アデノウイルスって診断されたら保育園にはいつから登園できるの?

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「アデノウイルス」って聞いたことありますか?

私は、保育園に通っている6歳の娘が、つい先日高熱が出でかかりつけの小児科に行った時に、初めて耳にしました。

娘がアデノウイルスにかかったのが12月に入ってからで、熱も40度の高熱が出ました。

この時期に高熱が出ると「インフルエンザ」を疑いますよね?もしくは新型コロナとか。

私も娘は「てっきりインフルエンザかも?」って思って、病院に連れて行きました。

すると病院では検査をされて、聞いたこともない「アデノウイルス」って病名を言われたとき。

「何それ?何かやばい病気?」って心配になりました。
(うちの娘は8か月の時に川崎病にかかって、その時のトラウマがよみがえりました)

そんなインフルエンザに比べても、あんまりメジャーじゃない(私が知らなかっただけ?)アデノウイルスの

  • アデノウイルスってどんな病気?
  • どんな症状が出るの?
  • アデノウイルスの感染力について
  • アデノウイルスって診断されたらどうしたらいいの?
っていうことについて、詳しく見ていきたいと思います!

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アデノウイルスって診断されたらどうしたらいい?

まず「アデノウイルスですね」と診断されると、約1週間はお休みしないといけなくなります。

保育園に預けている方からすると、恐怖でしかないですよね。。。

でも実は症状があって病院に行っても、アデノウイルスの検査ってしてくれないことが多いんです。

なぜかと言うと、今現在このアデノウイルスに感染しても、治療するお薬がないんですね。

要は感染しても自然治癒力で治すしかないんです。

なので、アデノウイルスって診断されても、

  • 高熱が出たときの為の解熱剤
  • 嘔吐下痢になったときの胃腸の調子を整える薬
などの対処療法しかできないんです。

アデノウィルス自体は検査しないとわからないし、普通の風邪と同じようなの症状だから、検査をしないまま風邪の診断を出す病院も少なくありません。

うちの娘の場合もそうだったけど

  • 同じ保育所でアデノウイルスが流行ってる
  • 嘔吐下痢が流行ってる
という風に、「アデノウイルスに感染してる可能性が高い」っていう時には、アデノウイルスの検査をしてくれます。

検査自体は、とっても簡単です。

子供の口を大きく開けさせて、綿棒で喉の粘液を採取するだけです。

検査時間も15分もあれば結果が出たので、とっても簡単にできる検査のようですね。

アデノウイルスに感染したら登園できないの?

実はこのアデノウイルスは、文部科学省が学校伝染病第2種に指定している病気なんですね。

学校伝染病第2種とは
学校伝染病の第2種って言うのは、飛沫感染で子供にかかりやすく、学校内で流行してしまう可能性が高い伝染病に対して、文部科学省によって指定されるものです。

アデノウイルスによる咽頭結膜熱(プール熱)以外にも

  • 麻疹(はしか)
  • 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
  • 水痘(水ぼうそう)
  • 結核
といった病気が、アデノウイルスと同じ「学校伝染病第2種」に指定されている伝染病になります
アデノウイルスによる咽頭結膜熱(プール熱)の場合。

症状が出ている間だけではなく、熱が引いたあとも2日間は登校・登園が禁止されています。

なので、二次感染を防ぐためにも保育園や幼稚園・学校はその間は休みしないといけません。

アデノウイルスってどれくらいの期間で良くなるの?

普通の風邪よりも、長く高熱が続くのがアデノウイルスの特徴です。

普通はだいたい5日前後で良くなります。

でも、たまに2週間たっても結膜炎が良くならなかったり、熱がなかなか引かなかったりすることもあります。

そんな時は、そのまま放っておかずに病院に行って診察してもらうようにしましょう。

文部科学省の学校伝染病第2種でも書いたように、二次感染を防ぐために熱が下がっても2日間はお休みしないといけません。

アデノウイルスって発症して2週間は二次感染の可能性があるって本当?

実はアデノウイルスって、良くなっても発症から2週間くらいは、まだ二次感染可能期間とされているんです。

それに、アデノウイルスって、発症してから5日から7日くらいの間に熱が上がったり下がったりを繰り返すことが多いです。

なので、「熱が下がって良くなった~」と安心して登園したら、実際はまだ良くなってなくって。

結局また症状がぶり返してしまって、病気が長引いちゃうこともあるんですね。

なので、発症から2週間くらいまでは熱が下がって良くなったと思っても、できるだけ無理はせずにいた方が良いです。

二次感染予防のためにもマスクとうがい、手洗いはしっかりとするようにしましょう。

アデノウイルスに感染したときの治療は?

前にも触れたように、アデノウイルスには治療薬がありません。

なので病院からもらうお薬は、症状を和らげてくれる対処療法のお薬になります。

アデノウイルスって診断されたときは、早く良くなるためには風邪と同じように

  • 安静
  • 栄養・水分補給
がとっても大切になります。

アデノウイルスに感染したときの治療①安静にする

アデノウイルスの治療は、自分自身の自然治癒力による回復になります。

なので、しっかりと安静にして過ごすようにしましょう。

一日中じーっとお布団の中にいる必要はありませんが。

でも、できるだけくつろいだ状態で、お家でゆったりと過ごすようにしましょうね。

アデノウイルスに感染したときの治療②栄養と水分の補給

アデノウイルスに感染すると、40度近い高熱が出ることもしばしば。

小さな子供や赤ちゃんの場合、嘔吐下痢の症状が出ることも多いから、水分と体力が急激に奪われちゃいやすいんです。

なので、栄養補給と水分補給がとっても大切になってきます。

無理をせずに3度の食事がきちんと取れる状態ならいいんですが、高熱で食欲もなくって食べれないこともあります。

そんな時には無理に食べさせる必要はないけど、脱水症状にならないように水分は十分に取るように気を付けましょう。

食事がとれるときでも、こまめな水分補給がとっても大事ですよ。

食事がとれない時のお勧めは、果物のしぼり汁やオレンジやリンゴの100%ジュースです。

水分も栄養も同時に補給できるので、少しずつでもいいので、こまめに補給して体力が落ちないように気をつけましょうね。

アデノウイルスが良くなってもまた感染することもあるって本当?

実は、アデノウイルスには、現在51もの種類あることがわかっています。

インフルエンザでもそうですが、A型に感染しても、B型の免疫ができてる訳ではないので、違う型のものに感染してしまうこともあります。

アデノウイルスでも同じように、1度感染したからと言っても、別の型のウイルスが体内に入ってきたら。

その「別の型のウイルスの免疫」がついている訳ではないので、感染・発症してしまう可能性があるんですね。

なので、良くなったからって安心せずに、しっかりと手洗いやうがいをして予防するようにしましょう。

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風邪とは違うアデノウイルスの強力な感染力って?

アデノウイルスは実際には、風邪の原因となるウイルスの1つなんですが、その感染力は普通の風邪の比じゃないんですね。

アデノウイルスの感染経路

  • <飛沫感染(ひまつかんせん)>
    アデノウイルスに感染してる人が、咳とかくしゃみをしたりしてウイルスが飛び散ることです。そのウイルスを吸い込んだり、目の粘液から感染することもあります
  • <接触感染(せしょくかんせん)>
    アデノウイルスに感染している人が使ったタオルを共同で使ったり、一緒にお湯につかっただけでも感染してしまうことがあります
  • <糞口感染(ふんこうかんせん)>
    アデノウイルスに感染している便にウイルスが混ざってることがあるから、赤ちゃんが感染してしまって。その赤ちゃんのオムツ換えの時に感染してしまうことがあります
なのでうちの娘のように、保育所とか幼稚園で感染者が出たとき。

一緒の部屋で遊んだりしてるうちに感染してしまう事が、とっても多い病気なんです。

アデノウイルスのとっても長い潜伏期間

この潜伏期間も、普通の風邪と違ってとっても長いのが特徴で、これが感染力の強さの原因の1つとなってしまっているんです。

アデノウイルスの潜伏期間は、5日から7日程で、長い場合には2週間も潜伏期間がある場合もあるんです。

潜伏期間って何?
潜伏期間っていう言葉はよく耳にしますよね。

ウイルスが体の中に侵入してから、ウイルスが活発に活動を開始して症状が出始めるまでの期間のことを言います。

要は体の中に潜伏してるけど症状はまだ発症しない期間のことです。

また、熱が下がって症状が回復した後も、長いときで2週間も二次感染(人にうつしてしまう)のおそれがあるんですね。

なので、自分の判断で

  • アデノウイルスに感染してるって気がついてないとか
  • もう良くなったから大丈夫とか
って思っても、しばらくはマスクをしたりして、他の人にうつさないように気をつける必要があるんですね。

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アデノウイルスってどんな症状があるの?

「アデノウイルス」と「アデノイド」って名前も似てるし、同じものだと混同してしまいやすいですよね。

たまに、この2つを同じものだと勘違いして

「アデノウイルスが原因で、いびきがひどくなって扁桃腺の手術をしたんですよ~」

なんてことを聞いたりすることも。

アデノウイルスとアデノイド

そもそも、アデノウイルスとアデノイドっていうのは、全くの別物で関連性もまーったくありません。

アデノウイルスとは?

アデノウィルって言うのは、アデノウイルスによる風邪の一種で、普通はしばらくすれば自然治癒します。

アデノイドとは?

アデノイドって言うのは、扁桃腺のことです。

幼児期に大きくなってしまう場合があって、風邪をひくと高熱が出やすかったり、いびきがひどかったりしますよね・

そんな時には手術でアデノイドを摘出する場合があります。

アデノウイルスの大きさってどれくらい?

アデノウイルスは、「ウイルス」っていう名前がついてるから、普通に考えたら

「インフルエンザと同じように、ウイルスに感染して起こる病気なんだろうなぁ?」

って想像はつきますよね。

そんなアデノウイルスの大きさは、直径75nm~80nmくらい。

インフルエンザウイルスが100nmくらいなので、インフルエンザウイルスよりも少しちいさなウイルスですね。

nm(ナノメートル)ってどれくらいの大きさ?

「nm」は「ナノメートル」と読みます。

そしてその大きさは、1nmが10億分の1ミリの大きさ。

アデノウイルスにしろ、インフルエンザウイルスにしろ、人間から見るととんでもなく小さいのは間違いありませんね。

アデノウイルスってどんな病気?

アデノウイルスに感染することによって起こる

  • 高熱
  • 結膜炎(目が赤くなって目ヤニが出たりする)
は、主に乳幼児から高校生くらいまでの間で流行することが多い「風邪の一種」なんです。

  • 咳やくしゃみ
  • 鼻水
が出たりすると「風邪」ってひとくくりにして呼ばれるけど、アデノウイルスもその風邪の一種なんですね。

実はこのアデノウイルスは、今現在で51種類もの型が確認されているんです。

インフルエンザで言うとA型とかB型とかがあるけど、それが51種類もあるんですね。

そして、その型によって現れる症状が違ってくるんです。

でも、どれもが型が違うだけの同じアデノウイルスなんです。

アデノウイルスの代表的な症状には3つあります。

アデノウイルスの3大症状
  • <咽頭炎>
    喉の腫れ(はれ)とか痛みの症状が1週間くらい続きます。アデノウイルスによる咽頭炎の特徴として、扁桃の部分に白いポツポツが出てくることが多いです。これを「滲出性扁桃炎(しんしゅつせいへんとうえん)」って呼びます。
  • <結膜炎>
    目ヤニや目の充血、目のまわりの腫れ(はれ)の症状。1度に両目が発症することが多いです。完治まで10日前後かかることも
  • <高熱>
    38度から40度くらいの高熱が出て、熱が下がるまで5日から1週間かかります
これらの症状のうち1つしか発症しないこともあれば、全部の症状が出ることもあります。

うちの場合は、全部(目ヤニと充血はそんなになかったけど、目の下が腫れてました)出てました。

夏風邪やプール熱もアデノウイルスが原因

うちの娘の場合は、12月の冬になってアデノウイルスに感染しました。

でも実はこのアデノウイルスは、通年(1年中)かかるおそれがある病気なんです。

アデノウイルスっていう名前を聞いたことがない人でも

「夏風邪とか、プール熱っていう病名は聞いたことがある」

っていう人が多いんじゃないでしょうか?

実は、この夏風邪とかプール熱も原因の主なものとして、このアデノウイルスがあげられるんです。

呼ばれる病名が違うから気が付かなかっただけで、実は昔から知ってた病気だったんですね。

アデノウイルスに感染したとき!小さな子供は嘔吐下痢の症状

うちの娘が高熱が出る1週間前くらいの時に、保育所の先生から

「同じクラスで嘔吐下痢がはやってるので、気を付けてくださいね」

って言われてました。

小さな子供に出やすい症状に

  • 嘔吐
  • 下痢
があります。

なので、実はこのころからアデノウイルスが流行りだしてて、うちの娘は保育所での二次感染が感染源だったと思います。

赤ちゃんにも感染するので、高熱や嘔吐下痢がある時には、早めに病院で見てもらうように気をつけてあげましょうね。

アデノウイルスは抵抗力が弱い小さな子供やお年寄りには注意が必要

このアデノウイルスは、主に子供がかかって、二次感染で家庭内での大人や兄弟に感染することが多い病気です。

大人が感染した時は、抵抗力もしっかりとしてるから、症状もそこまでひどくなることも少ないです。

でも、

  • まだ抵抗力が弱い小さな子供
  • 抵抗力が弱ってるお年寄り
がアデノウイルスに感染した場合、症状がひどくなることが多いので注意が必要です。

小さい子供の場合は、高熱や嘔吐下痢による脱水症状や熱性けいれんに。

お年寄りの場合は、肺炎に十分に注意するようにしましょうね。

アデノウイルスのとっても怖い後遺症

アデノウイルスに感染して肺炎が重篤化してしまうと「髄膜炎(ずいまくえん)」になってしまうこともあります。

髄膜炎ってどんな病気?

髄膜炎っていう病気は、脊髄(せきずい)の髄膜(ずいまく)っていう組織が炎症を起こしてしまって。

その結果、人間が生きていくためにとっても重要な「神経の束」の機能を狂わせてしまう病気です。

この症状が長引いてしまうと、麻痺とか意識不明、痙攣発作(けいれんほっさ)のような、とっても重篤な状態になってしまいます。

またこの場合には、アデノウイルスが良くなった後でも、後遺症が残ってしまったり。

最悪の場合は死に至ってしまうこともある、とっても怖い病気なんです

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アデノウイルスの症状って?のまとめ

アデノウイルスは、インフルエンザに比べるとあんまり認知度が高くない病気です。

風邪の一種だからと言っても、とっても感染力が強い病気だ。

40度近くの高熱も出て、治るまでの期間も長い、大変な病気なんですよね。

なので二次感染を防ぐためにも、病院でももっと積極的にアデノウイルス検査をやってくれたらいいんですが。

治療薬がないことが理由で、検査をせずに普通に風邪って診断されちゃうことも多いんですね。

だから、私たち親がアデノウイルスについてきちんと知って、疑いがある時には、検査をしてもらうように気をつけないといけませんよね。

また、大人にも感染する病気なので、子供の看病をするときにも、十分に気をつけて「家族総倒れ」にならないように気をつけましょう。

(ちなみに、私も症状はそうたいしたことはなかったんですが、しっかりと感染しちゃいました)