「ふくさ」とは、祝儀袋を包むための布のことです。祝儀袋をふくさで包む理由としては、
「ご祝儀を汚したり折り目がつかないようにする」
「ふくさに包んで渡すということは、「相手に対して礼節を尽くし大事に思っている」ということを伝えるため」
と言われています。
しかし、ふくさを用意していなかったり、用意するのを忘れたという方も中にはいると思います。
でも、ふくさがないからと言って、ご祝儀をそのまま渡すのはマナー違反です!
しかし慌てなくても、ふくさがなくても大丈夫です。
ふくさがない時は、ハンカチで代用できることを覚えておくと、いざという時でも安心です。
うっかりさんも安心!ハンカチを使った祝儀袋の包み方
ふくさを用意していない、あるいはふくさを家に忘れてきてしまったという方は、ハンカチで祝儀袋を包みましょう。
ハンカチを使った祝儀袋の包み方
まず、ハンカチの角が上に来るように置きます。トランプのダイヤマークのように置くと正解です。
次に、ハンカチの上に、中央よりやや左寄りに祝儀袋を置きます。そして、祝儀袋より左側を中に折り込みます。
そして、祝儀袋より上側を中へ折り込み、更に下側も中に折り込みます。
最後に祝儀袋より右側を中に折り込み、余った部分を裏へ折り返せば完成です。
紹介した畳み方は、お祝い事やお見舞いの時に使える畳み方です。
ハンカチをふくさ代わりに使うときの注意点
ただしお悔やみがあった場合は逆に畳みますので、「右→下→上→左側」に畳むようにしましょう。
そして、ハンカチを代用するのは親しい間柄のみとされています。目上の人の結婚祝いなどでは通用しないマナーなので、注意しましょう。
ご祝儀袋に入れる祝儀の注意点
祝儀袋の中に入れる祝儀は、実はマナーが沢山あります。
祝儀の注意点①中に入れるお札は新札を
お祝い事には新札を入れるのがマナーです。
ただし、忙しくて新札を用意できない時は、お札にアイロンをかけてシワを伸ばすという裏技があります。
祝儀の注意点②偶数は避ける
ご祝儀の金額や入れるお札の枚数は、偶数を避けるようにしましょう。
偶数の祝儀を渡すことは、「夫婦が別れる」という意味になるからです。
祝儀の注意点③お札は表向きで
お札は表向きで、人物が印刷されている右側を上にして入れるようにしましょう。
結婚式の袱紗はどこで買える?
では、ふくさはどこで買うことができるのでしょうか?
普段は使わない物ということもあって、どんなお店で買うことができるのか、あまり想像できないかもしれませんね。
ふくさを購入することができる場所についても紹介していきます!
ふくさを購入できるお店①百貨店
冠婚葬祭に必要な、フォーマルな物を買う場所と言えば、やはり「百貨店」ではないでしょうか?
もちろん、百貨店でふくさを買うことができます。
ふくさ以外にもパーティードレスや喪服など、必要な物一式を買いそろえたい場合は百貨店での購入がおすすめです。
品ぞろえも豊富なので、ドレスの色味やデザインに合わせたふくさを選ぶこともできますよ!
せっかくなら、長く使える「良い物」を買いたい!というあなたには、百貨店での購入がおすすめです。
ふくさを購入できるお店②コンビニ
実は、コンビニでもふくさの取り扱いがあるんです!
ふくさは急に必要になることもあるので、百貨店まで買いに行くのが難しい場合もありますよね。
その点、コンビニなら24時間営業しているので、急にふくさを用意したい時にも安心です!
取り扱いのないコンビニもあるし、売っている種類も1・2種類なので、ふくさが急遽必要な時や時間をかけずに用意したい時におすすめです。
ふくさを購入できるお店③100均
なんと、100均でもふくさを購入する事ができます!
品質にこだわらない場合や、少しでも安く済ませたい人は、100均を使うのがおすすめですよ。
ご祝儀袋をつつむふくさの色は?やめておくべきなのは何色?
ふくさと言えば、なんとなく「紫」色のイメージがありませんか?
実際、冠婚葬祭の場に行くと、紫色のふくさをよく見かける気がします!
では、ふくさの色に何か決まりはあるのでしょうか?
簡単に言うと、結婚式などのお祝い事(慶事)と、お葬式などの弔事では使うことのできるふくさの色が違います。
詳しく見ていきましょう!
お祝い事には明るいイメージが、お葬式には悲しいイメージがあるかと思います。
イメージのまま、慶事には暖色、弔事には寒色のふくさを使います。
暖色<赤・オレンジ・ピンクなど>
②弔事(お葬式など)
寒色<青・緑・グレーなど>
実は、紫という色は暖色と寒色の両方の要素を持っているので、慶事と弔事のどちらでも使うことができるんです!
確かに、紫からは赤色っぽい温かみも青色っぽい渋みも感じます!
紫色のふくさは、結婚式にもお葬式にも使うことができ、冠婚葬祭のどの場面でも役立ちます。
紫もふくさを使っている人が多いのは、一枚持っていればどんな場面でも使える色だからだったんですね。
ふくさを使う場面はなかなか限られていて少ないので、一枚だけ用意するので済ませたいという人が多いのではないでしょうか。
結婚式の袱紗は男性でも必要なの?
冠婚葬祭と言うと、男女で持ち物や決まり事が違うことがよくありますよね。
では、ふくさについても、男女で何か違いはあるのでしょうか?
まず、男女どちらもふくさを使います。
ふくさの役割は、お金を包むことです。
冠婚葬祭では、男女両方とも、お金を渡すことがありますよね。
ふくさの色については、男女で違いがあるようです。
まず、先ほども紹介した通り、紫色のふくさは結婚式でもお葬式でも使うことができます。
紫色はとても万能で、男女のどちらも紫色のふくさを使うことができます。
なので紫色のふくさを一つ持っていれば、冠婚葬祭のどの場面でも、家族の誰でも使うことができるというわけなんです。
ふくさの紫率の高さの理由が分かってきましたね!
紫色以外のふくさだと、男性は紺色、女性はえんじ色が一般的と言われています。
でも厳密に決まっているわけではなく、男女共通で紺色や黒色が使われることも増えてきています。
そもそも、男女で色を分けることがもう時代遅れですよね。
冠婚葬祭の場も、時代に合わせてアップデートされているみたいです!
ふくさの中には、裏表で色の違う物もあり、場面ごとや使う人ごとにリバーシブルで使うことができるタイプのものもあります。
家族みんなが使うことを考えた、そんなふくさ選びをするのも良いかもしれませんね。
親しき仲にも礼儀あり!友達の結婚式お呼ばれマナー
結婚式に呼ばれた時にマナー違反をしてしまうと、友達に迷惑や恥をかかせてしまうことになります。
結婚式当日のマナーについて、ここでしっかり学んでいきましょう!
結婚式当日のマナー①遅刻の連絡
会場には余裕を持って着くべきですが、公共交通機関の遅れなどで止むを得ず遅刻することがあるかもしれません。
もし遅刻しそうになった場合は、会場に連絡を入れましょう。
間違っても友人である新郎・新婦に連絡しないようにしてくださいね。
結婚式当日のマナー②受付での挨拶と祝儀の渡し方
冬でしたらコートを着用している方が多いと思いますが、コートはクロークに預けてから受付に行きましょう。
コートを腕にかけたまま挨拶を済ませるのは、好ましくない振る舞いです。
受付に到着したら、「本日はおめでとうございます」とお祝いの言葉を述べましょう。
続いて「新郎(新婦)の友人の○○と申します」と、自分から名乗るようにします。
挨拶が終わったら、祝儀を渡します。
ふくさかふくさ代わりのハンカチからさっと取り出し、ふくさを軽く畳みます。その上に祝儀袋を乗せて渡しましょう。
受付の方から見て正面になるように、両手で渡すのがポイントです。
- 「ささやかですがお祝いの気持ちです」
- 「心ばかりのお祝いでございます」
結婚式当日のマナー③式中のマナー
親しい友人と久しぶりに会えて嬉しいかもしれませんが、結婚式中に大きな声ではしゃいだり騒いだりするのはNGです。
余興やスピーチの際は、おしゃべりに夢中にならずに、そちらの方向にしっかり体を向けてください。
自分に関係のない人だからと、料理に夢中になるなどもってのほかですよ。
あくまでも「主役は新郎新婦」であることを忘れず、2人を心から祝福する気持ちを忘れないようにしたいですね。
結婚式の祝儀袋はふくさなしで大丈夫?のまとめ
ふくさは祝儀袋を汚したり折れたりするのを防ぐだけではありません。
相手に礼節を尽くし大事に思っていることを伝える、大切な役割があります。
なので「ふくさ」を事前に用意しておくのが一番ですが、ハンカチでも代用できることを覚えておくと便利ですよ。