職場に「好き嫌いで判断する上司」がいると、毎日が息苦しく感じられますよね。
ほんの些細なことで上司の機嫌を損ねてしまったら評価が下がるのではないか、周囲から白い目で見られるのではないか…。
そんな不安を抱えながら働くのは本当に消耗しますし、心がどんどん擦り切れてしまう感覚に陥ります。
無理に笑顔を作ったり、上司の顔色をうかがいながら仕事をするのは、想像以上に精神的な負担が大きいものです。
私自身、まさにそんな上司のもとで働いたことがあります。
朝から晩まで気を遣いすぎて、職場に行くだけでお腹が痛くなる日々でしたし、夜中に目が覚めて眠れなくなることもありました。
でも、だからこそ気づいたんです。
大切なのは「自分の価値観を守りながら、現実的に対処すること」だということを。
相手を変えようと必死になるよりも、自分の立ち位置や視点を見直した方がずっとラクに生きられる。
今日はそんな経験から学んだ、心がラクになる考え方と、具体的な対策をご紹介します。
好き嫌いで判断する上司はなぜそうなる?
上司の“正義”は上司の中にある
まず知っておいてほしいのは、上司も決して「自分は不公平で理不尽な人間だ」とは思っていないということです。
むしろ本人の中では、「自分は部下のため、組織のために正しい判断をしている」という強い自負がある場合がほとんどです。
上司の中には上司なりの“正義”があり、それに従って行動しています。
おそらく本人は「結果を出せる人を評価している」「和を乱す人は減点して当然」くらいの感覚なのかもしれません。
場合によっては、それを当然のルールだと思い込み、他のやり方を疑いもしないケースもあります。
だからこそ、こちらが「なぜこんな理不尽なことを…」と感じていても、本人に悪気はなかったりしますし、自覚すらないことが多いのです。
その無自覚さが、なおさらやっかいに感じられるのも事実です。
正義は人それぞれ違うもの
大切なのは、上司の価値観とあなたの価値観が違うだけだと捉えることです。
どちらが正しくてどちらが悪い、という単純な話ではありません。
上司が良かれと思ってやっていることが、あなたには不公平に映ることもあるでしょうし、逆もまた然りです。
もちろん理不尽さを我慢する必要はありませんが、「価値観がぶつかっているだけ」という視点を持つことで、ほんの少し気持ちはラクになります。
相手の行動を“個人的な攻撃”と捉えるのではなく、“その人なりの信念”だと考えることで、感情的に飲み込まれにくくなるはずです。
そうした距離感が、気持ちを守る大事なクッションになります。
好き嫌いで判断する上司から身を守る3つの方法
自分らしく仕事に打ち込む
「上司の評価なんて気にしない!」と決めて、自分のやるべき仕事に全力を注ぐ。
この選択は一見シンプルですが、実際は大きな勇気と強い意志が必要です。
私もこの道を選んだとき、最初は周囲の目が怖くて眠れない夜もありました。
しかし次第に、周囲にどう見られるかよりも、自分が胸を張れる仕事をしたいという気持ちのほうが強くなり、仕事に誇りを持てるようになったのです。
その一方で、上司からの冷たい視線や意地悪な態度に耐える覚悟も必要でした。
それでも「自分は間違っていない」と思えるなら、堂々と胸を張ってほしいですし、その選択は必ずあなたの力になります。
無難に立ち回る
無難に立ち回るのも、決して悪いことではありません。
むしろ多くの人にとって、これが最も現実的で精神的負担の少ない方法です。
相手の性格や好みを観察して、少しずつ距離を縮めていく。
- 上司の好きな話題に付き合ったり
- 軽い冗談で場を和ませたり
- 休憩時間にさりげなく差し入れをしたり
私も、相手の趣味を事前にリサーチして雑談のネタにしたり、タイミングを見て「いつもありがとうございます」と声をかけたりしていました。
すると、上司からの理不尽な叱責が減り、会議での発言が通りやすくなり、仕事がしやすくなるのです。
ただし、媚びているように見えないよう、適度な距離感を保つことも忘れないでくださいね。
上に相談する
どうしても限界を感じたときは、上司や人事など、さらに上の立場の人に相談してみてください。
私が相談したときは、事前に同僚たちの意見も聞いておき、ただの不満ではなく「職場全体に悪影響が出ている」という事実をまとめました。
相談の際は冷静に、感情的にならず、事実だけを淡々と伝えることが大切です。
例えば、私が伝えた言葉はこうでした。
このままでは士気が下がり、業務に支障が出そうです。
この一言で、上層部が状況を理解し、対策を検討してくれました。
一人で抱え込む必要はありませんし、誰かに相談することで気持ちも軽くなります。
あなたが自分を守るための行動を取るのは、決して弱さではなく勇気ある選択です。
まとめ
「好き嫌いで判断する上司」に当たると、本当に心が折れそうになりますよね。
私も何度も「どうして私ばかり…」と泣いた夜がありました。
あの頃は、何をしても上司の機嫌に左右される毎日がつらくて仕方ありませんでした。
でも、上司の価値観と自分の価値観が違うだけであって、決してあなたが悪いわけではありません。
もちろん、あなたが責められるべき理由もありません。
大切なのは、あなたが後悔しない道を選ぶことです。
耐えるのもいい、うまく合わせるのもいい、相談するのももちろんいい。
それぞれの選択肢にはメリットもデメリットもありますが、どの選択もあなたが自分のために決めたのなら、それが正解です。
そしてそれが、きっと未来の自分を守る力になります。
迷ったときは「今の自分にとって一番ラクな選択はどれだろう」と自問してみてください。
視点を少し変えるだけで、自分の世界が広がり、気持ちがラクになる日が必ず来ます。
私もそうして少しずつ心が軽くなっていきました。
あなたも、きっと大丈夫です。
今のあなたが、少しでも呼吸しやすくなり、自分を大切にできることを心から願っています。