小学校では1学期に、朝顔を育てることが多いですね。
そして夏休み前になると、朝顔をお家に持って帰ってくると思います。
私も小学生のときはそうでした。
朝顔のツルがどんどん支柱に巻き付いていくのを見て、不思議だなぁと思ってしました。
自由研究のような宿題で、朝顔の花から色を抽出して、絵を描いたことも覚えています。
そこで今回は、せっかくきれいに咲いた朝顔です。
夏の思い出と一緒にキレイに保存する方法をご紹介していきたいと思います。
朝顔の花がしぼむのはいつ?花をキレイにゲットするおすすめの時間帯は?
朝顔はその名の通り、朝花を咲かせ夕方になると、花はしぼんでしまいます。
種を多く取る予定がなく、その年だけ朝顔を楽しむのであれば「花がら摘み」をしましょう。
しぼんだ花をそのままにしておくと、栄養がそこにいってしまいます。
そんな風にしぼんでしまったあさがおの花が多く残っていると、見た目もあまりきれいではありませんよね。
なので、花摘みを程よくしながら朝顔を楽しみましょう。
あと、朝顔は植える鉢によっても全然おしゃれになるって知ってマスか?
そんな朝顔のアレンジについて「朝顔って鉢で全然おしゃれになる!おすすめのアレンジもご紹介!」に詳しくまとめているので、興味のある方は参考にされてみてくださいね!
朝顔の花を保存するには咲きたてがおすすめな理由
また花を保存するのであれば、咲きたての一番元気な朝にゲットしましょう。
夕方まで咲いている朝顔ですが、天気などによっては昼頃には、もう元気がなくなっている可能性もあります。
花をつんでも、水分がなくなるとしぼんでしまいます。
朝顔は特にデリケートな花なので、つんでそのまま放置するとすぐにしわしわになってしまい、小さくなっていきます。
朝顔の保存はやっぱり押し花!簡単キレイにできる方法
それでは、せっかくのきれいな朝顔がもったいないですよね?
そこで押し花にしてみてはどうでしょうか?
元気に咲いている朝顔のなかから、咲きたての元気な花を選んで、花の根元からとってきましょう。
花の部分からとってしまうと、花びらがバラバラになってしまいますし、すぐに水分が抜けてしまいます。
そして、和紙でとってきた朝顔をはさんで、新聞紙で包み分厚い本で重しをしましょう。
水分が抜けたら押し花の完成です。
そのまま置いておくわけにもいかないので、ラミネートして本のしおりにしたり、画用紙に貼ったりして飾ったりすると、キレイな朝顔を長く楽しむことができますよ。
そのとき、葉っぱも一緒に押し花にしておき、額縁に飾ってみてもいいですね。
朝顔の押し花を時短でやる方法
重しを置くやり方であれば、お子さまでもできる方法ですが、時短で押し花をするのであれば「アイロン」を使ってみてください。
クッキングペーパーで朝顔をはさんで、アイロンを上から優しく当てます。
この方法でも押し花をつくることはできます。
ただしこの場合、朝顔を無理に台紙からはがそうとすると破れてしまうので、台紙ごと次の工程で使うことをオススメします。
朝顔の種を観察する自由研究も意外とおもしろい!
朝顔の観察と言えば、花に関するものがメインなことが多いですよね。
- 花の色
- 花の数
- つぼみの形
- ツルの巻き方
でも、ちょっと視点を変えて「種」の観察をしてみてはどうでしょう?
私の息子は、花の数を数えるという宿題は一応頑張ってチェックしていましたが、咲かなくなったら見向きもしなくなってしまいました。笑
なので、最終的に種ができる様子を知らずに終了しています。
(種を収穫するという宿題は母が行いました…。)
当たり前ですが、種は花と同じようにどんどん作られていきます。
一粒の種からできた朝顔からは、恐ろしいほどの数の種ができます。
「もういらんわ、こんなにどうすんねん!」という言葉が自然と出てきそうになる程です。
なので、種が作られる過程を観察するタイミングはたくさんあります。
毎日たくさんの種が成長し続けるので、見逃すことはないと思います。
朝顔の種は、自家受粉で作られます。
「自家受粉」とは、花粉が同じ花の柱頭に付くことです。
受粉に雄花(おしべ)と雌花(めしべ)という別々の花が必要なのではなく、一つの花で完結するということです。
花が終わってしなしなになったら(摘み取ったあとでもOK)花の根元を見てみてください。
緑色の部分(子房)が膨らんできているのが、わかると思います。
まだ成熟していない種を半分に割って、中身を観察してみても良いと思います。
その後、膨らみが大きくなり、やがて緑色が褐色になって種が完成します。
できあがった種の
- 並び方
- 形
- 個数
ついつい花の方に目がいってしまいますが、是非種の方も観察してみてくださいね。
違った見方ができて面白いと思いますよ。
朝顔の種にカビ!?発芽には影響はないの?
朝顔に限った話ではないですが、保存している種にカビが生えることがあります。
カビが生える原因は、ズバリ「湿気」です。
湿気の多いところで保存してしまったときや、完全に乾燥できていなかった場合にカビが生えます。
しかし、朝顔の種にカビが生えていても、種にヒビが入っていない限りは発芽する可能性が高いようです。
朝顔は生命力の高い植物なので、意外と発芽するんですね。
朝顔の種は、植える前に一晩ほど水に浸しておくと良いのです。
が、そうしたときに水に沈んだままであれば、カビが生えていても発芽の可能性があります。
反対に、カビが生えている・いないに関わらず、水に浮いてしまう場合。
そんなときは、「種の中身がきちんと詰まっていなく未熟な状態」ということで、発芽の可能性は低いです。
朝顔の種の皮はとても固いので、発芽を促すという意味では「種に傷をつけておく」と良いです
(これを「芽切り」と言います)
小さな穴をあけても良いのですが、こうした場合は子葉に穴が開くことが多いんです。
おもしろいですよね!
実は「種が水を吸いやすいように」という意味で、一晩水につけるのは無意味だそうで。
逆に、この「芽切り」ができていれば、水につけずにまいても良いんです。
そして、種の中身が詰まっているのかどうかは、朝顔の種を一晩水につけて確認することができます。
浮いてきた種をあえて植えてみて、芽が出るのかどうかを観察するというのも自由研究の素敵な題材になると思いますよ。
朝顔の種の保存可能なおどろきの期間は?
ちなみに朝顔の種は、低温で乾燥しているところであれば、なんと10年以上保存ができます。
私は乾燥した種を茶封筒に入れて暗所に保存しています。
でも確実に長期保存したいということであれば、
- しっかり乾燥させて
- シリカゲルと一緒にジッパー付きの袋に入れ
- 冷蔵庫に保存する
(冷凍させないように注意してください。)
このように保存すると、なんと30年以上保存できるとか…!!
長年保存した種が手元にあれば、それを蒔いて発芽するかを観察するのも良い題材になりそうですね。
朝顔の種まきのことも自由研究で調べてみよう!
種まきのことも自由研究で調べることができます。
小学校1年生の場合、種まきは学校で終わらせてしまって、すでに花が咲いている鉢を持って帰ってくることがほとんどだと思います。
なので、種まきについてもいろいろ検証をしようと思うのであれば、家でも植えてみましょう。
例えば、種の発芽するスピードを調べることができます。
まず、同じような大きさの種を選びます。
そして、以下のようにいろいろなパターンで種の下準備をしましょう。
- そのまま
- 一晩水に漬ける(水に沈んだもの、沈まないもの)
- “芽切り”をする
- “芽切り”をして一晩水に漬ける
そして一度植えてしまうと、何がなんだかわからないようになりますよね。
そんなときのために、どのような処理をしたものなのかをわかりやすく、立札で示して毎日観察しましょう。
毎日同じ時間に写真を撮っておくとわかりやすいですね。
日当たりや水やりの頻度は同じにして、どれが一番早く芽が出るのか、成長に違いはあるのかを観察します。
植物を育てていてmまず初めに感動するのは「芽が出たとき」ですよね。
朝顔は比較的早く芽が出るので、お子さまでも飽きずに観察できると思いますよ。
朝顔の自由研究は定番ですが、このようにいろいろな角度から考えると研究テーマをたくさん見つけることができますよ。
朝顔の花の色で白って珍しい?見つけたらラッキーかも!?
よく見る朝顔は
- 青色
- 紫色
- ピンク色
朝顔の色は品種で違う訳じゃない?
実は、このあさがお色は、土の酸度によって異なります。
- 酸性よりの土だとピンク色
- アルカリ性よりの土だと紫色
白い朝顔はとっても貴重!
ところで、白色の朝顔を見たことはありますか?
実はこれは、とっても珍しい色なんです。
これは、朝顔の色をつくっている「アントシアニン」という色素があるのですが、このアントシアニンが抜けると白色になるんです。
白色になることは珍しいので、種をとっておいてまた来年も白い朝顔が咲くか試してみたいですね。
そうすれば、次の年の「自由研究のテーマ」は決まりですね!
遺伝子の関係状、絶対同じ色の花が咲くとは限らないのも面白いところです。
朝顔の種の収集の仕方
朝顔の種は容易に収穫できるので、お子さまと種をとって保存しておきましょう。
乾燥した実から種を取り出して、紙の上で1~2か月乾燥させておきます。
種の乾燥ができたら茶封筒に入れて、風通しのよいところで保管しておきましょう。
翌年6月の頭頃になったら、保存していたもので種まきしてください。
そうすればまた朝顔を楽しむことができますよ。
朝顔の花を保存しよう!のまとめ
実は朝顔にはこわーい花言葉があるって知ってますか?
そんな「朝顔の花ことば」について「朝顔の花言葉が怖い!その由来に隠された意外な意味とは?」に詳しくお伝えしていますので、興味のある方は見てみてくださいね^^
朝顔は夏の間だけ咲き、朝に咲いて、夕方にはしぼんでまいます。
朝顔はいろんな色が楽しめるので、見ていて飽きないですね。
花を保存しておくのであれば押し花がオススメです。
水分がすぐになくなってしまいしぼんでしまうので、押し花の作業をする直前に花を取ってくるようにするのがポイントですよ。
朝顔は朝が一番元気よく咲いているので、お子さまと午前中に作業を楽しんでくださいね。
せっかくなので、お子さんと一緒に種をまいて「わが家での毎年の楽しみ」としてもいいですよね♪