶと、中身を上から軽く押さえるようにして詰めることができるので、全体がぎゅっと安定して動きにくくなります。
深さがあると、重ねて詰めるようなおかずもずれにくく、縦方向のスペースも活かせるので、ボリュームのあるお弁当も作りやすいですよ。
例えば、ミートボールやコロッケのような立体感のあるおかずも、深さがあることで自然と周囲に支えられて倒れにくくなります。
また、汁気のあるおかずをシリコンカップに入れても、深さがあれば他のおかずとの仕切りも保ちやすいのがうれしいポイントです。
浅いタイプは盛り付けが映えて写真映えしやすい反面、ふたとの間に余裕がないと中身が押されて崩れやすくなることもあるので、用途や子どもの動き方に合わせて使い分けてみるのがおすすめです。
使い方次第で、お弁当の安定感がぐんと変わってきますよ。
弁当袋の中で動かない工夫もポイント
弁当袋の中で弁当箱が傾いたり動いたりすると、せっかくの詰め方も台無しになってしまいます。
持ち運びのときの揺れやすさを減らすために、袋の底に薄いタオルやハンカチを敷いて、クッション代わりにするのがおすすめです。
これだけで箱が動くのを防げて、ぐらつきも少なくなりますよ。
また、袋のサイズが大きすぎると中で箱が暴れてしまうので、なるべく弁当箱にぴったり合ったサイズの袋を選ぶのもポイントです。
中には専用の仕切り付きお弁当袋や、マチ付きで安定感のあるタイプもあるので、そういったものを活用するのもいいですね。
ちょっとした工夫を加えるだけでも、お弁当の安定感は大きく変わってきます。
毎日のことだからこそ、手軽にできる工夫でストレスなく持ち運べるようにしてみてくださいね。
固定できるバンドやベルトも活用しよう
お弁当箱をしっかり固定するためには、ゴムバンドやランチベルトを使うのがとても効果的です。
子どもが動き回ったり、リュックの中でお弁当が傾いたりしたときでも、ベルトがあることでふたがずれたり開いたりするのを防ぐことができます。
ふたが浮いてしまうと中の食材が飛び出してしまうこともあるので、しっかりと固定しておくことで安心感がぐんと増しますよ。
最近では、かわいい動物柄やキャラクターデザインのランチバンドも販売されていて、子どもが喜ぶアイテムとして人気があります。
お気に入りのベルトを選んであげることで、「今日はこれ!」と自分で準備する楽しみも生まれます。
また、2段のお弁当箱を使っている場合は、上下がずれやすいので、ベルトで全体を固定しておくと崩れにくくなります。
ゴム製のものだけでなく、マジックテープタイプやバックル付きのものなど、いろんなタイプがあるので、弁当箱のサイズや形に合わせて選んでみてくださいね。
こうしたちょっとした工夫が、お弁当をきれいに保つ大きな助けになります。
それでも崩れてしまうときの工夫いろいろ
お弁当箱を2段に分けると中身が安定しやすい
1段の弁当箱だとどうしてもスペースが広く、移動中の揺れや傾きによって中身が動きやすくなってしまいます。
特にごはんとおかずを同じ段に詰める場合、仕切りがあっても混ざりやすく、見た目も味も崩れてしまうことがあるんです。
そういったときにおすすめなのが、2段式のお弁当箱を使う方法です。
2段に分けることで、それぞれの段に役割を持たせることができ、ごはんとおかずをしっかり分けることができます。
例えば、下段にごはん、上段におかずを詰めることで、混ざる心配が減り、全体が安定しやすくなります。
また、それぞれの段の容量が小さめになることで、すき間を作りにくく、ギュッと詰めやすいというメリットもあります。
さらに、上下の段のバランスを考えて詰めることで、箱全体の重心が安定しやすくなり、傾きやすさを軽減できます。
最近では、子どもでも開けやすい工夫がされた2段ランチボックスもたくさん出ているので、子どもの年齢や使いやすさに合わせて選んであげるといいですよ。
子どもと一緒に“崩さない持ち方”を練習
せっかくしっかり詰めたお弁当も、持ち運び方が雑だと崩れてしまうことがあります。
子どもがどんな風にお弁当を扱っているのか、一度確認してみるのも大切です。
「お弁当はまっすぐ持ってね」「袋は振り回さないでね」など、やさしく声をかけて、一緒に正しい持ち方の練習をしてみてください。
持ち歩くときに注意するポイントを一緒に確認して、実際にリュックに入れてみたり袋を手で持たせてみたりしながら、「どうしたら中身が動かないかな?」と一緒に考える時間を作るのもおすすめです。
子ども自身が意識することで、お弁当を大切に扱う気持ちも育ちますし、自分で工夫する力も身についていきますよ。
小さな工夫の積み重ねで、お弁当がきれいなままお昼まで楽しめるようになりますので、日々の中で少しずつ意識づけをしていってみてくださいね。
最初は練習用にラップおにぎり弁当で試してみる
どうしてもお弁当が崩れるのが心配なときは、まずはシンプルな「ラップおにぎり弁当」から始めてみるのがおすすめです。
おにぎりをラップでしっかり包んでおけば、形が崩れにくく、持ち運び中の振動や傾きにも強くなります。
食べるときに手が汚れにくいのも、子どもにとってうれしいポイントですよね。
さらに、おかずも個包装されたチーズやウインナー、ゼリーなどを使えば、仕切りや詰め方をあまり気にしなくても中で崩れる心配がありません。
最初は「見た目のかわいさ」よりも「安定感」と「食べやすさ」に重きを置いた構成にして、子どもがお弁当の扱いに慣れるまでの“練習期間”として取り入れてみてください。
慣れてきたら、少しずつ普通のおかずやカップに詰めた料理を加えたり、仕切りや飾りを工夫して彩りもアップさせていけばOKです。
毎日のお弁当が失敗なく運べるようになったときの達成感は、きっとママにとっても子どもにとってもうれしい経験になりますよ。
まとめ
子どもが元気いっぱいに動き回るのはうれしいことだけど、お弁当がぐちゃぐちゃになってしまうのは、できれば避けたいところですよね。
お弁当が崩れてしまうのは、すき間が多かったり、中のおかずが動きやすい詰め方だったり、袋や箱が不安定だったりすることが原因なんです。
でも安心してくださいね。
今回ご紹介したような
- 「すき間を作らない詰め方」
- 「崩れにくいおかずの選び方」
- 「深さのあるお弁当箱の活用」
- 「安定感のある袋やバンドの使い方」
難しいことは一切なくて、どれも毎日の生活の中で無理なく取り入れられるアイデアばかりです。
お子さんがフタを開けたときに「わあ!きれい!」と喜んでくれるお弁当は、作る側としてもうれしいですよね。
おいしそうなお弁当は、食べる時間をもっと楽しくしてくれるものです。
日々の中で少しずつ工夫を重ねて、お弁当づくりをもっと気楽に、もっと楽しいものにしていってみてくださいね。