針供養の家庭でもできる簡単なやり方!でもどんなことを期待して行う行事なの?

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日本には、昔から受け継がれている風習がたくさんあります。

でも、以前はどこでも盛んに行われていたものでが、時代の移り変わりや生活スタイルの変化によって、そうではなくなっているものもたくさんあります。

今でも生活の中にしっかりと受け継がれているものとしては

「お正月のしめ飾り」
「七草粥」
「桃の節句」
「端午の節句」
「恵方巻」
「お盆の迎え火、送り火」
「冬至のかぼちゃ」

っていう感じで、考えてみるとたくさんありますよね。

でもそういった風習や習慣も、時代の流れとともに受け継がれずに消えてしまいそうなものもたくさんあるんです。

その中の1つに「針供養」というものがあります。

神社などで「針供養」が行われている映像が、ニュースで流れることもあるので、耳にしたことがある人もいるんじゃないでしょうか?

昔は、各家庭でも行われていたものなんですが、今では服飾に携わる方や和装や洋装を学ぶ方の間で、日々の感謝と上達への願いをこめてこの伝統行事が受け継がれています。

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針供養のやり方ってどうやるの?家庭でも簡単にできるもの?!

今では、一部の神社で執り行われているのみで、なかなか家庭で針供養をされているところは、ないのではないでしょうか?

でも、昔は各家庭でも針供養をしていたように、決して難しいものではありません。

結局は気持ちの問題で、「頑張って働いてくれた針を供養する」という心が大切なんです。

やり方としても、豆腐やこんにゃくなどの、柔らかいものに刺すだけなので、決して難しいものではないですもんね。

今では、和裁縫をする方も減ってきていますが、例えば子供の通園バックや服にミシンを使って刺繍をしたりする家庭では、ミシン針やまち針などを、子供と一緒に供養してみてはいかがでしょうか?

針供養のやり方ってどうやるの?

家庭で針供養をするのに、必要なものは

針供養で準備するもの

  • 供養する古くなったり曲がったりした針
  • 針を刺す柔らかいもの(豆腐やこんにゃくなど)
  • 白紙

針供養のやり方

1)豆腐やこんにゃくをお皿などにのせる
2)針に感謝の気持ちを込めながら、豆腐やこんにゃくに刺す
3)供養が終わったら、白紙に包んで、処分する

どうですか?簡単ですよね。

また、供養した針の処分は、自治体のゴミの出し方に従ってくださいね。

一般的には、針は危険物にあたるので、不燃ゴミとされているところが多いようです。

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針供養をする意味は?どんなことを期待してするものなの?

「針供養」とは、読んで字のごとく「針を供養する」という行事です。

今とは違って、昔は、縫い物は生活に欠かすことのできないもので針仕事が女性にとって、大切な仕事の1つでした。

私が小さかった頃に、おばあちゃんから

「裁縫が上手だと評判な娘は、お嫁に行っても大切にされたもんだよ」

なんて話を、おばあちゃんから聞いたこともあります。

そんな針仕事にかかせない「縫い針」は、生活に欠かすことができないとっても大切な道具だったんですよね。

だからこそ、針供養の日には針仕事をお休みして、古くなったり折れたりして、使えなくなった針に感謝し供養していたんです。

針供養っていつするものなの?

針供養が行われる日は、地域によって様々で、

「12月8日」
「2月8日」

このどちらかの日、もしくは両日に行われてます。

一般的には、関西や九州がが12月8日、東海から東北は2月8日に行うことが多いようです。

また、新潟などでは2月8日が畳の針の供養で、12月8日が裁縫などの針の供養といった風に、分けられているところもあるみたいです。

じゃぁ、なんで12日8日と2月8日なのか?実は、昔から伝わる歴の「事始め」が関係しているんです。

昔の農家では、「12月8日を事納め」、「2月8日を事始め」と呼んでいて農作業を終える日、始める日とされていました。

つまり、農耕が盛んだったころの日本では、事始めの日に農耕を始めて、事納めの日に仕事を終えるとされていたんですね。

で、この両日は「つつしみ」を持って過ごすことと言われていて女性の針仕事も休んでいたそうです。

そしてその両日に、古くなった針や、曲がったりして使えなくなった針を供養してたんですね。

針供養ってなぜするの?

先ほどお話ししましたように、昔の日本では「縫い針」は生活に欠かすことのできない、とっても大切な道具でした。

その大切な縫い針に対して

「今まで長い間、硬い生地に差し込まれて大変でしたね。

最後は柔らかい物の中で成仏してくださいませ」

という思いで、柔らかい豆腐やこんにゃくなどに針を刺して供養していました。

それと併せて、裁縫の上達も祈っていました。

これには、「すべての物には精霊や神が宿っている」っていう、日本古来の民間信仰があるような気がします。

物を大切にする、昔の日本人が持っていたとっても素敵な考え方ですよね。

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針供養はいつから始まったものなの?

針供養の起源にはいくつかの説があります。

針供養の起源①中国からの伝来説
中国には針供養に似た「社日(しゃにち)に針線を止む」という風習がありました。

これが日本に伝来してきて、これに日本の事始めの風習が結びついて、日本独自の「針供養」となったと言われています。

針供養の起源①東北の言い伝え説
昔、東北のとある地方で、姑にいじめられた嫁がいました。

ある日、姑から針山の針を盗んだという無実の罪を着せられてしまいその酷い羞恥に耐えかねた嫁が、海に身を投げて死んでしまったのが2月8日。

そのことから、この日に供養が始まったと言われています。

その他にも、諸説があるようです。

いろいろと調べてみても、おもしろいかもしれませんね。

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針供養をする意味って何?のまとめ

こういった、日本の古来から伝わる「物に精霊や神が宿る」といった考え方は大切にしたいものですよね。

針供養をしなくなったのも、そういった考えが、物の豊かさに埋もれてしまって、薄れていった結果な気がします。

これから先、自分たちの子供が、日本人の大切にしてきた普段使っている物を大切にする気持ちや、感謝の気持ちを大切にしていってほしいです。

その為には、家庭で針供養のように、知っていれば今でもできる日本古来の風習を子供と一緒にやってみるのも、とっても大切なんじゃないかなぁと思います。