年末になって新しい年が近づいてくると「そろそろ大掃除を始めなきゃ」って思い始めはするんだけど。
でも、年末になると年賀状書きや、子供たちへのクリスマスのプレゼントの準備。
そんなこんなしてると、今度は年越しの準備もしなきゃ!って感じで、ばたばたと時間ばっかり過ぎていって。
結局、ギリギリになって大掃除。でも時間が足りなくって、本当は今年こそは
「これまで避けてきたところ」
「普段なかなかできないところ」
の掃除しなきゃと思ってたのに、結局今年もできなかった…なんてこと、ありますよね。
そこで今回は
- そもそも何で超忙しい年末に大掃除をしなきゃいけないの?
- 年末の大掃除っていつくらいから始めればいいの?
- 大掃除をするとき、どこから始めてどんな順番でするのがいいの?
ぜひ、あなたのご家庭での大掃除をするときの、参考にしてくださいね。
よりにもよって忙しい年末になぜ大掃除をするの?
「年末って、なんでこんなに忙しいの?」って思うくらい、やらなきゃいけないことがたくさんで、あっという間に時間も過ぎていっちゃいますよね。
まさに「師走(しわす)」です!!
そんな中での年末の大掃除。ほんと、簡単に1日がつぶれてしまいます。
なんでそんなバタバタしてる時期に大掃除をするんですかね?
年末に大掃除をするようになった起源
年末になると、神社の神事として「煤払い」(すすはらい)というのをしている光景が、テレビでやってますよね。
これば、1年の煤をはらって、お正月に神様を迎え入れる準備なんです。
これが今、私たちがやっている「年末の大掃除」の原型だと言われています。
ただ、現代では「お正月の神様を家にお迎えする」という意識よりも「今年の汚れは今年のうちに~」って感じで、「新しい年を気持ちよく迎えるため」といった趣旨が強いですよね。
私たちが年末にしている大掃除っていうのは、普段出来ないようなところを掃除したり、より念入りに掃除をするっていう感じですもんね。
海外では年末の大掃除なんてやっているの?年末の大掃除は日本だけ!?
そんな年末の大掃除ですが。
実はヨーロッパやアメリカなどでは「年末に大掃除をする」といった習慣はないんです。
寒い年末ではなく、暖かくなってきた春に大掃除をするんです。
私たちが、普通に「年末は大掃除をして、新年を迎えるもの」と思っているのも、実は海外ではそれが普通ではないんですね。
これは、先に書いた神事からきているもので、いわば日本の伝統からくる風習。
こういう風習はしっかりと残していきたいですよね。
何よりも、やっぱり綺麗に掃除をして新年を迎えると、気持ちが引き締まって清々しい気持ちで、新年を迎えることができますもんね。
こういった感覚も、もしかしたら日本独特のものなのかもしれませんね。
年末の大掃除っていつから始めればいいの?
神事としての神社で行っている煤払いは、毎年12月13日って決められています。
昔は民家でも同じ日に大掃除をして、年越しの準備をしていました。
今では、もっと早い時期から(早い人は11月から始める人も)始める人もいますが、12月に入ってから始める人が多いみたいですね。
あとは、それぞれの家庭の事情によってや、どこまでやるかにもよりますが。
平日に仕事があったりする家庭では、12月中旬ごろから土日を使って大掃除をする家庭が多いみたいですね。
ちなみに私の家庭でも、大体12月中ごろから週末を使って大掃除を始めますが独身時代は一人暮らしをしていたので。
仕事納めが終わった12月28日くらいからバタバタ大掃除をして、実家に帰省するっていう感じでしたね。
ただ、あまりギリギリになってから始めると、大掃除をしようとした日が天気が良くない日だったりすることもあります。
そうすると、外の窓拭きやお庭の掃除、いろんなものを天日干しにするなど、できないものがあって。
結局思ってたところが掃除できずに年越し…なんてことになってしまいます。
なので、少し余裕をもって大掃除を始めることをおすすめします。
年末の大掃除を効率的に終わらせる!おすすめの順番は?
いざ大掃除を始めようと思っても、「さて、どこから手をつけようかな?」と考えますよね。
いきなり大物に取り掛かるのも大変そうだし、かと言って簡単なとこから始めると後が大変そうだし。
そこで、私がお勧めする年末の大掃除の順番をご紹介しますね。
(2)天井のほこり落とし
(3)キッチン
(4)お風呂・トイレ・洗面所
(5)床
また、掃除をする日が天気が良ければ、掃除をする前に布団やカーペットなどを干すようにするといいです。
掃除をする前に、スペースが確保できるので掃除が楽になりますしね。
年末大掃除のおすすめの順番①窓拭き・網戸の掃除
窓や網戸は頻繁に掃除をしないところですし、何よりも見た目以上に掃除がかなり大変です。
最後に残しておくと、余力が足りずに結局、できなかった…なんてことにも。
窓拭きのコツは
「大掃除の窓拭きを簡単に気持ちいいくらいピカピカに仕上げる方法を徹底解説!」
に詳しくまとめているので、良かったら参考にしてみてくださいね。
年末大掃除のおすすめの順番②天井のほこり落とし
大掃除をする順番は「上から下へ」が基本です。
例えば、床を先にピッカピカに拭き上げたあとに、天井のほこりを落としちゃうと、せっかくキレイに掃除した床に、天井のほこりが落ちてしまいますよね。
なので、天井などの高いところの掃除は先に済ませてしまいましょう。
年末大掃除のおすすめの順番③キッチン
キッチンは、油汚れなんかの強い汚れが溜まりやすいですよね。
そういった頑固な汚れは、つけ置きをすることが多いです。
換気扇やガスコンロって、つけ置きしておくと掃除が楽になりますもんね。
早めにキッチンに手を付けて、つけ置きをしておくと効率よく掃除ができちゃいますよ。
キッチンの掃除も、やはり高いところから掃除をしていきます。
換気扇周りや、上の棚を掃除していって、下に向かって掃除を進めていきます。
そのあとにシンクを掃除して、最後に床を掃除していくといいですよ。
年末大掃除のおすすめの順番④お風呂・トイレ・洗面所
大掃除の中でも、水あかや黒カビが発生しやすい「水まわり」はかなりの難所ですよね。
浴槽やトイレの便器なんかは、洗剤をつけて、しばらく放置。
そうすることで、汚れが浮き上がってくるので、掃除が格段に楽です。
放置してる間に、天井や壁・床を掃除していきます。
そのあとに、お風呂は浴槽を掃除して、上から一気にシャワーなどでキレイに洗い流します。
最後に窓を拭き上げます。
洗う時に水が弾いたり上の方から水が垂れてくるので、窓拭きを最後にするのがいいですよ。
トイレは水で上から…と言う訳にはいかないので^^;便器をキレイに掃除して、水を流します。
年末大掃除のおすすめの順番⑤床
最後に床を掃除します。
普段の生活や大掃除で下にたまったホコリを一掃して大掃除の仕上げです。
最後の床の掃除は、他の掃除に比べると比較的楽ちんな場所なので最後の気力を振り絞って、サクッと終わらせちゃいましょう。
年末の大掃除をすることの意味を子どもにはどう説明すればいい?
季節の行事はなぜするのかを知ると子供も楽しく参加できますし、文化に愛着を持ってもらうきっかけになるはずです。
さらには、親子のコミュニケーションにもつながるのでいいことばかりです。
ただ、言葉で説明するのは難しいですよね。
なので絵本などを活用するのがオススメです。
年末の大掃除を題材にした『くまのこのとしこし』という絵本があります。
小さな子供の視点で描かれた絵本で、子供たちの疑問に答えてくれるはずです。
さらには、これからすることや起こることが分かるので不安が減ったり、楽しく年末が過ごせるかも。
年末の大掃除を始める前に絵本を読んで、「一緒に来年を迎える準備をしよう」と声を掛ければきっと子供も乗り気になってくれるはずです!
絵本の内容とリンクさせて声かけをすればやる気倍増です。
「くまのとしこし」の詳細を見てみる
大掃除の後の風習にはどんなものがある?
大掃除が神社の神事としての「煤払い」から来ている風習だと説明しましたが、その後は何かあるのでしょうか?
江戸時代には大掃除の後面白い風習があったようです。
「掃除が一通り済んだ後、主人を始め、一同の胴上げがあり蕎麦や鯨汁が振る舞われたりした」
と、江戸時代の暮らしについて記述した本に記載があります。
他にも「大奥や大店などでは、煤払いが終わると、皆で胴上げをして羽目を外すという風習があった」ともあります。
大掃除が終わったらみんなで終わったことを喜んで、美味しいものを食べていたようですよ。
ぜひ大掃除が済んだら、その日は美味しいものを食べたり羽目を外してみてはいかがでしょう。
大掃除はなぜ年末?年末の大掃除の効率的な順番のまとめ
年末の大掃除って、他にもやることがたくさんで忙しいし、寒いから水も冷たいしで、大変ですもんね。
確かに、キレイに掃除をするだけなら、海外みたいに暖かくなってからするのがいいのかもしれません。
でも、「年末の大掃除」は日本の伝統的風習からきたものなので、新しい年を気持ちよく迎えるためだと考えたら、私はやっぱり年末にした方がいいのかなぁと思います。
大掃除だからといって、完璧にやる必要なんてないんです。
あまり考えすぎずに、普段あんまり掃除をしていないところを掃除したりしまい込んでいた不要なものの整理や断捨離なんかを、できる範囲でしていけばいいんですよね。
気になっていたところが、少しでもキレイになるとなんだかスッキリとした清々しい気持ちになりますしね。
少しでも、新しい年を気持ちよく迎えるためのお役に立てたらとても嬉しく思います。