夜、子供がなかなか寝てくれない…。
そんなとき、どうしたらいいのか悩んでしまいますよね。
寝かしつけの時間が長引くと、ママもどんどんイライラしてしまいがちで、「もうどうしたらいいの!?」とつい声をあらげたくなることもあるかもしれません。
でも、実はそんな悩みを抱えるママはとても多いんです。
「寝てくれない=自分のやり方が悪いのかな」と不安になってしまうこともありますが、子供の眠りにはたくさんの要素が関わっているんですね。
だからこそ、ちょっとした工夫や考え方の転換だけでも、寝かしつけがぐんとラクになって、親子ともに笑顔で夜を迎えられるようになることもあるんですよ。
ここでは、子供が寝てくれない理由や、実際に試してみて「これは効いた!」と感じた寝かしつけの方法を、わかりやすくご紹介していきます。
毎日の寝かしつけが、少しでも楽しく、やさしい時間になるように…そんな思いを込めてお届けしますね。
子供がなかなか寝てくれない…その理由って?
眠くないから寝ない?昼間の過ごし方を見直してみよう
子供が寝ない理由のひとつに、「単純にまだ眠くないから」というケースがあります。
実は、昼間にあまり体を動かしていないと、夜になっても体が疲れていない状態のままなんですね。
だから、寝ようと思ってもなかなか眠くならないんです。
子供のエネルギーは大人以上にあふれているので、少しの活動量では体力が余ってしまうこともあるんですね。
でも、激しい運動をさせる必要はありません。
たとえばお散歩で風を感じたり、外の音や色に触れたりするだけでも、子供にとっては大きな刺激になってくれるんです。
外に出ることで、普段は気づかないような「風のにおい」や「夕方の空の色」などにふれることができ、それが脳へのいい刺激になります。
また、日光を浴びることは体内時計を整えるのにも役立ちます。
朝や昼に太陽の光をしっかり浴びると、夜には自然と眠くなるという体のリズムができてくるんですね。
さらに、お友達と遊んだり、草花を観察したり、ちょっとした冒険気分で外を歩くだけでも、子供は心も体もぐっと満たされていきます。
こういった体験を通して自然と疲れがたまり、心もリラックスしていくことで、夜の寝つきがぐんとよくなっていくんですよ。
寝る前に気持ちが落ち着いていないかも
寝る時間になっても、子供の気持ちがワクワクしていたり、何かに不安を感じていたりすると、なかなか眠るモードになれません。
特に、寝る直前までテレビを見たり、スマホやゲームなどの画面を見続けていたりすると、子供の頭の中は刺激でいっぱいになってしまって、なかなか気持ちを落ち着けることができないんです。
また、寝る前にたくさんの情報が入ってくると、子供の脳は「今はまだ起きていたい!」と錯覚してしまいます。
特に画面から発せられる強い光(ブルーライト)は、眠りをうながすホルモンである「メラトニン」の分泌を妨げると言われていて、寝つきにくさの大きな原因にもなるんですね。
だからこそ、眠る前にはできるだけ静かでリラックスできる時間を過ごすことが大切です。
たとえば、照明を少し落として、優しい音楽をかけたり、絵本を読む時間をとったりして、気持ちをゆるやかに切り替える準備をするだけでも、眠りにつきやすくなるんですよ。
「寝かせなきゃ」と思うほどプレッシャーに…
「早く寝て!」とつい言いたくなる気持ち、よくわかりますよね。
でもその言葉が、かえって子供にプレッシャーを与えてしまうことがあるんです。
特に、ママの焦った表情や強い口調が伝わってしまうと、子供の心は落ち着くどころか、かえって緊張してしまって眠れなくなることも。
子供にとって、寝る時間はただ「眠る」だけじゃなく、安心できる時間であってほしいもの。
ママの「寝なさい!」という言葉よりも、
「一緒に横になろうか」
「今日はどんなことがあったかな?」
とやさしく声をかけるほうが、子供の心も穏やかになっていきます。
なので、完璧を目指さずに「今日はちょっと遅くなっても大丈夫だよ」と、気持ちをゆるめてあげることも、ときには必要です。
ママのゆったりした気持ちは、子供にもちゃんと伝わりますよ。
おだやかに眠りへ導く3つの寝かしつけ方法
①お散歩や外遊びで五感を刺激しよう
昼間にお散歩などで外に出ると、子供の五感が自然と刺激されます。
風の冷たさやあたたかさ、外の音、いろんな花の色や香り――こういった刺激を受けるだけでも、子供の脳はしっかり活動しています。
外の風景や音は日によって変わるので、毎回ちがった体験になるのも魅力ですね。
外に出ると、季節の変化にも気づきやすくなります。
たとえば春には桜が咲いていたり、秋には落ち葉が舞っていたり、そうした自然の移ろいにふれるだけでも、子供の感性は豊かに育っていきます。
さらに、公園で木の実を拾ったり、虫を見つけたり、道ばたのお花を眺めたりすることで、小さな発見の連続が続いていくんです。
運動というよりも、「外の世界にふれる」という感覚を大事にしてみてくださいね。
子供にとってはそれだけでもワクワクする冒険になります。
こういった五感への刺激が頭と体のバランスを整えてくれて、エネルギーが程よく消費されると、夜には自然と「なんだか眠たくなってきたなぁ」と思えるようになってくるんですよ。
また、外の空気にふれることで気持ちがリフレッシュされて、子供自身がリラックスしやすくなるというメリットもあります。
家の中にずっといるよりも、少しでも自然の中に身を置くことが、健やかな眠りにつながっていくんですね。
②寝る前は「今日のよかったね」を話すおはなしタイム
寝る前の時間に、子供と一緒にその日あった「うれしかったこと」「楽しかったこと」を話すようにしてみてください。
これは、子供がその日一日を前向きな気持ちで締めくくるのにとても役立つ習慣です。
特に、小さな子供にとっては「今日こんなことがあって楽しかったね」とお母さんの声で振り返ることが、心の安定にもつながるんです。
たとえば、
「お花を見てきれいだったね」
「お友だちといっぱい遊べて楽しかったね」
「ママと一緒におやつを食べたのが嬉しかったね」
など、ささいなことで大丈夫。
どんなに小さな出来事でも子供にとっては大切な一日だったはずなので、それを言葉にしてあげるだけで、「わたしは大事にされてるんだな」という安心感を与えることができます。
そうやって気持ちを前向きに整えてあげると、子供は安心して眠りにつきやすくなりますよ。
さらに、親子の会話が自然と増えて、絆も深まっていくといううれしいおまけつき。
逆に、怒られたことや注意したことを寝る前に話すと、気持ちが落ち込んでしまって逆効果になるので注意してみてくださいね。
③やさしい子守唄とトントンで安心感を
昔ながらの寝かしつけ方法ですが、やさしく背中やおなかをトントンしながら、子供の好きな歌をやさしく歌ってあげるのも効果的です。
これは、一定のリズムと音のぬくもりによって、子供が安心感を得られるからなんですね。
いわゆる「子守唄」でなくても、幼稚園や保育園でよく歌っているような歌で十分。
子供にとってなじみのあるメロディは、それだけで落ち着く力を持っています。
テンポの速い曲やリズミカルすぎる曲は避けて、気持ちが落ち着くようなメロディにするといいですね。
たとえば「ゆりかごのうた」や「きらきら星」など、やさしいリズムの歌がおすすめです。
また、ママの声で歌ってもらうことで、子供は
「今ここにいる」
「大好きな人がそばにいる」
という安心を感じることができるんです。
トントンのリズムとやさしい声で、子供は心も体もほぐれていき、安心して自然と眠りについてくれますよ。
もしママが歌が苦手だと感じていても、子供はママの声が一番心地よいもの。
だから、うまく歌おうとしなくても大丈夫。
やさしく語りかけるような気持ちで、トントンしてみてくださいね。
寝かしつけをうまくいかせるコツ
毎晩の「寝る前ルーティン」を作ってみよう
子供が「そろそろ寝る時間なんだな」と自然に感じられるようにするには、毎日の寝る前の流れをある程度決めておくのが効果的です。
これは、子供にとって一日の終わりに安心できる「決まったパターン」があると、気持ちが落ち着きやすくなり、眠りにつく準備がスムーズになるからなんですね。
たとえば、「お風呂→絵本→トントン」のように、毎日同じ順番で過ごすようにしてみてください。
この流れが繰り返されることで、子供の中で「次は眠る時間だ」という意識が自然と育っていきます。
また、ルーティンには安心感をもたらす効果もあるので、子供が不安なく一日を締めくくる手助けにもなるんですよ。
さらに、
「お風呂で体を温める」
↓
「絵本で気持ちをリラックス」
↓
「トントンで入眠」
…というように、流れの中で体と心のスイッチをゆっくり切り替えることができる点もポイントです。
慌ただしく「さあ寝なさい!」と言うよりも、こうしたおだやかなルーティンの中で眠りに入れると、子供にとっても寝ることが楽しみになってきます。
このサイクルを繰り返すことで、子供の中で「眠る準備」が自然と整うようになり、寝かしつけの負担も少しずつ軽くなっていきますよ。
照明・音・温度…眠りやすい環境づくりも大切
寝室の明るさや音、温度なども、子供の眠りに大きく関わってきます。
とくに寝る前の環境が整っていると、子供の気持ちや体が「そろそろ寝る時間だな」と自然に切り替わっていくんですね。
部屋の照明はできるだけ暗めにして、あたたかみのあるオレンジ系の光にすると落ち着きやすくなります。
間接照明を活用したり、寝る前に徐々に光を落とすようにすると、より効果的です。
また、部屋におもちゃがたくさん出ていると、子供は遊びたい気持ちが再燃してしまうので、寝る前に一緒に片づける習慣をつけておくとよいでしょう。
テレビやスマホの画面も刺激が強いため、寝る30分~1時間前にはオフにして、静かな空間を作るように意識してみてください。
音についても、静かすぎるのが逆に気になる子もいるので、小さな音でクラシックや自然音(川のせせらぎや風の音など)を流してみるのもおすすめです。
部屋の温度と湿度も快眠には重要なポイント。
エアコンや加湿器を上手に使って、夏は少し涼しめ、冬は足元が冷えすぎないように調整してあげましょう。
こうした細やかな環境の工夫が、子供の眠りをサポートしてくれますよ。
ママ自身も「ゆったりモード」に切り替えて
子供が安心して眠るには、ママの気持ちもとても大切。
寝かしつけの時間は、ママにとっても「ひと休みの時間」と考えて、心をゆるめてみてください。
ママの心がピリピリしていると、それは不思議と子供にも伝わってしまうんですよね。
イライラしそうになったら、まずは深呼吸をして気持ちを落ち着けてみるのがおすすめです。
鼻から大きく吸って、口からゆっくり吐き出すだけで、気持ちが少しやわらいでくるはずです。
また、寝かしつけの時間を「義務」としてではなく、「今日もよくがんばった自分と子供のごほうびタイム」ととらえると、気持ちが前向きになりやすいかもしれません。
ママが安心していると、子供も自然とリラックスして、すっと眠りに入ってくれることが増えていきますよ。
うまくいかない日も大丈夫。 焦らず向き合ってみて
寝ない日は無理に寝かせようとしないのもOK
どんなに工夫しても、やっぱり寝てくれない日ってありますよね。
そんなときは、無理に「寝なきゃ!」とがんばるよりも、ちょっと気持ちを切り替えて「今日はゆったり過ごそう」と思ってみるのも大切です。
たとえば、絵本を読んだり、落ち着いた音楽を静かに流したり、抱っこしてゆらゆらしたりと、眠らせようとするよりも「安心できる時間を一緒に過ごす」ことに意識を向けてみてください。
なかには、ママの腕の中で安心しているうちに、いつの間にかウトウトしてくれる子もいますし、静かに目を閉じているだけでも、心と体は少しずつ休まっていくんです。
そんなふうに、子供のペースに合わせて穏やかに過ごす時間を作るだけでも、寝かしつけへのプレッシャーがぐんと減ります。
「寝なきゃいけない」という気持ちをちょっと手放してあげると、子供の気持ちもふっと軽くなって、案外すっと寝てくれることもあります。
毎日うまくいかなくても大丈夫。
「今日は寝なくても、明日がある」と心の余裕を持てると、ママもずいぶんラクになりますよ。
ママの「イライラしちゃう」も自然なこと
寝かしつけがうまくいかないと、
「なんで寝てくれないの…」
「もう勘弁して!」
とイライラしてしまいますよね。
でも、それはどのママにもある自然な気持ちなんです。
子供のことを一生懸命考えているからこそ、うまくいかないときに感情があふれてしまうんですよね。
そんなときは、「自分を責めない」ことがいちばん大事。
イライラしてしまったからといって、自分はダメな親だ…なんて思わなくて大丈夫。
ママだって人間です。
疲れていたり、他に考えなきゃいけないことが重なっていたりする中での寝かしつけ、本当に大変なんです。
できる範囲で子供に寄り添って、あとは少しだけでも自分を労ってあげてくださいね。
お気に入りの飲み物をゆっくり飲む時間をとったり、深呼吸をして気持ちをリセットするだけでも、次の日の気持ちがぐんと変わります。
ママが心地よくいられることが、子供にとっても安心につながっていきますよ。
まとめ:少しの工夫で、寝かしつけはもっと楽になるよ
子供がなかなか寝てくれない夜、どうしたらいいのか悩んでしまうことはありますよね。
「こんなに疲れているはずなのに、どうして眠らないんだろう」と思ってしまったり、「明日の朝も早いのに…」と焦ってしまうこともあるかもしれません。
でも、昼間の過ごし方や寝る前のちょっとした習慣を見直すことで、子供がスムーズに眠りに入ってくれることもたくさんあるんです。
今回ご紹介した
- お散歩
- お話タイム
- 子守唄
忙しい毎日の中でも、子供との時間を少しだけ見直してみることで、ママ自身も「寝かしつけが苦じゃないかも」と感じられるようになるかもしれません。
もちろん、完璧じゃなくてもいいんです。
「全部できなかった」と落ち込むよりも、「今日はお話タイムだけできた」「歌を歌ったら笑ってくれた」など、小さな前進に目を向けてみてください。
そうした積み重ねが、子供の安心感や眠りのリズムにつながっていくはずです。
「また今日も寝かしつけがうまくいかなかった…」と落ち込まずに、
「今日はこれができた」
「昨日よりちょっとよかった」
そう思えることを大切にしていきましょうね。
毎日の中で、ママと子供がゆったりとつながれる時間が少しでも増えていけば、それだけで十分すばらしいことなんですから。